1.猫の車移動はどんな時に便利?
1-1.動物病院に連れて行く際の車移動
1-2.引っ越しの際の車移動
1-3.田舎への帰省の際の車移動
2.猫と車で移動する際の準備と注意点
2-1.体調のチェック
2-2.準備するもの
3.猫の車酔いの症状、対策は?
3-1.猫の車酔いの症状
3-2.猫の車酔いの対策6つ!
4.まとめ
猫の車移動はどんな時に便利?
買い物で荷物が多くなったときや、長距離の移動の際に車を使用する方は多くいらっしゃると思います。しかし、猫を常に車に同乗させてお出掛けをする、という方は少ないのではないでしょうか。
猫は基本的に大きな音を嫌い、ストレスを溜めやすい動物です。猫を日常的に同乗させることはなくとも、どんなときに猫の車移動は便利と言えるのでしょうか。
◆動物病院に連れて行く際の車移動
猫が病気などにより動物病院に連れて行かなくてはならなくなった際、車を利用するのはとても便利です。
猫は、個体によってキャリーバッグに入れられるだけで嫌がる子もいますし、そのまま徒歩や自転車で動物病院に運ぶのも一苦労です。
そして公共機関である電車やバスを利用するとなると、周囲の人に対して迷惑になってしまわないかと心配になってしまうことでしょう。
どんな状況であろうと、キャリーバッグで移動することに慣れていない猫であれば、飼い主と同じ空間に居ることができる車は便利と言えるのではないでしょうか。
猫にとって動物病院は最も苦手な場所とも言えるので、移動に極力時間をかけないこともストレスの軽減へと繋げることが出来ます。
◆引っ越しの際の車移動
住居が変わる際にも、車で移動するのは便利ですよね。荷物と一緒に猫も運んでしまえる車は、短距離でも長距離でも活躍してくれることでしょう。
長距離での引っ越しであれば、事前に車に慣れさせてあげることも必要となってきます。
◆田舎への帰省の際の車移動
お盆休みや年末年始などのまとまったお休みの際に多いのが、帰省です。
数日間家を開けなくてはいけない状況になると、猫に対して思いつくのはペットホテルを利用したり、餌を何日分か置いて出掛けるということではないでしょうか。
しかし、食いしん坊な子や神経質な子だと、このどちらも得策ではないように思えてきますよね。
帰省先で猫の受け入れが寛容なのであれば、車で一緒に移動するのが飼い主にとっても一番安心とも言えるでしょう。
猫と車で移動する際の準備と注意点
車を利用して猫と移動することは、人間にとってはとても便利に感じられますが、未知の乗り物である車に乗せられてしまった猫は、気が気ではありません。
何か事前準備は必要となってくるのでしょうか?そして、安心して車に乗るための事前準備や、安全な移動方法はあるのでしょうか。
◆体調のチェック
まず車で移動するにあたって、猫がいつもと変わらない健康な状態であるのかのチェックは必須となります。
食欲がなかったり、お腹を壊していたりする中で車に乗せてしまうと、さらなる悪化が考えられます。
人間と猫のお互いのストレスを軽減させるためにも、必ず体調のチェックをしてから車に乗せられるかの判断をするようにしましょう。
◆準備するもの
・キャリーバッグとハーネス
この2つは安全に車を運転するためにも、絶対的に必要なアイテムとなります。
必ず車で移動する際には、猫が車内で暴れまわらないためにも、キャリーバッグの中に入れて乗車させてあげてください。
また、休憩中などにキャリーから出すときにパニックになってしまう子もいるので、ハーネスを着けておくと、飼い主にとって安心感が増すはずです。
・自分の匂いがついた毛布やおもちゃ
車という未知の乗り物は、猫にとって不安材料でしかありません。いくら飼い主が同乗しているとしても、見慣れない匂いや景色にどんどんストレスを溜めていってしまいます。
そのため、少しでも不安を和らいであげるためにも、猫の匂いが染み込んだ毛布やおもちゃをキャリーバッグの中に一緒に入れてあげましょう。
・ペットシーツ
車酔いや粗相をしてしまった場合に活躍してくれるのが、ペットシーツです。
キャリーバッグの底に敷いてあげることによって、安心して移動することが出来ます。換えのペットシーツも何枚か持っていくようにしましょう。
また、移動時間が長い場合は、ポータブルトイレも用意しておくと良いですね。
・お掃除道具セット
必要最低限のお掃除道具も、車に乗せておくと安心です。車酔いや粗相をしてしまった場合はティッシュやゴミ袋などが必要ですし、臭いが気になるようでしたら、無香料の消臭剤も用意しておきましょう。
香りつきの消臭剤は、猫の車酔いを誘発してしまう可能性があるので、車での使用は控えてくださいね。
・大きめのタオルやブランケット
お掃除の際にももちろん使用は可能ですが、急に肌寒くなったときや、猫が興奮状態のときにも活用出来るのが、大きめのタオルやブランケットです。
キャリーバッグにフワッと包むようにかけてあげれば、温度を保つことも出来ますし、狭いところを好む猫にとっては安心出来る場所を確保することが出来るのです。
・水の準備
長距離の移動や、休憩の際に猫に飲ませる水も用意しておくと良いでしょう。
下手にキャットフードなどを与えてしまうと、車酔いをしてしまう可能性があるので、ペット用の水か軟水がお勧めです。
長時間水分を摂らない時間が続かないようにするためにも、自ら水を飲んでくれないのならスポイトやシリンジ(注射器)などで口の端から水を垂らして、喉を潤してあげるようにしましょう。
猫の車酔いの症状、対策は?
