猫はなぜ木登りが得意なの?高い場所を好む理由を考えてみた!

2020.07.11

猫はなぜ木登りが得意なの?高い場所を好む理由を考えてみた!

猫が木に登る姿を見たことがありますか? その姿は、いつものんびりと丸まって眠っているときとは違い、機敏な肉食動物であることを思い知らされます。 室内飼いの猫でも、キャットタワーや網戸などに登る子も居ますが、木登りが上手なことからも、上に登る動作が得意なことが分かりますよね。 猫が木登りを得意な理由には、どんな秘密が隠されているのでしょうか?

なぜ猫は木登りが得意なのか

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見た目がとても可愛らしい猫が、ワイルドに木登りをするなんて、にわかに信じ難い方もいらっしゃることでしょう。

実際に木登りをする姿を見てみないと、想像しにくいものですよね。

ですが猫の先祖は、遠い昔に野生で暮らしていたこともあって、木登りがとっても得意であったと言われています。

猫は単独行動を好む動物でもありますので、自分の身を自分で守るためにも、木登りの技を習得したのかもしれません。

そして木に登る際には、猫特有の体の構造が活かされています。

猫はどのように体を動かし、木登りをするのでしょうか?

◆木登り中の猫の体の動かし方

猫が木登りを得意とする理由を知るには、木に登る際の体の動かし方に注目すると良いでしょう。

とくに注目すべきは下記の部位となりますので、もし猫が木登りをするシチュエーションに出会ったのなら、各部位の動きを観察してみてはいかがでしょうか。

鎖骨

猫が円滑に木登りをするにあたって、鎖骨の役割はとても重要です。

木を登る際には、両腕でしっかりと木を掴まなくではいけないので、腕を左右に動かし、両腕の間隔をうまく調節しなくてはいけませんよね。

木にもサイズがあるので、細い木の場合は両腕で挟み込み、太い木の場合は、自分の肩幅以上に両腕を広げなくてはいけません。

猫の鎖骨はほぼ退化していますが、ほかの骨と連結せずに筋肉に繋がって宙に浮いた状態で存在しているので、両腕の幅を自在に調節させ、体にかかった衝撃を吸収する働きをしてくれているのです。

よく猫は体の柔らかさから「液体」と表現されることがありますが、これも鎖骨の特徴によって、両腕の幅を自在に調節できるためです。

木登りをするにあたって、両腕の力だけでは、上まで登り切るのは難しいことでしょう。

猫の爪は鉤爪になっており、先端にかけて鋭利に尖っており、木に引っかかりやすい構造となっています。

木に爪を食い込ませることによって、全身の体重を支えてくれるので、木の上で多少バランスを崩したとしても、地面への落下を防げるのです。

そしてこの爪は不要の際にはしまうこともできますので、猫にとって便利な体の部位であると言えるのではないでしょうか。

猫はとても手先が器用なので、木登りをするときには手の動きも大切な働きをします。

手を広げて関節を舐めることができるように、手先の骨に柔軟性がありますので、木登りの際にも爪と一緒に手を握ることによって、滑らないように工夫しているのです。

手のひらには肉球もありますので、より木にフィットさせることもできますので、スイスイと上まで一気に駆け上がることができるのでしょう。

これらの一連の動作は体が覚えていることがほとんどですが、猫は記憶力も良いので、どうすれば木に登れるのかを学習し、行動に移しているのです。

たとえ失敗したとしても、次はどうすれば良いのかを考えることができるので、体の色々な部位を使って学び続けているのかもしれません。


猫が木登りを好む理由

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自分の安全を確保するために木登りをしていた野生時代とは変わって、今はおうちで飼われている猫ちゃんも多いので、敵に追われて木に登ることはほとんどないでしょう。

