1.猫の平均寿命ってどのくらい?
1-2.◆歳をとるスピードが速い
1-3.◆猫は人間よりも短い命…
3.アビシニアンと激似?!ソマリによく見られる病気
3-1.◆ピルビン酸キナーゼ欠乏症
3-2.◆進行性網膜萎縮症
3-3.◆後天性重症筋無力症
3-4.◆皮膚炎
4.ソマリの長生きのための対策
4-1.◆その1.太らせ過ぎないようにする
4-2.◆その2.室内での暮らしを徹底しよう
4-3.◆その3.温度調整をソマリ目線で考える
4-4.◆その4.ソマリが過ごしやすい環境づくりをする
4-5.◆その5.ソマリとのコミュニケーションはたくさん取ろう
4-6.◆その6.実はちょっとデリケート
4-7.◆その7.誤飲に注意する
4-8.◆その8.ソマリの「健康」に目を光らせる
猫の平均寿命ってどのくらい?
家族に迎えたら「ずっと一緒に過ごしたい」と思うものですが、“永遠”というのは現実的に難しいですよね。
いつか別れなくてはならないことが分かっていても、「そんなの知りたくない」と思うかもしれません。
でも、少しでも愛猫を健康に導きながら長生きさせられるように、その時期を想定しておくことは飼い主さんの責任でもあります。
まずは、猫全体の寿命について見ていきましょう。
子猫のときは特にかわいいですが、成猫になってからもかわいさは変わらない猫達。 外見的にはあまり変化が見られなくても、猫たちは着々と年齢を重ねていきます。 ・生後3か月ごろ⇒人間の5歳ごろ 猫は1歳になると大人となり、数年間の青年期を過ごします。 見た目は極端に変化が感じられないかもしれませんが、年齢とともに、「運動量が減る」「食欲が落ちる」「病気になる」「毛のツヤが悪くなる」「認知症が見られる」「寝てばかりいる」「コミュニケーションがとりづらくなる」など老化現象がみられるようになってきます。 お伝えしたように、猫は人間の何倍ものスピードで人生を駆け抜けます。 人間よりも短命である現実は変わらないかもしれませんが、短い期間だとしても健康的で幸せに過ごさせたいものです。 ソマリは、だいたい10~15歳くらいまで生きてくれる子が多いようです。 猫種を問わず「猫」としての平均寿命は15歳くらいなので、「やや同じくらい」もしくは「ちょっと短命」という捉え方ができるでしょう。 しかし、寿命というのは、 「ソマリ」という猫種全体のデータとして平均寿命を知り、「いかに健康的に長生きさせられるか」を対策として考えておくことが大事です。
次にソマリがかかりやすい病気について見てきましょう。 見た目がそっくりな訳は、短毛種である「アビシニアン」から突然変異的に誕生した長毛の猫を「ソマリ」と区別するようになったのが歴史です。 つまり、「他の猫を掛け合わせて生まれた」という異種交配ではなく、「アビシニアン×アビシニアン」で生まれたため、遺伝子的にはほぼ一緒。 ソマリの遺伝性疾患がとして、「ピルビン酸キナーゼ欠乏症」という病気があります。 日本では、この病気を特定するための医療がしっかり整っていないためか、日本の検査方法では特定が難しい傾向にあるようです。 眼球の内側にある網膜が萎縮するために起こるのが「進行性網膜萎縮症」です。 神経から筋肉への伝達物質がうまく働かずに、体をちゃんと動かせなくなるのが後天性重症筋無力症です。 長毛種のソマリは、被毛のお手入れ不足により、「皮膚が汚れる」「皮膚に菌が増殖する」などで皮膚炎が起こりやすいです。
ソマリが健康的で充実した日々を送れるように、飼い主さんができることを知り、サポートしてあげましょう。 ソマリは、全体的に筋肉質で、シュッと引き締まった体型をしています。 また、食事の与え方も「肥満になるか・ならないか」の分かれ道とも言えます。 愛猫のためには、適正な運動量と食事量を徹底してあげてくださいね。 昔と比べて猫の寿命が長くなってきているのは、室内だけで育てる飼い主さんが増えているからです。 しかし、外には猫が一人では回避できない危険がたくさんあります。 猫の寿命を伸ばすために、飼い主さんができることのひとつとして、「完全室内飼いで危険な目にあわせない」ということが挙げられます。 ソマリは、ふさふさの長毛種ですが、毛は長すぎることがなく、ちょうどいい長さ。 暖房だけだと乾燥により、気管支炎や皮膚の異常を引き起こす可能性があります。 また、暑さにも強くありません。
