【掲載:2020.01.13 更新:2026.01.05】
猫のしっぽの種類は?

②エアリアルカールドテイル(Aerial-Curled Tail)
③フランクカールドテイル(Flank-Curled Tail)
④フラットトゥバックテイル(Flat-to-Back Tail)
⑤キンクドテイル(Kinked Tail)
⑥コークスクリューテイル(Corkscrew Tail)
⑦ボブテイル(Bob Tail)
⑧ランピーマンクス(Rumpy Manx)
猫のしっぽには形や長さなどさまざまな種類があるのをご存知ですか?
ピーンとまっすぐな形、カールしたような形、しっぽが短い子など、その形や種類にもちゃんと名称があるんですよ!
①フルテイル(Full Tailed)
通常通り25~30cm程度の長く真っ直ぐなしっぽです。日本では「長尾」と呼ばれることもありますね。
②エアリアルカールドテイル(Aerial-Curled Tail)
エアリアル(空中)で長いしっぽがクルンとカールしたタイプのしっぽです。長さはフルテイルより長い30cm以上になることもあります。
③フランクカールドテイル(Flank-Curled Tail)
フランクとは英語で「脇腹」という意味で、カールしたしっぽが脇腹に垂れ下がった状態です。エアリーカールドテイルよりも尻尾の先端が下がった位置にくるのが特徴的。
④フラットトゥバックテイル(Flat-to-Back Tail)
しっぽが根元から折れ曲がり、背中に沿わせるようになっているタイプです。
⑤キンクドテイル(Kinked Tail)
このタイプはしっぽの先端がねじ曲がっている形です。日本では「尾曲がり猫」と呼ばれ、幸運を呼ぶとして昔はしっぽが曲った猫が好まれたそうですよ。
⑥コークスクリューテイル(Corkscrew Tail)
こちらはしっぽが豚のしっぽの形のようにカールしているタイプで、ピギー(子豚)テイルと呼ばれることもあるそうです。
⑦ボブテイル(Bob Tail)
ボブテイルは6~7cmと短いしっぽのタイプになります。血統付きの猫の名称にも使われることがありますね。しっぽの曲がった猫同様、昔はしっぽが短い種類が好まれる傾向にあったようです。
⑧ランピーマンクス(Rumpy Manx)
マンクスは極端にしっぽが短いことで知られる猫の種類ですが、その中でもほぼ完全にしっぽがない状態の子をランピーと呼びます。ランピーマンクスタイプは「無尾」と呼ばれることもあるようです。
しっぽが短い猫、その理由とは?
しっぽが短い猫や曲がった形の猫を見かけると、喧嘩や事故などで切れてしまったのかな…と心配になってしまうことはありませんか?
実は、猫の短いしっぽや曲がった形は生まれつきの種類がほとんどで、遺伝子によるものなんです。
◆短いしっぽに関わる3つの遺伝子
猫の短いしっぽや曲がったしっぽは生まれつきで、遺伝子によるものとお話しましたが、この遺伝子は少なくとも3種類あることが分かっているんです。
一つ目はマンクスのような極端に短いしっぽを形成している「T-Box」という遺伝子で、二つ目はジャパニーズボブテイルのようなポンポンのようにちょこんと短いしっぽを形成している「HES7遺伝子」というもの、そしてもう一つはいまだに発見がされていない別の遺伝子になります。
◆短いしっぽはアジア特有
短いしっぽの猫ちゃんは日本ではそう珍しくないのですが、実はアジア特有だというのはご存知でしょうか?
元々ジャパニーズボブテイルのようなしっぽを形成する「HES7遺伝子」をもつ猫は、インドネシアやマレーシアなど東南アジアが原産地だと考えられています。
江戸時代の鎖国中の日本では、特別に交易が許されていた会社の支店がインドネシアで、その会社のある決まりが、日本に短いしっぽの猫が増えたことと関係しているようです。
その決まりとは、「船で航海中に、大事な荷物をネズミにかじられることを防ぐために、現地から長崎までの間船に猫を乗せる」というもの。
その猫がそのまま長崎に居つくようになったことがきっかけで、日本に短いしっぽの猫が増えた可能性が高いといわれています。
◆日本で短いしっぽが好まれた理由は?
江戸時代には特にしっぽの短い猫が多かったようですが、これは当時の人間達がしっぽの短い猫やしっぽが曲がった形の猫を可愛がり繁殖させたからだと伝えられています。
当時、しっぽの長い猫は歳を重ねると「猫又」という妖怪になってしまうという伝説から恐れられていました。猫又は人間の言葉を全て理解し、更に4~5年後には不思議な妖力をもってしっぽが二股に分かれ、踊ったり人に化けたり、終いには人を襲って食らうともいわれていたそうなので、伝説とはいえ恐れられても仕方ないのかもしれません。
このため、短いしっぽの猫を意識的に繁殖させていたということです。
この猫又の都市伝説も時代と共に風化していき、明治から大正に変わる頃にはしっぽの短い種類を好む傾向も薄れていったそうです。
しっぽが短い猫種5選!
遺伝子によって短いしっぽとなった猫には、血統のある猫として名前が確立された種類がいます。短いしっぽをもつ猫種をご紹介します。
◆ジャパニーズボブテイル

