不安を残したまま寿命を分けたAさん。
いざ、寿命を分けたらAさんの寿命10年に対しチュッチュッの寿命が1年しか伸びなかった。
Aさんは、自分の10年の寿命を分けたらチュッチュッの寿命も10年伸びると思っていた。
しかし、獣医から人と猫は心拍数や代謝が違うからそうはならない。
言ってもわからないだろう、分けた寿命を戻すことは無理だしお金もちゃんと払ってくれと冷たくあしらわれて終わってしまう。
しかし、自宅に帰るとチュッチュッが久しぶりにジャンプしたり、元気に動き回る姿を見て寿命が伸び一緒にいられる時間が増える事が嬉しくなっていったAさん。
そんな姿を見てチュッチュッが元気になるなら何もいらない。
好きなものも服も友達も自分がどんな姿になっても・・・我慢できる!!
だからチュッチュッ長生きしてね
チュッチュッの為にがむしゃらに働きチュッチッの寿命を伸ばしていった。
しかし、その生活は長くは続かなかった・・・
Aさんの寿命に限界になり、チュッチュッに分ける事ができなくなったのだ。
10年分の寿命を分けることを繰り返したAさん、チュッチュッと見たハムのような雲にも気づかなくなり、かわいい花も食べ物と勘違いしてしまい食べてしまうほどAさんは衰えてしまった。
獣医からこれ寿命を分けることは難しいと言われたが、看護師にチュッチュッを長生きさせろと毎日のように動物病院に通い続けたAさん。
何度断っても毎日来るAさんに対しボケババアとののしる看護師。
その看護師に獣医がAさんに理解を示し、看護師に発言を取り消して謝れと擁護するように・・・
タクシーから降りたAさんはチュッチュッとの出会いを思い出していました。
出会ったときのチュッチュッは子猫で手のひらぐらいのサイズしかなかった小さなチュッチュッ。
いつの間にか両腕で包み込むまで大きくなったチュッチュ。
拾ったときから、成長しいずれ自分より先に逝ってしまうことは頭の中で理解していたが、いざチュッチュッが死んでしまうと思うと、チュッチュッとの思い出が一気に駆け巡り涙が止まらなくなったAさん。
衰えたAさんと動かなくなり静かにうずくまったチュッチュッ。
いつも口ずさんでいたチュッチュッは母ちゃんと一緒~。の歌を虹の橋を渡ったチュッチュッに聞こえるように大声で何度も歌うAさん。
愛するペットの別れはお迎えした時にはわかっていた事、ペットとお別れした経験がある方はこのような気持ちを1度は経験したのではないでしょうか。
他に何もいらないから少しでも長生きして欲しいという気持ちが痛いほど伝わってくる漫画ですね。
この漫画を読んだ人のコメントをご紹介
この感想をみた漫画家の電気こうたろうさんは以下のツイートを語った。
今、いられる時間は限られているけれど、一緒に暮らしているペットとの時間を大切にして行きたいと思える漫画でしたね。
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