1.老猫の介護用品を準備しよう
1-1.猫が老猫になるとどうなる?
1-2.生活の見直しと準備が大切
2.老猫のトイレに関する介護用品
2-1.トイレに関する介護用品【トイレシーツ】
2-2.トイレに関する介護用品【入りやすいトイレ・スロープ】
2-3.トイレに関する介護用品【補助ハーネス】
2-4.トイレに関する介護用品【おむつ】
2-5.トイレに関する介護用品【ウェットティッシュ】
3.老猫の食事に関する介護用品
3-1.栄養価の高い総合栄養食を与えよう
3-2.食事に関する介護用品【介護食・流動食】
3-3.食事に関する介護用品【サプリメント】
3-4.食事に関する介護用品【療法食】
3-5.食事に関する介護用品【脚付きの食器・食器台】
3-6.食事に関する介護用品【自動給水器】
4.老猫の生活環境に関する介護用品
4-1.生活環境に関する介護用品【過ごしやすいベッド】
4-2.生活環境に関する介護用品【床ずれ防止ベッド】
4-3.生活環境に関する介護用品【ステップ・ペットスロープ】
4-4.生活環境に関する介護用品【低めのキャットタワー】
4-5.生活環境に関する介護用品【ブラシ】
5.老猫の介護用品についてのまとめ
老猫の介護用品を準備しよう
猫の老化が見られるようになるのは、個体差はありますが、多くは7~11歳を過ぎたあたりからです。
◆猫が老猫になるとどうなる?
老猫になると、猫は次のような行動や状態が見られることが増えて来ます。
・寝ている時間が多くなる
・遊ばなくなる
・食べ物の好き嫌いがはっきりしてくる
・毛づくろいをしなくなる
・トイレ以外の場所で排泄してしまうことがある
・痩せてくる
猫が年をとってくると、人間と同じで体の色々なところが衰えてきます。
◆生活の見直しと準備が大切
老猫と暮らす時には、日々の生活環境を見直して、体の衰えがあっても快適に過ごせるようにしてあげなくてはなりません。特に、トイレの問題と食事の好みなどについては、人間同様老猫にとっても、とても大切な部分です。
介護用品はトイレや食事、普段の生活のそれぞれの状況に適したものがありますので、うまく活用して、老猫の介護を行うことが大切です。
愛猫に老化の症状が見られる前に、しっかりと介護用品の準備をしておきましょう。
老猫のトイレに関する介護用品
老猫がトイレではない場所に排泄をしてしまう場合には、原因に応じた対策を取る必要があります。
◆トイレに関する介護用品【トイレシーツ】
老猫になると、腎臓の機能が衰えてくるため、トイレに行くことが増えることもあります。しかし、老猫が排泄したい時に、トイレの場所まで間に合わないために、粗相をしてしまっているという状況です。
その時にはトイレの数を増やし、行きやすい場所にトイレを設置してあげる必要があります。そして、猫トイレの周りにシーツを敷くと、トイレ周りの汚れ防止になります。
◆トイレに関する介護用品【入りやすいトイレ・スロープ】
老猫にとってはトイレの縁が高くて、うまく乗り越えられないという状況も起こります。
その時にはスロープを使って老猫がトイレに入りやすくしたり、トイレの縁が低いものに交換したりすることで、愛猫のトイレ外での粗相を減らすことができます。
◆トイレに関する介護用品【補助ハーネス】
自立して排出することが難しい場合は、ハーネス等を使ってトイレの介助をしてあげる必要があります。
◆トイレに関する介護用品【おむつ】
老猫が寝たきりになってしまえば、トイレの介助や、必要であれば、おむつをするということも、選択肢に入ってくるでしょう。
ごわつきが少なく老猫でも動きやすいタイプのおむつや、つけ直しのできるテープつきのものが簡単に装着できておすすめです。
初めて老猫におむつをする場合には、獣医さんに診察してもらって、どのようなおむつが良いのか、どのようにつけたら良いかなどを指導してもらってください。
◆トイレに関する介護用品【ウェットティッシュ】
老猫の場合、老化によって思うように体が動かないことで、肛門まわりのお手入れがうまくできないことがあります。
汚れている状態のままにしておくと、炎症が起こったり、不衛生にもなりますので、こまめにおしり周りを綺麗にしてあげる必要があります。
老猫の食事に関する介護用品
猫も年をとってくると、歯が悪くなったり、食事の量が減ったり、または好みが違ってきたり、といった変化が現れます。
◆栄養価の高い総合栄養食を与えよう
老猫になると、心臓や腎臓の機能が衰えてきますので、健康維持のために、内臓に負担をかけないようなフードを選びましょう。たんぱく質を適切に摂り、ナトリウムやリンを摂りすぎないことで、心臓や腎臓の負担を減らせます。