日本猫を起源とする種類の猫で、ポンポンのような短く丸い形のしっぽが特徴。日本の短いしっぽの猫を気に入ったアメリカ人の繁殖活動によって、正式に猫種として認定されるようになりました。
◆アメリカンボブテイル

アメリカで見つかった曲がった形のしっぽをもつ猫と長毛種を交配することにより誕生したといわれる短いしっぽが特徴の種類です。ジャパニーズボブテイルとは遺伝子的にも異なります。
◆クリルアイランドボブテイル
ロシアの千島列島が原産の短尾種で、突然変異で産まれ18世紀頃から消息している種類の猫です。頑丈で筋肉質な胴体と、フワフワな球状の形をしたしっぽをもち、オスも育児を手伝ってくれる猫種なんだとか。
◆マンクス

イギリスのマン島で数百年前に突然変異として産まれた短いしっぽをもつ種類です。全くしっぽのないタイプをランピーと呼び、他にも株のような形の短いしっぽの子やボブテイルよりやや短めのしっぽの子など、さまざまなしっぽをもちます。
ウサギのようにぴょんぴょんと跳ねるような歩き方も特徴です。
繁殖が難しい猫ともいわれているので珍しく滅多にお目にかかれない猫種です。
◆キムリック

カナダが原産で、マンクスの中でも長毛で産まれた貴重な子猫を品種改良した種類がキムリックと呼ばれています。長毛が産まれる確率も25%と低く、マンクスよりも更に入手は困難になります。
猫のしっぽの役割とは?

私達人間には付いていない「しっぽ」には、さまざまな役割があります。でも、その全てを把握しているという方は少ないのではないでしょうか。
猫のしっぽはただ付いている訳ではなく、実はとっても万能。そのしっぽの役割についてご紹介していきます。
◆体のバランスを保っている
猫は動いている時に咄嗟に身に危険が及んだ場合でも、しっぽを使ってバランスを取ることでケガを防いだりします。
猫のしっぽのバランス力に関する実験を行った実例があり、猫が歩いている足元の木をスライドさせたら、スライドとは逆方向にしっぽが動き、落下を防ごうとする様子が観察出来たそうです。
また、同様の実験でしっぽの無い種類の猫は、落下率が明らかに高かったということからも、しっぽは体のバランスを保っているということが分かりました。
◆マーキングをする道具
ごはんやおやつをおねだりする訳でもなく、ご自宅の猫ちゃんが通り過ぎ様にスリスリーとしっぽを擦り付けてくることはありませんか?
これは、自分の臭いを付けて縄張りや所有権を主張するマーキング行為の一種で、猫が飼い主さんにしっぽを擦り付けている時は、マーキングをしている可能性が高いです。猫の体には至るところに臭腺という自分の臭いを発する場所があり、その一つがしっぽだといわれています。
筆者宅の愛猫も、「これあたしのだからね~ん」といわんばかりに立っている私の足にスリリ~ンとして去っていきます。それが嬉しくてついニヤニヤしてしまう親バカな筆者です。
◆防寒対策
猫は肌寒かったりすると、丸くなって寝ていることが多いですよね。暖かい時期には伸びて寝ている子が多いので、しっぽも体に巻き付けたりしていません。
しかし冬場になると、寒くても何か羽織ったりすることが出来ない猫ちゃんは、しっぽをクルンと体に巻き付けて寒さを少しでも凌ごうとします。しっぽは人間でいうマフラーのような役目も果たしているのです。
しっぽから分かる猫の感情

犬がしっぽを振っていると喜んでいたり嬉しい時というのは有名ですが、猫はどうでしょう?
犬のようにちぎれそうな位しっぽを振って嬉しそうにする猫はなかなか見かけないですよね。しかし、猫のしっぽもちゃんと感情を表現しているんですよ!
◆しっぽの毛を逆立てて膨らませる
これは興奮状態や戦闘モードのことが多いです。驚きや恐怖を感じた時にも膨らませることはありますし、しっぽだけでなく体中の毛を逆立てて自分の体を大きく見せようとします。
◆しっぽを足の間に挟ませる
これは服従や敗北を表している状態です。敵わないと感じた相手に対して体を小さく見せて、「もう攻撃しないで」というサインかもしれません。
猫同士の喧嘩に負けた時や、強い恐怖心を感じた時に見られます。
◆しっぽを垂直にピンと立てている
この状態は嬉しさや甘えの表れです。子猫の時の母親に甘える仕草の名残りで、ご飯や遊びなどを要求する時にもピンと立てた状態で擦り寄ってきたりするようです。
まとめ
今回は猫のしっぽの役割や形、種類、短いしっぽが好まれていた時代や短いしっぽが特徴の猫種をご紹介させて頂きました。
マンクスを始め、ポンポンのようなキュートな短いしっぽには癒されますね。ただ、本来のしっぽの役割であるバランスを取ることや感情表現などは、短いしっぽだと難しいこともあるようです。
短いしっぽも長いしっぽも曲がったしっぽも個性でどれも可愛いものですが、猫ちゃんは基本的にしっぽを触られることをあまり好みません。しっぽはさまざまな役割があり、猫ちゃんにとって大切な部位です。猫ちゃんのしっぽはあまり不用意に触らず眺めて癒されましょう。
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