- 1.ブリティッシュショートヘアはどんな猫?
- 2.ブリティッシュショートヘアの性格は?
- 3.ブリティッシュショートヘアの飼い方は?
- 4.ブリティッシュショートヘアの寿命や気を付けたい病気は?
- 5.まとめ
1-1.ブリティッシュショートヘアはネズミ捕りの大名人!
1-2.ブリティッシュロングヘアの誕生秘話
1-3.がっしりとした体が特徴的
1-4.豊富なカラーとパターン
2-1.穏やかで遊び好きな性格
2-2.自立心が高く賢い性格
2-3.騒がしいのが嫌いな性格
3-1.肥満にならないように運動が大切
3-2.高カロリー・高タンパクの食事を用意
3-3.日頃からブラッシングなどに慣れさせる
4-1.一般的な猫よりもちょっと長寿傾向
4-2.ブリティッシュショートヘアが気をつけるべき病気
4-3.肥満・ストレスは病気のリスクを高めるので注意
ブリティッシュショートヘアはどんな猫?
◆ブリティッシュショートヘアはネズミ捕りの大名人!
ブリティッシュショートヘアはイギリスが原産国の猫で、イギリスでは最も古い歴史のある猫の品種です。
2世紀頃に古代ローマ帝国がイギリスを襲撃し、ローマ人達はイギリスに農耕を取り入れました。農耕を取り入れると、作物をご飯とするネズミや害虫が発生するということもあり、ネズミや害虫を駆除するためにブリティッシュショートヘアが持ち込まれたといわれています。
1870年代には、ネズミ捕りがとても得意な猫として繁殖されるようになりました。また、より優秀な猫を誕生させるために改良もされていきました。
1871年にはイギリスで初めてのキャットショーが開催され、ブリティッシュショートヘアはいくつもの優秀賞を授賞しました。そして、1890年代にようやくイギリスで公式な猫の品種に認定されました。
ブリティッシュショートヘアは、1970年代にアメリカに持ち込まれると、瞬く間に人気がでました。2000年代からは、東洋系の猫の品種との交配がすすめられ、様々な色合いのブリティッシュショートヘアが誕生しています。
◆ブリティッシュロングヘアの誕生秘話
昔からとても人気が高かったブリティッシュショートヘアですが、第二次世界大戦(1939年~1945年)に連合国陣営であったイギリスは、食糧不足が問題になっていました。猫にまで食べ物がまわることが難しくなり、一時期、ブリティッシュショートヘアは絶滅しそうになるまでの状況になりました。
そこで、「ブリティッシュショートヘアを後世に残していきたい」というブリーダーたちの思いがあり、その結果、似ている猫の品種といわれていた長毛種の「ペルシャ」との交配がすすめられました。ペルシャとの交配によって、ブリティッシュショートヘアは絶滅を免れました。
ペルシャとの交配により、これまでになかった長毛種の「ブリティッシュロングヘア」や体格の違う猫が誕生しました。今ではペルシャとの交配が行われなくなってきているので、短毛種のブリティッシュが主になっています。
◆がっしりとした体が特徴的
ブリティッシュショートヘアの体重は、オスが4.5~6.5kg、メスは3.5~5.5kgです。猫の平均的な体重ですが、完全な成猫になるまで3年はかかるとされるほど、しっかりとした体格の猫です。
ブリティッシュショートヘアは、丸く大きな顔、頬も目も丸く、鼻は短め、離れ気味の小さな耳が特徴です。目の色は、ブルーが多いようです。
体は胸が厚く、広い肩幅、足はがっしりとしていてやや短めで足先は丸みがあります。尻尾の長さは体の3分の2ほどの長さで、尻尾の先が丸くなっているのが特徴です。ボディタイプは中型からやや大型のセミコビータイプです。
元々は農作物をネズミや害虫を駆除するために、イギリスで改良を繰り返されていたため、運動をするのが大好きな猫が多いです。筋肉質な体でスタミナもあります。運動不足になると、骨格が太いため太りやすくなります。
被毛は短く厚く密生しており、ごく細かく縮れています。毛質の手触りはとても良くビロードのようで、被毛の質のよさは有名です。
◆豊富なカラーとパターン
毛色は、ブリティッシュショートヘアの独特の灰色「ブリティッシュブルー」と呼ばれるほど代表的な色があります。ブリティッシュショートヘアといわれて真っ先にこの色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
他にはブラック、ブルー、クリーム、レッドといった単色やシルバーパッチドタビー、クリームタビー、レッドマッカレルタビーなどの縞が入った模様、ブルー&ホワイト、ブラック&ホワイト、キャリコなどの複数のカラーが混じった模様などたくさんの種類があります。
血統を存続させるため多くの品種と交配が行われた結果、様々なカラーやパターンが誕生したようです。
ブリティッシュショートヘアの性格は?
