猫が運動不足になるとどうなる?
私たちが「運動不足だな」と感じたときに、体に起きている変化といえば、肥満だったり体が硬く感じたりと、何かしらの不調が現れることが多いですよね。
あまり運動する習慣がないと、体を動かすことを億劫に感じてしまいますので、運動すること自体がストレスになってしまうこともあります。何かしらの不調が現れて事の重大さに気付くことも多く、運動不足解消のために、重い腰を上げて体を動かすようになる方も、多くいらっしゃることかと思います。
あくまでこれらは人間の場合となりますが、猫が運動不足になってしまうと、どのようになってしまうのでしょうか?
◆運動不足のサイン①肥満になる
運動不足による肥満は人間にも症状が出やすく、ペットフードを食べてよく眠る猫にもっとも多く見られるサインでもあります。
普段のフード量では足りず、欲しがる分だけフードを与えたりおやつを与えたりしている猫ちゃんであれば、運動不足によって肥満になってしまうことは自然なことですよね。
飼い主さんが家を留守にする時間が長く、家に居るときもおもちゃなどであまり遊んであげないというのであれば、楽しみが食べることに直結してしまうことでしょう。
それ以外の時間を眠ってばかりいるのであれば、運動不足で肥満になってしまうことは仕方のないような気もします。
肥満は様々な病気の原因となることが多いので、なるべく一緒に居る時間はおもちゃなどで遊ぶようにし、運動不足を解消してあげるようにしましょう。
◆運動不足のサイン②ストレスが溜まる
運動して体を動かすということは、気分転換にもなりますし、何より達成感やスッキリした気分を味わうことが出来ますよね。
運動が不足してしまうと、どうしてもストレスが溜まりやすくなってしまい、ストレスを発散させるために問題行動をとったり、胃腸を壊して下痢や便秘になったりすることも多いです。
運動不足が慢性化してしまうと、なんとなくイライラしてしまい、その気持ちの矛先は飼い主さんや物(家具など)に当たってしまうことも。飼い主さんに噛み付いたり、他のペットにちょっかいを出して嫌がらせをしたりすることがあります。
他にも、気持ちを落ち着かせるために猫はグルーミングをすることがありますが、ストレスや不満が募ってしまうと、頻繁にグルーミングをするようになります。
毛繕いやリラックス目的ではないグルーミングは、運動不足によるストレスが原因となることもあるので、極端にグルーミングが多いときは注意をしましょう。
◆運動不足のサイン③無気力になる
蓄積されてしまったストレスは、食べることや飼い主さんと遊ぶこと、そして運動することによって解消されていきますが、この全てが満たされない状態が続いてしまうと、猫は次第に無気力になっていってしまいます。
ご飯を食べたくても必要以上に貰えない、遊んで欲しいのに遊んでもらえない、こんな状況が続いてしまえば、何を楽しみにしていいかなんて分かりませんよね。そのため、自然と眠る時間が増えていき、何もする気になれないような状態に常に陥ってしまうのです。
そうなってしまうと気持ちはどんどん塞ぎこんで、うつ病になってしまうこともあれば、足腰が弱って病気になりやすくなってしまうことでしょう。
いかに猫にとって適度な運動が大切なのかを飼い主さんが理解し、運動不足にならないように、日々心掛けてあげるようにしましょう。
◆健康のためにも運動は大切
猫はほとんど汗をかかない動物なので、実は猫にとっての運動は肥満予防というよりも、足腰の強化や健康維持の目的で行う必要が高いです。
もちろん肥満気味であまり動かず、よく眠っている猫ちゃんであれば、運動不足は解消させる必要が高いですが、愛猫に長生きしてもらうために、毎日の適度な運動を心掛けてあげるようにしましょう。
毎日10分程度の運動を日課とし、運動不足を解消してあげてください。連続で10分前後遊ぶというよりも、数分を何回か時間を空けて繰り返すという認識でOKです。
そして吐くようなことがないためにも、食事の前などに運動をさせてあげるようにしましょう。
飼い主さんが愛猫の運動目的で遊びに誘いだすことによって、さらに絆を深めることが出来ますよ!
猫の運動不足の解消法3つ!
◆おもちゃで遊ぶ
やはり運動不足解消のために、思いつくことと言えば、おもちゃで遊んであげることですよね!
