アビシニアンは意外と太りやすい?スリムに保つ秘訣とは?

2020.06.19

アビシニアンは意外と太りやすい?スリムに保つ秘訣とは?

小さい顔、大きな瞳、綺麗な短毛と魅力いっぱいのアビシニアン。 とてもスマートで太ることとは無縁そうですよね。 でも、意外に太りやすいんです。 アビシニアンをスリムに保つ秘訣について、まとめていきます!

【目次】
1.アビシニアンは基本的にスリム体型
 1-1.アビシニアンはフォーリンタイプ
 1-2.綺麗な立ち姿が魅力的
 1-3.運動神経抜群!
 1-4.アビシニアンの体重は…?
 1-5.実はとても太りやすい猫ちゃん

2.太ると何がいけないの…?肥満が引き起こすあらゆるリスクとは
 2-1.猫の「ちょっと太った」は軽視できない
 2-2.ダイエットは慎重に行う必要がある
 2-3.肥満は病気のもと
 2-4.太る原因はさまざま

3.アビシニアンを太らせたくない!その秘訣を紹介
 3-1.秘訣その①:猫種の標準体重をきちんと理解する、体重をいつもチェックする
 3-2.秘訣その②:ボディチェックもする
 3-3.秘訣その③:フードの量を適切にする
 3-4.秘訣その④:運動量を確保しよう
 3-5.秘訣その⑤:ケガをさせないように
 3-6.秘訣その⑥:ストレス回避のためにスキンシップをとろう

4.痩せ過ぎにも注意

5.まとめ

アビシニアンは基本的にスリム体型


アビシニアンは、基本的にはスリムな体型をしています。
「健康美」が魅力の猫ちゃんです。

◆アビシニアンはフォーリンタイプ

アビシニアンは、フォーリンタイプと言われる体型をしています。

猫の体型は、

・ほっそり華奢な「オリエンタルタイプ」
・筋肉質でスリムな「フォーリンタイプ」
・ちょっとがっしり丸みがある「セミコビー」
・全体的に太めで筋肉質の「コビー」
・スリムとがっしりの中間的な「セミフォーリン」
・それらのなかでも最も大きい「ロング&サブスタンシャルタイプ」

という6つに分類されています。

フォーリンタイプのアビシニアンは、猫ちゃん全体のなかでも2番目にスリムな分類に属しているということになります。

フォーリンタイプの大きな特徴は、スリムでありながらも筋肉質なボディ。
顔は逆三角形なので、太ったイメージはまったくありません。
「筋肉」というとムチムチしていると思いがちですが、アビシニアンの場合、健康的な印象です。

◆綺麗な立ち姿が魅力的

アビシニアンには、バレエキャットという別の呼び名があり、綺麗な立ち姿が魅力です。
アビシニアン本人は意識して立っているわけではないものの、スラリと伸びた細い足の立ち姿はバレリーナ、もしくはモデルさんのような綺麗さが感じられますね。

◆運動神経抜群!

綺麗な顔立ちからクールで落ち着いた感じがするアビシニアン。
持ち前の長い足と筋肉で、運動神経はかなりいい猫ちゃんです。

運動神経の良さから、たくさん動くでしょう。
高いところにヒョイっと飛び乗ったり、サクサクと動いたりする様子を見ると、こちらまで爽快な気持ちになります。

また、人間とのコミュニケーションが大好き。「ボールで遊ぶ」といった犬っぽい遊びもしてくれます。
甘えん坊なので、飼い主さんが一緒に遊ぼうと誘うと、嬉しそうにこちらを振り向いてくれることも多いでしょう。

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これだけ動ければ、太ることとはあまり関係なさそうなイメージもありますね。

◆アビシニアンの体重は…?

アビシニアンが成猫になったときの体重は、だいたい3~4キロ前後です。
性別によってもちょっと体重は変わり、メスだと2.5キロと小さい子もいます。
逆にオスの方が重くなりやすく、5キロくらいになるケースもあるでしょう。

育つ環境で体重の変化は異なりますが、体全体は小さめに育つ傾向にあります。
猫全体の平均体重と比べると、やや軽めとも言えるでしょう。

短毛で被毛のボリュームが少なめということもあり、さらにスレンダーに見えるのかもしれませんね。

◆実はとても太りやすい猫ちゃん

アビシニアンの魅力となる「スリム体型」を家族に迎える決め手にする人もいるかもしれません。
でも、実はアビシニアンは太りやすい猫ちゃんなのです。

たくさん動くため、食欲も結構あります。
運動量と食事量のバランスが狂うと、いつの間にか太ってしまうことも…。

「太りやすい」ことを頭に入れておき、スリム体型をキープする対策を覚えておくようにしましょう。


太ると何がいけないの…?肥満が引き起こすあらゆるリスクとは

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スリムなアビシニアンは魅力的ですが、ちょっと太ってもアビシニアンには変わりありません。
愛猫が少しずつ太っても、飼い主さんとしては「かわいい」と思えることでしょう。
でも、太って肥満になることは健康状態とも深く関係していて、「かわいい」では済まされないリスクがあります。

