マイフリーガードα猫用とは?
マイフリーガードα猫用は、液体タイプのノミ・マダニ・ハジラミ駆虫薬です。
薬局やペットショップには色々な種類の安価な駆虫薬が売られていますが、マイフリーガードα猫用はそれらの薬とどういった点が異なるのでしょうか?
・世界的に有名な「フロントラインプラス」の国内産ジェネリック医薬品である
マイフリーガードα猫用の大きな特徴はこちらの2点になります。これらを見るだけでも、マイフリーガードα猫用を安心して使用できる事が分かると思います。
また、投与方法も肩甲骨間背部のあたりに、スポットの中の薬を全量垂らすだけなので、内服薬がうまく飲めない猫でも無理なく投与が可能かと思います。
つづいて、更に詳しくマイフリーガードα猫用の効果について説明していきたいと思います。
マイフリーガードα猫用の効果は?
先ほども記述した通り、マイフリーガードα猫用が主に効果を示す寄生虫は、ノミ・マダニ・ハジラミの3種類です。
◆マイフリーガードα猫用の効果①ノミの駆除、ノミ卵の孵化阻害、ノミ幼虫の変態阻害によるノミ寄生予防
ここで注目していただきたいのが、マイフリーガードα猫用は、ノミに対して卵・幼虫・蛹・成虫の全てのステージにおいて効果があるという所です。
なぜ全ステージに作用する事が大切なのか、今からノミのライフサイクルを交えてご説明していきますね。
つまりは、ノミの全ライフサイクルでの駆虫をする事が出来なければ、皆さんのご自宅で最悪大繁殖する恐れがあるという事なのです。マイフリーガードα猫用を投与しておけば、その心配は無くなります。
上記では、外出中の猫にノミが寄生する所からスタートしていますが、稀に人間にノミが跳び乗ってきて、帰宅後お家の猫に寄生してしまったという事例もあるので、室内飼育の猫にも駆虫薬の投与をお勧めします。
◆マイフリーガードα猫用の効果②マダニの駆除
マダニもノミ同様、動物から吸血をして繁殖を繰り返す寄生虫です。特に恐ろしいのが、3年ほど前からテレビや新聞でも取り上げられていた「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、現在まだ不明な点の多い病気で、唯一はっきりしているのは「マダニがウイルスの宿主になっている」という事です。年々人間での感染人数が増えており、最悪の場合死亡に至ります。
研究途中で不明部分の多い病気で、感染経路でさえも、重症熱性血小板減少症候群に感染した動物を介してではないか?という漠然とした情報しか分かっていないのだそうです。
マイフリーガードα猫用を投与することで、マダニを駆除する効果が期待できます。
◆マイフリーガードα猫用の効果③ハジラミの駆除
ハジラミは、薄い茶色の1.5~2mmほどの寄生虫になります。フケのような小さな白い粒のようなものが複数体表にあり、野良猫や保護した子猫、老猫などに見られることが多いです。
ノミやマダニと違い吸血はしませんが、皮膚の表面に寄生してフケや毛を食べて繁殖します。痒みを伴い、大量に寄生されると皮膚炎などに移行する場合もあります。
マイフリーガードα猫用は、ハジラミを駆除する効果もあります。
マイフリーガードα猫用の種類、投与方法は?
では、実際のマイフリーガードα猫用の使用方法について説明して行きますね。
◆マイフリーガードα猫用の種類
マイフリーガードα猫用は、体重別に数種類ある犬用とは違い、一種類のみの販売となっております。
ワンちゃんは2キロの小型犬もいれば、60キロの超大型犬まで、同じ種類の動物とは思えないような大きな体格差がありますよね。
その一方で猫ちゃんは、大体2キロ~6キロぐらいの体格差しかない動物です。これにより猫ちゃんは一種類のマイフリーガードαでまかないきれるという事です。
ちなみに、生後8週齢以上の猫ちゃんに対象の駆虫薬となっておりますので、万が一 「保護した子猫ちゃんがノミだらけで大変!」 という事があったとしても、決して自己判断で投与しないで、獣医師の診察を受けるようにしてくださいね。
◆マイフリーガードα猫用の投与方法
マイフリーガードα猫用は、一回に一本使い切りのお薬になっています。
パッケージを開くと、中に小さなスポイト状の容器が封入されています。開封後、猫の肩甲骨間背部に全量塗布する、たったこれだけでOKです。
因みになぜ塗布する箇所が、肩甲骨間背部なのでしょう?
