猫がトイレを失敗する原因は?
猫がトイレを失敗してしまう原因には、様々な理由が考えることが出来ます。毎日の生活をする上で、猫にとってトイレはもっとも重要な場所となり、飼い主さんからしてみても、猫のトイレは健康のバロメーターとして欠かすことの出来ない場所となることでしょう。
そんなトイレで、愛猫がもし排泄をよく失敗していたとしたら…。何か重要な原因が隠れているのかもしれないと思うと、とても心配になってしまいますよね。
猫がトイレを失敗してしまう理由として、どんな原因が考えられるのでしょうか。
◆トイレが汚れている
猫がトイレを失敗してしまう理由として一番に考えられる原因は、トイレ自体が汚れていることが考えられます。
猫はとても綺麗好きな動物ですし、自分の排泄物は強烈なニオイがするので、前足で猫砂をかけてオシッコやウンチを必死に隠そうとしますよね。この行為は自然界で生きてきた名残であるとも言われており、敵に自分のニオイを悟られないためだとも言われているのです。
トイレが汚れていれば自分の強烈なニオイが残ったままとなってしまうので、更にその場所で排泄をしようという気持ちになれないのかもしれません。
◆トイレのサイズが小さい
明らかに毎回トイレからオシッコがはみ出しているなどの失敗の場合、猫ちゃんの体とトイレのサイズが合っていない可能性が高いです。
特に体の大きなオス猫や大型の長毛種の猫などは、トイレのサイズを気にかけてあげなくてはいけません。
粗相をしてしまったような感じではなく、毎回オシッコや猫砂が飛び散っている場合には、トイレ自体の見直しが必要になってくると言えるでしょう。
◆トイレのことを気に入っていない
トイレのサイズもそうですが、トイレ自体のことが気に入っていないと失敗してしまうことがあるようです。
たとえばトイレにカバー(フタ)が付いていて、ニオイが充満している上に体の向きが狭くて上手に変えられない、猫砂のタイプや大きさが気にくわないなど、猫も性格によって好みも様々なんですよね。
気に入っていないトイレで嫌々排泄を行っているとしたら、失敗してしまうことがあっても不思議ではありませんよね。
◆トイレの設置場所が悪い
トイレを設置する場所が悪い場合にも、猫はトイレをよく失敗してしまう傾向にあります。
たとえば自分のお気に入りの場所や、フードを食べる場所に排泄するトイレがあると、落ち着いてオシッコやウンチが出来ないのかもしれません。
また、トイレは落ち着いてしたがる猫ちゃんは多いので、人目につく場所を嫌う子も多いようです。
◆トイレ以外の理由が原因の場合も
トイレ自体に必ずしも原因があるとは限りません。引っ越しや飼い主さんの出産などで環境が変わった、飼い主さんと離れることからくる分離不安、高齢や病気によっての失敗なども原因となる場合は多いです。
他にも多頭飼いでトイレ数が足りない場合にも、猫がトイレでの排泄を失敗してしまうことはよくあります。
このような様々な原因が考えられますので、しっかりと失敗してしまう原因を追究し、まずは対処法を用いて対策をしていくようにしましょう。
猫がトイレを失敗した時の対処法
猫がトイレを失敗する原因を追究し、飼い主さんの中でしっかりと判明出来たのなら、その原因への直接的な対処をすることが有効です。
しかし原因がいまいちよく分からない場合には、以下の対処法を試してみてくださいね。
◆粗相した場所を掃除する
猫が毎回のようにトイレを失敗しているのなら、その原因となっているニオイがしっかりと取れていない可能性があります。
猫のおしっこはとてもニオイが強く、軽く水で拭き取るぐらいではニオイまで消し去ることは出来ません。そして猫はとても鼻が利きますので、そのわずかに残ったニオイを嗅ぎ分け、そのニオイを上書きするように、同じ場所で粗相をしてしまうようになっていくことも多いんですよね。
ペット用の消毒スプレーを粗相した場所に振りかけ、念入りに汚れとニオイを拭き取ってあげましょう。
◆トイレ環境を見直す
猫のトイレの失敗には、トイレの環境を見直していくこともとても大切です。
トイレ周りでの失敗ならまだしも、飼い主さんの布団や、カーペットなどの掃除が面倒な場所で排泄することがよくあるのなら、早急に猫のトイレの見直しが必要と言えるでしょう。
見直すべき点として、以下のような項目を参考にしてみてください。
