いつでもどこでもワンちゃんと一緒に行けるようにするために しつけ教室へ行ってみましょう!

2015.05.29

いつでもどこでもワンちゃんと一緒に行けるようにするために しつけ教室へ行ってみましょう!

電車やバスに大型犬がそのまま乗り込むドイツの風景を、テレビ番組などでよく目にします。なぜ、ドイツは犬と一緒にどこでも行けるのでしょうか。また、日本がドイツのようにワンちゃんをどこでも連れて行けるような国になるためには、私たちペットオーナーはどうすればいいでしょう?

そもそも「ドッグカフェ」がないドイツ

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日本でも最近は、ワンちゃんと一緒に食事やお茶を楽しめる「ドッグカフェ」が増えてきました。しかし、ペット先進国のドイツには、そもそも「ドッグカフェ」がありません。なぜなら、「犬が入れるのは当たり前」だからです。

さすがに衛生上、屋内のスーパーマーケットや青果店、人間の病院などにワンちゃんを連れて入ることはできませんが、ドイツでは「原則として犬も一緒に入れる」「例外として犬は入れない」のです。まず、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関には、すべてワンちゃんがそのまま乗り込むことができます。日本のように、キャリーバッグなどに入れる必要はありません。レストランやカフェなども、ワンちゃんを連れて入ることができます。

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ロットワイラーのような大型犬が電車に乗り込んでくるとさすがに最初は驚きますが、みんな飼い主の足下にきちっと伏せて静かにしています。吠えたり、粗相をしたりすることはありません。これがドイツ人にとっては「当たり前」の風景なので、電車の中で大型犬の存在を話題にしているのは観光客くらいのものです。また、ドイツでは、ワンちゃん1頭につき、一人分の「子ども料金」を支払う必要があります。

これに対して日本では、例えばJR東日本の場合、車内に「持ち込める」のは「小動物」のみ。しかも、長さ70cm以内で縦横高さの合計が90cm程度のキャリーバッグに入れなければならず、顔などがキャリーバッグから出てはいけません。さらに、「手回り品料金」として、「キャリーバッグ1個」につき280円が必要です。

愛犬に対するしつけ意識の違いが、愛犬との生活にあらわれている

ではなぜ、ドイツではワンちゃんが街中のどこでも行けるのに、日本では行ける場所が限られているのでしょう?
 
それは、ドイツでは、ワンちゃんに対するしつけが徹底されているからです。ドイツ人でも、犬が苦手な人はもちろんいます。しかし、「しつけが徹底されている犬であれば、同じ店や車内にいても、自分の近くに寄らなければかまわない」と考えているのです。そして、ドイツ流のしつけを受けたワンちゃんが、他人に迷惑をかけることはまずありません。

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石原 美紀子

石原 美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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