猫島とは?
猫島とは、島の人口以上に猫の方がたくさんいる島のことです。猫島は漁業が盛んな港町に多くみられ、最近では、テレビや雑誌、SNSなどで多く紹介されています。
◆たくさんの猫たちと触れ合える猫島
猫島は、南は沖縄県、北は宮城県まで、全国で約20カ所以上あります。
元々は猫好きの間でたくさんの猫と触れ合えると話題になっていましたが、近年の猫ブームも相まって、猫と触れ合いたいといろいろな人たちが猫島にたくさん訪れるようになりました。
猫島にいる猫たちは、漁師さんや島に住む人たちからご飯をもらっています。そのため、人見知りをする猫は少なく、とても人馴れしている猫が多いです。
◆害獣駆除として連れてこられた猫
猫島と呼ばれている島に多くの猫が暮らしている理由は、ドブネズミ退治のためといわれています。昔、島にはドブネズミなどが大量に発生していました。そこで、ヘビやイタチ、何千にも及ぶ猫たちを島に迎え入れたといいます。
今では、その猫たちが生き残り、繁殖をしつづけたことによって、猫がたくさん増えたといわれています。
また、何より島は交通量が少なく、漁が盛んなことから、猫たちが快適に暮らしやすい環境だったので、猫が増えたのかもしれません。
猫好きの楽園「青島」
猫島である青島は、愛知県大州市(おおずし)の瀬戸内海にある小さな島です。島民が15人に対して、猫が100匹以上暮らしています。
◆100匹以上の猫たちがお出迎え
青島に行くには、定期船を利用します。船を降りると、たくさんの猫たちがお出迎えをしてくれ、島の奥の方へ行くと、100匹以上といわれるぐらいの猫たちが待っています。
猫島ならではの光景で、猫好きにはたまらないことでしょう。猫たちがあまりにも多いので、猫とぶつからないように注意して歩かないといけないぐらいです。
青島で暮らす猫たちは、その模様もさまざまです。短毛種の猫もいれば、長毛種の猫もいます。時期によっては、子猫たちがたくさん見られることができます。
◆個性豊かな青島の猫たち
猫島の猫にも性格があり、人懐っこい猫もいれば、触ろうとすると逃げる猫もいます。触って嫌がるような態度をする猫には、無理やり触ろうとしないようにしましょう。猫にとってストレスの原因になります。
自然によってくる猫は人懐っこい性格の猫と思われるので、頭を撫でたり、抱っこしたりすることができます。
◆青島で過ごすルール
青島には、島で猫と過ごすためのルールがあります。
②定期船発着場付近は、物資等の搬出入場所です。立ち止まらないでください
③住宅敷地内は私有地です。無断で立ち入らないでください
④ゴミは必ず持ち帰ってください
⑤エサをやりすぎると猫の体調が悪くなります。やり過ぎないようにしてください
今では、猫への餌やりは、猫の健康や島の環境保全のため、猫が何か欲しがるからといって、猫に食事を与えるのは禁止されています。この5つのルールは必ず守るようにしましょう。
また、青島には、商店や自動販売機はありません。飲み物や食べ物は乗船前に各自で用意しておきましょう。
◆青島への行き方
青島への行き方には、愛媛県大洲市の長浜港から出港する定期旅客船「あおしま」があります。
長浜港は、JR伊予長浜駅から徒歩で1分のところにあります。定期旅客船「あおしま」は1日に2便、運航しています。
【時刻表】
長浜港~青島港 | 青島港~長浜港 | |
1便 | 8時00分~8時35分 | 8時45分~9時20分 |
2便 | 14時30分~15時05分 | 16時45分~16時50分 |
【運賃表】
片道 | 往復 | |
大人(12歳以上) | 680円 | 1360円 |
小人(6歳以上12歳未満) | 340円 | 680円 |
定期旅客船「あおしま」は、青島と長浜を結ぶ唯一の交通手段です。青島島民をはじめとする人の輸送だけではなく、生活用水や生活物資の輸送など、極めて重要な役割を担っています。
※注意事項※
・近海は波が荒れやすいため、波浪警報や注意報が出た場合や船長の判断で欠航となる場合があります。
・連休や春・夏休みなどは乗船者が定員に達する場合が多く、乗船できない場合があります
・離島航路のため、島民の方を優先で運行しています
・青島からの帰り(16時15分発)の定員を超えないようにするために、2便目の青島行(14時30分発)は定員から1便目で行かれた人数を差し引いて乗船できます
– 問い合わせ –
大洲市のホームページに青島への行き方の詳しい情報が載っています。青島へ行く前に確認しておくといいでしょう。
定期旅客船「あおしま」時刻表及びアクセスはコチラ
青島海運有限会社
〒799-3401
愛媛県大洲市長浜甲1030-3港湾センター3階
電話・FAX:0893-52-2700
猫神社で猫を祭る「田代島」
猫島である田代島は、宮城県石巻市に属する島です。島民が約80人に対して、猫が約100匹暮らしています。小さな島で漁業や観光業が主な産業になっています。
◆テレビで紹介されて有名に
猫島の田代島には、2つ港があり、「大泊港」と「仁斗田港」があります。田代島に行く船は2つの港のどちらにも停まります。このうち島の中心は仁斗田で、猫たちが多く見られるのも仁斗田です。
路地に入ると猫たちがたくさんいます。田代島の猫は、飼い猫と野良猫の中間のような存在で、住民のなかで一緒に暮らす「地域猫」のような存在です。
田代島は、かつては釣り人ぐらいしか訪れない島でしたが、2006年頃からテレビで猫が多い島である猫島として紹介されました。2008年には、年間約3000人が猫島の猫たちを目当てに島を訪れるようになりました。さらに、2010年には年間約12000人と猫島に観光客が急激に増加しました。
◆大漁を願って建てられた「猫神社」
猫島の田代島といえば、メインの観光スポットである「猫神社」です。仁斗田と大泊の真ん中あたりにあります。猫神社はそれほど大きくはありませんが、猫たちも集まる人気の観光スポットです。
