1.猫を飼いたい人に知っておいて欲しいこと
1-1.猫の一生の面倒を見る覚悟が必要
1-2.猫を飼うのにはお金と時間がかかる
2.猫を飼う前にすべき準備とは?
2-1.部屋の整理整頓、掃除
2-2.危険なものを無くしておく
2-3.爪とぎ対策をしておく
2-4.運動不足にならないよう準備
2-5.近くの動物病院を探しておく
3.猫を飼う前に準備した方が良い物は?
3-1.キャットフード
3-2.フードと水の容器
3-3.トイレ用品
3-4.寝床(ベッド)
3-5.ケージ
3-6.爪とぎ
3-7.キャリーバッグ
4.一人暮らしでも猫は飼える?
4-1.ペットOKの家かどうかをチェック
4-2.猫はお留守番が出来る動物
4-3.たっぷりとコミュニケーションをとってあげよう
5.一人暮らしで猫を飼うときの注意点
5-1.室内環境を整える
5-2.数日間留守にするとき
5-3.お風呂の水は抜いておく
5-4.人間の食べ物を出して置かない
5-5.室温は暑すぎず寒すぎないように設定しておく
6.まとめ
猫を飼いたい人に知っておいて欲しいこと
猫を飼いたいと思っている方に、猫を飼う前にもう一度、よく考えて欲しいことがいくつかあります。
◆猫の一生の面倒を見る覚悟が必要
猫を飼うという事は、その猫の一生を面倒みるということです。近年猫の寿命はどんどん延びていて、最近は20年を超えて長生きする猫もいるといわれています。
飼いたいと飼った猫も小さくてかわいい時期は、アッという間に過ぎてしまいます。やがて年を取って、何かしらの病気になるかもしれません。また、不慮の事故等が起きてしまえば介護が必要になることもあります。
猫を飼うという事は、想像以上に大変かもしれません。ただかわいいから、癒されるから猫を飼いたいでは駄目なのです。
◆猫を飼うのにはお金と時間がかかる
猫を飼い始めた時から、猫はあなたの家族になります。猫を飼いたいと思ったら、まず猫を飼う前に、今の自分のライフスタイルで猫の面倒を見ることができるのか?よく考えてから猫を飼い始めてください。
毎月、猫の食費・猫のトイレの砂代の費用がかかります。そして、猫が病気になれば病院代もかかります。暮らし始めてからも経済的負担はかかってくるのです。
特に一人暮らしで猫を飼いたいと思う人の場合、猫が頼りにできるのは、あなただけなのです。
猫を飼う前にすべき準備とは?
猫を飼いたい場合、我が家にお迎えする前にしておくと良いことには何があるでしょうか。確認してみましょう。
◆部屋の整理整頓、掃除
まず、猫をお迎えする前に部屋を掃除しておきます。好奇心旺盛な猫は、何でもおもちゃにする上、猫が誤飲してしまう恐れもあるので注意が必要です。
小さなものやビニール袋、食べ物などは猫の手の届かない場所へしっかりとしまい、余計なものを出しておかないようにしましょう。
◆危険なものを無くしておく
猫は高いところが大好きで、棚の上に乗ったりもします。猫には棚の上にあるもの物のうち、落として良い物と悪い物の区別がつきません。
猫が落として割れるものをなるべく置かないようにしましょう。特に一人暮らしの人は家が無人になる時間が長いので、危険なものは遠ざけておきます。
◆爪とぎ対策をしておく
猫は縄張りを大切にする動物なので、マーキング行為のひとつである「爪とぎ」が大好きです。爪とぎのしつけは根気がいるため、なかなか覚えてくれないこともあるでしょう。
爪とぎでない場所で爪をとがせないためには、部屋の中に複数の爪とぎを置いておくことが有効です。どうしても爪をといでほしくない場所には、事前に保護シートなどを貼って準備しましょう。
猫用保護シートは、ホームセンターなどで購入することができます。
◆運動不足にならないよう準備
猫が運動不足にならないように、タンスや棚の置き方で猫が自由に登り降りできるように配置しておきます。キャットタワーがなくても、猫が十分運動できる空間を作ってあげましょう。
キャットタワーが用意できるのであれば、設置してあげるのもいいでしょう。猫は日当たりの良い風通しの良いところを好みますので、出来れば窓の近くに設置してあげます。
猫がほとんどの時間を過ごすのが家です。少しの工夫で猫にとって心地いい空間を作ってあげましょう。
◆近くの動物病院を探しておく
猫が来てからでも大丈夫ですが、近くの獣医さんを調べておきます。ワクチンの接種や去勢・避妊手術等、病院によって多少料金が違ったりしますので、調べておくと後々便利です。
猫を飼う前に準備した方が良い物は?
