【掲載:2020.02.27 更新:2023.1.25】
いつから子猫におもちゃを与えていい?猫の社会化期について
待ちに待った子猫との生活、たくさん遊んであげたいと心が躍ります。でも、初めて子猫を迎え入れるという方は、いつからおもちゃを与えていいものか悩んでしまいますよね。
月齢によってまだおもちゃは早い場合もありますし、いつから与えていいのか正確に知っておけば安心です。
では、いつから子猫におもちゃを与えても問題ないのでしょうか?
◆子猫の遊びの基本の2種類
いつから子猫におもちゃを与えるか知る前に、子猫の遊びの種類について学んでおきましょう。
子猫時期の遊びは、生後1ヶ月頃からの「社会的遊び」と、生後2ヶ月頃からの「単独遊び」に分かれます。
「社会的遊び」は、兄弟猫や母猫とじゃれあう対猫関係の遊びの事を指します。生後1ヶ月頃になると、兄弟がいる子猫はその兄弟と遊び始め、一人っ子の場合は母猫が遊び相手になる場合が多いようです。
「単独遊び」は、その名の通り子猫一人で遊ぶ事を指します。子猫同士で行う「社会的遊び」を経て、生後2ヶ月頃からひとり遊びに切り替わります。ボールを追いかけたり、飛んでいるものに向かって飛びかかったりなどの行動が見られます。
◆いつからおもちゃを与えていいの?
おもちゃを与える時期としては、この単独遊びを始める「生後2ヶ月頃から」がいいと言われています。ペットショップなどでお迎えした子猫なら、通常生後2~3ヶ月以上の子猫なので、お家に迎え入れてすぐにおもちゃを与えても問題ありませんね。
遊び相手がいる場合にはおもちゃがなくても猫同士で遊びますが、単独で子猫を飼う際には、2ヶ月頃から子猫向きのおもちゃを与えてあげるようにしましょう。
先日筆者が保護した生後2ヶ月頃の子猫ちゃんは、保護して二日目には先住猫のギャーピーちゃんと寄り添って寝るという順応性の高い子。すでに遊び盛りで、おもちゃで遊び始めています。
どんなおもちゃが子猫におすすめ?
「子猫にいつからならおもちゃを与えていいのか」という疑問は解消されたかと思いますが、どんなおもちゃを与えたらいいのか迷ってしまう方もいるかもしれません。
子猫のおもちゃ選びで最優先させたいのが「安全性の高いもの」「誤飲の危険性が少ないもの」です。
安価なおもちゃも沢山ありますが、作りが丈夫でない可能性もあります。すぐに壊れてしまうおもちゃだと、遊んでいるうちに壊れた部品を飲み込んでしまい、手術して取り出さなくてはならない、なんてことも起こりかねません。
安全に子猫と遊ぶには、丈夫で作りがしっかりしているものを選ぶようにしましょう。
子猫向きのおすすめおもちゃ10選!
基本的に子猫はまだ見たことのない未知なものばかりですので、どんなおもちゃにも興味を持ってくれます。子猫は遊びが大好きですから、飼い主側は沢山遊んであげたい!とおもちゃ選びもウキウキしてしまいますよね。
しかし、ペットショップに行くとおもちゃが沢山あって、どれがいいのか迷ってしまうなんて方もおられるのではないでしょうか?
