寝てる時や起きてる時に猫の背中がピクピク痙攣する本当の理由!

2019.11.20

寝てる時や起きてる時に猫の背中がピクピク痙攣する本当の理由!

猫がピクピクっと痙攣するところ、見たことがありませんか?ピクピクしているのを見ると、なぜなのか、病気ではないのか?など、心配になりますよね。猫のピクピクについて、みてみましょう。

猫がピクピク痙攣する理由は?

猫 ピクピク

猫と暮らしていると、多くの飼い主が、寝ている時にピクピクと痙攣するのを見たことがあるでしょう。大半のピクピクは、寝ている場合に起こると考えられます。

猫がピクピクするのはなぜでしょう?

◆レム睡眠とノンレム睡眠

私たち人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠をおよそ90分交代で繰り返しています。レム睡眠の時には、眼球が高速で動いて浅い眠りであり、ノンレム睡眠の時には眼球は動かず、深い眠りをしているということです。

◆猫もレム睡眠とノンレム睡眠をしている!

猫の睡眠も、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に起きています。ただ、人間のものとは長さが違います。

人間は一般的に6~8時間前後のまとまった睡眠をとりますが、猫は、約100分のうちに起きている時間と睡眠の時間があり、それを一日中繰り返しているということです。

つまり、「25分前後の起きている(覚醒)時間+75分前後の睡眠時間」といった具合です。

そしてこの75分前後の睡眠時間の中に、6~7分のレム睡眠の時間が2~3回あり、睡眠時間全体の約15%を占めています。

この睡眠時間中の15%のレム睡眠の間は、深く眠っているノンレム睡眠の時よりもずっと目が覚めやすいといわれています。自然界では、浅い眠りで体を休めながらも、外の世界には気を配っていて、何か物音がしたり気配を感じたりしたら、すぐに目がさめるようになっているのですね。

そしてこのレム睡眠の時に、ピクピクという痙攣が起こります。

◆安全なピクピクは、睡眠の時のピクピク!

睡眠中に、猫がピクピクと手足や耳、口などが動いたとしても、それはレム睡眠中で、夢を見ている時でしょう。夢を見ていますので、寝言のように鳴き声を発したり、ヒゲが痙攣したり、ということもあるかもしれません。時には、背中や、尻尾もピクピクっと痙攣することがあります。

ピクピクとしても、その後、また静かに睡眠状態に戻れば、レム睡眠時の痙攣とみてよいでしょう。レム睡眠とノンレム睡眠は交互に繰り返しますので、時間が経てば再度ピクピクすることももちろんあります。

また、全くピクピクが見られない猫もいますので、それはそれで心配することはありません。


病院に行ったほうがよい猫のピクピクもある?

猫 ピクピク

猫のピクピクで、病気が考えられる場合は、獣医さんに診てもらう必要があります。

猫が起きていて、ピクピクと痙攣を起こした場合、まず「てんかん」を疑ってみましょう。てんかんとは、脳神経の回路異常が原因で起こるもので、痙攣が1分以上続くようであれば、てんかんだと考えられます。

明らかに睡眠時の細かいピクピクとは違い、大きく体を震わせ、手足も硬直し、泡を吹くこともありますので、見間違えるということはないでしょう。

このような症状がみられたら、すぐに病院に連れて行きましょう。

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【獣医師監修】猫のてんかんの原因や症状、発作の対処法は?治療で治すことはできる?

猫も人間と同様に、てんかんの発作を起こすことがあります。てんかんは、主に体をバタバタさせ痙攣を起こすので、初めて見るととても心配になることでしょう。
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猫は寝ているけど、このピクピクは大丈夫?と思ったら

猫 ピクピク

見ていて心配な時は、そっと起こしてみましょう。起こしてみるとちゃんと眠りから覚めて、その時に痙攣しているようなことはないはずです。
一度確認して安心できたら、自分の猫の様子をしっかり覚えておき、むやみに何度も起こすことのないようにしてあげましょう。


猫が起きている時のピクピクもある!?

猫 ピクピク

猫が睡眠中でなくても、ピクピクすることがあります。てんかんとまた違うところは、背中の一部や、尻尾の先や付け根をピクピクさせる場合です。

考えられるのは、

・背中や尻尾などがかゆい
・何かが触ったようで気になっている→猫の知覚過敏症

という事です。

・背中や尻尾がかゆい
猫が意識的に感じて、皮膚が反応しているということですね。もし、かゆがっているようであれば、ノミやダニが考えられますので、チェックしましょう。

・猫の知覚過敏症
これは、原因がはっきりわかっていなくて、突発的に現れる症状です。猫の行動としては、

・背中がピクピク痙攣する
・しきりに背中や尻尾の付け根などを気にする
・グルーミングが異常に増える

などがあります。

ストレスや筋肉の障害、アトピーなどの皮膚病、脊髄や脳の異常を伴う神経疾患、皮膚炎、感染症など、原因は色々なものから発病すると考えられていて、特定が難しいようです。

対処法は、ストレスであれば、環境を変えたり、または元に戻したりということで治る場合もあります。神経疾患や異常行動による場合は、獣医さんに薬を処方してもらうことで症状を緩和させられます。

寝ている時のピクピクであれば、心配することはありません。猫を眺めて、どんな夢をみているのか想像してみるのもよいでしょう。


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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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