1.猫は汗をかく?
1-1.猫は基本的には汗をかかない動物
1-2.緊張した時には
2.汗をかかない猫に気をつけてあげたいこと
2-1.快適な室温を心がける
2-2.体温調節できる場所を作ってあげる
3.猫の体温調節におすすめの商品5選
3-1.ひんやりジェルマット シリーズ
3-2.ひんやりけりぐるみ ラムネ
3-3.ピュアクリスタル 1.5L 猫用 ホワイト
3-4.ひんやりクール素焼きプレート
3-5.キティベッド オールシーズン シリーズ
4.まとめ
猫は汗をかく?
夏の暑い時期でも、猫に触れてみると被毛はサラッとしていて、驚いたことはありませんか?
全身を毛皮で覆われているのにも関わらず、汗で被毛がベタベタしていないので、猫は汗をかかない動物だと思っている方も少なくないことでしょう。
実際に猫は、汗をかくことがあるのでしょうか?
◆猫は基本的には汗をかかない動物
猫は汗をかかない動物だと思っている方が多くいらっしゃるとは思いますが、まったく汗をかかないわけではなく、基本的には汗をかかない動物となります。
ただその汗をかく部分や、量が人間とは異なりますので、「まったく汗をかかない動物」と認識されてしまうことが多いようです。
私たち人間は運動をした後や、熱を出したときなどに、体から汗が出て体温の調節を行っていますよね。
このときに汗を出す穴を「汗腺(エクリン腺)」と呼び、人間の体には約200~500万個の汗腺が体中に存在すると言われています。
汗腺の中には汗を出す「能動汗腺」と、汗を出さない「不能汗腺」があり、能動汗腺の働きによって私たちは日常的に、体温調節のために汗をかくことができているのです。
汗をかくと皮膚の上に水分(汗)が溜まりますので、その水分が蒸発する際に熱を奪うことによって、体にこもってしまった熱を下げ、体温を一定に保つ働きをしているのだとか。
実は猫にはこのエクリン腺が、肉球(足の裏)と鼻の頭付近にしか存在していません。
体も人間ほど大きくない猫は、熱が体内にこもる前に排出されるので、汗をかいて体温調節する必要がないとも考えられているのです。
猫は全身に「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺が発達していますが、人間には主に脇の下などに集中している汗腺となり、ニオイを発することからもフェロモンとして機能していると言われています。
猫に備わっているアポクリン腺は、被毛1本1本に開孔しているのですが、猫はグルーミング(けづくろい)を日常的に行っているので、不快な匂いを感じることもありませんよね。
猫が顔や体の一部をスリスリと擦り付ける行為は、このアポクリン腺から出る分泌物をこすりつけて、匂い付け(マーキング)をしているのです。
そして猫の先祖はもともと砂漠で暮らしていたので、常に暑い環境に適応するために、少しの水分でも体が動くように進化したとも考えられます。
このような理由からも、猫は汗をかかないと思われているのではないでしょうか。
◆緊張した時には
では、猫が汗をかくのはどんなときなのか気になるところですが、猫は緊張したときや怖い思いをしたときに汗をかくと言われています。
たとえば動物病院に連れていき、診察台に愛猫を乗せたときに足跡が付く場合は、極度の緊張状態であることが分かりますよね。
私たちも緊張や怖い思いをしたときに、背中や脇にびっしょりと汗をかくように、猫も一緒で汗をかく汗腺から大量の汗をかくことがあるようです。
もちろんこのようなときに汗をかくだけでなく、普段から高い場所に登ったり着地したりするときの滑り止めとして、肉球に汗が分泌されています。
猫の性質から考えてみると、非常に合理的な方法と言えますよね。
汗をかかない猫に気をつけてあげたいこと
人間のように汗をかいて体温調節ができない猫ですが、もしご家庭で猫ちゃんと一緒に暮らしているのなら、飼い主さんが普段から気を使ってあげなくてはいけません。
自身で体温の調節ができない猫のために、飼い主さんができることにはどんな対策が挙げられるのでしょうか。
◆快適な室温を心がける
完全室内飼いの猫は、常に人間が暮らす環境に共存しているので、部屋の設定温度にも注意しておかなければいけません。
猫と人間の平熱は2℃前後の差がありますし、私たちが「暑い」「寒い」と感じた気温と、猫が感じる温度は異なるからです。
夏に「猫は毛皮をはおっているから、エアコンを低めの設定にしてあげよう!」と思って温度を25℃ぐらいに設定したとしても、その温度は猫にとって寒すぎとなります。
涼しい部屋で気持ちよさそうに過ごすことなく、エアコンの効いていない部屋で眠っている姿をみたことはないでしょうか?