子猫と遊ぶおもちゃとしてオススメなのは下記の5つです。
・釣竿じゃらし
・けりぐるみ
・音のなるおもちゃ
・知育おもちゃ
では、これらのおもちゃで遊ぶ際の遊び方のコツについておもちゃ別にご紹介したいと思います。
◆噛むタイプのおもちゃ
こちらは人の手を噛まないようにしたり、遊びながらデンタルケアをする為に与えるおもちゃです。
子猫は生後3ヶ月頃から乳歯が生え変わり始める時期なので、歯がゆさからもカミカミしたくなります。そんな時に人の手で遊んでしまうとこちらも結構痛いですし、子猫も噛んでいいんだと思ってしまうので、すかさず噛むタイプのおもちゃとすり替えましょう。
子猫の口に合わせて誤飲の心配のない適度な大きさのものがベストです。
ヘチマを使用した猫用ハミガキ玩具。またたび粉つき。
まゆ玉のデコボコの表面を噛んで歯の汚れをかきとります。
またたびの実入りでカラコロ音。猫ちゃんが《噛む》ものだから天然の素材にこだわってつくりました。
◆釣竿じゃらし
釣竿タイプの猫じゃらしは、棒の先に紐がついており、その紐の先にネズミや羽のおもちゃがついているタイプのものです。こちらは子猫ちゃんもジャンプして捕まえたり、かじって遊んだりと大興奮!ストレス解消にもなります。
遊ぶコツは、子猫のハンター精神を刺激するような動きをする事です。実際に生きている獲物の動きを再現するように、スピードに強弱をつけたり、不規則な動きをさせたり、床に這わせたり、変化を付けて遊んであげてください。
カシャカシャ音にこだわった日本製!大きく振ると「ブンブン」と猫ちゃんが大好きな音を立てて狩猟本能を刺激します。
丈夫なスティックとゴム状ひもで遊びやすい猫用ティザーです。鈴の音とふわふわリッチなフェイクフェザーで、「追わずにはいられない」遊び心を刺激します。
また、ボディ部分には、猫の大好きなキャットニップ(北米産の西洋またたび)入り。
◆けりぐるみ
「キッカー」などと呼ばれることもある細長い形をしたぬいぐるみで、前足で抱き抱えて後ろ足で猫キックをして遊びます。筆者もよくやられますが、遊んでいる途中で腕に巻きついて猫キックをし始めた時には、すかさず蹴りぐるみとすり替えます。
猫のキック力は意外と強く、使い続けるとボロボロになり中の綿なんかも出てきてしまったりするので、定期的に状態を確認し、修復するか買い換えてあげましょう。
コングキッカルーは、ふわふわのシッポが付いた、猫ちゃん用のキックまくらです。ピンクは、かわいい肉球プリント。猫が大好きなキャットニップ入り。
ねこちゃんが、両足でギュッと抱きつきやすいサイズ!
さらにじゃれて一緒に遊べる、シャカシャカ入りしっぽ!大興奮のねこちゃんは、もうケリケリがとめられない!
◆音のなるおもちゃ
子猫は音に敏感です。転がるボールだけでも興味津々で追いかけたくなるのに、音がなるものは何あれ何あれー!となって追いかけて遊びます。そんな子猫には音のなるタイプのおもちゃがおすすめです。
ただし、広いスペースでないと夢中になって段差から落ちてしまう事もあるので注意して下さい。また、ボールタイプは冷蔵庫やタンスの下などに入ってしまう事も考えられますので、なるべくすき間を塞ぐか隙間のないようなスペースで遊びましょう。
猫ちゃんは音を聞き分ける力がとても優れています。そんな音の違いがわかる猫ちゃんに、好きな音をお選びいただけます。オサカーナのきらりと光る、バサバサ尾びれに猫ちゃん興奮!
爪がよく引っかかるから、はしゃぎ度アップ!夢中で遊べます。リンリン鳴る鈴入り。
愛猫たちが最高に楽しめるように開発された愛猫専用の爪とぎ付きボールトーイです。穴の中をころころと転がるボールを追いかけて遊びます。
赤色と青色のボールには鈴が入っていて鈴の音がしたり、緑色のボールにはキャットニップが入っていて猫の好きな香りがします。
◆知育おもちゃ
ボールの中にカリカリの餌を入れられるようになっているものなど、遊びながら学ぶことができる知育玩具もおすすめです。
どうやったらフードが出てくるのか考えながら転がして遊べますし、少しずつフードが出るようになっているので沢山遊んだ御褒美にもなりますね!
