チャウシーってどんな猫?特徴・性格・価格は?

2017.06.17

チャウシーってどんな猫?特徴・性格・価格は?

チャウシーという猫種についてご存知でしょうか?珍しい猫で日本ではあまり知られていないですが、スマートで野生的なカッコよさが特徴の素敵な猫です。今回の記事では、チャウシーという猫の特徴や性格、購入するなら知っておきたい価格などについてお話していきたいと思います。

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チャウシーの特徴は?

チャウシーは珍しい猫なので、名前を聞いても外見のイメージがピンと頭に思い浮かばない方が多いのではないでしょうか。

それでは、チャウシーの特徴について見ていきましょう。

◆普通の猫よりも少し大きめな体

チャウシーは「オスかメスか?」で体の大きさが少し変わる猫です。オスなら4~7キロくらい、メスなら3~4.5キロくらいです。

オスのチャウシーは、一般的な猫よりも少し大きめに成長することが多いようです。
だからと言って「太っている」わけではありません。チャウシーは普通の猫よりも大柄なのが特徴と言われますが、全体的にスマートでモデル体型です。体長や体高も大きく、足がスラリと長めで、堂々たる立ち姿を見ているだけでも素敵です。

◆大きな耳が特徴的

チャウシーの顔の輪郭はホッソリとしていて、頭の上にあるピンと立った大きな耳が特徴的です。広がりのある三角形の耳で小さな音もキャッチします。

◆被毛の色は3色だけ

チャウシーの毛の色は、全部で3色あります。
「ブラック」「ブラウンティックドタビー」「ブラックグルズルドタビー」が公認されている被毛カラーで、ダブルコートの短毛種です。


チャウシーにはどんな歴史があるの?

チャウシーは見た目が少しワイルドなのが特徴的です。そもそもチャウシーは、どういった経緯で生まれてきたのでしょうか。

◆ペットにしようと作りだされた猫!?

1960年代頃、「野生の猫をペットにしよう」と考えた繁殖家たちの手によってチャウシーのもとになる猫が誕生していきました。そのときに交配されたのが小さいヤマネコの「ジャングルキャット」とイエネコです。

ジャングルキャットは小さい猫でしたが、野生の猫。そのままでは飼うのが難しいため、ペットとするにはイエネコの飼いやすい穏やかな血も必要だったのですね。

ただ、すぐには上手くいくわけがなく、繁殖家たちの間で交配が重ねられていったのです。

◆本格的に繁殖ブームがやってきた1990年代

1990年代になるとペットとしてさまざまな猫が注目されてきます。なかでもチャウシーは野生的でカッコいい!と、その魅力に惹きつけられる人も多くなり人気となってきたので、繁殖も本格的にブームになっていきました。

◆ジャングルキャットから4世代離れなければならない

交配時に野生種のジャングルキャットがもとになると、1~3世代(F1~F3)までは野生時代の血がかなり強く残ります。性格がかなり荒々しく野生的なので、4世代からがペットとして飼うことが認められています。


チャウシーはハイブリッドの猫!?

チャウシーは、違う種類をかけ合せたハイブリッドな猫です。野生の猫であるヤマネコのジャングルキャットを基本とし、イエネコであるアビシニアンを交配に使うという規定もあります。

◆ジャングルキャットって?

ジャングルキャットは、中近東周辺の森林や草原など野生で生息しているヤマネコです。ヤマネコのなかでは小型であるものの、イエネコと比較すると大きい体が特徴です。4本の足が長いスマートなジャングルキャットの特徴をチャウシーは受け継いでいます。

野生で生きているジャングルキャットは、野生で生きている獲物を採って食べるのが得意です。ネズミやトカゲ、野ウサギ、魚などを主食として活動しています。

◆アビシニアンって?

