1.アビシニアンってどんな性格なの?
1-1.好奇心旺盛で人懐こい~フレンドリーな猫ちゃん
1-2.飼い主さんにはデレデレしちゃう甘えん坊
2.アビシニアンが狂暴化する…!?それってホントに?
2-1.アビシニアンはちょっと神経質な一面もある
2-2.飼い主さんの愛情がほかに向けられて狂暴になる
2-3.狂暴というより「ヤンチャ」?
2-4.ストレスで狂暴化する?
2-5.急な環境の変化に弱い
2-6.嫌がることは止める
2-7.狂暴化の原因が飼い主さんにあることも
3.アビシニアンの正しいしつけ方法を知ろう
3-1.ポイント1:家族になったら早めにしつけよう
3-2.ポイント2:問題行動は現行犯で注意する
3-3.ポイント3:大声を出す、叩くなどは絶対やめよう
アビシニアンってどんな性格なの?
「性格」は個体差があって当然のものですが、まずは、アビシニアンがどんな性格なのか、一般的な傾向を見てみましょう。
◆好奇心旺盛で人懐こい~フレンドリーな猫ちゃん
アビシニアンは、クレオパトラに可愛がられていたという説があり、神秘的な美しさに包まれた猫です。
スレンダーな体型で立ち振る舞いが上品。
どこか近づきがたいイメージがあるかもしれません。
でも、実はコミュニケーションが大好きな性格をしています。
人間が好きで、基本的にはフレンドリー。
仲良く遊べる猫ちゃんなのです。
◆飼い主さんにはデレデレしちゃう甘えん坊
社交性のあるアビシニアンもいますが、なかには「初めての人はちょっと苦手…」と内気なケースもあります。
でも、そんなアビシニアンも飼い主さんにはオープンに明るく振舞ってくれます。
飼い主さんから愛情を注がれていることが分かると、それに応えてくれるように従順な態度を見せてくれるでしょう。
飼い主さんの隣にいることに幸せを感じ、家のなかで後ろをウロウロついて歩く…なんてこともあるかと思います。
飼い主さんにだけデレデレと甘えてくれるところが、見た目とのギャップで可愛いと人気です。
アビシニアンが狂暴化する…!?それってホントに?
綺麗な見た目でツンツンしている印象があっても、実はフレンドリーで甘えん坊のアビシニアン。
「狂暴化する」なんて噂もあるのですが、見た目や性格を知ると、そんな要素は感じられないような気がしますよね。
狂暴になる噂は本当なのでしょうか…?
◆アビシニアンはちょっと神経質な一面もある
アビシニアンは、ちょっとばかり神経質なところがあります。
「神経質」というと、「気難しいってこと?」「気性が荒いの?」と誤解されるかもしれませんが、ちょっと意味合いが違います。
アビシニアンは賢いので、初めての人にはちょっと距離をとって観察するような感じです。
それが、神経質と言われてしまうところがあるようです。
◆飼い主さんの愛情がほかに向けられて狂暴になる
飼い主さんとの関係がガラっと変わって狂暴になるケースもあるようです。
特に、「赤ちゃんが生まれた」「別の子猫を飼いだした」など、飼い主さんの愛情が自分以外にも向けられると、どうしていいか分からずに性格が変わるというケースもあります。
◆狂暴というより「ヤンチャ」?
アビシニアンは、運動量が多い猫ちゃんです。
運動神経がいいので、家のなかをあちこち駆け巡る遊びも大好き。
遊びに夢中になると、羽目を外して「家具にぶつかる」「物を壊す」「壁に激突」など、ダイナミックな行動をすることもあるでしょう。
狂暴というより、ヤンチャと言えるのかもしれませんね。
好奇心旺盛なため、興味を持つ範囲が広がり、飼い主さん的にやって欲しくないことをすることもあるでしょう。
それが「狂暴」という表現になっているのかもしれませんね。
◆ストレスで狂暴化する?