ボール内におやつやフードを入れられ、内部は特殊ならせん構造なので転がすと程よくおやつがでてきます。
ペットが遊びながらおやつが出ることを学習するので運動不足解消などに役立ちます。
子猫と遊ぶ時の注意点は?
遊ぶことが大好きでどんなおもちゃにも興味を示してくれる子猫ですが、子猫と遊ぶにはいくつか注意点があります。
◆時間を決める
子猫は耐久性があまりありません。遊ぶ事に夢中になってついつい体力の限界まで遊んでしまう事があります。体力がない子猫は遊びも大好きですが休憩も必要なので、長い時間遊ぶのは辞めましょう。子猫と遊んでいると興奮して口呼吸をすることがありますが、そのような様子が見られたら遊びを中止しましょう。
特に釣竿じゃらしのようなものは獲物を捕まえる為に沢山ジャンプして運動量も多くなります。他のおもちゃでも言えることですが、子猫の様子を見て1回に遊ぶ時間は30分までにしておきましょう。
◆安全な場所で遊ぶ
遊びに夢中になって転倒したり、予期せぬ方向にジャンプしてぶつかってしまう危険性もあります。
子猫と遊ぶ時には硬いものは片付けて、角や突起があるようなものにはクッションなどを被せて怪我を防いで下さい。
◆食後は遊びを控える
こちらは人間でも言えることですが、食べた後に急に激しい運動をすると体がびっくりして嘔吐してしまうなんて事も考えられますよね。人間なら、今はお腹いっぱいで運動したら吐いてしまうかもと分かりますが、子猫は食後でもおもちゃでじゃらされれば飛びついてしまいます。
子猫と遊ぶのは食前か食間にしましょう。
◆誤飲には注意!
子猫のおもちゃトラブルで最も多いのが、「誤飲による事故」なんだそうです。
飲み込めるような小さなボールやボタンのついた人形などは控えた方がよさそうです。噛みちぎって飲み込んでしまう事も考えられますので、羽や鈴など取れやすいものにも注意点して下さい。
◆おもちゃを出したまにしておかない
先程の誤飲と同様、遊ぶ時以外にもそのままおもちゃを出したままにしておくと、思わぬ事故に繋がってしまう可能性があります。飼い主が見ていない時や留守中に紐付きの釣竿じゃらしが首に巻き付いてしまったら、すぐに対処してあげられません。
おもちゃは遊び終わったらきちんと片付けて、子猫とおもちゃで遊ぶ際には思わぬトラブルが発生した時に備えて常に見守ってあげて下さい。
◆手を遊び道具として使わない
子猫が可愛いあまりに人の手でコチョコチョして、それに食いついた子猫とそのまま遊ぶのは絶対に辞めましょう。手で遊ぶ習慣をつけてしまうと、手は噛んでもいいものだと思い常に噛んでくるようになってしまいます。
噛み癖をつけない為にも、子猫がどんなに可愛くても噛んだらおもちゃとすり替えて遊ばせるようにしましょう。
まとめ
今回は子猫におもちゃを与えるのはいつからなのか、おもちゃ選びの注意点などについてのお話でしたがいかがでしたでしょうか?
子猫の頃から一緒に遊んでいると、次第に猫ちゃんの好みもわかってきます。
鳥の羽根のついた猫じゃらしの好きな子、電動タイプのおもちゃが好きな子、鈴付きの音のなるおもちゃが好きな子、さまざまいます。
筆者宅のギャーピーちゃんは9歳ですが、それでもよく遊びますし、遊んで欲しいとせがまれます。というより、おもちゃを黙って私の足に立てかけます(笑)起きてあさイチ椅子に座った瞬間に立てかけられると「今!?」と思ってしまいますが、遊んでもらう事は猫にとっても嬉しい事だと伺えますよね。
猫にとっても飼い主にとっても嬉しい遊びの時間。可愛い子猫とおもちゃで遊ぶ際にはいつからなら問題ないのか、おもちゃの誤飲や時間などに充分気をつけ、楽しいニャンライフを送ってください。
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