シャンティリーの特徴とは?
シャンティリーは、被毛の色や鳴き声などに特徴があります。
◆被毛の色は数種類
シャンティリーの初期には、チョコレートブラウンの被毛カラーしかありませんでしたが、今はチョコレートブラウンやブラック、ブルー、シナモン、ライラック、フォーンと数種類のカラーが認められています。
特にチョコレートブラウンの被毛色は、チョコレートのような美しい輝きがあり、「可愛さ」と「優美さ」がほどよく混じっています。
◆生後2~3年後に優美な被毛が完成
シャンティリーは、滑らかでツヤのあるセミロングの被毛が魅力です。しかし、生まれてすぐに優美な被毛が完成するわけではありません。
2~3歳くらいまでは、被毛のカラーや質感、模様のパターンがじわじわと変化していきます。被毛が落ち着くまでは「どんな風に成長するのかな」と考えるのも楽しみのひとつかもしれませんね。
大人になったシャンティリーは、セミロングでふんわりした被毛がかなり魅力的なんですよ。
◆後ろ足はペチコート!?
シャンティリーの豊かな毛は、後ろ足にも生えています。ふさふさの後ろ毛はシャンティリーの特徴にもなっていて、人間の女性用「ペチコート」に例えて表現されることもあるようです。ふんわりした優雅な印象が伝わってきますね。
◆抜け毛が少ない
セミロングでふわふわ感のあるシャンティリー。その毛の長さから「抜け毛が多いだろう」とも思われがちです。確かに、一般的には毛の長い猫の飼い主さんは抜け毛に悩むことが多いものですよね。
でも、シャンティリーはそんな心配はあまりいりません。毛が長い猫種ではありますが、アンダーコートがないのでそれほど抜け毛に悩まなくてもよい魅力があります。お手入れが楽だと感じるかと思います。
◆ゴールドの瞳がエレガント
「ゴールド」あるいは「深みのある黄色」「ゴールドに近いグリーン」とシャンティリーの大きな瞳のカラーはさまざま。色が違うと若干イメージが変わってきますが、「大きな瞳」はシャンティリーのエレガント感をさらに増す要因となっています。
◆鳴き声が他の猫とは違う!?
シャンティリーは、「さえずる猫」という呼び方をされることがあります。どうしてそんな呼び方をされるかというと、鳴き声が「猫」というよりも「小鳥」に近いからです。小鳥がさえずるように、可憐な声を出すのが特徴です。
その特徴的な「さえずり」は、他の猫は持っていないシャンティリー独自の魅力と言えるでしょう。一度聞くと、その美しい「声」に聞き惚れてしまうかと思います。「シャンティリーの鳴き声をもう一度聞きたい」というリピーターも多いようです。
◆シャンティリーの大きさは?
シャンティリーは、だいたい3キロ前後から5.5キロくらいが平均的な体重です。一般的な猫と比べて考えると、大きいとは感じませんよね。むしろ普通と言えるくらいの大きさなので、家庭でもペットとして飼いやすいと言えるでしょう。
シャンティリーはどのくらいの寿命?
シャンティリーは、すぐに頭に浮かぶような知名度のある猫ではありません。日本ではなかなかお目にかかれないでしょう。
そのため、データ的な観点から寿命を知ることは今の段階では難しいです。
ただ、チンチラやネベロング、ソマリなどが親戚筋と言われている猫なので、それらの寿命から考えると12歳前後くらいまでは生きてくれると考えることができます。
もちろん、飼い主さんの飼い方次第ではそれより伸ばすことだってできるかと思います。長く一緒に暮らせるように、健康管理や食事管理をしっかりするのが秘訣と言えるでしょう。
何度か改名されているシャンティリー
シャンティリーは、これまでに名前が3回も改名されています。何度も名前が変わるなんて珍しいですよね。
いったいどうして名前が変わったのか…、その経緯について見ていきましょう。
◆初めの名前は「フォーリン・ロングヘアー」
シャンティリーの始まりは、1967年頃のこと。ニューヨークのある女性ブリーダーが2匹の猫を入手したのがきっかけです。その入手方法がなかなか面白いんですよ。
ジェニー・ロビンソンという女性ブリーダーが住宅を購入したのですが、なんと「おまけ」として2匹の猫がついていたのだとか!前所有者がいなくなり、その住宅に住んでいた猫ちゃん達を引き取る形だったようです。
この偶然の出会いが、現在のシャンティリーに結びついているのですから、「運命的な縁だった」と今となっては考えることができますよね。
1匹はオスのトーマス、もう1匹はメスのシャーリーという名前を付けられました。どちらの猫もチョコレート色でツヤのある被毛とゴールドに輝く瞳が特徴的でした。
その後、この2匹が交配。生まれた子猫達は、親達の良い魅力を受け継ぎ、その外見の特徴から「フォーリン・ロングヘアー」という名前で猫種の登録がされました。
◆ティファニーという名前に変化
ジェニー・ロビンソンは、フロリダに住むブリーダー女性に子猫達を譲ります。そして、そのブリーダーが「フォーリン・ロングヘアー」の繁殖を進めていくことになるのですが、なんと彼女は「名前が普通過ぎる」という理由から、改名してしまったのです。
その改名後の名前が「ティファニー」。確かに、ティファニーという名前を聞くと、お洒落で優雅な雰囲気が漂ってきて特別感がありますね。
しかし、ティファニー時代はちょっと波乱含み。改名後には「頭数が少ない」という理由から、名前を抹消されたことがあります。「このままでは絶滅するかも…」と危機を迎えていたところ、次の転機を迎えます。
◆シャンティリーという名前に定着していく
1973年のカナダでの出来事が、ティファニーの運命を変えます。
カナダのとある地主のもとに、どこから来たのか全く分からない野良猫が迷い込んできました。その猫こそが、「ティファニー」の救世主だったのです。
その猫は、ティファニーと同じように「チョコレートブラウンの被毛」「ゴールドの瞳」という特徴を持っていました。
その後、生まれた子達も同じ特徴を引き継いでいたことから、カナダ人のブリーダーのもとに渡ります。ブリーダーが絶滅危機のティファニーとの交配に使ったことから、次第にティファニーの数も持ち直していき、なんとか絶滅せずに済んだのです。これが1980年代の後半の出来事でした。
ただ、1992年に「ティファニー」という猫種がイギリスで誕生してしまいました。その猫は「Tiffanie」、こちらは「Tiffany」。綴りこそ違うものの、呼び方が一緒となれば混乱しますよね。
そこで、間違われないように…と現在の「シャンティリー」に改名されて定着しました。
一時期は絶滅の危機にあった猫種を救ったのが、「迷子の猫ちゃん」だったというのがなんとも素敵なお話ですよね。
シャンティリーってどんな性格?