・猫の頭数にあった数のトイレを準備しているか(飼育頭数+1が理想)
・トイレのサイズが猫の体に合っているか(体の1.5倍以上が理想)
・猫砂の種類や粒の大きさに不満はないか
・猫砂の量が少なすぎないか
・トイレの設置場所が猫の落ち着ける場所に置いてあるか
・自分でトイレに入ることが出来ているか(高齢や病気などの場合)
これらの見直しを行い、トイレの環境をより良くすることによって、猫のトイレへの失敗を軽減することが可能となります。
◆ストレスを溜めていないか確認する
上記のような見直しを行っても全く失敗が改善しない場合は、まずはストレスを溜めていないかを確認し、ストレスの軽減に励んでみるのも良いでしょう。
お留守番の時間が長い場合には、一緒に居る時間を出来る限り増やすようにし、一緒に居られる時間には沢山甘えさせてあげて、遊んであげるようにしましょう。
そしてぐっすり眠っているときには構ったりせず、好きなだけ眠らせてあげられるような環境を整えてあげたりすることも有効です。
これらの対処法を試しても失敗が改善に向かわない場合は、何か重要な原因が隠れているかもしれませんので、獣医師さんに相談してみるようにしましょう。
猫のトイレのしつけ方法
猫がトイレを失敗しないためにも、なんとなくトイレの使い方を覚えさせるのではなく、しっかりとしつけをしておくことも大切です。
トイレの失敗が多い猫の中には、トイレのしつけを覚えていなかったり、初期のしつけが不十分だったりといった可能性も高いです。
愛猫の飼い始めが子猫の場合は、その時期からしっかりとトイレのトレーニングをし、成猫になってからのしつけは難しいので、根気よく教えていくことが大切です。
◆猫のトイレのしつけの基本
猫のトイレのしつけは、基本的に砂を排泄物にかける習性が伴っていますので、比較的簡単にすることが出来ます。
しつけのポイントとして挙げられるのは、猫が気に入るベストなトイレを飼い主さんが準備をする、ただそれだけなんですよね。
猫が気に入ってくれるような猫砂、トイレのサイズ、置き場所などを重点的に考えてトイレを準備しておけば、本能的にその場所でオシッコやウンチをしてくれるようになるはずです。
◆子猫のトイレのしつけ
子猫の場合フードや飲み水を飲んだ後に、ソワソワしてウロウロし出したら、排泄の合図だと思ってください。トイレの場所をまだ認識出来ていないようなら、飼い主さんの手でトイレの場所まで連れていってあげましょう。
一度でもその場所に自分の排泄物のニオイが付けば、ニオイをたどり、同じ場所で排泄を繰り返してくれることでしょう。
そして大切なのは、排泄の後に飼い主さんがしっかりと掃除をしてあげることです。最低でも1日1回は掃除を行うようにし、常に清潔なトイレ環境を保つようにしてあげましょう。
◆トイレを失敗しても叱らない
もしトイレに失敗してしまったとしても、怒ってしつけをしないことも大切です。トイレを失敗した時に叱ってしまうと、トイレをすること自体がまちがいだと学習してしまう恐れがあります。
失敗しても叱ることはせず、失敗した場所を綺麗に掃除してニオイの元を断てば、同じ場所で失敗することは無くなるはずです。
これを繰り返し、愛猫が落ち着いて排泄が出来るように、飼い主さんがしっかりと導いてあげるようにしましょう。
まとめ
猫がトイレを失敗してしまうと繰り返してしまうと、飼い主さんは不安になってしまうでしょうし、同じことを繰り返すことでストレスが溜まってしまうことでしょう。
しかし、そのように同じ失敗を繰り返してしまうということは、根本的な原因が必ず隠されていることが多いんですよね。飼い主さん自身が原因を追究し、しっかりと対策を行っていく必要があると言えるでしょう。
基本的にトイレ環境が整っていなかったり、失敗したときのニオイが残ったりしたままになっていることがほとんどなので、その辺の見直しを行うことによって、改善に向かっていくことは多いです。
大切なのは愛猫の不満や不安な気持ちを、飼い主さんがいち早く気付いてあげることです。問題を早急に解決することによって、愛猫も平穏に毎日を過ごすことが出来るようになりますので、心も体も健康で居てくれることでしょう。
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