ビタミンEやビタミンB群の摂取も老猫にとってはとても大切ですが、摂りすぎても良くないので、バランスの取れている食事を選び与える必要があります。
必ず、総合栄養食を与えるということに気をつけて、老猫の体に合わせた量のフードを与えることが大切です。
◆食事に関する介護用品【介護食・流動食】
老猫になって歯が悪ければ、固くない、食べやすいフードに変えてあげるという方法がありますね。
どんなフードを与えれば良いかといいますと、老猫用、シニア用のフードがちゃんと販売されています。フレークが食べやすいように細かくなった介護食や、ペースト状の流動食など、愛猫の状態に合わせて与えるようにしましょう。
◆食事に関する介護用品【サプリメント】
食事の量が減れば、摂取できる栄養も減ると考えられますので、「より栄養価の高いフードを与える」「サプリメントなどで栄養を補う」という選択肢もあります。
特に、老化すると関節や足腰に症状があらわれますので、普段から愛猫の歩行の様子に注意が必がです。
◆食事に関する介護用品【療法食】
病気になってしまった老猫は、それぞれの病気に対応した療法食を与えることもあります。
療法食は、与え方によっては愛猫の健康を損ねる危険性もありますので、必ず動物病院で獣医さんに適切なフードを指導してもらいましょう。
◆食事に関する介護用品【脚付きの食器・食器台】
猫は比較的食道がまっすぐな動物のため、食道に留まった食事が戻りやすくなって、吐きやすくなっています。そのため、頭の位置を下げないことで、フードの逆流を減らし猫の負担が軽減されるほか、一気食いによる嘔吐を防ぐことができます。
老猫には、脚の高いフードボウルを使うと、首を曲げなくても良いので、食事がしやすくなります。
また、食器台を使って食器の高さを調節してあげる方法でもよいでしょう。
◆食事に関する介護用品【自動給水器】
老猫になると水を飲む量が減ってくる傾向があります。喉が乾いていることに鈍感になったり、水飲み場が遠いために飲むのをやめたりするといった理由があげられます。
水飲み場の数を増やしたり、水の温度を変えてみたり、水を飲みたくなるグッズを取り入れたりして、水分不足にならないようにしてあげましょう。
老猫の生活環境に関する介護用品
年をとった猫には、飼い主さんが快適な生活環境を与えてあげることが、猫の健康維持や長生きにもつながります。
◆生活環境に関する介護用品【過ごしやすいベッド】
普段過ごしている時に寝ている時間が増えたとすれば、快適な寝床が必要です。
体温調節がうまく出来なくなるので、夏には涼しく、冬には暖かく過ごせるように、猫用ベッドやグッズを使うことも良いでしょう。
◆生活環境に関する介護用品【床ずれ防止ベッド】
寝たきりが多くなる老猫の場合、床ずれが心配です。床ずれ防止ベッドは2層構造になっており、体の圧力を分散して床ずれになりにくくしてくれます。
◆生活環境に関する介護用品【ステップ・ペットスロープ】
ステップやスロープを段差のあるところに設置することで、老猫の高いところへの上り下りを手助けします。
段差を置いてあげることで、高いところから老猫が飛び降りないようにして怪我を防げるほか、登れなかったところに行けるようになります。
◆生活環境に関する介護用品【低めのキャットタワー】
遊ばなくなって来ても、老猫が運動出来るような環境を作ってあげるようにしてあげる必要があります。
ただし安全な環境を作ってあげなくてはいけないので、キャットタワーをステップの多いものに変えたり、ぶつかりやすい家具の配置を変えたりすることも必要になります。
◆生活環境に関する介護用品【ブラシ】
老猫になれば自分でしていたグルーミングがうまく出来なくなり、毛玉が増えたり、毛艶が悪くなってきたりすることもあります。
優しくブラッシングできる猫用マッサージグッズなどをうまく使用して、老猫の毛づくろいを手伝ってあげましょう。飼い主さんが触ることが、猫の健康維持にもよく、触れ合うことで猫も安心します。
また、老猫になると爪とぎをしなくなり爪が伸びすぎることもあるので、定期的に観察しておいてあげましょう。
老猫の介護用品についてのまとめ
老猫になって介護が必要になると、飼い主さんの負担が増えることになります。今までよりも、猫のお世話でやる事が増えて、忙しくなるかも知れません。
老猫の介護は、長く続くことになる可能性もあります。猫用の介護用品をうまく使用して、飼い主さんの負担を減らすようにしましょう。
飼い主さんが老猫の介護をうまく続ける事ができれば、猫にとっても幸せな老後をおくれることになります。
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