ライコイってどんな猫?性格・特徴・購入ルートは?

2018.03.13

ライコイってどんな猫?性格・特徴・購入ルートは?

ライコイは、一瞬で釘付けになるインパクトのある見た目が特徴的な猫ちゃんです。猫種としては新しいのですが、独特な風貌から注目されつつあります。珍しい猫なので知っている人も少ないかもしれません。今回は「ライコイってどんな猫?」をテーマに特徴や性格、購入ルートなどについてじっくりとお話ししていきたいと思います。

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ライコイってどんな特徴がある?

ライコイを見たときには、「ユニーク」「カッコいい」「怖そう」「キュート」など、さまざまな感想を持つかと思います。

そんなライコイの特徴は主に外見に多いです。「これぞライコイ!」という特徴がいくつかあるので、紹介していきます。

◆「オオカミ」っぽいワイルドな風貌

ライコイを見るとすぐに分かりますが、顔の一部に毛が生えていません。一般的な猫ちゃんには見られない特徴ですよね。

パッと見たときには可愛さもあるものの、やはり「オオカミに似ているな」と野生的な印象を受けるでしょう。その見た目がライコイの猫種名に繋がっています。
英語でオオカミを表わす言葉は「ウルフ」なのですが、実はギリシャ語でオオカミを表わす「Lykoi(ライコイ/リュコイ/リコイ)」と命名されたのだそうです。

見た目がオオカミに似ている…そのままの理由ですが「狼猫」の外見を持つライコイにぴったりの名前ですよね。ギリシャ語から名前が来ているなんて、ますます神秘的な感じを受けます。

◆2種類の色の毛が生えている

一般的な猫に見られる毛のパターンに、「1本の毛にいくつかの色が混同している」という種類があります。
白をベースにして毛先に他の色が混じる「ティップド」、毛の真ん中あたりから他の色の「シェーデッド」、根元だけが白い「スモーク」と他の色の混じる割合によって言い方が変化しているものです。

ライコイの被毛のパターンは、かなり珍しいです。
ライコイの場合、明らかにそれとは違い、猫界でも珍しい「ローン」という被毛のパターンが見られます。1本1本が「黒い毛」「白い毛」で、それらが全体的に交互に生えている感じです。

黒い毛の割合が多いか、白い毛の割合が多いかによってイメージが変わり、それぞれの猫ちゃんの個性となっているかと思います。黒が多ければ、全体的に黒っぽい印象になるでしょう。

◆生後3週間で毛が抜けていく

すべてのライコイに言えることですが、生まれたときは体全体が被毛で覆われフサフサしています。

しかし、その毛質はとても抜けやすく、3週間を経過したころには全体的に薄毛になるのだとか。フサフサの被毛が抜けるなんて、もったいない気もしますね。
一般的には目や鼻、口周りといった顔の一部の毛が抜け、さらには体全体の毛も抜けていく傾向にあります。

ただ、毛の抜け方はそれぞれの猫ちゃんの個体により違います。なかには毛があまり抜けなく毛量が多いままの子もいるのだそうです。

◆小柄な体型で可愛らしい

オオカミみたいに野生的な風貌なのに、どこか「可愛らしいな」と思ってしまいます。その理由は、ライコイの体型にあるのかもしれません。

平均的には、2~4キロ前後と小さめのライコイ。まるで、小さなオオカミのような不思議な魅力があります。


歴史が浅いけれど注目度アップの猫ちゃん

ライコイが猫種と認定された2012年は、かなり最近のこと。歴史が浅く、かなり珍しい猫です。

実は、現在の「ライコイ」を作りだすにあたって元になった猫ちゃんは2系統あり、まるで違った環境にいました。そんな違う系統の猫たちによる「偶然と奇跡が入り混じった出会い」が、現在のライコイの誕生に繋がっています。