なぜ田代島が猫島になったのか…その理由が、実は猫神社に隠されています。
田代島では、古くから猫と漁が結びついており、「猫を大事にすると大漁になる」と信じられていたようです。そのような理由で昔から猫を祭ってきました。
そのため、今では猫島と呼ばれるほど、猫が生き生きと自由に暮らしています。
◆復興資金を募る「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」
2011年3月11日の東日本大震災で、宮城県は大きな被害を受けました。
石巻市も津波によって大きな被害を受け、猫島である田代島も被害を受けています。牡蠣養殖が壊滅するなど主要産業も大きな被害を受けました。
猫島にいる多くの猫たちを助けるために、1部の島民が復興事業を行いました。全国の愛猫家から復興資金を募る「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」が実施され、その経緯は本にもなりました。
田代島は、復興を支援する意味でも訪れてみたい猫島です。
◆田代島への行き方
田代島は、宮城県石巻市にある島で、石巻港から約15km離れた場所にあります。田代島の行き方は、仙台市内から田代島行の船は出ていないため、石巻市まで移動する必要があります。
<石巻駅から船着場までの行き方>
・ミヤコーバス(船着場まで徒歩3分(運賃料250円)
・タクシー(運賃料1000円前後)
・船の発着所の近辺に駐車場があるので、マイカーでの移動も可能です。
<船着場から田代島までの行き方>
石巻港から田代島までの就航船は、マーメイド、ブルーライナー、みゅうがあります。
震災の影響から各港岸壁の状態がまだ十分に復旧していません。災害復旧工事のため、大泊港は全便寄港できない状態にあります。また、急な天候の変化から欠航などが生じる場合があります。
船の運行状況はホームページにて確認できます。
網地島ラインのホームページはコチラ
– 問い合わせ –
石巻市役所のホームページに田代島への行き方の詳しい情報が載っています。田代島へ行く前に確認しておくといいでしょう。
石巻市役所のホームページはコチラ
石巻市役所
〒986-8501
宮城県石巻市殻町14-1
電話:0225-95-1111(代表)
FAX:0225-22-4995
手軽に行ける観光スポット「江の島」
1年中、国内外からの観光客が訪れる観光スポットとして有名な神奈川県にある猫島は「江の島」です。首都圏から日帰りで行ける猫島です。
◆観光スポットとして有名な江の島
猫島である江の島の人口は409人に対して、猫が1000匹暮らしている島です。1980年代から捨て猫が増えてしまい、観光客や釣り人からご飯をもらって繁殖したといわれています。
猫島である江の島には、毎日たくさんの観光客が訪れて、猫たちもとても人懐っこい性格で人が近づいても逃げない猫が多いです。猫島の江の島ではあちこちでのんびりと過ごしている猫たちが見ることができます。
最近では、猫島のために地元住民を中心に猫を観光資源とするための餌付けも行われています。猫の適正数をコントロールするために、捨て猫禁止の看板の設置や避妊手術のための募金活動も行われています。
◆江の島への行き方
江の島は島ですが、江の島大橋があり、車でも行くことができます。他にもバスなどの交通手段がいろいろあり、どのように行くのか行き方が選択できます。
<鉄道での行き方>
・小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅から徒歩5分
・江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩12分
・湘南モノレール江ノ島線湘南江ノ島駅から徒歩15分
<バスでの行き方>
・京急バス 大船駅から27分(運賃料300円)・鎌倉駅から34分(運賃料300円)
・江ノ電バス 藤沢駅から10分(運賃料210円)
鉄道の場合もバスの場合も、発駅から江の島へ行く時刻や行き方を調べておくといいでしょう。また、大人と小人では運賃料が違います。
江の島は、曜日・時間帯によって渋滞が発生することがあります。特にゴールデンウィーク、お盆休み、土日祝日などは、江ノ島大橋や島内の道路が混雑する場合があります。時間にゆとりをもって出かけることをおすすめします。
ちなみに、午前10時前または夕方以降は比較的空いている時間があります。
– 問い合わせ –
公益社団法人藤沢市観光協会のホームページには、江の島について詳しいことが載っています。江の島へ行く前に確認しておくといいでしょう。
公益社団法人藤沢市観光協会のホームページはコチラ
公益社団法人藤沢市観光協会
〒251-0035
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-20-13
電話:0466-22-4141(藤沢市観光センター)
猫島の魅力・行き方まとめ
全国には、他にも猫島と呼ばれている島があります。島民と猫たちが一緒に暮らしている島はとても珍しく、猫好きなら1度は行ってみたいものです。
ただ、島には観光で行くわけですから、島民や猫たちに迷惑のかかる行為は決して行わないでください。ゴミなどは持ち帰ることを考えておきましょう。また、島によっては、食べ物や飲み物が販売していないところもあります。各自で準備して行きましょう。
猫島によって、猫たちに対するルール、島に対するルールがあります。猫島に行く際には必ずその島のルールを確認し、猫島で楽しく猫たちと過ごせるようにしましょう。
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