猫の介護施設「老猫ホーム」の費用は?どんなお世話をしてくれる?

2024.06.19

猫の介護施設「老猫ホーム」の費用は?どんなお世話をしてくれる?

最近は、老犬、老猫が増えてきています。フードの栄養価などがよくなったことや、医療の技術が昔に比べて進んでいることから、長生きする動物が増えてきました。歳をとると人間と同じように体が衰えてきます。今まで1匹でできていた事が、体の衰えによって飼い主さんの手を借りないと日常生活が送れない状態になっている猫もいます。今回は、猫版の老人ホーム「老猫ホーム」についてご紹介します。

「老猫ホーム」とは…

猫を抱く女性

飼い主さんが病気や入院になり猫のお世話をすることが困難となった人や、急な転勤や災害などで猫との暮らしが継続できない飼い主さん、猫に介護が必要となったがお仕事との両立が難しい飼い主さんなどが、老猫ホームを利用しています。

飼い主さんによって老猫ホームを利用する事情は様々です。こういった事情で愛猫との暮らしが難しくなってしまった飼い主さんにとっては、老猫ホームの存在は大変ありがたく、心強いものです。

今まで一緒に暮らしていた猫と離れて暮らすのは飼い主さんにとって大変辛いものです。しかし、無理のある環境での猫との生活にはいろいろと問題が起きる可能性があります。
飼い主さんと猫との第二の幸せな人生を考えると、飼い主さんが老猫ホームの選択という考え方もいいかもしれません。

インターネットで調べるとたくさんの老猫ホームの施設があります。
老猫ホームは全国にたくさんあり、施設の設備や内容も様々です。高齢猫を預かるということで、介護などの設備が充実している老猫ホームがたくさんあります。
飼い主さんも安心して猫を預けられる環境が整っています。


『老猫ホーム』での過ごし方

窓辺で外の様子を見る猫

猫も歳をとると人間と同じように体が衰えてきます。
自分でできていたトイレや食事ができなくなったり、徘徊するようになったり、逆に自由に歩けなくなったりといろいろと体の衰えがでてきます。
飼い主さんも1日中家にいて、猫の介護の生活ができればいいのですが、介護が難しい飼い主さんもいます。

老猫ホームには、従業員が常時、在籍している施設がたくさんあります。猫が老猫ホームで生活するにあたって、ストレスがなく快適な暮らしができるのが1番です。

老猫ホームの多くは、猫を狭い部屋やケージなどに閉じ込めるのではなく、広々とした生活スペースでのびのびと楽しく過ごせるようになっています。広いスペースだからこそ、自由に歩き回ることができ、他の猫ともいい距離感が保てることができます。気の合う猫がいれば、楽しく仲よくじゃれあって暮らしていけます。
生活スペースは冷暖房がきいていて、清掃がいきとどいており、清潔な部屋で過ごせます。

また、老猫ホームでは自然を取り込んだ施設があります。
猫たちが落ち着いて快適に暮らせるように、部屋には通気性や採光を考えて設計されています。自然いっぱいの環境で楽しく過ごせるとストレスをためる猫も少ないでしょう。
施設は冷暖房だけではなく、床暖房やトリミングルームなど充実した設備になっています。

自然いっぱいで静かな環境で過ごすため、性格が落ち着いたり、元気になったりと自立した生活がおくれます。猫それぞれの生活のリズムで、個々の性格や習慣に合わせて過ごせます。
健康に欠かせない食事は、好みに合わせてくれたり、味わいに楽しみをもった栄養管理をしています。
他にも、老化により低下してしまった運動機能を補助するため、歩くなどの動作や認知症状ケアもします。

老猫ホームの従業員は経験や技術があるため、飼い主さんは安心できると思います。


『老猫ホーム』にかかる費用

ベッドの中からこちらを見ている茶トラ猫

老猫ホームによって費用は様々です。
料金体系もさまざまなので、入所を検討する際には必ず確認しておきましょう。

・期間契約

1ヶ月や1年単位の預かりです。
費用は土地や施設にもよって幅があります。

1ヶ月:5~8万程度
1年:40~80万程度
・終身預かり

飼えなくなった猫を終生、大切にお世話してくれます。
終身預かりの場合は、いきなり老猫ホームに入居するのではなく、猫に老猫ホームの環境に慣れさせるため、数日間老猫ホームで過ごすことが決められていることもあります。
終身預かりでも一括払いでなく、年払いの施設もあるようです。

100万円~程度

期間契約・終身預かり共に、入所金がかかる場合や、消耗品費がかかる場合などがあるようです。

老猫ホームに入居が決まったら、入居する前に健康診断を行います。猫の健康状態を知り、他の猫に病気などが移らないためにも必要なことです。
他に避妊去勢手術やワクチン接種が必要となることがあります。その場合は別途料金がかかることがあります。

ベッドやタオル・食事のイラスト

飼い主さんが用意する物もあります。

・おむつやペットシーツなどの消耗品
・愛用品(ベッドやタオル等)
・飼い主さんのにおいが付いたもの

愛用品のベッドやタオル、飼い主さんのにおいがついた物などが必要になることがあります。
また、猫が老猫ホームのご飯を素直に食べてくれればいいのですが、警戒心の強い猫はなかなか食べてもらえません。ご飯は自宅で食べていたご飯を用意してもらい、徐々に老猫ホームのご飯に慣れさせる方法をとることが多いので、自宅で食べていたご飯も用意する必要があるかもしれません。

老猫ホームでの費用・必要な物は施設によって変わってくるので、入居をする場合は老猫ホームに確認をしてください。


最後に…

室内でくつろぐ長毛の白猫

家族と暮らしてきた猫が老いていくのは寂しいものです。少しでも元気で長生きしてほしいと思う飼い主さんがほとんどです。苦しい思いはさせたくない、うれしく楽しい思いをさせてあげたいものです。だからこそ、適切な介護が必要になります。

老猫ホームに一生あずけたからといって会ってはいけないという訳ではありません。愛情があるなら必ず会いに行ってあげましょう。
猫が楽しく過ごしているか飼い主さんが確認することで安心できます。飼い主さんも猫も楽しく過ごせるように努めましょう。

– おすすめ記事 –

・猫の見守りカメラとは?老猫の留守番もこれで安心!
・敬老の日は老猫をお祝いしよう♪ご長寿猫の寿命の長さの秘密とは!?
・猫の夜泣きの6つの原因と対策!老猫は認知症の可能性も?
・知っておきたい猫の老化のサイン5つ。老猫のためにできる介護の方法とは?
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
munoco

munoco

猫を飼いはじめて20年。完全な猫派です。 今まで4匹の猫と過ごしてきました。現在は2匹の猫と楽しく過ごす毎日です。 ツンデレされて20年。猫の行動1つ1つが大好きで、ずっとツンデレにやられてしまっている人間です。

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら