子猫にとって首輪は必要?いつからつける?適切なサイズなど、首輪の選び方解説

2021.01.28

子猫にとって首輪は必要?いつからつける?適切なサイズなど、首輪の選び方解説

猫は犬と違ってリードを付けて外に散歩に出ることがほとんどないので、子猫に首輪を付けるかどうかを悩む飼い主さんもいらっしゃると思います。しかし、子猫が安全に暮らすためには首輪が必要となる場合もあります。 今回は、子猫に付ける首輪のサイズの選び方や付けるためのコツなど、猫の飼い主さんの不安をなくすための情報をご紹介します。

【目次】
1.子猫に首輪は必要?その理由とは?
 1-1.首輪は「飼い猫の証」
 1-2.迷子になった時の手掛かりに
 1-3.もし子猫の姿が見当たらなくなっても安心
2.子猫に首輪をつけるのはいつから?
 2-1.子猫に合わせたタイミングが大切
 2-2.生後3カ月頃になったらそろそろ慣れさせましょう
3.子猫にとって安全な首輪の選び方は?
 3-1.子猫の安全を最優先に選ぶこと
 3-2.セーフティタイプの首輪を選ぶ
 3-3.子猫の体に負担をかけない素材でできた首輪を選びましょう
4.子猫の首輪の適切なサイズは?
 4-1.成長期の子猫の間はサイズをこまめにチェック
 4-2.ぶかぶかすぎず、きつすぎない首輪
5.首輪に慣れさせるには?
 5-1.嫌がり具合は子猫の性格によります
 5-2.数分ずつから慣らしていく
 5-3.嫌がる場合はよく観察してあげて
6.子猫への首輪の必要性についてまとめ

【掲載:2021.01.28  更新:2022.10.25】

子猫に首輪は必要?その理由とは?

首輪をしたキジ白柄の子猫

「室内飼いの猫に首輪をつける必要はない」「引っかかったりしたら危ないし、猫が嫌がる…」そのような理由で、猫に首輪をつけない飼い主さんもいらっしゃいます。

しかし、実は猫にも首輪をつけた方がよい理由が3つあります。

◆首輪は「飼い猫の証」

完全室内飼いの場合、好奇心旺盛な子猫がほんのちょっと目を離した隙に脱走してしまわないかと心配ですよね。首輪をつけていれば、万が一子猫が脱走してしまったとしても、飼い猫だという印になります。

この猫には飼い主がいると見た目でわかることで、野良猫を狙う虐待犯から被害を受ける確率も大幅に減ると言われています。また、保健所や警察、動物保護団体などに保護された場合にも、飼い猫である目印があると有力な手掛かりになるでしょう。

震災のような非常時には、混乱の最中にいなくなってしまったペットが、首輪をつけていたおかげで後日飼い主さんと無事に再会できたという事例が多くあったそうです。逆に首輪をつけていなかったペットが飼い主さんの元に戻れたケースは、残念ながらとても少なかったということです。

このように首輪は子猫にとって安全お守りのようなものだとも言えます。 

●子猫を脱走させないために
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◆迷子になった時の手掛かりに

首輪に子猫の名前や飼い主の連絡先を直接記入しておいたり、迷子札を取りつけておいたりすれば、迷子になった子猫が保護された場合にスムーズに飼い主に連絡してもらうことができます。

また、迷子チラシを作ったりインターネットで迷子の猫の情報を共有して捜索する場合にも、首輪の特徴をプラスして記入することができるので、子猫を発見する確率が上がるでしょう。柄や大きさといった外見上の特徴だけだと似たような猫と区別がつきにくいですが、首輪の特徴をつけ加えることで違いがはっきりして、判別がしやすくなるからです。

令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップで販売される犬と猫にはマイクロチップの装着が義務付けられており、飼い主になる際にはご自身の情報に変更する必要があります。そのなかには飼い主さんの情報が登録されていますので、誰かに保護された場合も飼い主を明らかにすることができます。
しかしながら、野良猫や譲渡された猫に関してはマイクロチップの装着は義務付けられていませんので、迷子になった時の手がかりは迷子札が重要となります。

我が家の猫は子猫の時に2度脱走してしまったことがあります。2度とも、家の裏に設置した電気給湯設備の内部スペースに入り込んで震えているのを無事に発見できましたが、見つかるまでは気が気ではありませんでした。
2度目の脱走の後、飼い主の携帯番号と「迷子猫のニャーダです」という文字を刺繍したオーダーの首輪を発注しました。

子猫の安全だけでなく、飼い主の精神安定剤としても必要な経費だったと思います。

◆もし子猫の姿が見当たらなくなっても安心

好奇心旺盛な子猫は、足音をたてず家中を興味深く探検して、思いもよらないところに隠れてしまうことがあります。タンスの引き出しの中や洗濯機と壁の隙間、押入れの奥など、わずかなスペースに潜り込まれると見つけるのはなかなか大変です。
そんな時、首に鈴が付いていたら、鈴の音で子猫の居場所の見当をつけることができますね。

ただし、鈴付きの首輪に関しては、首元から鳴る鈴の音が猫のストレスになるという意見もあり、注意が必要な場合もあります。

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子猫に首輪をつけるのはいつから?

