猫の乾燥肌に要注意!フケやカサカサ肉球の保湿対策・予防法は?

2018.01.05

猫の乾燥肌に要注意!フケやカサカサ肉球の保湿対策・予防法は?

最近愛猫のフケが目立つなと感じることはありませんか?冬になって気温が下がり空気が乾燥すると、体から水分が奪われて、猫も人と同じように「乾燥肌」になります。乾燥肌からフケが出ることがあり、あまりにもフケが多すぎると病気の可能性もあります。寒さと乾燥から猫を守るには、飼い主さんはどのような対策や予防をしたらいいのでしょうか。

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冬は猫も乾燥に注意!

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冬は寒さも気になりますが、空気の乾燥も気になります。特に女性の方は、乾燥で肌の水分が奪われてしまうので日頃のお手入れが念入りになりますよね。また、肌だけではなく、喉や目の乾燥に悩まされる方もいます。

この寒さと乾燥の影響は人だけではなく、猫も同じように影響を受けています。
猫が乾燥肌になると、フケが出やすくなったり、静電気が起こりやすくなったり、乾燥肌から感染症になる可能性もあります。

◆猫の乾燥肌がフケの原因に…

乾燥肌になると、猫もフケが出やすくなります。
フケの原因のひとつは、「空気が乾燥し過ぎていること」です。冬は部屋を暖かくしようと暖房などを使うため、部屋の湿度が低くなり空気が乾燥した状態になります。すると、皮膚から水分が逃げることで乾燥肌に、フケが出やすくなってしまうのです。また、フケを放っておくと、皮膚病になる可能性があります。

◆猫にも静電気の影響が!

空気が乾燥すると、静電気が起こりやすくなります。
空気中の湿度が高い場合、発生した電気は空気に含まれる水分を伝って空気中に逃げていきます。これに対して湿度が低い場合、空気中の水分が少なくなり、発生した電気は身の回りの電気を通しにくいものに留まって静電気となります。このため、空気が乾燥すると静電気が起こりやすくなります。

猫の体は被毛に覆われていますが、空気が乾燥していると被毛も皮膚もその影響を受けてしてしまうので、静電気が起こりやすくなります。

◆乾燥による脱水症状にも注意!

冬になると、こたつなどの暖かい場所を求めて移動する猫も多いと思います。この時、乾燥していたり発汗していたりすると、知らぬ間に体内からはどんどん水分が奪われていきます。すると、皮膚の乾燥だけではなく、体内も乾燥してしまい冬は脱水しやすくなります。
体内の水分が減ってしまうと、血液がドロドロになり、血管が詰まりやすくなり、血液の循環が悪くなります。そのために何かしらの病気になる可能性もあります。

元々、猫は水をあまり飲まない動物ですし、冬場は寒さで動くことも少なくなるので、水飲み場を複数用意して、愛猫が積極的に水分をとれる環境を作りましょう。

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こんなフケの場合は感染症の場合も…

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フケとは、皮膚が生まれ変わり、古い皮膚が剥がれ落ちたものです。部屋の空気が乾燥して、猫が乾燥肌でフケが出やすくなることがあります。

◆異常な痒がりや脱毛には注意

多少のフケならば問題ありませんが、ノミ・ダニなどの感染症や皮膚病にかかることでフケが出ることもあります。

フケが出る際、「異常に痒がる」「掻きすぎて傷やかさぶたができる」「被毛をグルーミングし過ぎて脱毛する」などの症状が見られる場合は注意が必要です。そのような症状が出てきたら、病気や感染症の可能性を疑い、早めに動物病院へ連れていきましょう。

◆ツメダニ症

ツメダニ症はダニの一種である「ツメダニ」が寄生することでかかる感染症です。
ツメダニ症になると、湿疹やかさぶた、脱毛といった症状の他に、ツメダニの寄生部分にひと目でわかるほどの大量のフケが出ます。フケは猫の頭部や背中に現れますが、成猫では症状が現れないこともあるようです。
ツメダニ症になった猫はあまり強い痒みは見られないようですが、人がツメダニに刺されると強い痒みや痛みを発症する場合があります。

◆疥癬(かいせん)

疥癬はダニの一種である「ヒゼンダニ」が寄生することでかかる感染症です。
疥癬になると、ヒゼンダニが顔や耳の皮膚に脱毛や赤い発心ができ、フケやかさぶたが目立つようになります。時間が経つにつれて、背中や足、腹部までに症状が広がります。
痒みの程度は様々で、あまり気にしない猫もいれば、痒みのあまり血が出るぐらい掻いてしまうこともあります。

●疥癬についての記事はコチラ

【獣医師監修】猫の疥癬ってどんな病気?症状や治療法、人にうつる可能性は!?

皆さんは「疥癬」という病気をご存知でしょうか?皮膚に炎症が起こり激しい痒みを伴う病気ですが、実は人間だけでなく猫も疥癬になるんです。ご自宅の猫ちゃんが疥癬に感染しても、気が付かずに症状が悪化してしまうと、掻きむしって出血や炎症が酷くなり、治療も長引いてしまいます。そこで今回は、猫の疥癬の症状や治療法、人にうつる可能性などについてお話させて頂きます。

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乾燥から猫を守るためにできる対策3つ!

