「排泄物」で健康状態がわかる?

2015.11.18

「排泄物」で健康状態がわかる?

「排泄物」は、犬にとって健康状態のバロメーターだと言う事を知っていますか? 特に、暑くなるこの季節「排泄物」の変化で愛犬の健康状態を知る事はとても 大切な事です。 全てが解る訳ではないですが、健康状態を知る上では欠かせない事の1つです。 では、排泄物とは何でしょうか? 犬から出される不用な物、もしくは有害なものを言います。 それが、尿や糞が該当します。 それぞれに分けてご説明しましょう。

1)尿に関して

 人間に例えると解りやすいと思いますが、正常な尿は人間の正常尿となんら
 変わりなく、淡黄色で少しツンとする臭い(アンモニア臭)がすることもあ
 りますが、無臭の場合もあります。ただ、食べているものや飲んでいる薬、
 また、尿の回数などで変化することはあります。
 異常の場合は尿の色が赤くなる事や、臭気がとてもきつくなると異常と取れ
 ます。また、家で尿をする子であれば、回数なども頻回になります。
 この場合は、膀胱炎や尿石症などの可能性から、全身状態の悪化まで広い範
 囲で異常をきたしている事があるため、すぐに動物病院を受診しましょう。
 次は尿をする回数ですが、これは犬の場合、何回が正常とは言い切れません。
 なぜかと言うとマーキングなどを行う場合は、頻度が多いからです。
 という事は、外でしか尿をしない子などは発見が遅れる事があるため注意が
 必要ですので、定期的な検査をお勧めします。

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2)糞に関して

 糞は、形状がしっかりしておりティッシュなど袋で包んで持っても形が崩れ
 ず適度な固さが正常と言えます。色に関しては食べているもので大きく変わ
 りますが、茶色〜焦げ茶の間と言った所でしょう。
 回数は食事の回数+1回程度です。
 糞に関しては、異常に気づきやすいと思われますが、下痢、血便、いつもよ
 り軟便などが症状としてはあります。
 これらの原因もウィルス、寄生虫、細菌などの感染症から全身状態の悪化ま
 で考えられるので注意が必要です。
 また、糞が固いと言う時には水分量や食事の量が少ないなど脱水状態も考え
 られますので、解らない時は自分で判断せずかかりつけ医に相談しましょう。

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特に、夏の時期は暑さのせいで、飼い主さんが気がつかないうちに、食欲が
 落ちたり、脱水症状に落ち入る事もあります。
 排泄物のチェックで、早期発見につながる可能性がありますので、良く観察してあげましょう。


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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。

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