猫用ラバーブラシを使うメリットは?おすすめ4選から注意点まで

2019.11.19

猫用ラバーブラシを使うメリットは?おすすめ4選から注意点まで

猫と暮らす人にとって、ラバーブラシなどのブラシを使ったブラッシングはお手入れの基本です。通常、猫の換毛期は年に2回ですが、室内飼いの場合、一年中抜け毛が続くこともあります。ブラッシングは、抜け毛を取り除くほか、マッサージ効果なども期待できるので、大切なお手入れの一つです。しかし、猫用ブラシは種類が多く、どれを買えばいいのか分かりにくいです。 今回は、猫用のラバーブラシについて、メリットやおすすめ商品までご紹介します。

ブラッシングは猫のお手入れの基本

猫とブラシ

◆ブラッシング不足と毛球症

猫は自分でグルーミングをして抜け毛を取るため、ブラッシングは必要ないかのように思えます。しかし、ブラッシングには抜け毛を取るだけでなく、スキンシップの効果もあるので、ぜひ習慣にしたいお手入れです。

また、猫はグルーミングで取れた抜け毛を飲み込んでしまいます。本来は、吐き出したりうんちと一緒に排出したりしますが、飲み込んだ毛の量が多いと、胃の中で大きな塊になり、吐き出すことも腸に送り出すこともできなくなります。

これは「毛球症」という病気で、嘔吐や下痢につながります。毛球症は、通常、投薬で治療しますが、重症の場合、開腹手術もあり得る病気です。

また、吐き気から食欲不振になることもあります。

このような事態に陥らないためにも、日々のブラッシングが大切なのです。

◆マッサージ効果とスキンシップ

猫は、普段比較的自由に過ごしています。ブラッシングの目的には、抜け毛を取ることのほか、スキンシップ効果があります。

普段から愛猫に触れることで、皮膚や被毛のちょっとした異変にも早く気付くことができるので、病気の早期発見にもつながります。

全身をマッサージするようにブラッシングしてあげれば、血行促進になり、愛猫も気持ちがよくなりリラックスできます。

◆ストレス解消効果

猫同士が互いにグルーミングすることを、「アログルーミング」と言います。これは、基本的に親しい相手としか行わない行動です。

人間が猫にブラッシングをすることは、このアログルーミングに相当します。ブラッシングされている猫は、毛づくろいしてもらう気持ちよさと同時に、親しい仲間が傍にいるような安心感を得られるでしょう。

また、猫と触れ合っている飼い主さんにも、アニマルセラピーによるストレス解消効果が期待できます。

◆抜け毛対策

こまめにブラッシングをすると、抜け毛を減らし、家中に猫の抜け毛が広がるのを防いでくれるので、掃除や片付けの手間を軽減することができます。

また、部屋に抜け毛が多いと、衣服に毛がつきやすくなります。ペットの毛がついた服を着て外出するのは、少しみっともないですし、ペットと暮らしていない人は嫌がることが多いです。

猫アレルギーを持つ人がいたりすると、アレルギー症状を引き起こすなど迷惑をかけることもあります。

ブラッシングは、猫のためだけでなく、飼い主さんのためにも必要なお手入れと考えましょう。


猫用ブラシの種類

様々な種類の猫用ブラシ

ひとくちに猫用ブラシといっても、種類が多くて、どのタイプを使えばいいのか、特に初心者には分かりにくいです。

100均ショップで売っているような人間用のプラスチックブラシは、用いないようにしましょう。静電気が発生して、猫がブラッシングを嫌がるようになってしまいます。

まず、猫用ブラシの種類と用途、どれが短毛種・長毛種のそれぞれに適しているかを、ご紹介します。

◆スリッカー

くの字に曲がった、細い金属のピンが並んだブラシで、抜け毛やもつれ毛を効果的に取り去ることができ、長毛種の毛玉を解きほぐすのに使います。

まず、毛先から解きほぐすように使い、根元をとかしていきます。乱暴に使うと猫の皮膚を傷つける可能性があるので、注意が必要です。

特に短毛種では、誤って皮膚を傷つけるリスクが高いので、長毛種用ブラシと思った方がよいでしょう。ピンの先端が丸まっているものなら、皮膚を傷つけにくいのでおすすめです。

◆ピンブラシ

太い針金でできていて、人間の髪の毛に使うブラシと形状が似ています。短毛種・長毛種どちらにも使えます。

先端が丸くなっているものなら、皮膚や被毛を傷める心配も少ないです。日常的に使うブラシとして、絡んだ毛をほぐすのに使います。

◆ラバーブラシ

ラバー(ゴム)や柔らかいシリコンでできているブラシです。浮いた毛を絡め取るブラシで、当たりも柔らかく、短毛種に適しています。

猫に痛みを与える可能性が低いので、マッサージにもおすすめです。

◆獣毛ブラシ

一般的には豚毛のブラシで、ホコリや抜け毛を取り除くために使います。獣毛のブラシは、適度な水分・油分が含まれているので、猫の被毛を艶々に仕上げてくれます。

長毛種には、毛先がバラバラの長さになっているハードタイプ、短毛種には、毛先の長さがそろったソフトタイプがおすすめです。

◆コーム

ブラッシングの仕上げに、毛並みを整えるために使います。一般には金属製の櫛で、粗目と細目があるので、両方がついた2wayタイプがおすすめです。長毛種・短毛種のどちらにも使えます。

また、ノミ取りのために使う専用のノミ取りコームもあります。

◆アンダーコートブラシ

抜け毛・ムダ毛・死毛を取り除くことに特化しているブラシです。少ない労力で大量の毛を取り除くことができ、換毛期など毛が大量に抜ける時期に活躍します。

毛を整えたり、毛玉をほぐしたりする効果はありません。

◆グローブブラシ

手袋のように手にはめて、手で撫でるのと同じようにしてブラッシングができ、ブラッシングを嫌がる猫でも受け入れやすいです。驚くほど、抜け毛が取れます。


猫用ラバーブラシを使うメリットは?