アビシニアンも野性的な見た目が特徴の猫です。古代エジプトの壁画にも登場しているなど、神聖かつ歴史が古い美しい猫でもあります。

アビシニアンは、猫界のなかでもかなり甘えん坊な性格です。人間と仲良くできるフレンドリーな性質を持っています。飼い主さんにも忠実心があり、猫というよりも犬っぽい性格であるとも言われています。

また、小さい体で引き締まってスマートなアビシニアンは、運動神経が抜群。家のなかでも毎日動き回る好奇心旺盛な明るい猫なのです。

◆2種をミックスした魅力があるチャウシー

野生の猫は、厳しい自然界で生き抜くために気性は荒く食生活もワイルドです。そんな野生の猫であるジャングルキャットそのものをペットとして飼うことは難しいでしょう。

チャウシーなら、ジャングルキャットのカッコよさという外見を引き継ぎながら、アビシニアンの「甘えん坊」で可愛らしい性格もプラスした魅力がある猫で、人間の良きパートナーになってくれるのです。


チャウシーはどんな性格?

野生的な外見のチャウシーの性格はいったいどんな感じなのでしょうか。

◆好奇心が旺盛で活発な猫

チャウシーは好奇心があり、とても活発です。遊ぶことも大好きで、周囲のことにいろいろ興味を持ち活動的です。
「あれは何?」と目標を定めるとすぐさま走っていくなど、なかなかアクティブな毎日の過ごし方をする猫です。チャウシーは、野性味溢れる見た目から、運動神経も抜群なのです。

「遊び大好き」な性格なので、チャウシーを飼うなら機会を見つけてはたくさん一緒に遊んであげてくださいね。

◆寂しがり屋で甘えん坊

何事にも興味を示す好奇心旺盛なタイプのチャウシー。ところが寂しがり屋な面が強く、孤独に遊ぶのは苦手です。飼い主さんや家族と一緒にいることを好むので、留守番をするのは辛いようです。そのため、チャウシーは飼い主さんが仕事などで留守の時間が長いとストレスが大きくなってしまうのです。

チャウシーを家族に迎え入れるなら、「留守番」についてはしっかり考えておきましょう。留守番が多い飼い主さんは、寂しい思いをさせてしまうのでチャウシーという猫種はあまり向いていないかもしれませんね。

また、アビシニアンが持つ甘えん坊の性格も持ち合わせているので、チャウシーは「甘えられたい」と願う飼い主さんにはぴったりの猫種かもしれませんね。

◆頭が良い

チャウシーは頭が良く、飼い主さん一家ともすぐに仲良くなれるでしょう。フレンドリーな性格なので、飼い主さんとのコミュニケーションが大好きです。また、頭が良く飼い主さんとの絆を深めることもできます。どちらかというと家族全員と仲良くなるよりも、特定の一人に対して懐きやすいです。

基本的に家族として一緒に暮らしていくうちに、仲良くなってくれます。チャウシーを家族に迎えたら、家族全員で愛情を持ってお世話をしてあげましょう。

また、賢い猫なので、多頭飼いもOK。他の猫たちとも仲よく暮らすことができるでしょう。


チャウシーを購入するなら価格はいくらくらい?

チャウシーは魅力がある猫なので「飼いたい」と思う方もいるでしょう。そこで気になるのは価格ですよね。日本ではまだまだ知名度もなく、かなり珍しい猫なので、身近なペットショップからの購入など手軽に入手ができる猫ではないようですね。

チャウシーを繁殖しているブリーダーさんを探しての入手となるかと思います。とはいえ、珍しい猫であるチャウシーを繁殖しているブリーダーさんを探すのも大変でしょう。価格はブリーダーさんごとによって違うので、どのくらいの価格なのかも分からない状態で探すことになりそうですね。

また、ブリーダーさんがいたとしても、時期によっては手に入れづらい可能性も大きいでしょう。珍しい猫で販売者も少ないことから、相場的な価格ははっきりしないのが現状。
ただ、一般的な猫よりもかなり高めの価格で、数十万程度となることでしょう。一般的な猫と比べると価格については高いと感じると思います。

