短時間でのトレーニング
まずは「車の中の環境に慣らす」という事が大切です。
車の中って独特の匂いや雰囲気がありませんか?
人間でもそれで酔ってしまう人がいるくらいですから、まして人間よりもっと鼻の利くワンちゃんには自分が普段暮らしている場所とは異なる緊張する環境になっているかもしれません。
日ごろから少しずつ「車」という環境に慣らしておきましょう。
最初は走らせなくても良いので、車の中にワンちゃんの好きなおもちゃや自分の匂いのついたタオルや毛布類を乗せて一緒に過ごしてみましょう。
食べられるようならおやつを車で与えてみるのもいいかもしれません。
最初は短い時間からでいいので、車の中で遊んであげてください。
車の中で緊張することなく、リラックスしたり遊んだり寝ることができるようになればOKです。
車を走らせてみよう
車に少し慣れてきた頃に、今度は車を走らせてみましょう。
実際に車が動くと音や振動がまたワンちゃんを緊張させてしまうことがありますが、これも慣れてくると大丈夫になります。
運転は急ブレーキ&急発進は避け、スムーズなソフトな運転を心がけてください。急加速を繰り返すと酔いやすくなります。
何事も経験、というわけでいざどこかへドライブに行こう!という前にちょこっとドライブを繰り返して慣らしておくようにします。
目安は30分以内で行って帰ってこれる場所。
15分ほどで到着できる公園などがあると理想です。ワンちゃんの気分転換にもなりますし、到着した先で遊んであげることで「車=楽しいこと」と関係づけることを目的にします。
少しずつ距離や時間を延ばしてワンちゃんが楽しい気分になるように慣らします。
帰りには疲れて車の中で寝てくれるようになったらばっちりです。
車に乗るときの注意
我が家では犬を車に乗せるとき、酔いやすい子やまだ車に慣れていない子は犬専用のシートベルトをつけて膝にタオルを敷いてから抱っこして乗せています。
酔っているかどうかを確認しやすいですし、単独でクレートに入れて乗せると振動で身体が揺れてしまって余計に酔いやすくなってしまうような気がします。
人間が抱っこしていると犬も安心しますし、ある程度身体を抑えていられるので酔いにくくなります。
気をつけなければいけないのは必ず犬のシートベルトをすることです。
人間のシートベルトに装着する犬専用のものがありますので、決して助手席で犬をそのまま抱いて乗らないようにしてください。とても危険です。
急ブレーキや少しの衝撃で犬が窓に突っ込んでケガをする原因になってしまいます。
そして少し窓を開けて風をいれてあげてください。気分転換になります。
沢山窓を開けて犬の頭が外に出ている車を見ることがありますが、それは危険です。
車の横をバイクや自転車がすり抜けることもありますので、顔をだせるほど窓を大きく開けないようにしましょう。
ワンちゃんはなるべく前を向いて進行方向に向かって座らせるようにしてください。
酔っているサイン
ワンちゃんが頻繁にあくびをしだしたら、それは酔い始めているサインです。
次によだれを垂らして少し震えたりします。
よだれを垂らすようになるともういつ吐いてしまってもおかしくない状態です。
そうなったら無理なドライブは避けて、いったん休憩しましょう。
長距離で遊びに行くなど車に乗せる予定が前もって決まっているときはごはんを一食抜くのもいいでしょう。
車に乗る時間に満腹でいると余計に酔いやすく吐きやすくなります。
それでもどうしても酔ってしまうようなら、最終手段として慣れるまで獣医さんで酔い止めを処方してもらうという方法もあります。
酔い止めは市販もされていますが、獣医さんから処方してもらう方が効果があるようです。
子犬の時に酔いやすかった子も、成長と共に身体が出来てくるのと同時に車に慣れて酔わなくなってきます。
慣れという部分が大きいので、精神的にストレスを与えないよう車に乗ることが嫌なことではなく楽しいことだと思えるように普段から少しずつ練習しておきましょう!
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