ソマリは小柄で動きやすい体型をしているため、運動神経がよく「動くこと」に喜びを感じる猫ちゃんです。 でも、身軽なソマリは、ヒョイと高いところに乗れる運動神経があります。 キャットタワーは縦型なので、ちょっとしたスペースでも設置ができます。
ソマリはとても元気で、人懐こい猫ちゃんです。 また、一緒の空間にいるのに放置されると寂しがります。 人間との触れ合いが大好きなソマリですが、デリケートです。 運動大好きなソマリは、遊びになると“超”がつくくらい我を忘れてしまうことも…。 小さな部品がついているおもちゃは与えないようにしたり、「危ないかも」と心配になるものがあれば、ソマリの目の届かないところで管理しておきましょう。 ソマリの健康を害する可能性があるものは、飼い主さんの手で取り除いてあげることで健康は維持できます。 毎日、ソマリの様子に目を配ってあげられると、その小さな変化に気づきやすくなります。
高級感があるふさふさの被毛で、私たちの心を癒してくれるソマリ。 ソマリの平均寿命をお伝えしましたが、「寿命を伸ばせるか・縮めてしまうか」は、飼い主さんの飼い方や知識とも深く関係しています。 運動・食事・コミュニケーション・温度管理など、ソマリの健康のためにできることは、日常生活に溢れています。
年齢を重ねても、まるで自分の子供のような感覚が続くのではないでしょうか。
猫の年齢スピードは、だいたい次のとおりです。
・生後6か月ごろ⇒人間の9歳ごろ
・生後9か月ごろ⇒人間の13歳ごろ
・1歳ごろ⇒人間の17歳ごろ
・1歳6か月ごろ⇒20歳ごろ
・2歳ごろ⇒23歳ごろ
・5歳ごろ⇒36歳ごろ
・7歳ごろ⇒44歳ごろ
・10歳ごろ⇒56歳ごろ
・12歳ごろ⇒64歳ごろ
・15歳ごろ⇒76歳ごろ
7歳になると高齢期に突入し、あっという間に、子猫から成猫、老猫へとライフスタイルが変わってしまうのですね。◆猫は人間よりも短い命…
猫の平均寿命は15歳程度で、人間よりは短い年齢で「生」に終止符を打つことになるでしょう。
飼い主さんとしてできることは、愛猫の平均寿命や健康対策をきちんと把握しておくことと言えるでしょう。
ソマリの平均寿命はどのくらい?
・どんな食べ物を食べるか
・肥満か、痩せ過ぎかどうか
・運動はしているか
・完全に室内で暮らしているか
・飼い主さんとのコミュニケーションはどうか
・衛生面は保たれているか
など、いろいろな条件によって変わってくるのが普通です。
アビシニアンと激似?!ソマリによく見られる病気
ソマリは、アビシニアンとかなり似ています。
「何が違うの?」という質問があれば、「毛の長さ」と単純明快に答えることができます。
かかりやすい病気も、アビシニアンと似ています。◆ピルビン酸キナーゼ欠乏症
「溶血性貧血」とも言います。
酵素の一種であるピルビン酸キナーゼが欠損していることにより、赤血球の寿命が短くなり貧血を引き起こしてしまう病気です。
「ちょっとしたことで疲れる」「食べ物を食べたがらない」といった症状が見られます。
海外のソマリでは遺伝性疾患として知名度があり、実際にかかっているケースも多いのが現状です。◆進行性網膜萎縮症
主な症状は、視力障害です。
視力が衰えていると家具や物にぶつかることが増えるので、病気の可能性を疑うことができます。
本来得意であるはずの暗いとこが苦手となることもあります。
重症化すると、視力が落ちるだけでなく、物が全く見えなくなる失明の可能性もあります。◆後天性重症筋無力症
筋力が低下するので、歩き方や食べ方、表情までにも変化が起きます。
軽症のうちはあまり変化が感じられないかもしれませんが、症状が進んで重くなるほどに、普通に歩くことや食事さえも大変になっていくでしょう。◆皮膚炎
特に、毛玉ができるほど被毛状態が悪くなると、皮膚炎のリスクが高まるでしょう。
皮膚炎が進行すると、フケやニオイがきつくなり、炎症がひどくなると脱毛症で毛が抜けていくこともあります。
ソマリの長生きのための対策
◆その1.太らせ過ぎないようにする
体重はそれほど重くなく、3~5キロ程度が平均的な数値です。
