猫は追いかけっこが好きなのか
猫が夢中になる遊びの一つである「追いかけっこ」ですが、なぜそんなにも必死になって遊んでしまうのか、気になったことはありませんか?
猫が好きそうなおもちゃをたくさん用意していたとしても、夢中になって遊ぶのは追いかけっこ…なんてことも多いですよね。
とくに成長途中の若い猫ちゃんなどは、飼い主さんに対しても追いかけっこを強要することがよくあります。
なぜ追いかけっこは、猫の心を捉えて離さないのでしょうか?
◆追いかけっこが好きな理由
猫がなぜ追いかけっこが好きなのか、猫の性質を考えていくと答えを導き出すことが可能です。
一番に考えられる理由として挙げられるのは、やはり猫の狩猟本能を掻き立てるという点でしょう。
まったく動かないおもちゃなどにも猫は興味を示しますが、その分飽きるスピードも早いですよね。
ターゲットが動かなければ、簡単に手に入ってしまうので、何度も繰り返すと飽きてしまうのは当然とも言えるでしょう。
しかし追いかけっこは、ターゲットが予測不能な動きをするので、猫本来の狩猟本能に合わせて好奇心も加わってきます。
そのため、猫の期待度はグッと上がってくるのです!
その証拠に追いかけっこをしているときの猫の表情は、キラキラとしていて生き生きとしていますよね。
そんな表情を見れば、夢中になって追いかけっこしてしまう気持ちが、飼い主さんにも伝わってくるのではないでしょうか。
また、猫は普段丸まって眠る時間も長いので、追いかけっこは全身を使った運動にもなるので、様々な筋が伸び、気持ちが良いのかもしれませんよね。
心身共にリフレッシュできる追いかけっこは、猫にとって嬉しい遊びと言えるのではないでしょうか。
◆猫が好きな遊び
追いかけっこは猫が心をときめかせる遊びではありますが、ほかにも猫が喜んでくれる遊びはたくさんあります。
「ねこじゃらし」などのポピュラーなおもちゃは、どのご家庭の猫ちゃんでも一度は遊んだことがあるのではないでしょうか。
飼い主さんが好きな方向に動かすことができるので、予測不能な動きに好奇心をくすぐられる猫ちゃんも多いはずです。
ほかにもボールやネズミ型のおもちゃなど、猫ちゃんによっておもちゃの嗜好も変わってきますので、手軽に遊べるように常備しておきたいものですよね。
追いかけっこやおもちゃで遊ぶ以外にも、猫は「かくれんぼ」が大好きです。
そこにあるものが急に見えなくなったり見えたりすると、どんどん狩猟本能が芽生えてくるかのように、夢中になって遊ぶ子はとても多いです。
かくれんぼは飼い主さんが隠れても、猫が隠れても成立する遊びなので、もし猫が物陰に隠れて飼い主さんの気を引くことがあるのなら、そこからかくれんぼをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
猫の追いかけっこの遊び方
猫との追いかけっこは、一方が乗り気じゃないと成立しない遊びです。
なので愛猫が飼い主さんと「追いかけっこをしたい!」といった、雰囲気を出していたのなら、全力で応えてあげるようにしましょう。
その飼い主さんの対応に満足してくれたのなら、また猫ちゃんはチャンスを見計らって、飼い主さんに追いかけっこを誘ってくるようになるはずです。
愛猫との大切なコミュニケーションの一環となりますし、運動不足の解消にもなるのでおすすめです。
猫との追いかけっこは、どちらかが一方的に追いかけるのではなく、猫が追いかけてきたときは飼い主さんが逃げ、猫がどこかに隠れたのなら、飼い主さんが追いかける番といった合図です。
そのような猫の気持ちを汲み取ることも、大切になってきますし、展開のパターンが多ければ多いほど、猫ちゃんのテンションも上がることでしょう。
◆上手な猫との遊び方
なかなか愛猫と追いかけっこのタイミングが掴めない場合は、おもちゃを使って追いかけっこ遊びをしてみてはいかがでしょうか。
以下のようなアイテムを準備しておくと、猫ちゃんの狩猟本能を目覚めさせるきっかけに繋がります。
ニャンコのおもちゃ さかな オレンジ グリーン
こちらは羽根のついた魚型のおもちゃとなりますが、猫が触れる度に羽根の部分がヒラヒラと揺れますので、捕まえたあとも長く楽しめるおもちゃです。
飼い主さんが遠くに投げてあげることによって、おもちゃめがけて追いかけていきますので、一匹でも楽しく遊ぶことが可能ですよ。
ゴーゴーマウスⅡ
リモコンで操作するタイプのおもちゃは、飼い主さんの思い通りに走らせることができるので、猫ちゃんの興奮度もマックスになることでしょう。
ピタッと止まったあとに走らせれば本物のネズミのようで、操作している飼い主さんも楽しくなれるおもちゃです。
◆追いかけっこをする際の注意点
楽しく愛猫と遊ぶことのできる追いかけっこではありますが、遊ぶときはいくつか注意しなくてはいけない点もあります。
まずは、遊ぶ「時間」です。
お互いに夢中になってしまうと、時間を忘れてしまうものですが、長時間遊び続けてしまえば疲れてしまいますし、いつまでも遊び続けてもらえると思われてしまいます。
飼い主さんが忙しくても寝ていても、追いかけっこがしたいと催促してしまうようになってしまうので、遊ぶ時間はある程度決めておいた方が良いでしょう。
とくに子猫は遊ぶことが仕事ですので、疲れなど知らないかのように無限に遊び続けてしまうことも。
このようなことからも、5分から10分ぐらいを目安にして、遊んであげるようにしてください。
それでも催促が続くようであれば、遊んだ分の時間だけ休憩し、休んだ分だけ遊ぶ、ということを繰り返して、猫ちゃんの気持ちを汲んであげてくださいね!