◆猫の「ちょっと太った」は軽視できない

人間でも、ちょっと太ったときに「ぽっちゃりで可愛い」という表現をするかもしれません。
でも、猫にとっての数百グラムや1キロは、人間で換算するとかなりの重さです。
人間なら数百グラム程度ならすぐにリセットできますが、猫が500グラムから1キロ太ったときは、それを減らすのは一苦労です。

◆ダイエットは慎重に行う必要がある

人間ならちょっと太ったときに「食事制限をしよう」「運動量を増やそう」と、自身でのコントロールができます。
でも、猫が太ったら飼い主さんがダイエットのために管理しなければいけません。
でも、やみくもにダイエットすると、健康上の問題も出てきます。
そうなる前に、「太らせない対策」をふだんから行うことが大事です。

◆肥満は病気のもと

「肥満」とは、本来の理想体重をオーバーしていることを指します。
いらない脂肪がついていることで、体の動きが制限されてストレスになるかもしれません。

本当は運動神経が良いアビシニアンも、肥満体型でケガをすることもあるでしょう。
さらに、糖尿病の心配や、心臓や呼吸器への負担も増えます。

肥満は、体に病気を引き起こすだけでなく、精神面へもよくない影響を及ぼします。
ストレスから病気になることもあるので、猫が健康的に生きるためには肥満は大敵と言えるでしょう。

◆太る原因はさまざま

アビシニアンが太る原因は、さまざまです。
「フードの量が多い」「運動不足」といったものが多いかもしれません。

また、太りやすい時期や体質もあります。
特に注意したいのが、去勢手術や避妊手術をした後です。

これらの手術をするとホルモンバランスが崩れるので、「食欲が増える」「代謝が減る」という体質の変化が起こります。
代謝が低くなると、食べた量のカロリーを消費できなくなります。

つまり、手術前と同じ量を食べても、なかなかカロリー消費ができずに、太りやすくなってしまうのです。

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アビシニアンを太らせたくない!その秘訣を紹介

アビシニアンの身体的特徴が分かったところで、スリム体型を維持する秘訣についてお伝えしていきます。

◆秘訣その①:猫種の標準体重をきちんと理解する、体重をいつもチェックする

アビシニアンは、オスなら3~4.5キロ程度、メスなら2.5~4キロ程度が平均的と言われています。
全体でみると、3~4キロくらいを中心とした体重と考えることができるでしょう。
オスは筋肉も骨格も発達しやすいため、5キロを超えることもあります。

ただ、もともとの体格は個体差があるので、「何キロになったから肥満」とは言えないものです。

アビシニアンを迎えた頃から体重を測り記録し、「成長期を過ぎているのに体重が増えた」「去勢手術や避妊手術後に体重が増加した」など、急な体重変化が表れないかを確認することがスリム体型を保つには大切です。

◆秘訣その②:ボディチェックもする

愛猫の体重を測り、標準体重を超えていないかチェックすることは大事ですが、それ以外に体を直接触って肥満度をチェックする方法があります。

これを「ボディー・コンディション・スコア(BCS)」と言います。

BCS 状態
BCS1(痩せすぎ) 見ただけでもわかる痩せすぎの状態。骨が浮き出て見えたり触っても脂肪や筋肉を感じられず、明らかに不健康な状態です。体脂肪率が5%以下の場合はこの段階に当てはまります。
BCS2(痩せ気味) BCS1ほどではありませんが、骨が浮き出て見えたり触ってみて骨をすぐに感じるようであればこれに当てはまります。おなかも少しへこんでおり、この場合の体脂肪率は6~14%ほどとされています。
BCS3(理想体型) 見た目には骨はあまり感じず、上から見たときにウエストが少しくびれている状態がベストです。体脂肪率は15~20%前後が理想で、おなかを軽くつまんでみた時に上手く掴めなかったり皮が伸びるような感じであれば理想体型といえるでしょう。
BCS4(太り気味) 理想体型との区別が難しいかもしれませんが、腰回りが脂肪で覆われており、上から見た時にウエストのくびれはほとんどありません。また、体脂肪率が25~30%前後で、横から見たときにおなかが垂れ下がっているようであればこの段階と見てよいでしょう。
BCS5(太りすぎ) どこを触っても骨を感じられず、全体的に厚い脂肪に覆われています。この場合の体脂肪率は35%以上で、くびれも見られずおなかも垂れ下がった状態なのでふっくらまるまるとした見た目です。

この方法では、猫を「横から見たとき・上から見たとき」と目で見たり、直に体に触って肉付きの状態を確認していきます。

「骨のラインが表れてガリガリに見える・体に触ると骨に触れる」なら痩せ過ぎですが、逆に「お腹のくびれがない・触っても骨がどこにあるか分からない」となると太り過ぎ、もしくは肥満です。
アビシニアンは、もともと逆三角形でほっそりした顔立ちをしているので、少しでも太ったら分かりやすいかもしれませんね。

