1.猫神社・猫寺ができた理由とは
2.猫に纏わる神社7選!
2-1.宮城県田代島「猫神社」
2-2.山形県高畠町「猫の宮」
2-3.新潟県長岡市「南部神社」
2-4.東京都港区赤坂「美喜井稲荷」
2-5.東京都立川市「蚕影(こかげ)神社」
2-6.東京都台東区「今戸神社」
2-7.京都府京丹後市「木島神社」
3.猫モチーフのお守りや御朱印・御朱印帳紹介!
3-1.東京都「太子堂八幡神社」のタマちゃんの御朱印帳
3-2.栃木県「日光東照宮」の眠り猫のお守
3-3.群馬県「於菊稲荷神社」の御朱印帳
3-4.東京都世田谷区「豪徳寺」
【掲載:2019.09.18 更新:2023.05.18】
猫神社ができた理由とは
「猫神社」とは、猫が祀られていたり、御朱印に猫が描かれていたりと”猫に関係するなにか”がある神社のことを指します。
(のちに紹介しますが、本当に猫神社という名前の神社もあります。)
神社といえば、その名の通り”神様が祀られている場所”というイメージがありますが、実は神様以外にも大勢の人から崇敬された人物や動物も祀られていることがあります。
なぜ猫が祀られるようになったのか、というのは日本独自の養蚕業が発展していく中で、蚕を守る猫がより重宝されていったということが関係しているようです。
今では愛玩動物として人間と暮らすようになった猫ですが、昔は穀物や養蚕を荒らすネズミから守ってもらうことを目的に一緒に暮らしていました。
その頃より大切にされていた猫たちは、死んでしまった後も感謝の意の表しとして神社に祀られるようになりました。猫神社には、日本人特有の人間以外のものへも向けられた「感謝」や「畏敬の念」が感じられます。
猫に纏わる神社7選!
◆宮城県田代島「猫神社」
宮城県の石巻市からフェリーで約40分ほどで到着する田代島には、たくさんの猫が島民と一緒に暮らしています。
石巻市のHPによると、令和2年10月1日時点での人口は43人と発表されていますが、それに対して100匹以上の猫が暮らしていると言われています。
海外のからの観光客も多く、猫と触れ合う島としても賑わっています「猫の島」こと田代島には、猫神様(美與利大明神)が祀られた猫神社があります。
養蚕信仰の盛んだった田代島ですが、時代が進むにつれ養蚕業から漁業へと変化しながら生計を立てていきました。
養蚕で守り神だった猫たちは、今度は漁業の守り神になります。
近辺で暮らしていた猫たちは、漁師たちの食糧や食べ残しを狙って集まるようになり、漁師たちもまた、港にいる猫たちの行動により天候や漁模様を予測していたようです。
猫神社は、昔、島の漁師をまとめていた人物が不慮の事故で亡くなった1匹の猫を弔い、祠を建てて丁寧に祀ったと伝わる場所です。
祀られている猫神様は、その亡くなってしまった猫と言われており、現代になっても祠には観光客や島民により供えられた、数多くの猫のグッズや置物があります。
住所:宮城県石巻市田代浜
電話番号:0225-95-1111(石巻市役所 産業部観光課)
公式サイト:http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10452000b/-kanko/-kankomap/d0120/20150814103358.html
◆山形県高畠町「猫の宮」
山形県にある猫神社、その名も「猫の宮」は、主人に首をはねられながらも大蛇から主人を救ったといわれる猫を祀る社です。猫の宮と犬の宮が対座しています。
元々は、宮城県と同じように養蚕の神社として信仰されていたとされる猫の宮。現在、猫と犬両方の宮では、ペットの健康祈願や供養のために多くの人が訪れています。
猫の宮の拝殿には、亡くなった猫の写真が供養にとたくさん貼り付けられ、猫好きの間では有名なスポットです。
住所:山形県東置賜郡高畠町高安910
電話番号:0238-52-2153
公式サイト:http://www.town.takahata.yamagata.jp/014/nekonomiya.html
◆新潟県長岡市「南部神社」