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冬の乾燥は、乾燥肌をつくるだけでなく、呼吸器系の病気やウイルス感染症が増加する原因にもなります。冬には部屋の暖かさに気を配るだけでなく、湿度などの乾燥対策も気にしてみましょう。

◆加湿器を置く

猫のフケの原因で考えられるのは「部屋が乾燥し過ぎであること」です。部屋を暖かくするのは猫にとってもいいことですが、暖房器具で部屋の空気が乾燥してしまうことがあります。

一番簡単な乾燥対策の方法は、部屋に加湿器を置くことです。
猫にとって快適な部屋は、室温が18~22度、湿度が40~60%といわれています。冬の乾燥する季節の間、部屋を快適な湿度に保つには加湿器が役に立ちます。部屋を加湿することで乾燥対策ができるだけでなく、猫の静電気予防や風邪予防にもなります。
飼い主さんが留守の時は、加湿器を倒さないよう猫の手の届かない場所に置きましょう。

加湿器にはいろいろなタイプがあります。猫は加湿器から出てくる蒸気が気になって遊んだりすることもありますので、熱い蒸気が出るタイプは避けたほうがいいでしょう。今は熱くならないタイプがあるのでそちらをオススメします。また、最近ではペット用の加湿器も販売されています。

加湿器がない場合は、部屋に洗濯物を干したり、お風呂場のドアを開けておくなどの対策もできます。

◆ブラッシングをする

乾燥肌の猫はフケが多くでますので、こまめにブラッシングしてあげましょう。
空気が乾燥している時は静電気も起こりやすくなっているため、ブラッシングをする前にウェットタオルなどで体を軽く拭いてください。この時肉球がカサついていないかも確認しましょう。

フケが多かったり、肉球が乾燥している場合は、猫用の化粧水や保湿クリームでケアしてあげてください。人用の保湿クリームを使う飼い主さんがいるかもしれませんが、猫などは肉球を舐めるので猫用の商品を使いましょう。

◆ご飯やおやつを工夫する

猫はあまり水を飲みません。乾燥する冬は猫の水分補給がとても大切です。きちんと水を飲んでいるか飼い主さんは確認してください。あまり水を飲まないようであれば、ご飯やおやつを工夫しましょう。

ドライフードは水分が少ないので、液状のご飯やおやつを与えるのもいいでしょう。今は、スープやゼリータイプなど、いろいろな種類のご飯が販売されています。水をあまり飲まない猫のためにもご飯を工夫してあげましょう。

【獣医師監修】猫の水分補給にはスープがおすすめ!与え方や手作りレシピ 【獣医師監修】猫の水分補給にはスープがおすすめ!与え方や手作りレシピ


乾燥肌の猫にオススメグッズ5選!

人と同じように、猫の乾燥肌用のグッズもたくさんあります。おすすめの乾燥対策グッズをご紹介します。

●グッドスキンデイズ! モイスト 乾燥肌用化粧水 200ml

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獣医師が監修し、化粧品会社が製造した無添加ペットスキンケア用品です。
フケの出るカサカサ乾燥肌に対応した乾燥肌用の化粧水で、猫の肌のpHに合わせてヒアルロン酸をメインに保湿効果の高い植物エキスが配合されています。しっかり配合した潤い成分を逃さないようにシールド効果のある成分も配合されています。

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●グッドスキンデイズ! ヘルシー 敏感肌用化粧水 200ml

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こちらは、敏感肌の猫におすすめの化粧水です。医療現場で使われている除菌効果のある特許水を使用しており、次亜塩素酸ナトリウムの80倍の除去力で皮膚炎の原因菌をしっかり除去してくれます。

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●らくらく肉球ケアシート プレミアム

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毎日のケアで肉球ぷにぷにに!ヒアルロン酸配合濃密液で保湿。消臭・抗菌作用のある天然由来成分グレープフルーツ種子抽出エキス配合!フローラルの香り。

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●ペットエステ 足裏モイスチャージェル 50g

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アスファルトが暑くなる夏のお散歩や乾燥した冬の季節など、肉球のカサつきや角質化をやわらげる肉球保護クリームです。1年を通して使用できます。
保湿成分配合でうるおいを浸透させ、肉球を柔軟にして乾燥によるダメージを軽減します。また、ユーカリオイル配合でノミやダニなどの害虫の付着を防ぎます。

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●うるおうミラクルビューティ クリームリンス 200ml

うるおうミラクルビューティ クリームリンス 200ml

全猫の被毛に対応した超低刺激リンスです。
オーガニック植物由来消臭成分と高級パフュームが体臭をしっかりと抑え、美しく香る上品な手触りの被毛に仕上げます。シリコン、合成着色料を一切使用していないペットの地肌や被毛にやさしいです。UVケア(紫外線対策)のためにアロエベラが配合されています。

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最後に…

空気の乾燥や湿度などの環境変化が原因で、人も猫も乾燥肌になります。乾燥肌やフケを放っておくと、痒がって傷を作ってしまったり、免疫力の低下などにもつながりますので、加湿器を置いて乾燥した空気を潤したり、ペット用の化粧水や保湿クリームなどを使用したりして、普段からしっかり乾燥対策をとりましょう。また、肌を清潔にして、肌に付いている菌を除菌することも大切です。

あまりにもひどい乾燥肌や大量のフケがある場合は、早めに動物病院に行き、獣医師さんに相談してみてくださいね。



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猫を飼いはじめて20年。完全な猫派です。 今まで4匹の猫と過ごしてきました。現在は2匹の猫と楽しく過ごす毎日です。 ツンデレされて20年。猫の行動1つ1つが大好きで、ずっとツンデレにやられてしまっている人間です。

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