猫のブラッシングにラバーブラシを使うメリットについて、ご紹介します。

◆ブラッシングを嫌がる猫に

柔らかい素材でできているので、当たりも柔らかく、ブラッシングを嫌がる猫におすすめです。

◆皮膚を傷つけにくい

柔らかい素材なので、スリッカーなどのブラシに比べて、猫の皮膚を傷つけにくいです。猫の皮膚は、人に比べて驚くほど薄いので、皮膚を傷つけないブラッシングを心掛けましょう。

◆マッサージ効果

ラバーブラシは柔らかいので、猫もマッサージされているような感覚でブラッシングを受けることができます。

また、頭の毛を引っ張るようにとかしてあげると、頭皮マッサージにもなります。

◆広い範囲の抜け毛取りに

首や背中の広いエリアにラバーブラシを用いると、かなり大量に死毛を取り除くことができます。

◆ブラシについた毛が取りやすい

抜けた毛がブラシに絡みつくとなかなか取れませんが、ラバーブラシの場合、まとめて取りやすいので、使用後のブラシのお手入れが簡単です。

また、水洗いができるのもメリットの一つです。


猫用ラバーブラシおすすめ4選

◆カリーニャ にゃわらかグルーマー

カリーニャ にゃわらかグルーマー

体にしっかりなじむ柔らかさで、長短のラバーで被毛の表面から奥まで気持ちよくとかせます。長いラバートップで、皮膚まで届くのでマッサージにもなりますし、ねばりのある特殊ラバーでしっかり毛を絡めとります。

W4.5×D2.1×H8cmと小型で、顔周りなどの細かい部分にも使いやすいサイズです。

猫のシルエットになっているので、毎日のお手入れも楽しくなりますね。

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◆コングラバーブラシ ネコ用

コングラバーブラシ ネコ用

TPE(リサイクル可能な熱可塑性エラストマー)というエコ素材でできているので、環境にも猫の地肌にも優しいブラシです。

猫を模したデザインが可愛く、形も手になじみやすくなっています。

水に濡れても大丈夫なので、シャンプー時にもおすすめです。

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◆フルーツ村のラバースリッカー

フルーツ村のラバースリッカー

柄のついたスリッカーの形状の使いやすさを活かしたラバーブラシです。縦リブ構造のラバーピンを20°傾けてあり、しっかりムダ毛を取ることができます。

短毛種にも長毛種にもおすすめです。

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◆ハニースマイル ツインソフトブラシ

ハニースマイル ツインソフトブラシ

柔らかなブラシなので、手で撫でるようにブラッシングできます。手にはめて使えるので、お手入れがしやすく、シャンプー時に使うのにもおすすめです。

W14.7×D4×H23.5cmと程よいサイズで、華奢な女性の手にもフィットします。

優しい感触の両面ラバートップで、マッサージをしながら抜け毛を取ることができます。

購入



猫用ラバーブラシを使う時の注意点

最後に、ラバーブラシを使うときの注意点について、まとめておきます。

◆長毛種には向いていない

長毛種は毛が絡まりやすいため、ブラッシングの目的のひとつは、被毛の絡みを解きほぐすことになります。

長毛種の猫をラバーブラシでブラッシングしても、表面を撫でているようなもので、被毛の絡みや毛玉をほぐすことができず、ブラッシングの効果が得られません。

◆やりすぎに注意

ラバーブラシでのブラッシングをやりすぎると、生えている毛まで抜けてしまいます。同じ場所のブラッシングは、数回にとどめて、短毛種は5分以内で終わらせましょう。

◆強くこすり過ぎない

当たりが柔らかく、猫の皮膚を傷つけにくいラバーブラシですが、やはり強くこすり過ぎると、皮膚を傷つけてしまいます。優しくなでるような感覚で、猫が気持ちいいブラッシングを心がけましょう。

◆抜けた毛が飛び散りやすい

ラバーブラシでブラッシングをすると、かなりの抜け毛が舞い散ります。すぐに掃除できるように、あらかじめコロコロなどを準備しておくとよいでしょう。

◆ホコリを寄せ付けやすい

ラバーブラシは、ホコリを寄せ付けやすいので、使い終わったらケースなどに入れて保管することをおすすめします。


まとめ

猫用ラバーブラシを使うメリットと注意点、おすすめ商品についてご紹介しました。

ラバーブラシはブラシそのものが柔らかく、当たりも柔らかなので、猫の皮膚を傷つけにくくマッサージ効果もあり、おすすめのブラシです。

ただし、長毛種の場合、表面を撫でているだけのようになり、絡んだ毛を解きほぐすことができないので、ラバーブラシは向いていません。ラバーブラシは、短毛種の猫用と思った方がよいでしょう。

手で撫でるような感覚でブラッシングできるので、ブラッシングを嫌がる愛猫も受け入れやすいです。ラバーブラシの特性を押さえて、愛猫が喜ぶブラッシングの方法を見つけてあげてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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