長岡市森上、栃尾の南部神社は、別名「猫又権現(ねこまたごんげん)」とも呼ばれ、狛犬と並んで立つ猫の石像で知られる猫神社です。
猫又というと昔話や怪談に出てきますね。年老いた猫が化けて妖怪になったのが猫又です。
ここ猫又権現もまた、全国の養蚕信仰と一緒で、蚕をかじるネズミ除けの神様として祀られています。
境内の狛犬の手前にある狛猫の石像は、猫又というちょっと怖いイメージの凛々しい眼差し、そして猫好きがたまらない丸いお尻の後ろ姿が大変プリティです。
住所:新潟県長岡市森上1062
電話番号:0258-51-1195(栃尾観光協会)
公式サイト:http://tochiokankou.jp/matsuri/108tou.html
◆東京都港区赤坂「美喜井稲荷」
美喜井稲荷は、猫のおかげで命拾いした人が、火事で命を落とした猫を祀ったことが始まりと言われる猫神社です。
面白いことに、美喜井稲荷に願い事をする人は「蛸」を食べてはいけないという禁忌があると有名。
猫と蛸がどういう理由でそうなったのかは様々憶測されていますが、公式には「不明」です。
猫のおいなり様として親しまれ、老舗の和菓子屋とらやの隣の小さな祠に祀られています。
住所:東京都港区赤坂4-9−19
◆東京都立川市「蚕影(こかげ)神社」
蚕影神社があるのは、立川市の阿豆佐味天神社の境内です。
阿豆佐味天神社は「立川水天宮」とも呼ばれ、1629年立川市砂川が新田開発された時期に、村の鎮守の神として創建された神社です。
祭神は、医薬・健康・知恵の神、少彦名命(すくなひこなのみこと)、文学・芸術の神 、天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。
境内社には9つの神社がありますが、その中の蚕影神社がいなくなった猫が戻ってくると言い伝えがある「猫返し神社」といわれ、養蚕の神を祀っています。
昔絹の生産が盛んだった日本は、蚕を食べてしまうネズミを捕まえる猫が守り神とされていました。
そんな猫を祀った猫神社がある阿豆佐味天神社は、いつの頃からかお参りするといなくなってしまった猫が帰ってくると評判になりました。
そうして、養蚕が廃れてしまった現在でも、猫返し神社として猫を守ると人々に信じられています。
そんな蚕影神社のお守りは可愛くて思わず買ってしまう人が続出。このお守りは、猫のためのお守りです。お留守番をしている猫の健康を願って買い求める人がたくさんいます。
また、願い事を書く絵馬の三毛猫もかわいいです。狛犬ではなく狛猫は「ただいま猫」と呼ばれるリアルな石の猫。猫を優しくなぜるとご利益があると言われています。
住所:東京都立川市砂川町4-1-1 阿豆佐味天神社内
電話番号:042-536-3215
公式サイト:http://www.azusami-suitengu.net/
◆東京都台東区「今戸神社」
今戸神社は、招き猫で有名な猫神社です。招き猫発祥の地はいくつかありますが、こちらの神社もそのひとつ。また、縁結びや開運招福でも有名な猫神社でもあります。
この猫神社の開運招福の由来は、江戸時代の末期に近所に住んでいた老婆と飼い猫の話からきています。
老婆は暮らしぶりが厳しく、ついに愛猫を手放すことになってしまいました。ある日老婆の夢枕に、手放した猫が現れ「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と伝えます。
そして、猫の姿の人形を今戸焼の焼き物にして売ったところ、巷でたちまち評判になり、困窮していた老婆の暮らしが良くなったという話が伝わっています。
「今戸神社」の縁結びの御朱印帳はピンクのハートの文様に2匹の招き猫の御朱印帳。縁結びの神社とあって、恋みくじまで猫、絵馬もカップルの猫です。
住所:東京都台東区今戸1-5−22
電話番号:03-3872-2703
公式サイト:https://imadojinja1063.crayonsite.net/
◆京都府京丹後市「木島神社」
