1.猫が脱走する理由は?脱走しやすい猫は?
1-1.脱走する理由①外の世界に興味がある
1-2.脱走する理由②発情期である
1-3.脱走する理由③今の生活場所が気に入らない
2.猫が脱走した時の探し方の手順は?
2-1.探し方①できるだけ早く、近所を探す
2-2.探し方②猫の気持ちになって探す
2-3.探し方③家に入れるようにしておく
2-4.探し方④トイレなどの臭いのするものを利用する
2-5.探し方⑤交番や保健所に届出を出す
2-6.探し方⑥チラシやポスターを貼る
3.脱走した猫を見つけた時の捕獲方法は?
3-1.ゆっくりと近づくようにする
3-2.バスタオルで猫を包む方法が◎
3-3.捕獲を焦らないようにしよう
4.猫の脱走を予防するためにできること
4-1.脱走されない環境をつくる
4-2.首輪、マイクロチップをつける
4-3.名前を覚えさせる
5.猫が脱走してしまった時のまとめ
猫が脱走する理由は?脱走しやすい猫は?
ちょっとした隙に出て行ってしまった、自分で扉を開けて脱走したなど、猫の脱走には様々なパターンがあります。
室内で安全に暮らしているはずの猫が、なぜ脱走してしまうのでしょうか?
◆脱走する理由①外の世界に興味がある
外で暮らしていた猫が飼い猫になった場合や、好奇心旺盛な性格の猫などは、外に興味があるために脱走してしまうことがあります。
特に、メスよりも広い縄張りを持つオスや、好奇心旺盛な若い猫などは、脱走しやすいと言えるでしょう。
また、普段窓から外を見ていて、何かきっかけがあったら外に出ようと思っている猫は、少しでも油断していると外に出てしまいます。
外から野良猫が来ていたり、小鳥がよく見えていたりする場合、何かのきっかけで外に出られた場合、そのままさらに遠くに行ってしまうこともあります。
今まで外に出たことがない猫は、それだけでパニックになり、帰り方がわからず迷子になることもあり得ます。
◆脱走する理由②発情期である
去勢や避妊をしていない猫は、発情期になるとパートナーを見つけようと脱走してしまうことがあります。
発情期のうちは、オス、メス共に外に出たがることが多くなります。去勢、避妊の手術をしていないうちは、発情期のたびに外へ出たがる可能性があります。
猫には1年のうち初春と早秋のころに発情期を迎えますが、日照時間に影響されるため、室内の明るいところで暮らしている家猫は、1年に3~4回の発情期を迎えることもあります。
特にオスは交尾のために、メスを求めて距離を移動します。気づいた時には家からとても離れていて、迷子になってしまう可能性もあります。
◆脱走する理由③今の生活場所が気に入らない
引っ越してきたばかりや、保護したばかりなどの猫は、前の家や外に戻りたいという気持ちから、脱走してしまうことがあります。
猫は環境の変化を嫌う性質がありますので、新しい場所ではとても不安になります。
そのため、以前の住み慣れた、安心して過ごせる場所に戻りたいと思うため、脱走してしまうのです。
また、引越しの最中や、家の模様替えや大掃除などの際にも、環境が変わっていることで不安になり、空いた窓や戸の隙間から出て行ってしまうこともあります。
飼い主さんの戸締りの注意不足がきっかけになることもあります。
猫が脱走した時の探し方の手順は?
猫が脱走してしまった時は、慌てずに行動することが大切です。猫を確実に見つけるための探し方の手順をご紹介します。
◆探し方①できるだけ早く、近所を探す
脱走した猫は、脱走したばかりであれば、比較的、脱走した場所から近くにいる可能性が高いです。
完全室内飼いの猫であれば、家から半径50m~100mの範囲、外に出たことがある猫であれば、さらに広くなり半径500mの範囲を探しましょう。
家の周りをぐるりとまわって探すことも大切です。外に出たものの、どこにいったら良いかわからず、家の壁沿いに移動していることもあります。
早く探し出せばそれだけ、離れないうちに猫を見つけられる可能性があります。
◆探し方②猫の気持ちになって探す
植え込みの影や車の下など、隠れやすい場所を重点的に探しましょう。猫は慣れない場所に急に出て、恐怖を感じて動けなくなっている場合もあります。
飼い主さんも、大声で走り回って探すのではなく、出来るだけ優しい声で猫の名前を呼びましょう。
驚かしたり、怖がらせたりすると、猫を見つけても捕まえられなかったり、さらに猫が逃げてしまうことがあります。
猫のおやつやまたたび、かつお節など、猫が寄って来やすい食べ物を持って探すことも大切なことです。
◆探し方③家に入れるようにしておく
何かのきっかけで飛び出てしまった猫も、落ち着いたところで家に自分から戻ってくるという場合もあります。
せっかく猫が自力で家に帰って来たのに中に入れないと、またどこかに行ってしまう可能性も考えられます。
また、猫は夜になってから活動することも多いものです。特に脱走した猫は、昼間は恐怖で隠れていて、静かになった頃に活動することも考えられます。
夜にも探す必要があるほか、夜になって家に戻って来る可能性もあり得ますので、家には常に入れるようにしてあげておかなくてはなりません。
猫を探す際には留守番の人を置き、窓を開ける、玄関を開けておく、ごはんを入り口に置いておくなどして、猫が入って来やすいようにしておきましょう。
◆探し方④トイレなどの臭いのするものを利用する
猫のトイレを玄関に置いたり、猫砂を少しまいておいたりしておくと、臭いで猫が戻って来ることもあると言われています。
そのため、猫を探しに出る時にも、猫のトイレ砂を持って行き、猫がいそうな場所に少量撒いてみるという探し方があります。
