1.猫のうんちが臭い理由は?
1-1.臭いの原因は動物性タンパク質!?
1-2.うんちの臭いはフードで変わる?
1-3.うんちが臭いと何かの病気?
2.うんちの見た目で分かる猫の健康チェック
2-1.健康な猫のうんち
2-2.軟便や下痢
2-3.便秘の時など硬めのうんち
2-4.いつもと違う色、状態のうんち
3.猫のうんちが臭い時に考えられる病気
3-1.便秘になっていませんか?
3-2.うんちの量が多くありませんか?
4.猫のうんちの臭いを軽減する4つの対策法
4-1.対策①うんちの臭いを軽減するフードやおやつ
4-2.対策②食物繊維不足を解消する
4-3.対策③乳酸菌入りのサプリメントで腸内を整える
4-4.対策④運動不足を解消する
【掲載:2017.10.26 更新:2023.09.22】
猫のうんちが臭い理由は?
猫以外の動物を飼った経験のある方は、猫を飼い始めてうんちが臭くてびっくりした方もいるのではないでしょうか。
猫のうんちが臭い理由としては、猫が摂取するタンパク質の量と猫が自分の匂いを飲み込んでいる事が考えられます。
◆臭いの原因は動物性タンパク質!?
猫は人間と比べて約4~5倍のタンパク質を摂取する必要があります。うんちの臭いとなる原因は「動物性タンパク質の量」に関係すると言われているので、タンパク質の摂取量が多い猫のうんちは臭いのではないかと考えられます。
そして、猫は日頃からこまめに毛繕いをしている印象があると思いますが、毛繕いは体を綺麗にする目的だけではなく、自分の臭いを舐め取って他の動物に気付かれない様にするという野生の心得でもあるのです。
こうして自分の臭いも体に取り込んでいる事も相まって、猫のうんちが他のペットに比べて臭く感じるのではないかと思います。
◆うんちの臭いはフードで変わる?
このように、猫のうんちの臭いは摂取するタンパク質の量が関係していると思われます。
猫のうんちの臭いが変化した様に感じた場合、フードを変えた事が原因である事がほとんどです。猫用のフードには様々な味のバリエーション・栄養素の物があり、これらによってうんちが臭く感じるフードもあります。
うんちの臭いを軽減するフードについては後にご紹介していきます。
◆うんちが臭いと何かの病気?
うんちがいつもより臭いと感じる事があるかもしれませんが、うんちの臭いだけで病気であるかを判別するのは難しいです。しかし、臭いだけではなく、色や柔らかさなどから猫の健康状態をチェックする事は出来ますので、猫のうんちのチェックの仕方をご紹介していきます。
うんちの見た目で分かる猫の健康チェック
まずは、うんちをする時の行動や見た目、状態から健康チェックをしてみましょう。簡単な猫のうんち別の解説をご紹介します。
・未消化な食べ物や異物が混じっていない
・焦げ茶色や濃い黄土色など(フードにより異なります)
・異臭ではない普通の臭い
・1日に1、2回の回数
・猫トイレ用スコップで拾い上げると崩れてしまうほど柔らかいうんち
フードを変えた場合にアレルギー性腸炎になっている、細菌やウイルスが腸で増殖している、水分や脂肪分の摂取が多い、ストレスを感じているなど、猫にとって良くない状態にある事が考えられるため、軟便や下痢が続く場合は早めに病院で診察を受けましょう。
・粒の様なポロポロした硬めのうんち
食欲不振や肉類の食べ過ぎ、水分不足、カルシウム過多、加齢やストレスなどから便秘になったりうんちが硬くなる事があります。こちらも下痢と同様に猫にとって病気の原因ともなるため、病院での診察をおすすめします。
・灰色っぽい黄色のうんち:脂肪がきちんと分解されていない可能性
・濃褐色のうんち:動物性タンパク質の過剰摂取
・ドロッとしたタール状のうんち:消化管の中で出血をしている可能性
・血の混じった血便:大腸からの出血など
猫のうんちが臭い時に考えられる病気
猫のうんちの臭いがいつもと違うと感じた場合、そのほとんどはフードを変える事で臭いが治ります。しかし、中には病気が原因でうんちが臭い場合もあります。
うんちの臭いだけで重大な病気にかかっているかは判別出来ないのですが、うんちの臭いがいつもと違う、いつもより臭いと感じた場合は消化不良や栄養過多になっている事が考えられます。
◆便秘になっていませんか?