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◆秘訣その③:フードの量を適切にする

アビシニアンは運動が大好きなので、食欲もある猫ちゃんです。

たくさん食べている愛猫を見ると微笑ましいですが、食べさせ過ぎると肥満へ一歩一歩近づく原因。
愛猫の体重に合わせたフードの量を把握し、それを超えないように注意しましょう。

「このくらいかな…」と目分量でフードを与えるのはNGです。
その積み重ねにより、結果的に食べ過ぎになっていることもあるので注意しましょう。
計量カップで、1日の量を計ってフード量を与え過ぎないように気をつけてくださいね。

また、太らない食べさせ方として「小分けに与える」という方法も。
食事回数が少ないと、アビシニアンが「お腹が減ったよ」と思う時間が長くなります。
逆に、少量ずつ食事回数を増やすことで、「満腹だな~」と思う時間を増やすことができるでしょう。

◆秘訣その④:運動量を確保しよう

アビシニアンは運動神経がよく、基本的に自分で運動してくれるでしょう。
ただ、アビシニアンは甘えん坊のところがあるので、飼い主さんと遊ぶのも大好きです。
猫のおもちゃを準備して遊びに誘ってあげると、とても喜びます。
これも、アビシニアンの健康的なボディを保つ秘訣です。
猫じゃらしをはじめ、猫の頭脳を刺激する知育玩具などもおすすめです。

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ペットが遊びながらおやつが出ることを学習するので運動不足解消などに役立ちます。

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また、アビシニアンのように運動神経が良い猫種の場合、上限運動のためにキャットタワーを設置してあげるのもいいでしょう。
ただ、キャットタワーは設置場所の問題がクリアできないケースもあるかもしれません。

もし、キャットタワーが設置できない場合でも家具を利用してアビシニアンの運動意欲を刺激してあげることがスリム体型維持のために大切です。
限られた室内スペースでも、たくさん動けるように、愛猫との遊びの時間を確保してあげてくださいね。

◆秘訣その⑤:ケガをさせないように

基本的に運動神経がよいアビシニアンは、ケガのリスクが少なそうに思えます。
しかし、運動量が多いことから、ケガをする可能性も高まります。
動きやすく環境を整えてあげればケガのリスクは減りますが、家の中がごちゃごちゃしていることで、ケガをするかもしれません。

ケガをすると、自分が思うように動けず、運動量が足りなくなってしまいます。
食べた量のカロリーが消費できないと、結果的に太ることに。

アビシニアンの運動量を保ってあげるため、ケガをさせない工夫が必要です。

◆秘訣その⑥:ストレス回避のためにスキンシップをとろう

アビシニアンが楽しそうに動くのは、今いる空間に安心しているときです。
それに、飼い主さんが遊びに誘ったときに、楽しそうに応えてくれるのは、愛情を感じている表れです。
大好きな飼い主さんだと思えるからこそ、アビシニアンの好奇心が刺激されて、無邪気に遊ぶことができるのでしょう。

しかし、何かしらのストレスを抱えている場合、大好きな運動さえも封印してしまう可能性があります。
運動量が多いアビシニアンが運動しなくなると、太る原因に。
アビシニアンは甘えん坊なので、日頃からスキンシップを多めに、愛情をたっぷり注いであげましょう。


痩せ過ぎにも注意

アビシニアンのため…と意識し過ぎるあまり、逆に痩せ過ぎにしてしまうと本末転倒です。
そればかりか、栄養が足りずに成長できなかったり、体力がなくなって動けなかったりと、体に悪い影響しかもたらしません。
アビシニアンはスリムな魅力がある猫ちゃんですが、痩せ過ぎてガリガリにならないように、気をつけましょう。

また、急激に痩せている場合は何らかの病気が潜んでいることも。
そのほかの症状がないか日々健康観察を行い、愛猫の健康管理を徹底しましょう。

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まとめ

アビシニアンは、実はとても太りやすい猫ちゃんです。
それに、体が重くなるほどに「動きたくないな」と動きが鈍くなります。
動かないのに食事量がそのままだと、さらに太るという悪循環。
アビシニアンは、自分が太っているかなどはもちろん理解しないでしょう。
それに、「太ったからダイエットしなきゃ」「最近食べ過ぎだから減らそう」など、自分自身でコントロールはできません。
飼い主さんがふだんから、アビシニアンのスリム体型を維持するために心がけておくことが大事です。

また、肥満になるとアビシニアンの美しい見た目が損なわれるだけでなく、病気のリスクも考えなくてはいけません。
愛猫が不健康になるのは悲しいことですよね。
肥満が引き起こすリスクを知り、健康的な体重をキープするようにしたいものです。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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