やはり「珍しい=高い価格」となることはある程度予想してから探すのが懸命かもしれません。でも、野生的な外見でもありながらも可愛らしい性格を持っている魅力がある猫なので、高めの価格でも入手できれば幸せに暮らすことができると思います。


チャウシーを飼うときに知っておきたいポイント

魅力がたくさんのチャウシーですが、一緒に暮らすならどんなことを知っておくべきなのでしょうか。そのポイントについていくつかまとめてみました。

◆その1:遊びスペースを作る

チャウシーは野生時代の名残から、運動大好き活発な猫です。好奇心も旺盛なので、いろいろなものに興味を示すチャウシー。活動的な毎日を過ごします。家のなかでも動いていたがるので、チャウシーが元気に動ける「遊びスペース」を作ってあげましょう。

まるで木に登るように高いところにジャンプしたり、降りたりなども得意。キャットタワーを準備して、家のなかでも活動的に過ごせる遊びスペースを作ってあげてくださいね。

運動不足になるとチャウシーの自慢のスリム体型が崩れていきます。ワイルドでスマートなチャウシーが、運動不足でいつの間にか肥満…なんてことも考えられるのです。

ワイルドでスマートな気品高い魅力をキープするために、運動をたっぷりさせてあげましょう。

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◆その2:ストレスに注意する

キャットタワーで自由気ままに遊ぶのも大好きですが、人間と遊ぶのも大好きです。むしろ、孤独よりも人との触れ合いが好きで、「孤独が苦手」な猫。一人ぼっちでいるとストレスが大きくなる寂しがり屋なのです。

飼い主さんが留守ばかりさせるとストレスが溜まってしまいます。チャウシーを飼うなら、留守番があまり頻繁にならないような配慮も大事です。また、毎日一緒に遊んであげるようにしましょう。チャウシーは、頭が良い猫ですので、遊びながらしつけていくこともできます。

飼い主さんがいろいろと教えてあげれば、犬のようなしつけをしていくことも可能です。例えば、おもちゃを投げて「持ってこい」という芸もできるようになります。賢い猫なので毎日のように「遊び」「しつけ」「コミュニケーション」を混ぜ合わせながら教えていくといいですね。

遊びの延長線上でいろいろと覚えさせていきましょう。チャウシーがいろいろと覚えてくれれば、一緒に過ごす時間もますます楽しくなりそうですね。それに、チャウシーにとっても飼い主さんとの楽しい時間となり、ストレス解消にも繋がるのです。

◆その3:ブラッシングは丁寧にしてあげる

チャウシーは、ダブルコートの短毛種。「短い毛だからお手入れは簡単でしょ?」と思うかもしれませんが、そうでもありません。

アンダーコートの柔らかい毛が換毛時期にたくさん抜けてきます。特に春や秋には、抜け毛の量が増えるのです。こんな時期には、ちょっと動くだけで大量の毛がふわふわと舞い上がってしまうもの…。抜け毛対策はしっかりと行いましょう。

チャウシーは活発な猫なので、お手入れを怠ると家のなかじゅうが「抜け毛」で汚れてしまうことも考えられます。毎日のブラッシングで、チャウシーの毛並を整えてあげましょうね。短毛種に適したブラシを使って優しく丁寧にブラッシングするのがコツです。なかには「ブラッシングが苦手…!」という猫もいるかもしれません。

「ブラッシングは楽しい」と思わせるように、コミュニケーションを取りながらなんとか慣れさせていきましょう。

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まとめ

チャウシーは少し大きめでスマート、そして野生っぽい外見が美しいです。ヤマネコの血を引いてはいるものの、甘えん坊な性格も受け継いでいるのでペットとして飼いやすい猫という魅力があります。

ワイルドな見た目とは違って、寂しがり屋な性格なので、チャウシーと暮らすならたくさんの時間を一緒に過ごしてあげましょう。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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