扉の陰から覗く首輪をした黒猫

◆子猫に合わせたタイミングが大切

生まれてから一度も首輪をつけたことがない大人の猫にいきなりつけようとしても、嫌がって外そうとパニックになったり、逆にストレスを感じてじっと動かなくなってしまったりして、結局断念することになるかもしれません。
首輪をつける場合は、抵抗の少ない小さな子猫のうちから慣れさせるとよいでしょう。

しかし、あまりにも小さすぎる子猫につけると負担が大きく、重さを嫌がったり首輪が擦れて皮膚を傷つけてしまう恐れもあります。

◆生後3カ月頃になったらそろそろ慣れさせましょう

子猫の安全のために首輪は必要ですが、初めてつけるのは体重が1kg近くになり、骨格や体つきが少ししっかりとしてくる生後3カ月頃を目安にして、少しずつ様子を見ながら根気よく慣れさせてあげましょう。


子猫にとって安全な首輪の選び方は?

◆子猫の安全を最優先に選ぶこと

安全を守るための首輪が、子猫にとって危険をおよぼすものになってしまっては本末転倒です。

子猫のうちは特に色やデザインを重視するよりも、事故が起こりにくいよう安全に配慮されていることを第一条件として選ぶ必要があります。

◆セーフティタイプの首輪を選ぶ

子猫に起こりえる事故としては、以下のようなケースがあります。

・片方の前足を首輪の隙間から出してしまい、たすき掛けになった状態で体をしめつけて痛めてしまう
・首輪が下顎にはさまって猿ぐつわのようになり、子猫の歯や口の中を傷つけてしまう
・家具に引っかかって首をつってしまう

どれも起きてほしくない事故ですよね。

もしそんな事故が起こってしまったらと心配する必要がないように、一定の力がかかるとバックルが外れる「セーフティタイプ」の首輪を子猫のサイズに合わせて選ぶのが安全でおすすめです。

バックル部分は、プラスチック樹脂のような軽くて硬すぎない素材でできているものがよいでしょう。最近は、セーフティバックルがついた可愛い子猫用首輪がそろっていますよ。

◆子猫の体に負担をかけない素材でできた首輪を選びましょう

生後3カ月になってもまだまだ子猫はか弱い存在です。首輪のつくりはか細い首や皮膚になるべく負担をかけないものが安全でおすすめです。

子猫にとって安全なのは、軽くて、柔らかくて、締めつけの少ない素材できたものです。さらに、清潔さを保てるように洗える素材であると便利です。ナイロンやコットンでできたものは、比較的嫌がらずにつけてくれるケースが多いようです。


子猫の首輪の適切なサイズは?

◆成長期の子猫の間はサイズをこまめにチェック

市販されている首輪は、サイズ調整できるタイプがほとんどです。ただし、猫の種類の違いや個体差、性別などによって同じ月齢でも首回りのサイズは異なるので、購入する前に子猫の首回りを布メジャーやリボンなどで測っておく必要があります。

初めてつけるときは、子猫の首回りに合わせてサイズを事前にきちんと調節してから装着してあげましょう。

◆ぶかぶかすぎず、きつすぎない首輪

首輪のサイズがぶかぶかだと、走っている最中に何かに引っかかってしまったり、前足を隙間に差し込んでしまったりという事故が起こりがちです。
逆にぴったりすぎるサイズだと、あっという間に大きくなる子猫の成長スピードに追いつけず、首回りがきつく苦しくなってしまいますので、あまりにフィットする首輪を選ぶのは避けましょう。

首輪のサイズは、飼い主の指が1本か2本入る位の余裕をもって調整するのが安全です。子猫とスキンシップを取るついでに、どこか怪我したりしていないか、サイズが合っているかどうかなどを飼い主さんがこまめに確認してあげるとより安全ですね。


首輪に慣れさせるには?

首輪をした茶トラの子猫

◆嫌がり具合は子猫の性格によります

初めて首輪をつけられた時でも、まったく気にしない様子で普段通りのままの子猫もいれば、首元でバックルをとめようとするだけで、嫌がって必死に猫キックをしてきたり噛みついてきたりして抵抗する子猫もいます。同じ母猫から生まれた兄弟であっても、性格や反応はそれぞれです。

◆数分ずつから慣らしていく

もし子猫がどうしても嫌がって外そうとするのであれば、お休みの日など目が届く時を狙って、最初は数分など短い時間だけでも首輪をつけて様子を見守りましょう。少しずつつける時間を伸ばして、徐々に長い時間平気でつけていられるように根気よく慣れさせていく必要があります。

首輪をつけて首元を気にするそぶりがある場合は、おもちゃなどで遊んであげて気をそらすのも一つの手段です。

◆嫌がる場合はよく観察してあげて

どれだけ時間をかけて慣らそうとしても子猫が嫌がる場合は、もしかしたら首輪そのものに気に入らない原因があるのかもしれません。

我が家の猫の場合は、初めての首輪は小さな鈴の付いたピンクのかわいらしいものでしたが、装着した途端、ぴきーんと固まって動かなくなってしまいました。どうやら鈴が気に入らなかったようで、鈴を取り外してサイズを合わせてつけ直すと、いつも通りの様子に戻って遊びはじめたのでほっとした記憶があります。

神経質な猫にとっては鈴の重さや音がチリチリなることが、邪魔で大きなストレスに感じてしまっていたのかもしれません。

このように、もし徐々に首輪に慣らそうとしてもどうしても子猫が嫌がるようでしたら、思い切って別のものを試すことを検討してみることも必要ではないかと思います。


子猫への首輪の必要性についてまとめ

子猫が安全に過ごすための首輪の必要性、サイズや素材などの選び方、慣れるためのコツについてご紹介しました。

猫は神経質で自由気ままな動物だから(それが可愛いのですが)、首輪はつける必要はないとは考えずに、安全と安心のためにも愛猫にぴったりあったものをぜひ選んでつけてあげてくださいね。



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