トイレハイとはこんな行動
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— えびす丸 (@r_n2o) 2016年8月6日
トイレハイとは、トイレの、特にうんちの方を済ませた後の猫がよくやる行動です。
具体的には、大きな声で鳴いたり、トイレから出た途端に走り回ったり、毛を逆立てたり、爪とぎをいつもよりも激しくやり始めたりと、猫によっても違います。
おしっこの時だけにはあまり起こらず、排便の時だけで、このようなトイレハイになる猫が多くいます。
なぜトイレハイになるのか?
猫がトイレハイになる理由は、野生で過ごしていた頃の名残だという説が、有力です。
◆安心するため
排便をする、という、無防備な体勢での、静止して行う行為を済ませたため、終わると安心して、走りまわったりしてしまう、という説です。
危険な状態が無事終わったので、安心して喜んで、元気になっているということですね。爪を研ぐのも、排便も終わったし自由に動き回れるぞ!という気持ちなのかもしれません。
排便の前に、不安そうに鳴いてから、トイレに入る、という行動をする場合があるのも、この理由でいくと、排便する=危険で、不安なこと、という気持ちがあるからかも知れません。
◆その場から逃げたいため
猫は野生の頃、天敵や他の猫に居場所がわからないようにするために、縄張りの中でも、普段過ごしている場所から離れたところで排便する、という習性がありました。普段の生活圏内から離れていて危険な場所にいたため、その場から早く立ち去りたい、という気持ちがあり、排便が終わると走り回ってしまう、ということです。
また、自分の排便の臭いから離れようとしている、という説もあります。砂で排泄物を隠すという行為も、その臭いや、排泄物そのものがあることから、自分の居場所を知られたくない、という理由からでしょう。
◆自分の存在を知らせるため
また、違った説ですが、排便することで、自分の存在を知らせていたという見方があります。排便して砂をかけない場合が、これにあたるのではないかということです。
ただ、縄張りを示すために排便しているとなると、排便中は大変危険であるということになります。そのため、排便の後はやはり、早くその場から立ち去りたいという気持ちが働いて、走り出してしまうのではないか、ということです。
排便により、隠す、隠さない、という点や、逃げたいなら大声で鳴く必要はないのではなど、矛盾している事もありますが、どの説が正しい、ちゃんとした原因だ、ということは、解明されていません。
神経の働きが原因という説も
副交感神経は、疲れた体を修復させる神経で、寝ている時や落ち着いている時、などに働きます。反対に、交感神経は、活発に行動している時で、体が状況に応じてすばやく対応できるような働きをします。この2種類の神経がお互いにバランスよく働くことで、体の健康を保っているわけです。
排便中はこの副交感神経が働いていて、終わった後には交感神経が働くため、心拍数も上がってすぐに動けるような体の状態なので、興奮して、走り回ったり、鳴いたりしてしまうという説です。こちらだと、排便後に鳴くトイレハイの意味が納得できますね。
トイレハイの理由は色々か?
他には、大きな声で鳴くのはなぜかと考えると、飼い主に知らせようとしているのではないか、という見方もあります。
また、トイレそのものが好きではないのでは、という説もあります。そのため、早く離れようとして走ったり、嫌だったことが終わったという気持ちから鳴きまくったりする、ということです。
この説は、トイレをより大きいものに変え、常に清潔にしていると、このトイレハイが治るからという理由です。
何が原因かは、はっきりとわかっていないトイレハイですが、猫はこんな行動をするのだ、ということは、飼い主としてわかっておくと良いですね。
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