ブリティッシュショートヘアは、知的で学習能力の高い性格の持ち主であるといわれています。物静かでとても穏やかな性格をしており、賢い上に自立心が高く、無駄に鳴くことも少ないでしょう。
堂々とした雰囲気をしているのがブリティッシュショートヘアの性格の特徴です。
◆穏やかで遊び好きな性格
ブリティッシュショートヘアは筋肉質な体の見た目とは違い、穏やかで優しい性格をしています。ネズミや害虫の駆除をするワーキング・キャットとして過ごしてきていた影響もあり、我慢強い性格なので普段はあまり感情を見せないといわれています。
ハンター気質なので、おもちゃで遊ぶことがとても大好きです。一緒に遊ぶときにはおもちゃを獲物に見立て、狩りの真似をしてあげるとよいでしょう。運動能力も高いのでいろんなおもちゃで遊んでくれると思います。
◆自立心が高く賢い性格
ブリティッシュショートヘアは子猫から成猫になるまでの間は甘えん坊な性格ですが、基本的には自立心が高く、抱っこや撫でられたりすることをあまり好みません。人の膝に乗るより、ソファで寝ていることのほうが好きな性格の猫です。必要以上に触ろうとすると、猫にストレスがかかってしまうのでやめましょう。
ブリティッシュショートヘアはとても賢く、飼い主さんの言うことをきちんと聞いてくれます。むやみに鳴くこともないので、飼いやすい猫の性格といえます。自立心が高いため、他の猫と比べて留守番も苦にならない性格だといわれています。
◆騒がしいのが嫌いな性格
ブリティッシュショートヘアは物静かな性格をしています。周りが騒がしいのを苦手とする性格です。大家族で普段から常に賑やかな環境であったり、小さい子供がいる環境は好まないといわれています。
ただし、比較的環境に慣れやすい子猫の頃から一緒に暮らし始めると問題なく過ごせる場合も多いようです。
基本的には静かな環境を好む性格の猫のため、ストレスがかかっていないか気にかけてあげるようにしてください。
ブリティッシュショートヘアーの飼い方は?
◆肥満にならないように運動が大切
ブリティッシュショートヘアを飼う上で、特に運動不足には注意が必要です。骨格が太く、体質的に太りやすいため、あまり運動をしないとすぐに太ってしまいます。
ブリティッシュショートヘアを太らせないためには、家の中には動き回って遊べるスペースやキャットタワーなど、遊べる環境を整えましょう。運動不足にならないように日頃から注意しましょう。
また、高齢期(7歳以上)になるとほとんど遊ばなくなるといわれています。骨格も太く、体質的に太りやすいので、高齢期以降は運動をさせるための工夫が必要になります。
無理に触って追い詰めたりすると怒る可能性がありますので、運動不足やストレス解消にはお気に入りのおもちゃや新しいおもちゃを与えましょう。
◆高カロリー・高タンパクの食事を用意
ブリティッシュショートヘアの体は、そのたくましさから「ボディビルダー」と表現されたりします。この筋肉質な体を維持するためには、高カロリー、高タンパクのご飯が必要になってきます。
適度な運動と良質なごはんで健康的な生活を心掛けてあげてください。
◆日頃からブラッシングなどに慣れさせる
ブリティッシュショートヘアは短毛のダブルコートでとても密度の高い被毛を持っています。猫は自分でグルーミングも行いますが、換毛期など抜け毛などが気になるときに1日1回のブラッシングをしましょう。
特に日本の高温多湿な夏は、みっしりと毛が生えているブリティッシュショートヘアは非常に過ごしにくく、お手入れが必須になると思われます。
人に体を触られるのはあまり好まない子が多いかもしれませんが、子猫の頃からシャンプーやブラッシングなどをして慣らしておくと、成猫になってもブラッシングなどを嫌がることなく、手間取ることが少なくなるそうです。
ブリティッシュショートヘアの寿命や気を付けたい病気は?
