中国も日本と同じSNS社会。少し長く住んでいると現地のお友達も増えてきて、一般の中国人の投稿を目にする人が多くなってきます。ここ数年目にするようになってきたのは、「友人の家で子犬が産まれました!飼ってもいいという方はすぐに連絡ください!」とか、「こんな犬を見かけたら電話ください!」という迷子犬情報や、あとはドッグカフェ情報なんかも見るようになりました。みなさんそういう情報があればすぐ拡散載して、ペット保護意識の高まりを日々感じています。日本よりも動物を連れてきてもいいようにテラス席を設けているカフェや、動物連れ込みOKのカフェも多くあったりするので、愛犬家さんはお散歩がてらカフェに立ち寄り、左手にアイパッド、右手にペットのリードという自由自適な様子で週末を満喫しています。このOPENな雰囲気はぜひ日本の各地でも増えてほしいものですね!
中国の犬泥棒
あまり中国を知らない方からすれば、まだまだ後進国というイメージがあるかもしれませんが、都市部ともなれば、中国の都市化は日本をしのいでいます。ペットを見るだけでもそれは明らかです。特に2009年ごろから血統犬を飼う世帯が圧倒的に増え、今では外に出れば、リードを付けて血統の各種小型犬を散歩させるパリスヒルトン気取りの女性があちらこちらにあふれ、土日の朝ともなれば、マンションや団地の共有地などは、さながら犬の自慢大会と井戸端会議で大盛り上がりです。
それだけ血統犬の需要があれば、それを盗んで売ってやろうという非道な輩もたくさん出てきてしまうのが中国の怖いところ。現在では犬泥棒の問題が深刻化し社会問題になりつつあります。主に餌に睡眠剤や毒を持って犬を昏睡状態にさせて盗み出すという手口が多いと聞きますので、中国で血統犬を飼われる際は外で飼うのは要注意です。すでに犬が泥棒防止の用心棒の時代から、犬自体が盗みの対象となり投機対象となってしまったというのは、本当に悲しいことです。
また中国では犬を食べるという習慣がある地域もあり、実は盗まれた犬たちは闇ルートで食用肉になっているのではともいわれ、飼い主たちの心配の種にもなっています。毒を持った犬の肉をさらに闇で転売させて人間に食べさせるのですから、本当に許せません。
もし毒をもられていたらどうしよう
もし愛犬が、外で突然へたへたと座り込んで、生気の無い様子をしていたり、意識を失っていた場合、もしかしたら毒を盛られてしまったかもしれません。敵は近くに潜んでいるかもしれませんが、一刻を争う事態ですから、まずは近くの信頼できる動物病院に連れて行きましょう。何を飲まされたかは外見では判断できないので、専門家に見てもらうのが一番です。そして、もしそれが自分のマンション区域で行われたことであれば、管理会社に行き、同じマンションの住人に張り紙で通知してもらい、二次被害を食い止めましょう。
もし中国で犬が盗まれちゃったらどうすればいい?
万が一あなたが中国に生活していて、飼っている犬が突然消え去ってしまい、その可能性が、近所で迷子になったということではないのなら、つまり盗まれたかも!と思うのなら、泣き寝入りする前に、近所にある大型のペット市場に探しに行きましょう。盗賊たちも一両日中に市場に売りに出すということもないかもしれないので、一週間ぐらいかけて付近の市場を見て回ってください。市場のすべてのお店を見て、お店の中まで入って奥のゲージまでみてくださいね。あきらめずに根気よく探し出してください。
そこで万が一、愛犬が売られているのを見つけたら、すぐにわめきたてるのではなく、まず愛犬とお店の写真を撮り、お店の名刺をもらいましょう。そして過去に撮影した愛犬と特定できるような写真を携えた上で、次は中国人の友人を連れてきて、店主と交渉開始です。店主自体は犬泥棒でないこともあるかもしれませんし、交渉は困難かもしれませんが、引き渡さなければ、警察を呼ぶそしてSNSで拡散する!と言えば、大抵は引き渡しに応じるはずです。外国人ではなめられてしまうので味方につけて粘り強く開放の交渉をして下さい。中国のネットでは、どうしても開放に応じなければ数百元渡したり買い戻すしかないかもな…という意見も散見されています。
また血統書ではなければ、食肉市場に引き渡されてしまっている場合もあります。その際はなるべく迅速に中国人の友人を引き連れて近くの食肉市場を探しに行くことをお勧めします。
もちろん愛犬家のほうがたくさん!
とは言いつつ、今は中国で犬を飼う人口もものすごく多いので、犬を飼うだけで、地元民のご近所さんとすぐに仲良くなれちゃいます。これも大きなメリットです。犬を飼うなら『室内飼い』これは徹底し、ぜひ同じマンションで現地のペット友達を見つけましょう。サービスの良い信頼できる動物病院やサロンなどを紹介してもらったり、ご旅行の時に安心して預けられようになりますので、ご近所のペットネットワークを確保し、犬泥棒から自らを守るすべを確立しましょう。中国では「コネクション」これが身を守る術ですよ!
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