アビシニアンは、活発なのでひとりでも楽しそうに遊ぶのですが、飼い主さんとの遊びも大好きです。
構ってもらえると安心して喜ぶものの、放置されると「寂しい」とストレスを抱えてしまいます。
本来、穏やかで安心していられたはずの空間がギクシャクするのを察知すると、いつもの自分でいられずに性格が変わることがあります。
◆急な環境の変化に弱い
アビシニアンは、急に環境の変化が起こると、びっくりしてパニックになることもあるようです。
例えば、今まで家族だけで静かに暮らしていたところに、ホームパーティーなどで急にたくさんの人がやって来た場合。
見知らぬ人がいっぱいでいつもと違う、しかも自分が注目されているとなると、ストレスを通り越してかなりの恐怖でしょう。
それで、いつものように振舞えずに、気分がたかぶるのかもしれません。
◆嫌がることは止める
愛情のかけすぎも、アビシニアンの攻撃性を増す原因となりやすいでしょう。
アビシニアンは甘えん坊なので、飼い主さんとスキンシップを取ることが大好きです。
ただ、アビシニアンが求める以上に、飼い主さんが愛情をかけすぎるのもよくありません。
「寝ているときに抱っこする」「嫌がっていそうなのに触ろうとする」などです。
可愛がるのはもちろん大事ですが、アビシニアンの気持ちを尊重してあげましょう。
構い過ぎてアビシニアンの気持ちを刺激しないように、上手な距離感を取ることが大事です。
◆狂暴化の原因が飼い主さんにあることも
愛情を注いであげると、アビシニアンも甘えん坊になって愛情表現をしてくれます。
でも、アビシニアンが嫌がることばかりすると、「あなたは自分の敵ではないか」と狂暴な態度を見せることもあります。
一番やってはいけない行動が、アビシニアンへの体罰です。
アビシニアンは活発な猫ちゃんなので、いたずらっ子に変身することもあるかと思います。
物を壊されたりすると、ついカッと怒ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、その際に叩いたりするのはNGです。
ほんの一瞬の出来事でも、アビシニアンにとっては大きな恐怖です。
飼い主さん的には「行動を止めるために軽く叩いた」というつもりでも、アビシニアンの心には大きな衝撃と恐怖を与えてしまうかもしれません。
それがトラウマとなって、アビシニアンは自分の身を守るために気性が荒くなる可能性もあります。
しつけをするときは、体罰で叩くことはアビシニアンの性格まで変化させる要因にもなるので、注意が必要です。
アビシニアンの正しいしつけ方法を知ろう
アビシニアンは基本的に従順な性格で賢いため、しつけがしやすいと言われています。
しかし、その一方では、しつけがうまくできずに狂暴化してしまうという声も少なからずあります。
やみくもにしつけるのではなく「アビシニアンがどんな性格をしているのか」「どんなときに性格が変わってしまうのか」など、特性を理解したうえで、正しくしつけていくことが大事です。
◆ポイント1:家族になったら早めにしつけよう
「鉄は熱いうちに打て」ということわざでも言われているように、しつけの時期が早いうちの方がアビシニアンも若いので、吸収力があります。
アビシニアンを家族に迎えるタイミングが子猫の頃なら、なおさら早めにしつけを行った方がいいでしょう。
成猫の時期に迎えるにしても、早めにいろいろ教えてあげると、賢いアビシニアンはいろいろと覚えてくれます。
「しつけ」というと、どこか行動をコントロールする高圧的な意味合いに感じるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
アビシニアンが幸せに生活できるように、やってはいけないことや、家族のなかでのルールを教えて、暮らしやすくサポートしてあげることです。
環境に慣れてからアビシニアンにしつけてあげることもひとつの考え方ですが、トイレなど生活と深く関係のある部分はすぐにでも取り掛かるといいでしょう。
そのほかに関しては、アビシニアンとの関係性を深めつつ、優しく丁寧に教えてあげましょう。
◆ポイント2:問題行動は現行犯で注意する
アビシニアンは頭が良い猫です。
しかし、だからと言って人間の言葉や気持ちを100%理解していることはないでしょう。