◆キャットフード
ドライフードや缶詰、子猫の場合はミルクや離乳食を用意します。
猫によって好き嫌いがあるので、フードに関しては猫を譲り受けた時の元の飼い主さんや、猫を迎えた時のペットショップの店員さんのアドバイスを聞くと良いと思います。
現在は年齢別のフードはもちろん、猫ちゃんそれぞれのお悩みにあったフードも販売されています。うちの子にピッタリなフードを選んであげましょう。
◆フードと水の容器
餌の容器は、ある程度の深さと重量のあるものを、フード用と水用の2種類用意します。
水用は飲み口が広いものがおすすめです。猫がひげを濡らさずにすみます。
また、2カ所位猫が良く通る場所等に水飲み場を用意しておきます。気が向いたときに猫がすぐ飲める場所にあると飲む量が増え、病気予防にもなります。
◆トイレ用品
猫用のトイレ容器と猫砂を準備します。猫用トイレの容器は、フードがあるタイプとないタイプなど、種類も豊富です。置く場所にあわせて選びます。
猫砂は、固まるタイプや水に流せるものなどさまざまな種類のものがあります。猫の好みもありますので、フード同様迎えた元の方のアドバイスを聞くと良いと思います。
また、その猫が排泄した砂を少しもらい、新しい砂の上においてあげると、自分のトイレと早く認識しやすくなります。
猫は、トイレをする時が一番無防備です。ストレスなく安心してできる場所、猫が一人になれる場所に設置してあげます。例えば、部屋の柱の陰や洗面所の隅などです。
◆寝床(ベッド)
猫が寝られるよう、猫用のベッドを用意してあげましょう。すぐに手に入らなければ、段ボールにタオルケットやブランケットなどを敷くだけでも大丈夫です。猫が安心してリラックスできる物を用意しておくと良いでしょう。
寝床は少し暗く狭い場所や人の出入りの少ない場所、棚の上などいくつか用意してあげるのがいいかもしれません。その中から自分の好みの場所を猫自身に選んでもらうようにします。
◆ケージ
ケージは場所をとってしまいますが、お留守番時や夜寝る時などに猫に入ってもらうためにも用意しておくとよいでしょう。
猫が怪我をした時、病気になってしまった時や災害が起きた時など、思わぬところで必要となります。
部屋の中を圧迫しない、スリムで高さのあるものがおすすめです。
◆爪とぎ
おすすめは段ボールで出来たタイプの爪とぎです。猫の爪とぎのしつけは最初が肝心です。ここが爪をとぐ場所だと早めに覚えさせます。
伸びあがって壁で爪をとごうとする子には、ポールタイプや縦に長いタイプの爪とぎを用意してあげるとよいでしょう。
◆キャリーバッグ
猫を家に連れてくる時に必要です。また、猫を病院に連れて行く時にも必要です。
おすすめなのは、横の扉のほかに縦にも開けるハードタイプのキャリーです。病院に行ったときに怯えて出てこなくなってしまう猫ちゃんでも、縦に開くタイプなら無理に引っ張り出す必要がありません。
電車やバス、自転車など車以外の移動が多い方には両手が自由になるリュックタイプのキャリーバッグもおすすめです。
その他、つめきり・おもちゃ・おやつなど猫と生活していく中で徐々に揃えていくと良いでしょう。
一人暮らしでも猫は飼える?
一人暮らしでも猫を飼いたいけど、大丈夫かな…と思っている人も多いのではないでしょうか?
