猫も爪とぎをしないことがある!?5つの理由と気をつけたいこと

2020.07.16

猫も爪とぎをしないことがある!?5つの理由と気をつけたいこと

猫を飼うときに気になるのが、爪とぎです。特に賃貸や分譲マンションでは、壁紙や柱に傷がついてしまうと、退去費用がかかったり資産価値が下がったりしてしまうので、飼い主さんも頭を悩ませます。ところが、あまり多くはありませんが、爪とぎをしない猫がいます。猫にとって本能的な行動と言われる爪とぎをしないのは、心配ないのでしょうか?そこで、爪とぎをしない5つの理由と気をつけたいことをご紹介します。


猫の爪とぎの必要性

そもそも、猫にとって爪とぎは必要なのでしょうか?
まずは、猫が爪とぎをする理由から見ていきましょう。

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◆猫が爪とぎをする理由

猫にとって爪とぎは、本能的な行動であり、やめさせることができないと言われています。
猫が爪とぎをする理由は、主に以下の5つと考えられます。

 ・爪を鋭く保つ
 ・縄張りの主張
 ・ストレッチ
 ・ストレス発散やリラックス
 ・自己アピール

◆爪を鋭く保つ

単独で狩りをして生きてきた猫にとって、爪は獲物を狩る時の「得物」であり、他の猫と戦うときの「武器」でもあります。
また、外敵に襲われた時に木に登って逃げるためにも、鋭い爪が必要です。
猫の爪は「ロケットえんぴつ」のように何層にもなっていて、下から新しく鋭い爪が伸びてきます。
猫は爪とぎをして、外側の古くなった「鞘」を取り除いて、爪を鋭く保っているのです。

◆縄張りの主張

単独で暮らす猫は、縄張り意識の強い動物です。
縄張りの主張のために「マーキング」をしますが、その一つの方法が爪とぎです。
猫の肉球にはアポクリン腺(臭腺)があり、その猫固有のニオイ(フェロモン)を出します。
猫は、爪とぎで爪痕を残し、自分のニオイをつけることで、「ここは自分の縄張りだ」と主張しているのです。

◆ストレッチ

猫は、よく寝起きに伸びをすることがあります。
この時、爪とぎをする猫も多いです。
腱や筋肉を伸ばし血行をよくするためのストレッチを兼ねて、爪とぎをしているのです。
飼い主さんが帰宅すると爪とぎをしている時は、飼い主さんの気配で昼寝から起きたばかりなのかもしれません。

◆ストレス発散やリラックス

猫は、ストレスを感じた時に爪とぎをすることがあります。
来客があったり、遊んでいる時に着地に失敗したり、上手くおもちゃを捕まえられなかったりしたときに、ストレスを発散したり、気分を切り替えたりするために爪とぎをするのです。
また、遊びで興奮した時に、気持ちを落ち着かせようと爪とぎをすることもあります。

◆自己アピール

飼い主さんの目の前や見えやすいところで爪とぎをする場合は、飼い主さんに対する「こっちを見て!」という自己アピールかもしれません。
飼い主さんが帰宅したとたんに爪とぎをするようなら、飼い主さんが帰ってきたことに対する喜びを表現しているのでしょう。
ゴハンやお水が欲しいのかもしれないので、様子を見て、要求に応えてあげましょう。

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猫が我が物顔で爪を出す瞬間と言えば、爪とぎをするときですよね。バリバリバリッと爪を研いだあとは、なんだか表情まで誇らしげに見えるから不思議です。なぜ猫は、爪とぎをするのでしょうか?そして壁やソファなどで爪とぎをされないためには、どんな爪とぎを選んであげれば良いのでしょうか?

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猫が爪とぎをしない理由

猫にとって本能的な行動である爪とぎをしない猫も、そう多くはありませんが存在します。
では、猫が爪とぎをしないのは何故でしょうか?

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◆ストレスがないから

猫にとって爪とぎは、ストレス発散の意味があります。
その爪とぎをしないのは、ストレスがないからです。
決まった時間においしいフードをお腹いっぱい食べることができ、落ち着ける快適な生活空間があれば、猫もストレスなく暮らしていけます。
また、多頭飼育であれば縄張り意識が生じる場合もありますが、ひとりっ子の猫は縄張りを主張する必要がありません。
多頭飼育でも、猫同士の仲が良かったり、上手く住み分けができたりしている場合も、愛猫はストレスなく過ごしているでしょう。
他に爪とぎをしない理由が見当たらない場合は、愛猫にとって今の環境がとても良いということです。

◆子猫であるから

子猫が爪とぎ行動を始めるのは、生後1~2ヶ月ごろと言われています。
本格的に爪とぎをするのは生後12ヶ月を越えてからで、12ヶ月未満の子猫はあまり爪とぎをしません。
このころから爪とぎ器を用意して、爪とぎをしていい場所を教えておくと、大人になってから爪とぎをしてほしくないところで爪とぎをするリスクを下げることができます。
爪とぎの真似をし始めたら、前足を優しく持って爪とぎ器に触れさせてあげましょう。
また、子猫は他の猫の真似をしていろいろな行動を覚えていくので、飼い主さんが爪とぎ器をガリガリしてあげてもいいでしょう。