◆一つ目の系統の猫

アメリカのパッティ・トーマスさんというブリーダーのもとに飼われていた猫が出産した子猫が「毛の薄い猫たち」です。

◆二つ目の系統の猫

テネシー州のブリトニーさんというブリーダーさんの毛の薄い猫。
実は、この猫は里親募集で飼い主さんを探していて、偶然その猫の広告を目にしたブリトニーさんが引き取って愛猫にしたのだそうです。

◆共通の友人による巡り合わせ

この2系統の猫達と飼い主さん達は、離れた場所に暮らしていたため、当然接点がありませんでした。

しかし、何か縁があったのでしょうか…。彼らには、なんと共通の友人がいたのです。その友人を介し、猫ちゃんを含めて会う運びとなりました。

2匹の猫ちゃんを比べてみると、どちらの猫にも「毛が薄い」という、突然変異的な特徴がありました。
「どうして毛が薄いのだろう?」「皮膚の病気が関係しているのか?」と、皆で調査をしたものの健康には全く異常がありませんでした。

そこで、繁殖の研究をはじめ、ライコイという猫種が誕生したのだそうですよ。

偶然の出会いではありますが、「ライコイ」という神秘的な猫ちゃんが誕生した今となっては「奇跡」と言ってもいいのかもしれませんね。

◆マイナー猫種の認定を受ける

繁殖をはじめ、2012年になると「マイナー猫種」として認められることになりました。この認定は、キャットショーには出られないという条件つきです。

歴史も浅く、キャットショーでは見ることもできませんが、ライコイの魅力に惹きつけられる愛猫家も増えてきています。これから、ますます注目度がアップしそうな猫ちゃんです。


ライコイってどんな性格?

狼猫と言われるだけあって、パッと見た感じは「怖そう」「ワイルド」といったところ。
でも、見た目とは違って、周囲と上手く生活できる順応性が高い猫ちゃんなんです。

◆穏やかで飼い主さんへの愛情が深い

「オオカミ」が由来となっているライコイは、見た目がちょっとワイルド系。「神経質でクール過ぎるのでは…?」と勝手にイメージするかもしれません。
でも、そんなイメージはライコイと接すると違っていることがすぐに分かるでしょう。

見た目のワイルドな風貌とは真逆で、とても穏やかな性格です。飼い主さんとのコミュニケーションも好み、一緒に遊びたがる一面もあります。

猫と一緒に遊ぶ生活を期待する人には、とても向いている猫種なのかもしれませんね。

◆社交性がある猫

飼い主さんとの交流を好むライコイの社交性は、人間以外にも向けられます。先輩猫や先輩犬など、他のペットが家族になっても持ち前の社交性で対応できる猫です。
友好的に一緒に遊ぶ様子に、飼い主さんも安心することでしょう。

◆初めは警戒するかも…

ここまで「ライコイは穏やかで社交性がある」とお伝えしましたが、初めから友好的なわけではないようです。

知らない人には「不安」「警戒」という気持ちを抱くため、家族に迎えた当初はライコイとの関係性はぎこちないこともあるでしょう。
一緒に過ごしていく間に、飼い主さんが愛情を持ってコミュニケーションを取れば、ライコイの警戒心は少しずつ溶けていきます。次第に、ライコイの心は開き、信頼関係のもと、幸せな日々が過ごせるかと思います。


ライコイを飼いたい!購入ルートは?

ライコイはまだまだ新しい猫です。そもそも頭数が少ないため、ライコイが生まれるのを「いまかいまか…!」と愛好家がワクワク待ち望んでいる状況とも言えます。

◆ライバルが多い密かな人気猫種…購入は難しいかも

世界的に見ても、ライコイのブリーダーさんたちは少なめです。購入ルートが少ないため、「ライコイを飼いたい」と熱望してもすぐに手に入るわけではなさそうですね。

また、入手の難しさは「数が少ない」という理由だけではありません。
ライコイを欲しいと思う愛好家は世界的にも多いようです。ライバルが多い状態ですので、購入するには価格条件をクリアできる人が優先的になるのかもしれません。

ライコイのブリーダーのもとには、世界各地から「ライコイが欲しい」と問い合わせがあるようなので、時期や条件、タイミングなどによって入手はずっと後になることもあるでしょう。

◆ライコイの価格は高い!?

