猫を飼いたい人必見!猫を迎え入れる前にじっくり考えるべき心構え7選

2022.10.09

猫を飼いたい人必見!猫を迎え入れる前にじっくり考えるべき心構え7選

猫が好きな方であれば、誰しも一度は猫を飼いたいと考えたことがあるのではないでしょうか。 しかし、飼いたいからといって何の心構えもなく猫をお迎えした場合、後からさまざまな問題に直面することも多く、安易な気持ちでお迎えすることはおすすめできません。 猫を飼いたいと思ったら、どのような心構えが必要となり、お迎えをしてからはどのような生活が待っているのでしょうか?

【目次】
1.猫を飼いたいと思ったら考えてみよう!猫を迎える心構え
 1-1.猫を飼育できる住環境か
 1-2.家族の了承は得られるか
 1-3.家が汚れるのを許せるか
 1-4.金銭的な余裕があるか
 1-5.飼い主自身が健康か
 1-6.一時の気の迷いではないか
 1-7.猫は長生きする生き物であることを理解しているか

2.猫を飼うとできなくなること
 2-1.猫を家に置いて長期間の旅行に行く
 2-2.アロマやお香を焚くこと
 2-3.一部の観葉植物・花を飾ること
 2-4.こだわりのインテリア

3.猫を飼ったら毎日しなければならないこと
 3-1.ご飯のお世話
 3-2.トイレのお世話
 3-3.健康チェック
 3-4.部屋の掃除

4.猫と暮らすのは幸せ!

5.まとめ

猫を飼いたいと思ったら考えてみよう!猫を迎える心構え

猫

近所に人懐っこい猫が居たり、友人のお家で猫が飼われていたり、メディアやSNSなどで可愛い猫の画像や動画を見たりすると、猫を自分でも飼いたいと思う方は多いことでしょう。

猫は犬のように毎日の散歩の必要がなく、自由気ままな性格が人間との暮らしにマッチしそうな気もしますが、実際にはどのような共同生活が待ち受けているのかも気になるところですよね。

猫を飼うということは、その命に対しての責任が生まれるため、安易な気持ちでお迎えができないことは一目瞭然ですが、以下のような心構えが必要となってきます。

◆猫を飼育できる住環境か

猫と一緒に暮らすためには、猫を飼育できる住環境かどうか、という点が重要となります。

一軒家のような持ち家であれば、問題なく猫を迎え入れることが可能となりますが、賃貸の場合はペット飼育可能な物件であるか、ペット飼育可能な物件であっても猫は不可ではないかの確認が必要と言えるでしょう。

猫が飼育できる住環境でない場合はもちろん、無断で猫を飼うことはできないため、猫を飼いたいと考えた際には必ず、自分の住まいが猫を飼育できる環境なのかの確認をしてください。

📌【おすすめ記事】賃貸住宅で猫と暮らす!壁の爪とぎ対策や退去時にかかる費用などまとめ

◆家族の了承は得られるか

猫を飼いたいと思ったとき、一人暮らしであれば自分の意思を尊重することができますが、家族と一緒に暮らしている場合は、家族全員の同意も必要となってくるでしょう。

家族全員が猫好きだったとしても、猫アレルギーや喘息持ちの家族が居る場合は、体調のことを考慮した上で、飼育が可能なのかを考えなくてはいけませんよね。

また、一人暮らしであっても、家を空けることがあった際には周りに猫を預けたり、お世話をしたりしてくれる人が居るのかも大切です。

猫にとっては飼い主さんが不在であっても、馴れ親しんだ自宅で過ごすことが一番ですし、頼りにしている方が猫に対して寛容であるかも重要と言えるでしょう。

◆家が汚れるのを許せるか

猫はとてもかわいらしく、傍に居てくれるだけで癒しを与えてくれる存在ではありますが、常にお利口で飼い主の言うことを聞き続けてくれるわけではありません。

とくに猫が居ることによって家の中が汚れることは多く、生理現象である嘔吐や粗相、抜け毛やひっかき傷といった、猫特有の問題がつきものとなります。

高価なインテリアなどで統一されたお部屋であっても、猫が汚したり物を壊したりしたからといって、一方的に猫を叱ることは望ましくありませんよね。

家は飼い主さんがリラックスしながらゆっくり過ごすための場所となるため、猫と暮らすことでストレスが増えるようであれば、猫を飼いたいといった気持ちだけで迎え入れることはおすすめできません。