猫にとって快適と言われている温度は、28℃前後と言われています。
なので夏でも冬でも、これぐらいの室温になるように心掛け、体温調節ができない猫が快適に過ごせるような環境を整えてあげるようにしてください。
◆体温調節できる場所を作ってあげる
理想は部屋の温度を猫が快適に過ごせるように設定することですが、たとえ理想的な温度設定になっていなくても、猫は自分で過ごしやすい場所を見つけることに長けています。
ですのでおうちの中に愛猫が体温調節を円滑に行えるような、落ち着いて休めるような場所をいくつか作っておくのもおすすめです。
夏であれば日の当たらない場所に寝床を作っておいたり、風通りの良い場所に寝床を作ったりしておくと良いでしょう。
冬には電化製品をフルに使用するのではなく、自分の体温であたたかくなるようなアイテムがあると、お留守番のときも安心できますよね。
そして暑さや乾燥は水を飲むことで落ち着かせることができるので、常に新鮮な飲水が飲めるようにしておいてあげてください。
家の中に落ち着いて体温調節ができる場所が準備されていれば、その場所でさらにグルーミングを行い、なめることによって発生する気化熱により、体温調節することも可能となります。
猫の体温調節におすすめの商品5選
愛猫が不自由なく体温調節するためにも、お部屋の環境を整える際に、季節に適した商品を準備しておくと安心ですよね。
こちらでは体温の調節に有効な、おすすめのペット用品をご紹介させていただきます。
◆ひんやりジェルマット シリーズ
やはり夏の暑い季節には、上に乗るだけでヒヤッとした触感を得られるジェルマットがおすすめです。
温度が高いときほど、猫は冷たい床に横たわって眠ることが多いので、少しでも柔らかい素材の場所で眠ってほしいという飼い主さんも多いことでしょう。
同シリーズには色違いや異なる大きさの商品も販売されているので、猫ちゃんの体の大きさによって選んであげてみてくださいね。
◆ひんやりけりぐるみ
暑い日でも元気に愛猫に遊んでほしい!という飼い主さんにおすすめなのが、こちらのけりぐるみです。
使用している布はひんやりとした生地を使用しているので、暑い夏でもひんやり触感を楽しみながら遊ぶことができます。
楽しく遊ぶことができれば、ストレス発散にも繋がるので、一つは持っておきたいアイテムと言えるでしょう。
◆ピュアクリスタル 1.5L 猫用 ホワイト
猫が円滑に体温調整をするためにも、常に新鮮なお水が飲める環境を整えてあげたいものですよね。
自動給水器は水を濾過して循環させてくれるので、キレイな水を好きなタイミングで飲むことが可能です。
夏にも冬にも活躍してくれますので、購入を検討されている方はこの機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。
◆ひんやりクール素焼きプレート
猫の暑さや夏バテ対策にぴったりの商品です。
水をよく吸収して、水が蒸発する際に熱を奪う作用を使ってひんやり感を味わえるプレートで、冷たくなりすぎることがありません。
裏面には滑りにくいパッド付きで、使っていてもずれにくいです。
◆キティベッド オールシーズン シリーズ
一年中使用することのできるベッドも、一つ準備しておくと良いでしょう。
猫は日によって眠る場所を変えることも多いので、選択肢が多い分だけ落ち着ける場所も自然と増えるはずです。
自分の匂いが染みつけばさらに安心感が増しますので、愛猫が気に入ってくれそうなベッドを探してみるのもおすすめですよ。
まとめ
汗をかかないと思われがちな猫は、体の部位によっては汗をかきますが、被毛は常に美しさが保たれていますので、汗をかいていることに気付き難いのも事実ですよね。
猫が歩いた場所に足跡が残っていたり、肉球に触れたときにびっしょりと濡れていたりしたときは、緊張や怖い思いをした直後の可能性が高いです。
中には遊びに夢中になって汗をたくさんかく子も居ますので、そのような場合以外は、どんな理由があって汗をかいているかを、探ってあげることも大切です。
このように特殊な汗のかき方しかできない猫は、人間と同じように汗をかくことによって体温調節をすることができないので、生活環境の中で体温の調節をすることが必須となります。
うまく体温の調節ができなければ、熱中症などの病気を発症してしまうこともありますので、普段からとくに室温には気を遣ってあげるようにしましょう。
飼い主さんはこの意味をしっかりと理解し、愛猫が過ごしやすい環境を常に整える努力をしてあげてください。
そのような飼い主さんの愛情が愛猫に伝われば、ストレスも軽減できて快適に毎日を過ごすことができますよ!
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