【掲載:2016.12.08 更新:2025.02.07】
猫の鼻の役割は?なぜ濡れている?

猫は嗅覚がとても発達した動物で、人と比較すると約1~10万倍といわれています。
猫の鼻はこの嗅覚で「ニオイ」から様々な情報を得るために発達したともいわれています。
猫の鼻が濡れているのは、内部から流れてきた涙や分泌液で濡れているからです。
ややネバっとした液体が鼻の表面に染み出てくるので、ポタポタと垂れることはなく、いつも適度にひんやりと濡れています。
この猫の鼻の濡れ具合は体のバロメーターの役目もしています。
猫の鼻が濡れている時は猫が活動しているときです。猫の鼻は、寝ている時は乾燥していて、起きている時は濡れています。
睡眠中は鼻の分泌液を作る活動が低下するので少なくなるといわれています。睡眠中や寝起きにそっと猫の鼻を触ってみると、猫の鼻はカサカサしていることが多いでしょう。また、眠たい時も鼻がカサカサします。
猫が活動している時は鼻が濡れている必要があります。猫は安全な食べ物なのか、縄張りの確認や他の猫との優劣の判断など、嗅覚を駆使して生活しています。
猫の鼻が濡れていることで嗅覚が鋭くなり、猫の嗅覚は人の約10万倍にもなります。たくさんのニオイをキャッチすることで、活動中は常に鼻は濡れている必要があるのです。
一般的に猫の体調が悪かったりすると、鼻が乾いている時があります。鼻の濡れ具合には個体差があるようなので、日頃から猫の鼻がどれだけ濡れているかチェックしてあげましょう。
猫同士の鼻チューの意味は?

『鼻チュー』という可愛らしい仕草は、猫達がチューしていることではありません。猫同士は出会った時に、お互いの鼻をくっつける鼻チューをして挨拶をしています。
この鼻チューには、以下の様な意味があります。
お互い馴染みがある猫は鼻チューをして、お互いのニオイを嗅いでいます。これは、「あなたに敵意はないですよ」という挨拶の意味での鼻チューです。
逆に、初対面の猫に対しては、警戒心が強いので、ベッタリと鼻チューしたりはしません。お互いに緊張しているので、体を接近し過ぎないように首を伸ばし、ニオイで相手の情報収集します。
猫の顔の周りには、ニオイを発するポイントがたくさんあります。ここから、猫達は相手がどんな猫なのか情報を得るために鼻チューをしているのです。猫は相手のニオイから、敵か味方、優劣な立場に立てるかを瞬時に判断しています。
猫の鼻チューは挨拶の意味もありますが、相手の様々な情報を集めて判断するための意味もあるのです。
飼い主への鼻チューの意味は?
飼い主さんに猫が鼻チューをしてきたら、
・甘えたい
・○○をしてほしい など…
飼い主さんのいつものニオイを嗅ぐと猫は安心して落ち着くようです。
他には、飼い主さんに何かを要求するときにも鼻チューをしてきます。
猫によっては、ご飯が欲しい時に飼い主さんに鼻チューをする猫がいます。とても可愛らしいですね。
人が猫にチューしてもいいの?
猫がかわいくて、かわいくて、ついつい猫の鼻や口にチューをしてしまう飼い主さんも多くいると思います。
でも、猫の口の中には、猫には無害の常在菌がいて、これが人に感染すると病気になることがあります。主な病気は、
・カプノサイトファーガ感染症
・パスツレラ症
・サルモネラ症 など…
猫から人に感染する病原菌があります。猫から直接ではなく、トイレの排泄物からも感染する病気があります。
他にもいろいろな感染病があるので飼い主さんは手洗いなどをしたほうがいいでしょう。注意してくださいね。
まとめ
猫の鼻チューは、挨拶でもあり、愛情表現の1つの行動ということがわかりました。
猫を飼っている人は、いつ猫が鼻チューをしてくるか行動を1度確認してみるのもいいでしょう。何かおもしろいことが発見できるかもしれませんよ。