◆爪が長いor短いから

爪切りをしていなくて爪が長すぎたり、逆に爪切りが行き届いていて爪が短かったりする場合も、猫は爪とぎをしません。
爪が長い場合、爪とぎがしにくかったり、爪とぎをすると痛かったりして、爪とぎをしない可能性があります。
逆に、爪が短く保たれていれば、外側の古い鞘を取り除く必要がなく、爪とぎをしなくなります。

◆爪とぎ器が気にいらないから

猫にも個性や好みがあるので、爪とぎ器にも好みがあります。
爪とぎ器の素材は、麻素材、綿素材、木製、段ボール製、カーペット素材など様々です。
また、形状も、ポール型、縦置き型、横置き型、ソファー型などいろいろなタイプがあります。
愛猫が爪とぎをしないなら、爪とぎ器の素材や形状が気に入らないのかもしれません。
飼い主さんの見えないところで、爪とぎをしているかもしれないので、好みの爪とぎ器を用意してあげましょう。
また、爪とぎ器が古くなって、上手く爪とぎができなくなっている場合もあります。
爪とぎ器の状態も、こまめにチェックしてあげてください。

◆おっとりした性格だから

猫も品種によって性格が異なりますし、もちろん個々の猫によっても性格が違います。
警戒心が強かったり、怒りっぽかったり、人見知りがあったりすると、爪とぎで縄張りを主張したり、ストレスを発散したりする必要があります。
一方、おっとりしていて人見知りもしないような猫やあまり活動的でない猫は、爪とぎをしないことがあります。


猫が爪とぎをしない時に気をつけること

猫が爪とぎをしないことは、飼い主さんにとってはありがたいことではありますが、理由によっては気をつけてあげないとならない場合があります。
愛猫が爪とぎをしないなら、爪の様子を一度確かめてみましょう。
爪が長すぎる場合、爪が引っ掛かってケガをしたり、巻き爪になり肉球を傷つけたりすることがあります。
また、長い爪は人間にケガをさせることもあるので、こまめに爪切りをしてあげましょう。
猫の爪には、血管や神経が通っているので、深爪にならないように気をつけて爪切りをします。
根元のピンク色の部分に血管や神経が通っているので、先端の白く透明に近い部分だけを切りましょう。
またシニア猫は、足腰が弱くなって、それまで使っていた形状の爪とぎ器では爪とぎをしにくくなっているかもしれません。
あまり背の高くない爪とぎ器や、1段のキャットタワーを用意してあげましょう。


猫に爪とぎをさせるには

他に理由が見当たならないのに爪とぎをしないなら、爪とぎ器が気に入らないのかもしれません。
隠れて爪とぎをしているかもしれないので、爪とぎ器で爪をとぐように対策をしましょう。

◆置き方を変えてみる

爪とぎ器の形状は様々なので、縦置きにする、横置きにするなど、今の置き方とは違う置き方の爪とぎ器に変えてみましょう。
また、爪とぎ器は1個ではなく、複数の爪とぎ器をいろいろな場所に置いてあげると、気に入った場所で爪とぎをするようになるでしょう。

◆材質を変えてみる

爪とぎ器の素材も、段ボールや麻素材など、様々です。
猫によって好みの素材が異なるので、今ある爪とぎ器とは異なる素材のものをいくつか用意して、好みの素材を見つけてあげましょう。

●おすすめ商品
にゃんこのしっぽ爪とぎ スリムゴールド

爪とぎしやすく体にフィット、ゴロ寝もしやすい設計。トンネルに隠れて爪とぎもできます。
硬めで長持ち、とぎカスも出にくくなっています。猫が乗っても安定感があり、とぐ力が強めの仔にもおすすめです。

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FADスクラッチャー クロス マルチ

表と裏を組み合わせれば、最大8面使用可能なX(クロス)型スクラッチャー。丈夫なダンボール素材なのでカリカリ好きな猫ちゃんにぴったり!使用しないときは重ねてコンパクトに収納できます。猫ちゃんのリラックススペースとしても。

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アニマルスクラッチトイ クマ

お腹の麻柱でつめとぎをすることで、ツメの健康を維持し家具へのイタズラを予防。麻柱とぬいぐるみの2つの素材で飽きさせません。カラカラ鳴るしっぽ付。

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まとめ

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猫の爪とぎには、爪を鋭く保つほか、マーキングやストレス発散といった理由があり、本能的な行動です。
ところが、猫の中には、爪とぎをしない子もいます。
猫が爪とぎをしない理由が、ストレスがないから、まだ子ねこであるから、爪が短いから、おっとりした性格だからといったことであれば心配ありません。
しかし、爪が長すぎたり、爪とぎ器が気に入らずに爪とぎをしないことがあるので、注意が必要です。
愛猫が爪とぎをしない時は、愛猫の爪や爪とぎを確認しましょう。
日頃から、こまめな爪切りをして、爪とぎも新しいものを用意しておくようにしてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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