猫を飼って得られる癒し効果がすごい!最新の研究結果から分かる猫の癒しパワー

2017.04.28

猫を飼って得られる癒し効果がすごい!最新の研究結果から分かる猫の癒しパワー

現在、猫を始めとする動物たちによる「癒し効果」についての研究が注目されています。世界各国の研究によると、ペットは人間の精神衛生を保ってくれる大切な存在ということが科学的に証明されているのです。私たちが猫や犬などのペットを愛情持って飼育することで、自然に得られている癒し効果についてご紹介します。

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ストレスがたまるとどうなる?

ストレス 女性

私たちは毎日の生活であらゆるストレスを受けています。適度なストレスは私たちが生きていく上で「頑張る力」の原動力になり、必要なものと考えられています。しかし過度なストレスは私たちに不快な症状をもたらしてきます。

過度なストレスが原因で起こる症状としては、頭痛や耳鳴り、疲労感、めまい、吐き気や下痢、便秘、蕁麻疹などがあります。人によって千差万別な原因不明のこれらの症状は「ストレスホルモン」と「自律神経系」によって引き起こされます。

◆ストレスホルモンによるストレス

ストレスが生じると、主に副腎皮質から分泌される「コルチゾール」の量が増えます。血液に乗って全身をめぐるこのコルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、身体がストレスの原因と闘う体制にするホルモンになります。
このホルモンの作用によって、血圧を上げたり、血糖値を高めたり、炎症反応を抑えて痛みを感じにくくなります。

多量のストレスホルモン(コルチゾール)は脳を損傷させることも分かっています。そのため過度のストレスは気持ちが落ち込んだり、楽しいと思えなくなったり、不安やイライラ、脱力感、無気力感、絶望感など、様々な精神症状を起こすことになります。

◆自律神経系のバランスによるストレス

自律神経も全身のあらゆる臓器・器官に分布しています。過度のストレスによって自律神経のバランスが崩れると、自律神経のうち、緊張・興奮の神経である「交感神経」を活性化させます。交感神経が活性化すると、瞳孔は開き、呼吸や脈拍は早くなり、全身の筋肉は緊張します。


科学で証明された猫の癒し効果!

アニマルセラピーをご存知ですか?アニマルセラピーは、動物と触れ合ってストレスを軽減させ、自信や意欲を持つことで、精神や身体の不調を回復させることができるという考えです。
猫などのペットと一緒の時間を過ごすことでストレスが減り、笑顔が多くなり自尊心が改善されると、オーストラリアのモナシュ大学の研究で明らかになりました。

猫に関する癒し効果の研究は世界各国で行われており、その有効性が証明されています。今回は猫による癒し効果のその一部をご紹介します。

◆触れ合うことで「幸せホルモン」が分泌

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by:ひな

何だか調子が悪いとき、猫と触れ合ったことで少し元気が出た、という経験をお持ちではありませんか?

猫による癒し効果は猫を撫でるだけで得られます。猫を撫でることで「幸せホルモン」と呼ばれるオキトシンが分泌されます。この幸せホルモンにより、幸福感を感じ、ストレスに耐性を持つことができ、不安やイライラを中和させ、心拍数が低くなる効果があります。

一方で、動物に触れた人間のオキシトシンの量が多くなるように、触られた動物達の体内でもオキシトシン量が多くなることが証明されています。人と動物が癒し合えるわけです。

◆猫を飼うことで心筋梗塞のリスクが減少!?

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by:ナミ

また猫に触れると、ストレスホルモンであるコルチゾールを抑制することができ、血圧が安定するという効果が実際に証明されています。

アメリカで行われた大規模調査の結果では猫を飼っている人と飼っていない人、それぞれ約2000人を対象に、13年にわたって健康状態を調べたことで、「猫を飼っている人は心筋梗塞などで亡くなるリスクが40%減少する」ことが判明したのです。

ふわふわした猫の体を触ることはとても気持ちがいいし、猫が気持ちよさそうに眠っている姿はこちらまで幸せな気持ちになりますから、癒し効果はかなり納得できますね。
  

◆猫のゴロゴロ音は「骨」を強くする!

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by:ぽる先輩

猫がまるで子猫のようにゴロゴロとのどを鳴らすのは、気持ちが子猫に戻り、幸せや安心感を抱いているからです。飼い主さんを母親のようにしたってくれている証です。それだけでも私たちは嬉しくて癒されるのですが、この猫のゴロゴロ音には医学的な作用があることが解っています。

2003年、カリフォルニア大学デービス校の研究チームは、25ヘルツで固定されている猫のゴロゴロ音によって骨に含まれる骨芽細胞や破骨細胞を活性化し、骨密度の維持に役立っているという可能性を突き止めました。猫がゴロゴロと喉を鳴らす音には、免疫力を上げて傷を癒す効果があるのです。

猫と一緒に寝るとき、猫のゴロゴロ音は体が触れているところだけでなく、体全体に響き渡るような心地よい感覚になります。気持ちいいと思っていたけれど、実際に効果があったのですね。


まとめ

家庭で猫や犬などのペットを飼う事はアニマルセラピーの一種です。事実、ペットを飼っている人は飼っていない人より、年間20%前後病院に行く回数が減ったと言うデータもあります。本来は「治療・療法」と言う意味を持つセラピー。猫と幸せに暮らすことは最強の病気予防法かもしれませんね。

どうぞ素敵な猫ライフをお送りください。



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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?


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