◆金銭的な余裕があるか

そのときの気分や思いつきで猫を飼いたいと思ってしまうと、お迎えの際に準備するアイテムの多さや、日常的にかかる飼育代の多さに驚く方もいらっしゃることでしょう。

猫を飼うために初期費用として数万円~数十万円程度の出費がかかる上に、毎月の飼育代は1万円前後かかると言われています。

そして猫が体調を崩せば動物病院への医療費がかかりますし、金銭的にある程度の余裕がなければ猫を飼うことは難しいと言わざるを得ませんよね。

猫の病気によっては一度の通院で数万円かかることもあるため、そのような出費があることを踏まえた上で、猫が飼えるかどうかを考えてみてください。

📌【おすすめ記事】【一人暮らし】猫を飼うと費用はどれくらい?一人暮らしの人が猫と暮らす時のポイント

◆飼い主自身が健康か

昨今ではペット関連のアイテムが充実し、栄養状態が向上したことによって、必然的に猫の平均寿命も延びてきました。

もちろん個体によっての差はありますが、猫が長生きしてくれる分、飼い主さんが健康であるのかも重要な要素と言えるでしょう。

健康でなければ愛猫のお世話をできないだけでなく、収入も安定しなくなる可能性も否めませんし、健全に愛猫の成長を見守ることができなくなってしまいます。

命を預かった時点で責任はすでに生まれているため、自身の健康状態や年齢を考慮した上で猫を迎え入れるようにしましょう。

◆一時の気の迷いではないか

日本ではまだまだペットに対しての意識が低い部分も多く、猫や犬などを物扱いする業者や人も少なくありません。

単純に猫を「かわいい動物」や「さびしさを紛らわしてくれる動物」として見ている方の中には、ペットショップなどで見かけた猫などに対して、「ひとめぼれ」といった体の良い言葉で出会いを表現し、そのままお迎えしてしまうといった方もいらっしゃるはずです。

猫は感情もあってただただかわいいだけの置物ではありませんし、飼ってみてイメージと違ったと思っても、途中で飼育を放棄することはできませんよね。

後に気の迷いだったのではないかといった感情を芽生えさせないためにも、しっかりと未来のことも考えてからお迎えをするようにしてください。

◆猫は長生きする生き物であることを理解しているか

ペットフードの向上や、病気を早期発見できる環境が世の中的に整っていることもあり、長生きする猫ちゃんはたくさん居ます。

20年以上長生きしてくれる子も少なくないため、その期間ずっと一緒に居てあげられるのかも重要となってきますよね。

人間の都合で寿命を早めたり、途中でお世話を放棄したりすることは許されませんし、天寿を全うすることこそがこの世に生まれてきた猫の使命となるため、どれだけ手厚くその手助けができるかが、猫を迎え入れた飼い主さんの任務となるのではないでしょうか。

📌【おすすめ記事】長寿猫としてギネス記録を持つ猫の年齢とは!?その長生きの秘訣について


猫を飼うとできなくなること

観葉植物

猫を飼うと人間本位の生活でなく、猫を中心とした生活にシフトチェンジしなくてはいけません。

ペットだからといって自分の生活スタイルに馴染んでもらうべきと考えたとしても、相手は動物ですし、言葉で教えたところで人間側のルールを守ってくれることはないでしょう。

猫を飼うことでできなくなることはたくさんありますので、それらを犠牲にできないようであれば、安易に猫を飼いたいと思わない方が無難です。

◆猫を家に置いて長期間の旅行に行く

一人暮らしの方や旅行が好きな方、仕事で忙しく家を留守にしがちな方は、猫を飼いたいと思ったときに、留守の間にはどのようなお世話が必要になってくるのかも考えておかなくてはいけません。

猫は留守番が得意と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、猫は留守番が得意なのではなく、仕方なく環境に順応しているとも考えられます。

猫に感情がある以上、唯一の家族である飼い主さんと離れている時間はさみしいはずですし、その時間が長ければ長いほどさみしい気持ちは積もり、やがてストレスとなって蓄積されていきます。

ストレスで体に異常を来たしたり病気を患ったりする子は多いため、どんなに旅行が好きだとしても、長期間家を空けるべきではないことも考慮しておきましょう。

📌【おすすめ記事】猫をホテルに預けたい!利用する際にはどんなことに気を付けるべき?

◆アロマやお香を焚くこと

室内空間を好きな香りで満たすことは、心身共に癒し効果を発揮してくれますが、猫と一緒に暮らしているご家庭では、アロマやお香を焚くことは厳禁となります。

とくに精油は猫にとって有害な原料が使用されていることが多く、中毒症状を引き起こす可能性が高いと言われているため、強い香りのするものはアロマやお香以外にも、使用しない方が無難と言えるでしょう。

タバコによる受動喫煙や、マニキュアなども猫にとってはストレスとなるため、それらを普段使いしている方は、猫を飼いたいのであれば使用を断念することが先決です。

📌【おすすめ記事】猫にアロマは危険?今すぐ確認すべき危険性について

◆一部の観葉植物・花を飾ること

観葉植物や花を室内に飾って、生活空間に彩りを添えている方は多いかもしれませんが、種類によっては危険な植物もあるため、何の知識もなく室内に観葉植物や花を飾ることは止めておきましょう。