ブリティッシュショートヘアを飼ううえで知っておきたい寿命や病気について説明していきます。
◆一般的な猫よりもちょっと長寿傾向
ブリティッシュショートヘアは、平均寿命がだいたい14~17歳程度です。普通の猫の平均寿命は15年ほど…と言われているため、ちょっと長寿傾向にあると考えてもいいでしょう。
長生きしてくれることは嬉しいものですが、あくまでも“平均”です。遺伝疾患の有無や生活環境、飼い主さんのケアなど、生きていく環境次第で寿命は長くなったり短くなったりもします。
日頃から、「栄養のあるフードを食べさせる」「健康的でいられるように運動させる」など、食事管理や健康管理を意識し、寿命を延ばしましょう。
◆ブリティッシュショートヘアが気をつけるべき病気
ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気を頭に入れて、日常的に体調管理をしていきましょう。
・尿結石
名前からもイメージできるかもしれませんが、尿結石は「石」が腎臓や尿管、膀胱の付近にできてしまう病気です。尿路にできた“石”が原因で、おしっこに異常が見られます。
おしっこしたいのにうまく排出できなくなり、猫のストレスは高くなるでしょう。尿管にできた石が引き金となり、痛みを訴えることもあります。人間のように「痛い」と伝えることができず、「ソワソワしている」「排尿時に痛がるように鳴く」など、普段と違う行動で気づくかもしれません。
ひどくなると、おしっこが出ずに、命の危険にもつながることも…。
尿に血が混じっていたり、排尿時にいつもと違う行動をとったりなど、尿関係で気づいたことがあったら動物病院で相談してみてくださいね。
・糖尿病
ブリティッシュショートヘアは、糖尿病にも注意すべきと言われています。
先天性でこの病気にかかるケースもありますが、肥満やストレスなど後天的な原因によって引き起こされることもあります。
後天的な原因による糖尿病は、飼い主さんの健康管理で回避することができます。ブリティッシュショートヘアは、そもそも太りやすい体質なので、「適度に運動をさせる」「食事を食べさせ過ぎない」など、太らせないように注意しましょう。
◆肥満・ストレスは病気のリスクを高めるので注意
「ちょっとポッチャリ」という状態を通り越し、「肥満」にならないように気をつけましょう。どんな猫にも言えますが、平均的な体重よりもかなりオーバーすると、関節や体に負担が大きくなってしまいます。
骨以外にも、心臓や器官など、体の内部にまで影響が出て、病気を発症するかもしれません。
愛猫が太っているかは「ボディ・コンディション・スコア」という首回りやおなか、腰回りなどの脂肪の付き具合やくびれの有無で肥満度合いを評価する方法です。
ブリティッシュショートヘアはがっしりとしたセミコビータイプの体型のため、少し肥満傾向になってしまってもわかりにくいかもしれませんが、体重と併せてしっかりとチェックしてあげましょう。
また、ストレスも病気のリスクを高めます。一緒に遊んであげることで、「運動不足」「ストレス発散」の両面をケアできるので、日頃からコミュニケーションを取りましょう。
ただ、構いすぎると、自立心の高いブリティッシュショートヘアにとってはストレスになることも。適度な距離を保ちつつも、愛情を持って「体のケア」「心のケア」を心がけてくださいね。
まとめ
ブリティッシュショートヘアは、イギリスでは最も古い猫の品種で、とても長い間、人と過ごしてきた猫です。略して「ブリショー」と呼ばれており、とても人気があります。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルになったともいわれています。
ブリティッシュショートヘアは、狩りがとても上手でその名残が今でも残っています。そのため、体を動かすことが大好きで飼い主さんと遊ぶ時間も普通の猫と比べると長くなるでしょう。飼い主さんは遊ぶことで猫とのコミュニケーションをとれると思います。褒められるのが大好きなので遊んだ後などには思いっきり褒めてあげましょう。
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