◆ペットOKの家かどうかをチェック
一人暮らしでも猫を飼うことは可能ですが、確認しなければならないこともあります。
まず確認することは、今自分の住んでいる家でペットを飼うことが可能かどうかです。賃貸ですと、ペット不可のところもあります。まず、それをご確認ください。
ペット可の物件でも、入居時にはペットがいない状態での契約となっておりますので、必ず管理会社や大家さんに「飼ってもよい種類・頭数」を確認してください。犬のみで猫は飼えなかったり、猫が大丈夫でも1頭までだったりする場合も多いです。
また、急な転勤や引っ越し等でも、引っ越し先がペットOKかが重要になってきます。その際も、猫も一緒に連れて行ける準備と覚悟があれば大丈夫です。一人暮らしで猫が頼りにできるのは、あなただけです。
◆猫はお留守番が出来る動物
一人暮らしだと自分がいない時、猫は何をしているのかな?さみしくないのかな?と思う人もいるかもしれません。
実は、猫は1日15時間以上寝て過ごすと言われています。そのため、猫は一人でお留守番していても大丈夫です。
ただし、子猫のうちは、ケージの中に入れておく事をおすすめします。子猫は好奇心旺盛で、誤飲・落下など事故がおこりやすい時期でもあるからです。
その時は、ケージの中に小さいトイレとお水を用意します。
成猫になれば、ケージがなくても大丈夫になる場合が多いでしょう。
◆たっぷりとコミュニケーションをとってあげよう
帰宅した後は、たっぷりとコミュニケーションをとってあげてください。一人暮らしだと猫をかまってあげられるのはあなただけです。猫もあなたと遊びたいはずです。
おもちゃで遊んであげたり、ブラッシングをしてあげる等、スキンシップをとってあげると猫は喜びます。猫によって好きなおもちゃ等違いますので、日々のスキンシップで自分の猫の好みを知ることも出来ます。
一人暮らしだと、猫の変化に気づいてあげられるのもあなただけです。日々の中で、猫がいつもと違う行動をとったり、反応がなかったりと、病気のサインを見つけられることもありますので、毎日の猫とのコミュニケーションは大事なことです。
一人暮らしで猫を飼うときの注意点
◆室内環境を整える
人間と同様、猫も運動不足になると肥満の原因にもなり、病気になりやすくなります。猫が上下運動できる環境を整えてあげましょう。
一人暮らしでワンルームなど部屋が狭い時は、タンスや棚など工夫して、猫が運動できる環境が作ってあげることが大事です。キャットタワーを置いたりするのもいいでしょう。
◆数日間留守にするとき
一人暮らしで家を留守にする時がある場合は、1泊2日程度なら、お水とフードを多めに用意しておけば大丈夫です。
ただし、一人暮らしで出張等の長期で出かける時は、信頼できる人が家に来てもらえるかということが大切になります。
猫の食事と猫のトイレの処理を頼める人がいる事が、一番猫にとってストレスなく、環境を変えなくて済みます。それが無理な時は、ペットホテルやペットシッターに頼みます。
ペットの預かりは動物病院で行っている場合も多いです。急な出張等、いざという時に慌てないためにも事前に調べておきましょう。
◆お風呂の水は抜いておく
一人暮らしだとお風呂にお水をためておく方も多いですが、必ずお風呂の水は抜いておきましょう。
お風呂場のドアを閉めておけば大丈夫と思いがちですが、何かの拍子に猫がドアを開けてしまうかもしれません。万が一猫が落ちたら大変ですので、必ずお風呂のお水は抜くようにします。
◆人間の食べ物を出して置かない
朝、時間がなく食べ残しを流し等においてしまったりするかもしれませんが、人間の食べ物は塩分が含まれていたり、猫が食べると良くないものもあるので、棚にしまう等注意します。
また、ごみ箱を蓋の有るものにする等、猫が興味を示さないようにする工夫もしましょう。
◆室温は暑すぎず寒すぎないように設定しておく
一人暮らしでは、留守中窓を開けたりおいたり、風通しをよくすることができないので、室温を28℃程度に保つようにします。猫は比較的暑さに強いようですが、夏場は28~29℃設定でエアコンをつけておきます。猫用のクールマット等用意します。
冬場は、暖房に加えて猫用のヒーターやあったかグッズを用意して、室温は20~23℃程度を意識するようにします。
まとめ
一人暮らしでも猫を飼うことは出来ますし、一人暮らしで猫を飼うのは、他の動物に比べれば楽かもしれません。ただ、猫の命の責任を持つということを忘れないでくださいね。
猫を飼いたいと思った時に運命の猫に出会うかもしれません。猫は、忙しい仕事の疲れを癒してくれる存在になります。猫は、一人暮らしの寂しさを癒してくれるかけがえのないパートナーになってくれます。
一人暮らしでも猫を飼いたいと思えば、少しの努力で飼えます。猫との癒しの生活を楽しんでくださいね。
ライター/ちょんた
– おすすめ記事 –
・一人暮らしでの猫を飼う方必見。夏の留守番対策、やっていけないことまとめ。 |
・猫を飼いたい人必見!猫を迎え入れる前にじっくり考えるべき心構え7選 |
・【子猫の飼い方】初めて子猫を迎える時の完全マニュアル~準備・育て方~ |
・【一人暮らし】猫を飼うと費用はどれくらい?一人暮らしの人が猫と暮らす時のポイント |