マンクスってどんな猫?特徴は?
マンクスはイギリスのマン島を発祥とする猫で、その最大の特徴は尻尾がない事です。
被毛はやや固めで、厚めのアンダーコートと長めのトップコートを持ちます。また、マンクスにはボディが短いという特徴もあります。胸が広く、背中からお尻にかけて丸いラインを描いています。
走り方も特徴的です。前足より後ろ足の方が長いマンクスは、両足を揃えてしっかりと跳ねる、ウサギの様な走り方をします。この走り方は「マンクスホップ」と呼ばれ、無尾もしくは短い尻尾と丸い体という外見もあってウサギに似た猫、「ラビットキャット」と呼ばれます。
全体的に丸みを帯びた体は筋肉質ですが、食事は普通の量でOK。
活発で運動を好むので、スキンシップも兼ねて時々遊んであげましょう。部屋の高いところが大好きです。
マンクスがウサギの様に跳ねてますよ↓
特徴的なマンクスの尻尾
マンクスの尻尾は、尾椎と呼ばれる尻尾を支える骨が突然変異したもので、尻尾の長さで種類が分かれます。
– ランピー –
マンクスの中でも完全無尾の状態です。尻尾の付け根の部分には穴が開いた様な窪みがあり、「穴ぼこ」という意味の「ディンプル」をつけて、「ディンプルランピート」呼ばれることもあります。
ランピーはこの穴ぼこを触られることを嫌います。デリケートな場所なので手荒に触らない様にしましょう。
ランピーは無尾遺伝子が強く出ている状態で、この遺伝子は同時に致死遺伝子でもあるため、ランピー同士で繁殖すると死産や流産の原因になり、無事に生まれたとしても体のどこかに以上が発生し、成猫になる前の死亡してしまいます。ランピーを三代続けて交配しても子猫が生まれなくなります。
これらは特有の遺伝病で、「マンクス症候群」と呼ばれます。繁殖に専門的な知識が必要となることもマンクスの特徴です。
– ライザー –
ランピーの様な完全無尾ではなく、わずかながら尻尾が認められるマンクスです。木の株の様な短い尻尾は動きません。
– スタンピー –
ライザーよりは長く、普通の猫よりも短い尻尾のマンクス。マンクスの繁殖はスタンピーとランピーで行われます。
マンクスの性格
大人しく、デリケートな性格で、人見知りします。数日間家を空けなければならないときは、人に預けるのではなく、自宅に様子を見てくれる人を確保した方が良いでしょう。
おとなしい性格の反面、優れたハンティング能力を持っているので、猫じゃらしなどで遊んであげると夢中で遊びます。
また、賢くて愛情深く、飼い主に忠実な性格をしているので、しつけのしやすい猫です。
マンクスの尻尾がない理由
マンクスに尻尾がないことについてはいくつかの伝承があります。
有名な話では「ノアの箱舟説」。急な大雨に慌てたノアの箱舟の船員が急いで船の扉を閉めようとしたとき、駆け込んできた猫のしっぽを挟んで切ってしまったという話。
もう一つは、マン島を拠点にしていた海賊が、猫の尻尾を帽子につけていると猫の様に音を立てずに動き回れると信じて、島の猫の尻尾を片っ端から切り落とし、断尾が続いた島では尻尾のない猫が生まれる様になったという話。
どちらも猫にとっては災難な話ですね。マンクスのルーツは古く、そのルーツははっきりわかっていないのですが、突然変異で生まれた猫が、閉ざされた島の中で増え続け、固有種として固定したという説が有力です。
まとめ
いかがでしたか?
同じ様に尻尾の短い猫で思い浮かべるのはジャパニーズボブテイルでしょうか?けれどマンクスと遺伝的な関係はないとのこと。同じ様な島国で、同じ様な特徴の猫が誕生するってなんだか神秘的ですね。
ウサギの様な可愛らしいマンクス。機会があれば触れ合って見たいと思いました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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