猫の「トーマスjr(略してT2)」とマーティンさんが離れ離れになってしまったのは2004年。T2にマイクロチップを埋めたその2年後の出来事でした。
その頃彼らが住んでいたトレジャーアイランドコーストが、何とハリケーンジェニーに襲われたのです。当時60歳だったマーティンさんは、T2を連れてスチュアートという街へ移り住み、そこで友人と共に暮らし始めました。
そして、その新しい地に来てからたった2日後に、T2が行方不明になってしまったのです。
「T2を探し回りました。近所の人や友人も手伝ってくれた。それでも彼を見つけることができなかったのです。」
地元の動物保護施設Humane Society of the Treasure CoastにT2が迷子になってしまったと届け出たマーティンさんは、すぐにT2は見つかるだろうと思っていました。埋めたマイクロチップに自分の情報を登録していたからです。
しかし、何日経ってもT2が見つかったという連絡は入ってきません。そうしてマーティンさんは、T2が事故に遭い死んでしまったのだと思うようになりました。
悲しみを乗り越え、その後引っ越しを何度か行いトレジャーコーストと移り戻ったマーティンさん。それから14年もの月日が流れ、74歳になった彼の元に驚くべき連絡が入ってきたのでした。
ある日74歳のマーティンさんに突然掛かってきた電話は、彼が昔飼っていたトラ猫にマイクロチップを埋め込んだ獣医師からのものでした。
そのトラ猫とは、T2のこと!なんと、14年前にいなくなったあのT2が見つかったというのです。まるで奇跡のような話に彼は暫く呆然とするしかありませんでした。
「本当に奇跡だと思いました。あのT2と再会することができるなんて。」
スチュアートからさほど遠く無い街パームシティで、道端を歩いている所を救助されたT2。彼のマイクロチップをスキャンした保護施設の人はとても驚いたといいます。
「マイクロチップの情報によると、この子は14年も迷子になっていたというんです。14年を猫の年齢で示すと72年。それまで何故誰にも救助される事無く過ごしてきたのか不思議ですが、こうして奇跡的に保護することができて本当に良かった。」
その後マーティンさんは無事T2と再会。やつれた状態だったT2ですが、マーティンさんの元で徐々に元気を取り戻してきていると言います。
この奇跡的な体験も含め、マーティンさんはペットにマイクロチップを埋める大切さを語っています。
元は警察犬と共に働く警察官だった彼は、仕事でもプライベートでも動物にマイクロチップを入れてきたとのこと。ペットにマイクロチップを埋め自分の情報を登録しておくことが飼い主としての責任だと言います。
<参考サイト>
tcpalm.com
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