猫はもともと三半規管が発達しているので、よく揺れる車の中は不安要素がいっぱいです。車酔いしてしまう人が居るように、猫にも車酔いをしてしまう子はもちろん存在します。
◆猫の車酔いの症状
猫の車酔いの症状には、よだれを垂らして泡を吹くなどの症状が挙げられます。
他にも落ち着きがなくなったり、鳴き止まなくなったりしてしまうのも、車酔いの症状と言っていいでしょう。
どうしても猫を車に乗せないといけない事情が出来てしまった場合には、しっかりと猫の様子を観察しつつ、対策をしながら移動をするように心掛けてくださいね。
◆猫の車酔いの対策6つ!
慣れない乗り物に乗せてしまうことを不憫に思い、お出掛けの前にお腹いっぱいご飯を食べさせてあげたいと思ってしまうかもしれませんが、やめておきましょう。
胃の中に消化されきれていない食べ物が残っていると、車酔いをしやすくなってしまいます。
出来ることならお出掛けの4~5時間ぐらい前には、ご飯は食べさせ終えておきましょう。
車中に芳香剤を使用していると、独特な香りが入り混じり人間でも車酔いしやすくなってしまいます。鼻が利く猫にとって、車中の臭いは車酔いしやすい条件が揃っているのです。
停車した際には、窓を少し開けて空気の入れ替えをこまめにすることをお勧めします。
ただし、その際はハーネスの着用を確認する、窓を開けすぎない等脱走対策をしっかりとしましょう。
車酔いをさせないためにも、キャリーバッグは通気性がよいものを使用し、シートベルトでしっかり固定してあげましょう。
そして助手席が空いているのなら助手席に、または車内で一番安全と言われている運転席の後ろの席にキャリーバッグを設置しても良いでしょう。
猫の様子を伺いつつ、移動中はこまめに休憩をとるようにしましょう。声を掛けてあげたり、撫でてあげたりすることによって、少し平常心を取り戻してくれるはずです。
休憩を挟む際には、喉が渇いていないか、車中の空気が澱んでいないかなども、その都度確認するようにしてください。
車酔いを回避するためにも、事前に最短ルートを調べておくなどの準備も重要となってきます。
もし長距離の移動になるようでしたら、事前に何回か猫を車に乗せてみて、乗車に慣れさせてあげるのも一つの手段です。
負担を大きくしないためにも、事前に出来る対策はしておくべきと言えるでしょう。
既に車酔いをしたことのある猫や、性格的に不安が残るような猫であれば、事前に動物病院で車酔いの処方をしてもらい、お出掛け前に服用させておきましょう。
飼い主にとっても安心出来る策とも言えるので、多少の不安は取り除けるはずです。
個体によって絶対に乗車させられないのでは…という不安が過ぎってしまうような子の場合は、動物病院と相談して、軽い鎮静剤で眠らせることも検討してみてください。
まとめ
車は人間にとってとても便利な乗り物ですが、どうしても猫を乗車させて移動が必要となった場合、様々なことに注意をして対策をしなくてはいけません。
環境が急に変わるとストレスを強く感じてしまう猫にとって、人間はなるべくそのストレスを軽減させる方法を常に考えてあげる必要があるのです。
事前に色々と準備をしておくことによって、安心して運転が出来ますよね。車で移動する際には、こまめに休憩をとり、声を掛けて愛猫を安心させてあげてください。
徐々に車移動に慣れてくれたとしたら、一緒に旅行に行くことや、ドライブも可能となるかもしれません。一緒に居ることのできる時間をさらに増やしていくためにも、猫に最適な環境を整えてストレスを与えないようにしてあげてくださいね!
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