アロマやお香などと同じように中毒症状を起こすといった、猫にとって危険な植物や花は多いですし、最悪の場合命を落としてしまうといったケースもあるため、愛猫の安全を第一に考えるようであれば、室内に植物を飾らない方が無難となります。

◆こだわりのインテリア

自分の家は唯一飼い主さんがリラックスできる場所となるため、インテリアなどにもこだわって特別な空間を演出している方も多いことでしょう。

こだわっている分、何かの拍子に壊れたり傷ついたりすれば、ショックで立ち直れないといった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、猫と暮らすということは、猫の狩猟本能や好奇心旺盛な性格なども考慮しておかなくてはいけないため、猫がイタズラをしてインテリアの一部を落とすことや、壊すことがあることも理解しておく必要がありますよね。

このような趣味も継続できない可能性があることも考慮し、お互いが共存しやすい生活空間を築き上げていくことも大切です。


猫を飼ったら毎日しなければならないこと

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猫を迎え入れた時点で命に対しての責任が生じるため、自分の時間を割いてでも猫のために時間を作らなくてはいけません。

「今日は疲れたからやりたくない」などといった、一時の感情は猫に通用しませんし、自分勝手に行動してしまえば、愛猫の寿命を削ってしまうことにも繋がります。

以下の項目は毎日の生活の中で欠かすことはできないため、しっかりと責任を持って努めるようにしましょう。

◆ご飯のお世話

猫の一番の楽しみである食事は、健康を維持するためにも重要となります。

とくに子猫のような成長期には、フードを複数回に分けて与えることや、フードの切り替えなどといったお世話が必須となるため、これからの健康な体を作る意味合いでも食事内容に一番気をつけなくてはいけません。

成猫になってからも、1日に必要な栄養や摂取カロリーを摂れているか、フードの食いつきや飲水量などの確認も怠ることはできませんよね。

愛猫の体調や年齢に合わせて、キャットフードも替えていく必要があるため、毎日の中でもっとも重要なお世話と言えるのではないでしょうか。

◆トイレのお世話

猫と暮らす上ではトイレのお世話も重要となり、排泄物は健康のバロメーターとなるため、トイレ環境を清潔に保つことによって健康管理がしやすくなります。

最低でも1日1回のトイレ掃除は心掛けるようにし、愛猫の健康に異常がないかを毎日確認するようにしましょう。

◆健康チェック

毎日の排泄物のチェックだけでなく、愛猫の見た目やボディタッチによる健康のチェックも大切です。

コミュニケーションの一環として、子猫のころから体に触れる機会を設けておくことによって、体の隅々まで触らせてくれる猫ちゃんへと成長してくれることでしょう。

耳の中や口腔内などは猫が人に触れられると嫌な部位となりますが、日常的に触れ合いを繰り返すことにより病気の早期発見にも繋がるため、コミュニケーションを怠らないようにしてください。

◆部屋の掃除

猫はとてもキレイ好きな動物のため、こまめな部屋の掃除も必要となってきます。

床との距離が人間よりも近いことから、ほこりや抜け毛を吸い込んだり体に付着させたりするリスクも高く、アレルゲンによる病気の発症のきっかけにもなり兼ねませんよね。

また、部屋の中が整理整頓されていなければ、イタズラをして部屋を荒らされるだけでなく、小物などを誤飲してしまうリスクもあるため、さまざまなリスクを減らす目的でも室内は常に掃除をして、清潔を保つことを心掛けておきましょう。


猫と暮らすのは幸せ!

趣味や自分の時間を犠牲にしたとしても、猫との暮らしはかけがえのない時間となりますし、飼い主さん自身の人間力を高めることにも繋がります。

言葉の通じない猫のことを一番に考えられるようになれれば、誰かを思いやったり気遣ったりなども自然とできるはずですし、猫自身も自分に向けられた愛情の分だけ飼い主さんに幸福感を与えてくれることでしょう。

幸せなことだけでなく大変なこともたくさんありますが、その大変なことも全て含めて猫との暮らしは幸福なものとなりますので、猫を飼いたいと思ったのであれば、メリットもデメリットも考慮した上でお迎えをしてあげてくださいね。


まとめ

突発的な思い付きや感情で猫を飼いたいと考えることは、あまりおすすめできることではありませんが、その思い付きが長い年月をかけてひとつの命と向き合える決意があるようであれば、自信を持って小さい命を迎え入れてみてはいかがでしょうか。

猫は迎え入れた時点で家族となり、飼い主さんなしでは生きてゆけません。

この世に生まれてきたことに意味があるように、その意味を形あるものにできるのは飼い主さんだけとなりますので、全力で愛情を注ぎ、充実して幸せな毎日を過ごさせてあげてください。

そして天寿を全うできるように、安心して生活できる空間を提供しつつ、最期まで責任を持って大切にお世話をしてあげるようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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