猫が帰って来るためには、あらゆる手段を試してみても良いでしょう。
◆探し方⑤交番や保健所に届出を出す
数日で猫が見つからなければ、早めに届出を出して置いた方が良いでしょう。
誰かが捕獲または保護して、警察や、動物病院に連れて来てくれる可能性もあります。
・保健所
・動物病院
・ペットショップ、ホームセンターなど
・土木課、環境衛生課、国道事務所など、道路清掃を管理している清掃局
警察では、猫は落とし物として扱われますので、見つけた方が届けてくれれば、持ち主である飼い主さんに連絡がいく可能性があります。
保健所では、猫の失踪や保護届けを受け付けてくれます。また、万一の場合に処分されてしまうことを防ぐためにも連絡しておくべきです。
動物病院では、かかりつけの病院のほか、近くにあるほかの動物病院にも声をかけたり、持ち帰ることの出来る連絡先カードなどを置かせてもらったりしておくと良いでしょう。
◆探し方⑥チラシやポスターを貼る
猫の探し方として、チラシを貼ったり、インターネットで情報提供を呼びかけたりするなどの手段もあります。TwitterやFacebookなどで知ってもらうことも出来ます。
猫を見つけた人が飼い主さんに連絡出来るようにチラシやポスターを作成し、ご近所の家や人がよく来るスーパー、コンビニなどに、協力をお願いしてみましょう。
チラシには、猫の名前、毛色、大きさ、目の色やしっぽなどの特徴、飼い主さんの連絡先を記入します。住所などは書かず、連絡用の携帯電話番号と、名前は苗字のみカタカナにするなどで十分です。
謝礼があると、連絡がもらえる確率もあがります。ただ、チラシなどには、お金の金額や品物の種類などを書かない方が良いでしょう。
連絡先を他人に教えるわけですから、トラブルが起こらないように注意することも大切です。
脱走した猫を見つけた時の捕獲方法は?
猫を探す時には、猫を確実に捕獲出来るように準備をしておく必要があります。
失敗すると、猫がさらに警戒する場合もありますので、怖がらせないようにすること、焦らないようにすることが大切です。
– 捕獲用に用意するもの –
・キャリーケース
・バスタオル(猫を包むため)
・フード、おやつ
◆ゆっくりと近づくようにする
猫を見つけても、すぐに駆け寄ったり、大声で名前を呼んだりしてはいけません。フードをあげたり、おやつを置いたりなどして興味をひき、いつものように声をかけます。
猫が触れるようになったら、驚かさないようにして声をかけたり、なでたりして、触れるようになるまで我慢しましょう。
◆バスタオルで猫を包む方法が◎
猫の捕獲方法はいくつかあります。
猫が興奮していて暴れそうな場合は、引っかかれたりしないようにバスタオルでくるみます。そのままタオルごと、キャリーケースにそっといれましょう。
また、キャリーケースの中には、上下が外れるものがあります。猫がフードなどを食べているうちに、上から被せるといった方法もあります。
普段から一番よく猫と接していた人が触ると、逃げないで捕獲出来る場合もあります。
◆捕獲を焦らないようにしよう
猫を見つけた時にすぐ捕まえられなくても、姿を見ることが出来れば、フードをあげるなどして徐々に猫に近づけるようにしましょう。
その時には時間が必要になりますが、追い回したりせずに、猫の方から近づいて来られるようにしましょう。
猫の脱走を予防するためにできること
一度外の楽しさを知ってしまった猫は、再び隙を見て脱走することがあります。
普段から脱走されないように対策する他、万が一脱走されてしまった時に見つけやすくする工夫をすることが大切です。
◆脱走されない環境をつくる
普段からの脱走防止として、ベランダには出さない、掃除や歓喜の時に窓を開けすぎない、網戸のままで放置しないなどの、毎日の意識の徹底が必要です。
窓の内側、または外側にゲートや柵を設置して、脱走しても二重の対策で防止できるようにしておくことも良いでしょう。
◆首輪、マイクロチップをつける
猫が脱走してしまった時のために、普段から首輪をつける、場合によってはマイクロチップを装着するなどの方法があります。
マイクロチップは2019年の動物愛護法改正で装着が義務化されました。
脱走時以外にも、地震などの災害時に迷子になってしまった場合にもマイクロチップは役に立ちます。
◆名前を覚えさせる
名前を呼んだら鳴く、寄って来るなどのしつけをしておくことも大切です。脱走してしまった時に、捕獲しやすくするためでもあります。
猫が脱走してしまった時のまとめ
大切な猫が脱走してしまったら、飼い主さんは慌ててしまう気持ちもわかります。そんな時こそ落ち着いて、猫が行きそうな場所や、隠れていそうな場所、どのような可能性があるかなどを考えてみましょう。
脱走してしまった猫のほうがパニックになっているかも知れません。飼い主さんが適切な探し方をすることで、早めに捕獲につながることもあります。
さらに、インターネットの力は大きいものがあります。トラブルが起こらないよう、個人情報は晒さないように注意する必要がありますが、多くの人から情報を得られる可能性があります。
探し方には手順はありますが、自分の猫の性格や普段の行動などを想像して、予想しながら探すことが大切です。
猫が捕まえられなくて日数が立つ場合には、連絡するべきところには早めに連絡して、情報を得られるようにし、諦めず猫をしっかり探してあげましょう。
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