猫が追いかけっこをするのはストレスのせい?
猫が大好きな追いかけっこですが、中にはストレスのせいで追いかけっこをする猫も居ます。
そのとき追いかけられる対象は、先住猫や新入りの猫、そして子猫など、追いかける側よりも立場や力が弱い者がターゲットにされやすいです。
生き物には必ず「欲求」を満たしたいといった感情が生まれますが、ペットである猫にとってもその感情は例外ではありません。
満たされなければ不満を抱きますし、どんどんストレスが溜まってしまうことでしょう。
そのストレスを発散すべく、異常な行動として追いかけっこをしてしまう子が居ますので、多頭飼いのご家庭では、猫同士が本当に楽しんで追いかけっこをしているのかを、飼い主さんは見極める必要があるのです。
追いかけっこ中の喧嘩とじゃれ合いの違い
猫同士の追いかけっこが、楽しそうに飼い主さんの目に映ったとしても、実際は喧嘩になっているのか、はたまたじゃれ合っているのかの判断は難しいものがありますよね。
もし本当に喧嘩の延長で追いかけっこをしているのなら、愛猫たちが怪我をしないためにも、飼い主さんが仲裁に入ってあげなくてはいけません。
追いかけっこ中の喧嘩とじゃれ合いの見極め方はいくつかありますが、一番分かりやすいのは鳴き声です。
低く唸るような声や、「シャーッ!」といった威嚇をする際の声を出しているのなら、喧嘩に発展している証拠です。
ほかにもどちらかの猫が一方的に手を出して攻撃している場合や、強い力で噛みつき、噛まれた猫が痛そうな声をあげていれば、遊びではなくなっています。
このような場合には、飼い主さんが仲裁に入り、すぐに喧嘩を止めさせてあげましょう。
また、瞳孔が開く、尻尾が太くなるなども、興奮時の猫に見られる変化となりますが、じゃれ合いでもこの変化は見られますので、一概に喧嘩と見極めるのは難しいです。
なので猫の声や、追いかける側の手の出し方に注目して、上手に仲裁してあげてくださいね。
まとめ
楽しそうに遊ぶ猫はとても可愛らしいですし、飼い主さんにその遊びを催促してくる姿を見ると、いくらでも一緒に遊んであげたくなってしまいますよね。
中でも追いかけっこは、とくに夢中になって遊ぶ猫ちゃんも多いです。
猫は普段眠っている時間も長いので、せめて追いかけっこに誘われたときは思う存分付き合ってあげたいものですよね。
ですが、猫が追いかけっこを好きだからといって遊び過ぎは禁物ですし、多頭飼いの中での追いかけっこは、喧嘩に発展してしまうこともあるので注意が必要です。
追いかけっこはストレス発散ができる遊びでありながら、ストレスの延長で追いかけっこをしてしまうと、別の猫を攻撃してしまうこともあるのです。
あくまで追いかけっこは、楽しく遊ぶものだとして認識してもらう必要もあるので、上手に追いかけっこが出来ない場合には、おもちゃなどを用いて、ひとり追いかけっこ遊びから始めてみてはいかがでしょうか。
走ることによって運動不足の解消にもなりますし、何より飼い主さんとの楽しいコミュニケーションにもなりますので、催促された際には是非思う存分遊んであげてくださいね!
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