猫はとっても綺麗好きな動物です。毎日暇があればグルーミングをするほどです。
つまりは、本人が舐められない場所でないと効果が半減する他、舐めた刺激で涎が出てしまう可能性もあるため、塗布する場所はしっかり守る必要があるのです。
◆一度でどのぐらい効果が持続するのか?
マイフリーガードα猫用は、寄生虫ごとに効果が持続する期間が異なります。
・マダニ→最大3週間
ノミに関しては最大1.5ヶ月、マダニに関しては最大3週間効果が持続するようですが、これはあくまで猫の飼育環境などによって大きく左右されるものになります。
マイフリーガードα猫用の購入方法、値段は?
マイフリーガードα猫用は動物用医薬品にあたる商品になるため、獣医師の指導の元でないと販売する事が出来ません。つまりは量販店や薬局、一般的なペットショップでは購入できないようになっています。
マイフリーガードα猫用を購入できる場所としては、動物病院または動物用医薬品の販売許可についての記載があるネットショップの2つになるかと思います。
◆動物病院で購入する場合
健康な猫であれば、基本的に診察をしないで購入が可能かと思われます(各動物病院で違いがあるかもしれません。事前に電話で確認してみてください)。
ただ、犬や猫は人間の4倍のスピードで齢をとっていきます。「うちの子まだまだ、元気も食欲もあるわよ!」という子でも、最低1年に一度は動物病院に行き健康診断を受けるのがベストかと思います。
猫は犬に比べて予防する項目が少ない動物です。せめて一年に一度の混合ワクチンとノミ・マダニ予防の時だけでも、動物病院に連れて行ってはどうでしょうか?
春は犬の狂犬病予防注射やフィラリア予防開始の時期でもあります。動物病院が一年で一番混み合う時期になりますので、3月中にノミ・マダニ予防薬を一年で使う本数、まとめて購入する事をお勧めします。
マイフリーガードα猫用の値段は、各病院によって多少の誤差があるかと思いますが、大体1,500円前後かと思われます。
◆ネットショップで購入する場合
ひと昔は動物病院に出向かなければ購入できなかった、動物医薬品。ネットで購入できるお店が増えて本当に便利になったと思います。
先程も書きましたが、春の動物病院はとても混み合っています。猫の体調もいつもと変わりないのであれば、ネットショップで購入するのが便利ですね。
ただし、マイフリーガードα猫用は動物用医薬品になりますので、必ず動物用医薬品の販売許可についての記載があるネットショップから購入するようにしましょう。
ネットショップでの値段も大体1,500円前後になっているようです。
マイフリーガードα猫用の注意点は?
マイフリーガードα猫用は、国内生産で動物用医薬品に指定もされているお薬なので、安全性は高いのですが、やはり注意しなくてはいけない事があります。
◆肩甲骨間背部に塗布をする
猫が舐めてしまわないよう、必ず肩甲骨間背部に塗布をするようにしましょう。
また、乾くまで塗布した部分を撫でないことが大切です。撫でで薬液が飼い主さんの手指についてしまっては、効果が半減する恐れがあります。
◆塗布した前後2日間は水に濡らさない
シャンプーはもちろん、外に出かける猫が特に注意したいのが、雨に濡れる事です。せっかくの薬の効果が半減しては勿体無いので、天気によっては前後2日間だけでも外出を我慢してもらったほうが無難かもしれません。
◆使用量を守る
筆者は以前動物病院に勤めていたのですが、その時に稀に聞いた質問で 「我が家は多頭飼いだし、お金もそんなにかけられないのよ。一本を2匹で使っちゃダメかしら?」 というものがありました。
答えは「NO!」です。マイフリーガードα猫用は、一本で1匹分の予防効果しかないため、そのような使用方法ではせっかく購入・投与したのに、ノミ・マダニに寄生もされてしまう可能性もありますし、逆にお金が無駄になってしまいます。
まとめ
マイフリーガードα猫用の効果、使用方法などお分かりいただけたでしょうか?
初めてマイフリーガードα猫用を投与する場合や心配なことがある場合は、まずはお近くの動物病院さんに問い合わせて見てくださいね。
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