歴史が浅いので、価格相場はなんともいえないところがあります。ブリーダーに提示された金額を払うことになるでしょう。
あまりにも希少なため、「100万円以上してもおかしくない」とまで考えられています。

ライコイが世間に認知され、少しずつブリーダーさんの数も増えれば、自然にその価格も落ち着いてくるのかもしれませんが、いまのところは高価な猫ちゃんのようですね。

いずれにしても珍しいライコイは、入手するのも難しそう…。ライバルが多いなか、手に入れることができるのもまた「奇跡」なのかもしれません。

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ライコイを飼育するときに気をつけたいポイント

どんな猫を飼うときにも言えることですが、その猫種に合った適切なお世話をしてあげることが大事です。ライコイは毛が薄いので、「被毛」のお手入れは特に注意が必要です。

◆被毛のお手入れは頻繁にやり過ぎない

個体差はありますが、ライコイは全体的に毛が薄いです。フサフサした毛に覆われた猫と違い、皮膚が近いデリケート。
頻繁にブラッシングをすることは、ライコイの「皮膚」へのダメージを与えることに直結しています。

ただし、全く毛がないわけではないので、極端に控える必要はありません。1日1回程度のお手入れで十分でしょう。

◆ブラッシングの力加減に注意する

気をつけたいのはブラッシングのときの「力加減」です。

「毛を整えよう」と神経質になるあまり、力を入れ過ぎると皮膚が痛くなります。
それが原因で「ブラッシング嫌い」になることもあるので、ライコイの様子を観察しながら優しい力でお手入れをしてくださいね。

◆拭くだけでもOK

ライコイの皮膚はとてもデリケートです。ブラッシングのときに雑にすると、皮膚が傷む原因にもなりかねません。

そこでおススメなのが濡れたタオルで地肌を優しく拭いてあげることです。被毛が薄いので、拭くだけでも汚れが取り除けるでしょう。

◆室内飼いでリスクを回避する

感染症や事故などによる命の危険を防ぐには、ライコイを飼ったら「完全室内飼い」にするのがおすすめです。
ライコイが望むなら外に出してあげたくなるかもしれませんが、病気などで愛猫を命の危険にさらしたくありませんよね。

家のなかから出さないで、リスクを取り除いてあげましょう。

◆定期的な健康診断をしよう

歴史の浅い猫なので、寿命や病気のデータはまだまだ少ないです。ライコイの系統から見ても、遺伝的な病気はあまりなさそうと言われています。
そのため、一般的な猫がかかりやすいと言われている病気に注意をしてあげるといいかもしれません。

言葉が話せない猫は、具合が悪くても飼い主さんにアピールする術がありません。特に、ペットのなかでも猫ちゃんは体調を崩したときにそれを表現しない傾向にあります。一緒に暮らしている飼い主さんはなかなか気づきにくいようです。

愛猫の体調の変化を見逃さないためには、定期的な健康診断なども大切です。病気を防ぐため、定期的なワクチン接種も心がけましょう。

飼い主さんの心がけ次第で、ライコイの寿命もあがるかと思います。「健康で長生き」、これを目標に、ライコイの健康のために日頃の健康観察も怠らないようにしてくださいね。

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まとめ

いかがでしたか?

オオカミのような外見なのに、家族を愛する社交性の高い猫ちゃん、なんだか会ってみたくなりますよね。見た目と内面のギャップが、ライコイの魅力なのでしょう。また、人間と遊ぶことも大好きなので、一緒に暮らしたら楽しい日々が過ごせそうです。

希少なライコイを飼うのは奇跡的なことなのかもしれません。家族に迎えたら、たくさんの愛情を持ってライコイの魅力をたっぷり堪能してくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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