どの猫ちゃんにもお気に入りのおもちゃであったり、よく遊ぶスタメンのおもちゃがあったりすることでしょう。
より多くの運動量を望みたいのなら、廊下などの長い距離を走らせる運動や、高くジャンプさせることの出来るようなおもちゃを選んであげてください。ネズミのおもちゃやボール、猫じゃらしや紐などが効果を発揮してくれることでしょう。
ただし小さいサイズのおもちゃや紐などは、誤飲の可能性も高いので注意が必要です。
また、一人(一匹)遊びが出来るような、特別感のあるおもちゃを用意しておくのも得策です。
そして猫は飽きやすい性格なので、遊ばないおもちゃで無理矢理遊ばせようとはせず、興味を示すおもちゃに切り替えて、遊びたい気持ちをマンネリ化させない工夫をするようにしてあげてくださいね。
◆遊び相手を迎え入れる
可能であれば、愛猫の遊び相手となってくれるような、家族を迎え入れることも一つの方法となります。仲間が居てくれることによって、一緒に遊ぶことが出来、お留守番の時間も心細くなくなってくれるはずです。
もちろんその対象が猫であることが望ましいですが、他の動物でも仲良くしてくれることがあります。
飼い主さんが一人じゃないときは、よく遊んでくれる人に対して、遊びたいときは遊びたいとアピールしてくることが多いので、遊び相手として認識されている可能性が高いです。
猫が遊びたいと思っているときは、その気持ちをしっかりと汲み取り、沢山遊んで運動不足を解消させてあげるようにしましょう。
◆キャットタワーを設置する
快適な生活を送るためにも、キャットタワーの設置は、猫の運動不足解消にも役立ってくれることでしょう。
大きくて場所をとるイメージの強いキャットタワーですが、空いた空間を有効利用出来る商品がほとんどなので、生活空間を圧迫せずに利用出来るのでおすすめです。
キャットタワーは動物病院の獣医師さんも推奨するほど、運動不足解消に役立つ商品としても知られており、上下運動の得意な猫にとって理想的なアイテムと言えます。
そして高い場所を好む猫は、キャットタワーの上部を寝床として利用することが多いので、上部にハンモックや眠れるようなハウスがあると、気に入ってくれることが多いですよ!
運動不足の猫におすすめのキャットタワー3選
運動不足解消のために、キャットタワーの購入を検討されているのなら、まずはどんな商品があるのかを知った上で、購入することをおすすめします。
お部屋のスペースやデザインなど、そして愛猫が気に入ってくれそうな商品を選んで、快適な環境を整えて運動をさせてあげてくださいね。
◆キャットスカイタワーThapNeo グレー
床に置くタイプのキャットタワーは、キャットタワーの購入が初めての飼い主さんにおすすめです。
こちらの商品は、しっかりとした高低差を実感することが出来るので、運動不足気味な猫ちゃんにピッタリです。
一番下には低めのステップがありますので、高齢の猫ちゃんや子猫も使用することが可能です。そしてハンモックおもちゃ、ハウスやベッドまで付属しているので、お気に入りの場所として認識してくれるかもしれませんよ!
グレー×ホワイトの色合いも落ち着いているので、どんなお部屋のインテリアも邪魔しないデザインが素敵ですよね。
◆キャットウォーク ブラウン
壁際のデッドスペースを有効活用したい!といった飼い主さんにおすすめなのが、こちらの商品です。
とてもシンプルなデザインですが、床と天井にジョイントするだけなので、壁に穴を開けることなく設置することが可能です。高さのあるキャットタワーですが、壁を傷つける心配もないので、賃貸のおうちでも設置出来るのは嬉しいですよね!
そしてステップも好みの位置に設置することが出来ますので、愛猫のライフステージに合わせて、色々組み合わせて使用してみるのもおすすめです。
◆Vesper(ヴェスパー) ボックススモール
いかにもな見た目のキャットタワーを家に置くことに抵抗がある方には、とてもシンプルでモダンなデザインのこちらの商品はいかがでしょうか?
コンパクトながらも、猫が体をしっかり伸ばして後ろ足で立つことが出来る設計となっていますので、足腰を強めて運動不足解消へと導きます。
立ったまま付属のボールで遊んだり、爪とぎの柱で爪をといでくれたりと、しっかりとキャットタワーの役目を果たしてくれることでしょう。
落ち着いた寝床にもなってくれますので、きっと猫ちゃんも喜んでくれることでしょう。
まとめ
猫の運動不足を解消するための情報をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
猫がよく眠る動物とは分かっていても、起きている時間に積極的に運動をさせる工夫って、意外と難しいんですよね。
特に飼い主さんが忙しい場合は、なかなか遊ぶ時間を作ってあげられないと思いますので、一緒に暮らしている生活環境を整えてあげることも重要となってきます。
愛猫に自ら積極的に体を動かしてもらうためにも、部屋の高い位置に寝床をいくつか用意したり、余ったスペースを有効活用して上下運動が出来るような工夫をしたりするのも効果的です。
ずっと健康に病気知らずのまま居続けてもらうためにも、毎日の運動はとても大切となってきますので、積極的に愛猫をおもちゃで誘い出し、沢山遊んで絆も一緒に深めていってあげてくださいね!
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