フィラリアって何?
フィラリアとは、フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が、別の犬を刺すことにより、その菌が犬の心臓や動脈に寄生する寄生虫の病気です。血液の中で成長していくフィラリアは、心臓に達する頃には30cmにもなる糸上の寄生虫になり、犬糸状虫とも言われます。
蚊から感染するフィラリアですが、蚊の針から感染するわけではなく、刺す時に皮膚の表面に落ちたウイルスが、刺された後の傷跡に侵入し内部寄生をします。また、寄生した後すぐに心臓に達するわけではなく、皮下から筋肉に到達するのに2〜3ヶ月もかかり、それから血液を通り心臓に達します。
感染するとどうなるの?
フィラリアに感染しても、すぐに症状がでることはありません。これは、先にも説明した通り心臓に達するまでに時間がかかるからです。症状としては、元気がなくなり、食欲低下・咳・貧血・脱水・血尿・お腹が膨らむ・呼吸が苦しそうなどの症状が現れ、場合によっては血を吐き突然死する可能性もあります。
万が一、心臓に到達してしまった場合、手術で心臓からフィラリアを取り出す必要があります。そうなる前に、フィラリアの予防をすることをオススメします。
フィラリアの検査方法
フィラリアの検査は、血液検査にて行います。フィラリアのみの血液検査であれば、採血をしてから5分程で結果が出ます。病院によりますが、料金は2,000円前後位です。
また、春は犬の健康診断の季節でもあります。血液検査による健康診断では、血液の状態をチェックすると同時に、フィラリアの検査も行えるので、こちらもオススメです。特に、8歳以上のシニア犬は、甲状腺の数値も一緒に検査出来るので、シニア期を迎え愛犬の健康面に不安を抱いている飼い主さんは必見かもしれませんね。ちなみに、血液の健康診断の料金も、病院により異なりますが8,000円前後位かと思われます。
フィラリアの予防方法
フィラリアは、予防することにより100%防げる病気です。そのため、蚊が出始める5月〜12月の間は、必ず予防をしてあげましょう。
予防方法としては、年に1回で済む予防接種と、チュアブルタイプの予防薬(食べさせる)があります。飼い主さんの多くは、このチュアブルタイプを使用しており、毎月1回必ずこのチュアブルを愛犬に食べさせることで予防が出来ます。また、今年からノミ・マダニ・フィラリが1つのチュアブルで予防できる予防薬が発売されたそうなので、ノミ・マダニの予防もしている飼い主さんにとっては1度で全て済むので嬉しいですよね。
ちなみに、我が家の愛犬達もこのチュアブルを処方してもらいました。特に、アスファルトの道路だけでなく公園や草などがある場所で散歩させる場合は、ノミ・マダニも行った方が安心かもしれません。味も犬の嗜好性が高まるお肉タイプのものなので、食べない犬はまずいないそうです。もちろん、我が家の愛犬達もお薬だとは思わず喜んで食べていました。(むしろ、もっと欲しいと催促するほど)
フィラリア検査をして愛犬の命を守ろう!
フィラリアの検査をまだしていない人や、狂犬病の予防接種をまだしていない飼い主さんは、これを期に予防接種とともに検査もしてもらうと良いでしょう。100%予防出来る病気だからこそ、しっかりとやってあげるのが、飼い主さんの役目でもありますよ。
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