猫が便秘になってしまうと、体内にうんちが溜まっている事になります。便秘はうんちの臭いが臭くなる原因ともなり、また猫にとっても食欲不振や体調不良となりますので、中々うんちが出ない様であれば病院での診察を受けた方がいいでしょう。
◆うんちの量が多くありませんか?
フードを変えた後などにいつもよりうんちの量が多くなったと思われる場合、フードの栄養素によってうんちの量が増えているかもしれません。
消化しにくいフードや質が良くないフードなどはうんちの量が増える事があります。肥満猫用のフードは食物繊維が他のフードよりも多く含まれるため、うんちの量が増えます。
獣医さんからオススメされたフードなどであればいいですが、消化不良などでうんちが増えた場合には臭いや病気の原因になる場合もあるので、フードを見直す必要があります。
猫のうんちの臭いを軽減する4つの対策法
上記では病気の場合のうんちについてご紹介しましたが、健康な猫ちゃんのうんちも中々臭いですよね。ワンルームであったりマンションなどの室内で猫ちゃんを飼う事が多く、どうしても臭いが気になる方も多いかと思います。
ここでは猫のうんちの臭いを軽減する対策方法についてご紹介していきます。
◆対策①うんちの臭いを軽減するフードやおやつ
元々タンパク質は人間より多く摂らなければならないのが猫ですが、タンパク質を多く含む肉や魚の中でも、ミートミール(動物の血液や毛といった副産物を含んだもの)などの材料が主原料となったものは消化されづらく、猫のうんちの臭いの元になることがあります。
うんちの臭いを軽減するためのフード選びは、肉や魚が主原料となるフード(副産物が少ないもの)、穀類が少ないフード、添加物を使用してないフードなど、猫にとって消化されやすいものである事がポイントとなります。
◆対策②食物繊維不足を解消する
うんちの臭いの原因の一つには、食物繊維が不足している場合も考えられます。
食物繊維をあげすぎると、うんちが柔くなってしまったり下痢の原因にもなるので与える量には注意が必要ですが、便秘気味でうんちの臭いが気になる猫ちゃんにはオススメです。フードでは、毛玉ケア用のフードに食物繊維が多めに含まれています。
また、食物繊維の多く含まれるサツマイモを直接調理して与える事で、食物繊維の不足を補う事もできます。
猫にサツマイモを与える場合は、食べやすい様みじん切りなどでサツマイモを細かくし、茹でて加熱してあげてください。ペースト状になるまで煮込むの良いです。
熱々だと火傷をしてしまうので、人肌まで冷ましてからあげましょう。サツマイモの皮は剥いてもいいですが、皮つきの方が栄養素が高く、猫にとっても問題ありません。
◆対策③乳酸菌入りのサプリメントで腸内を整える
うんちが臭い場合には、猫の腸内環境が悪くなっている場合もあります。消化不良や食欲不振など腸内の働きが低下している際には、乳酸菌などを与えて腸内環境を整えてあげるといいでしょう。
◆対策④運動不足を解消する
ゴロゴロしている時間が長い猫ですが、室内飼いであったり肥満気味だと運動が不足している事が多いです。
運動不足になると体内の働きが低下してしまったりと、消化不良や食欲不振に繋がりうんちの臭いへも繋がっていきます。毎日愛猫と遊ぶ時間を設けて猫の運動不足を解消してあげましょう。
猫によって好きなおもちゃはそれぞれですが、我が家では「追いかけっこ」も結構好評です。猫が追いかけて来たら走って逃げて、猫に捕まったらまた逃げて、すると今度は猫が「追いかけて」と言う様に走り去って行くので追いかけます。
愛猫ちゃんが喜ぶ、飽きない遊びで体内の動きも活発にしてあげましょう。
まとめ
猫のうんちの臭いについて、原因や対策をご紹介して来ましたが、いかがでしたでしょうか。
毎日お掃除しているトイレで、いつもと違ううんちの匂いや色だったら心配になってしまいますね。うんちだけではなく、その時の猫の様子やフードを変えたりしていないか、フードが痛んでいないか、といった事にも注意して猫の健康状態を気にかけてあげてくださいね。
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