シャンティリーの性格についてお伝えしていきます。
◆頭がいい
シャンティリーは、とても賢いです。飼い主がいろいろと教えると覚えてくれる柔軟な性格です。自分を気にかけてくれる人を把握するので、愛情を注いであげるとそれに応えてくれるでしょう。
飼い主さんとシャンティリーの関係性がしっかり出来上がった状態なら、しつけがしやすくなります。
◆穏やか
シャンティリーは、「おとなしい」というよりも「穏やかな性格」という表現の方がぴったりかもしれません。あまり、じーっと静かにしているのは少し抵抗があるようで、適度に動くことを好みます。シャンティリーに触れあったり、一緒に遊んだりもいいでしょう。
落ち着いている性格なので、小さな子供さんとも仲良くできるかと思います。
◆寂しがり屋
家庭のペットになれば、人間との関わりを好むシャンティリー。人間すべてが好きなのではなく、自分のことを必要としてくれる飼い主さんを見極めます。
そんな大好きな飼い主さんがいない留守番の時間はかなり苦手。寂しがり屋という性格も持ち合わせているので、家に誰もいない静かな環境は違和感を抱き、ストレスを感じやすくなっています。
シャンティリーの購入ルートについて
◆世界的にもレアな猫
シャンティリーは、日本では名前の認知度もあまりないくらい珍しい猫です。実は、世界的にも「レア」な猫種とされています。
そのため、欲しいと考えてすぐに購入できる猫ちゃんではありません。
まずはペットショップやブリーダーに相談してみるといろいろと情報を教えてくれるかと思います。
◆シャンティリーの価格は?
気になるのはシャンティリーの価格ではないでしょうか?珍しいということは価格にも反映されるため、一般的な猫ちゃんよりも価格は高いと考えておくといいでしょう。
シャンティリーの価格は、販売するブリーダーや個体の状況によっても大きく変わります。
他の猫種と混ざったミックスのシャンティリーだと、極端に高い価格とはならないようです。もっとも高い価格となるのは他の猫種が混ざっていない純血のシャンティリーです。希少な猫種ゆえ、情報が少なめで一概に言えませんが、おそらく30万円以上の価格になると考えられています。
また、海外からの購入であることから、輸送費などの価格もプラスされてしまいますね。
輸送に関する手続き、家に迎えるためのアイテムの準備などを含めると、価格的には一般的なメジャーな猫ちゃんより価格が高くなるので、ある程度資金に余裕があると安心して迎えられるかと思います。
シャンティリーを飼うなら知るべきポイント
シャンティリーと一緒に暮らすときには、猫種の特徴を知りお世話をすることが大事です。次のようなポイントは、是非知っておきたいところです。
◆定期的に耳の中をチェック
ふさふさした豊かな被毛が特徴のシャンティリーは、なんと耳のなかにまで「房毛」があります。そのため、他の猫種の猫ちゃんと比較すると耳が汚れやすいのです。耳のなかが蒸れて耳垢が溜まり、それにより外耳炎になることも…。
お手入れは、それほど神経質になりすぎなくてもいいのですが、房毛周辺の目に見える部分は、異変がないかチェックしましょう。
◆留守番は控えめに…
それぞれの家庭のライフスタイルによっては、仕事や学校などで毎日長い時間留守にするお宅もあるでしょう。でも、シャンティリーの性格は、寂しさに弱いです。毎日のように、長く孤独な環境を強いられるとそれがストレスになってしまうのです。
一人ぼっちが苦手な性格なので、できるだけ控えるように気を配ってくださいね。
◆抜け毛のケアについて
セミロングの猫種の割に、シャンティリーは抜け毛が少ないのが特徴です。「抜け毛のケアが大変!」なんていう悩みとは、ほとんど無関係と言えます。
ただ、「抜け毛のケアがいらない」というわけではありません。シャンプーやブラッシングなどで、抜け毛がたまらないようにケアすることが必要です。
ブラシを選ぶときには、シャンティリーの被毛にあったブラシを選びましょう。ブラッシングは、スキンシップも兼ねて「週1」くらいでOKとされています。
ただ、換毛期には少し回数を増やすことが大切です。
まとめ
シャンティリーは、一度は絶滅しそうになったという危機を乗り越えて「今」がある貴重な猫です。ふわふわな被毛は美しく、穏やかな性格で飼いやすい猫です。そして、小鳥がささやくような可憐な鳴き声という魅力点があります。見た目の可愛さと美しい鳴き声で家族の心を温かくしてくれるでしょう。
寂しがり屋で人間との触れ合いが好きな猫なので、「猫との時間を大事にしたい」という人にはおすすめです。
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