木島(コノシマ)神社は、京都市右京区太秦の住宅地にあり、正式な名称は「木嶋座天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社」といいます。
木島神社は略称で、蚕ノ社、金毘羅さんとも呼ばれ、地元の人に親しまれています。
パワースッポットとしても有名で、大変珍しい三柱鳥居があります。
住所:京都府京都市右京区太秦森ケ東町50
電話番号:075-861-2074
公式サイト:http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=284&r=1534643870.6314
その他猫モチーフのお守りや御朱印がもらえる神社
猫好きの方のために、猫のお守りや猫をモチーフにしている御朱印帳や御朱印がもらえる神社をご紹介しましょう。
これまでご紹介した猫神社の御朱印帳もありますし、ご紹介した以外の特に猫神社とはされてない神社の御朱印帳やお守りもあります。
かわいい猫グッズのある神社に行けば、神社めぐりが一層楽しくなりますよ。
1.東京都「太子堂八幡神社」のタマちゃんの御朱印帳
太子堂八幡神社のタマちゃんの御朱印帳は、木製で猫のイラストや文字が彫られています。
御朱印もお参りした日によって替わります。タマちゃんのかわいい御朱印も見逃せません。
住所:太子堂八幡神社:東京都世田谷区太子堂 5-23-5
電話番号:03-3411-0753
公式サイト:https://taishido-hachiman.jp/goshuin.html
4.栃木県「日光東照宮」の眠り猫のお守り
日光東照宮というと猿が有名ですね。でも、伝説的な名人左甚五郎の作といわれる眠り猫も有名です。
この「眠り猫」をモチーフにした猫のお守りがかわいくておすすめ。眠っている三毛猫がとてもかわいくて、思わずすりすりしたくなります。
住所:栃木県日光市山内2301
電話番号:0288-54-0560
公式サイト:http://www.toshogu.jp/
3.群馬県「於菊稲荷神社」の御朱印帳
ピンクとパープルのかわいい御朱印帳は、於菊稲荷神社の御朱印帳です。猫の耳とひげ、招いている前足が可愛すぎます。
於菊稲荷神社の御朱印は、各シーズンによって御朱印が変わります。於菊と猫のイラストがかわいい御朱印も人気です。
住所:群馬県高崎市新町247
電話番号:0274 -42-3303
公式サイト:https://okiku-inari.jimdo.com/
◆東京都世田谷区「豪徳寺」
こちらは神社ではなくお寺になります。
今戸神社の際も触れましたが、この豪徳寺も「招き猫の発祥の地」と言われています。
豪徳寺では福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と称しており、お堂の横には、大小様々な招き猫が1000以上も並んでいます。
そんな豪徳寺の絵馬には、招福猫児が描かれています。
招き猫というと、小判を持っているようなイメージがありますが、豪徳寺の招き猫は小判などは持たず右前足を上にあげたスタイルです。
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
電話番号:03-3426-1437
公式サイト:https://gotokuji.jp/
まとめ
猫を祀った猫神社では、参道に狛猫または招き猫などが置かれていたりと、猫好きを魅了してやみません。
昨今の猫ブームで、海外からの観光客まで旅の目的が「猫神社」だったりすることもあるようです。
こちらの記事では、全国の猫神社とかわいいお守りや御朱印帳をご紹介しました。
猫神社と言われる神社以外でも、かわいい猫のデザインされたアイテムがあります。猫のためのお守りや、縁結びにカップルの猫のお守りなど、お参りに行った時はぜひ手にとって見てください。皆さんの神社めぐりがより一層楽しくなることを願っております。
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