メスのソマリは2.5~4キロくらいと、やや小さめの体型をしています。
ソマリの平均体重をオーバーすると、病気のリスクが高まりまるので気をつけなければなりません。
もともと運動が大好きで、明るく活発な性格なソマリは、運動ができない状況になると太ってしまうリスクがあります。
ソマリの適正体重に合った食事量なら問題ありませんが、「愛猫が喜ぶ姿を見たい」「おやつをあげると嬉しそうにする」と、ふだんの食事以外にも食べ物を与えるのは止めるべきでしょう。
肥満になると「動きづらい⇒運動量が不足する」と悪循環です。
それに、肥満が引き起こす病気もたくさんあります。◆その2.室内での暮らしを徹底しよう
猫は犬と違って散歩が不要ですが、なかには「家と外を自由に出入りさせている」というスタイルの飼い方をしている家庭もあるでしょう。
外へのお出かけは「日光浴ができる」「退屈しのぎになる」というように、猫の退屈な日々のスパイス的な行動に思えるかもしれません。
交通事故やケガによる感染症など、今まで元気だった愛猫が急に命の危険に遭うことも考えられます。◆その3.温度調整をソマリ目線で考える
長毛と短毛の間を取ったバランスのよい感じで、温かい被毛の持ち主です。
寒い冬には、ふさふさの被毛が活躍するかと思いきや、実際には結構寒がりです。
お部屋を暖房で温かくしてあげることはもちろんですが、ふわふわした質感のベッドや、密着すると体温が上がるような毛布などを寝具として準備してあげるようにしましょう。
加湿器などで、お部屋を乾燥から守ってあげましょう。
被毛で覆われているので、室温が高くなるほど熱中症のリスクがあります。
しかし、涼しくし過ぎると、体が冷えて体調悪化のものです。
冬や夏だけでなく、季節全体を通して、ソマリが快適に過ごせるような温度管理をしてあげてくださいね。◆その4.ソマリが過ごしやすい環境づくりをする
小型の猫なので広い環境はあまりいりませんが、ごちゃごちゃした家具の配置ではソマリが動きづらくてストレスを感じます。
家具や棚などをうまく利用して運動に役立てるようにし、ケガのリスクを軽減する配置を考えてあげるといいでしょう。
「お部屋が少し狭い」というときには購入してみてはいかがでしょうか。◆その5.ソマリとのコミュニケーションはたくさん取ろう
飼い主さんとのコミュニケーションも取りやすく、一緒に遊ぶと楽しんでくれるでしょう。
人間と関われない時間が多いほどストレスを溜めやすいため、留守番は最小限におさえるといいかもしれません。
甘えん坊で飼い主さんに近づいてくることも多いので、家にいるときはソマリとの遊びの時間を増やすようにしましょう。◆その6.実はちょっとデリケート
見知らぬ人間からいきなり触られたり、急に同居猫がやってきたり、大人数の来客があったりなど、賑やか過ぎる環境を苦手とする面もあります。
環境に変化があると「いつもみたいに動けない」とソマリのストレスになるため、できるだけ、環境の変化をおさえた飼い方がおすすめです。◆その7.誤飲に注意する
「楽しい!」「嬉しい!」と遊びに没頭するため、興味を持ったものには突進していく傾向にあります。
口に入れて何かを確かめようとした結果、思わず誤飲してしまうことも考えられます。◆その8.ソマリの「健康」に目を光らせる
もし、病気やケガをしたとしても、「変な歩き方に見える」「あまり遊びたがらないなんて…」など、飼い主さんの目から見て「いつもと違うポイント」があれば、それは病気のサインかもしれません。
ちょっとした異変でも、動物病院で相談すれば「病状が軽く済んで良かった」という安心感に繋がることがあります。
病気の判断をするのは専門家である獣医師を頼りにするように、「普段の変化を見逃さない」という飼い主さんの役割に勤めましょう。
まとめ
優雅な見た目から知的でクールなイメージもありますが、実際には人間とコミュニケーションを取るのが得意な面があります。
「今が楽しければいい」と健康対策を怠ると、病気にも気づけずにソマリを短命にしてしまうかもしれません。
愛猫の明るい表情を守れるように、日頃からソマリとの時間を大切にしてあげましょう。
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