可愛い行動ももちろんたくさんしてくれますが、ヤンチャなところがあるアビシニアンなので、問題行動と言われるようなイタズラをすることもあるかもしれません。
そんなときには、しつけのために注意が必要ですが、大事なのは「見つけた瞬間に注意する」ということでしょう。
後から叱っても、アビシニアンは「飼い主さんは何でこんなに怒っている?」かが分かりません。
それどころか、「どうしてこんなに怒られなくちゃならないの!?」と逆に反抗してしまうことも。
「入ってはいけない場所に入った」というように、何か問題となる行動を見つけたら、その瞬間に「ダメだ」という注意をするようにしましょう。
「自分がやった行動」と「飼い主さんの態度」で「これはダメなこと」と何度か繰り返していくと、学習してくれるかと思います。
◆ポイント3:大声を出す、叩くなどは絶対やめよう
しつけと称して、乱暴なことをするのは止めましょう。
「大きな声で怒鳴られる」「叩かれる」など、飼い主さんにとってはしつけのつもりでも、アビシニアンにとっては「攻撃されている」と勘違いするかもしれません。
仮に「軽く叩いているから大丈夫」と思っても、アビシニアンにとってはそう思えないこともあるでしょう。
アビシニアンが嫌がっていることに気づかずに、何度もやってしまうと、修復するのが難しいほど関係性が悪化するケースも。
アビシニアンは、少しナイーブな面があります。
人間のことが大好きなので良い意味で鋭い観察眼を持っています。
今まで優しかった飼い主さんが怒鳴ったり叩いたりすると、どうしていいか分からずにパニックになることもあります。
アビシニアンへのしつけは威圧して行動を制限するよりも、丁寧に教えて分かってもらうという接し方の方がいいでしょう。
アビシニアンの運動欲求を妨げないように
アビシニアンはストレスから、神経質な部分が出やすくなることがあります。
運動量が確保できないとアビシニアンはストレスが溜まります。
例えば、アビシニアンのイタズラが過ぎるので、狭いスペースに入れたまま行動を制限するという、お仕置き的なことをすることもあるでしょう。
でも、アビシニアンにとっては「運動したいのにできない」と、さらに気持ちがたかぶったりもします。
飼い主さん的には、テンションが高くなったアビシニアンを落ち着かせようと思いコントロールしたつもりでも、それが余計にアビシニアンを追い詰めることも。
また、毎日の運動は、アビシニアンのストレス発散でもあります。
キャットタワーやおもちゃなどで、運動量を確保してあげましょう。
急に狂暴になったらどうすべき?
しつけがうまくできていれば狂暴になるケースはあまりないかと思いますが、急にパニックになったらどうすべきでしょうか。
パニックになったアビシニアンは、唸ったり、走ったりと、さまざまな行動を見せるかと思います。
それを止めさせようと、むやみに近づくと、アビシニアンがますます怖がることがあります。
大声を出して、アビシニアンの気持ちをさらにヒートさせるのも止めましょう。
たいていの場合、一時的にパニックになっているので、しばらく放っておくようにします。
時間が経てば、少しずつ気分が落ち着くケースが多いかと思います。
まとめ
アビシニアンは甘えん坊で従順なので、しつけやすいと言われています。
ただ、一部には「初心者には難しい」という声もあるようです。
「運動好きでヤンチャ」「ストレスを溜めるとちょっと気性が荒くなる」という部分に注目すると、初心者には難しいと感じるのかもしれません。
でも、飼い主さんに従順で鳴き声も優しいので、しつけさえきちんとできれば、初めて迎えるケースでも、幸せな暮らしができるかと思います。
実際に、「うちのアビシニアンは特に問題行動をしない」という声も耳にします。
「狂暴化するとどうしよう」という心配のあまり、アビシニアンの気持ちを無視したしつけをすると失敗に繋がります。
大事なのは、「アビシニアンがどういう猫か?」を理解してあげることです。
また、それ以外にも、「一緒に遊ぶ」「スキンシップをこまめにとる」「お世話をしてあげる」など、アビシニアンとの時間をたくさん確保してあげてくださいね。
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