タイの北部にある、チェンマイ。その町では、前足がない一匹の猫ちゃんがまるでカンガルーのように元気に飛び跳ねているのを目にする事ができます。
前足のないその猫ちゃんの名前は「エーブル」。彼を保護したワライ・スリブーンヴォラクルさんがエーブルに初めて出会った時、彼女はその猫ちゃんの余りの活力に驚かされ、生きる事についてとても刺激を受けたと言います。
エーブルが両前足を失くしてしまったのは、彼が1歳の時の事。
屋根の上で鳥を捕まえようとしていた時に、弛んだ電線の上に落ちてしまい、彼はもう少しで感電死してしまうところでした。幸い命はとりとめましたが、エーブルはその事故が原因で尻尾と前足2本を失くしてしまう事になったのです。
もう少しでタイの路上を彷徨うところだったエーブル。身体に障害を持つ野良猫が長く生きられるはずは無い、そう思った心優しいワライさんは、エーブルの世話を買って出たのでした。
ワライさんは、エーブルが少しでも元通りの生活が送れるようになるようにと一生懸命彼の世話をしました。
そしてその2年後。
ワライさんの渾身の介護のおかげで、エーブルは後ろ足だけで自由に歩き回れるほど元気に回復をしたのです!
ワライさんがその猫ちゃんを「エーブル」と名付けた理由、それは彼が文字通り何でも「できる」猫だから。
前足2本を失くしても他の健康な動物と同じように生活を送る事ができるエーブル。何と彼は、階段の昇り降りをしたり他の猫を追いかけたり、そしてすごい高く飛んだりする事もできるんです!
そして驚く事がもう一つ。エーブルには「フィンフィン」と名付けられた弟がいて、フィンフィンは後ろ足が不自由で動かせないんです。
エーブルは前足、フィンフィンは後ろ足、不自由な足が真逆ですが、その二匹同士はまるで二匹で一体のよう。彼らはいつも一緒でお互いの側を離れようとしないそうですよ。
後ろ足2本だけを使って毎日を過ごすエーブル。ここまでの道のりは、大変なものだったに違いありません。それでも諦めず前向きに頑張ったエーブルは、まさに生きる事を楽しんでいるかのようにも見えます。そしてそんな彼に第二の人生を与えてくれたワライさんを素晴らしく思います。
★エーブルくんのInstagramはこちらから:@able_maew
<参考サイト>
boredpanda(英語)
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