多頭飼育のご家庭であれば、追いかけっこや喧嘩の延長から、キャットタワーなどの高い場所に登ることはありますが、意味もなく高い場所に登ることはないはずです。

猫が高い場所に登るのには、必ず理由が存在するはずです。

◆なぜ猫は高いところが好きなのか

高い場所にわざわざ猫が登るのは、その場所が猫にとって好きだと思える理由があるのでしょう。

猫の性質から考えて、高いところが好きなのは、以下のような理由が考えられるのではないでしょうか。

狩りがしやすい

色を選別するのが不得意な猫ですが、動体視力が優れているので、動く物に過敏に反応することが多いですよね。

木の上ですとこの動体視力を、広範囲でフル活用できますので、地上で狩りをするよりも獲物を見つけられる可能性が広がります。

そして木の上は別の外敵に襲われることもないですし、獲物を待ち伏せするにはもってこいの場所として認識しているのでしょう。

高い場所にいる猫が強気なのは、このような理由からきているのかもしれませんよね。

優位に立てる

狩りをする以外にも、高いところは猫にとって優位に立てる場所でもあります。

猫は上から見るか、下から見るかで序列が決まっていきますので、上から下を見渡すのは、優位に立っている証拠でもあるのです。

家の中で高いところを探してそこに居座るときは、そんな気持ちを抱きながら飼い主さんを見ているのかもしれません。

体は小さいけれど、立ち位置で自分の存在をアピールするあたり、やはり猫って賢いなと感心させられてしまいますよね。

リラックスができる

敵から逃れることのできる高い場所は、安全な場所として認識されていますので、自分だけの落ち着いた時間を過ごすことのできる場所でもあります。

広範囲で見渡すことができ、優位に立つこともできるので、きっと気分よくその場所で、リラックスする猫ちゃんも多いのではないでしょうか。

猫は警戒心がとても強い動物なので、心と体を休ませるのには、ちょうど良い場所なのかもしれませんよね。

このようなことからも、猫が木登りを好む傾向にあることは、想像に難くないのかもしれません。

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猫は上下運動をするのが好きな生き物です。野良猫を見かけると、高い塀の上や木の上などの高いところにいることが多くありませんか。また、家の中で暮らしていても、キャットタワーの一番上や、棚やタンスの上、カーテンレールやエアコンの上などにも登ることがあるでしょう。猫は高いところに登ることが好きだと言えるのですが、なぜこのような行動をするのでしょうか?そして、登らないようにするには、また登ってしまって降りられなくなったらどうしたら良いのか、対策についてご紹介します。

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木登りの危険性

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猫は好んで木登りをする傾向にありますが、実は登ることが得意であっても降りるのが苦手なことをご存知でしょうか?

たまにニュースなどで高い場所に登って、降りられなくなってしまった猫ちゃんを見かけますが、木登りの際にはこのような危険が付き物だと思っておいた方が良いでしょう。

猫が木から降りるとき、登るときと同じような態勢で降りようとすると、手や爪の機能を活かすことができないので、そのまま地上に落ちてしまうのです。

なのでお尻を地面に向けて後退しながら降りるか、徐々に低い場所にジャンプしながら降りる、もしくは一気に地面に向かってジャンプするしか方法はありません。

登るときは好奇心いっぱいだったとしても、降りるときのリスクまでは考えていない猫ちゃんがほとんどですので、ニュースで見るような状態になってしまうこともあるのです。

室内飼いの猫ちゃんでも、キャットタワーを設置しているご家庭も多いと思いますが、木登りの危険性を考えた上で、様々な防止策をしておく必要があると言えるでしょう。

◆もしも猫がキャットタワーから転落したらどうする

ご家庭で使用するキャットタワーは、猫にとって眠ったり遊んだりできるアイテムな上に、運動不足を解消してくれる利便性の高いネコ用アイテムと言えるでしょう。

ですが、そんなキャットタワーを使用している猫が、何かしらのはずみに転落してしまったら、驚いて焦ってしまう飼い主さんもきっと多いはずです。

そのまま立ち上がって何事もなかったかのように歩き出すのであれば、異常がないか様子見で構いませんが、転落して起き上がれないようであればすぐに動物病院に連れていくようにしましょう。

頭を強く打った場合、脳震盪を起こしている可能性もありますし、自力で起き上がれないのなら体のどこかを骨折しているかもしれません。

むやみに自分で触れないような状態であれば、動物病院にすぐに連絡をして状況を説明し、獣医師さんの指示に従って行動してあげてください。

◆転落する理由

猫が転倒してしまう理由として考えられるのは、キャットタワーのタイプによってはしっかり固定がされていない場合や、猫の体重や遊ぶ力に耐えられずにグラついてしまうことなどが考えられます。

キャットタワーの購入時に、お部屋に置けるサイズを選ぶことが多いと思いますが、愛猫の性格や年齢を考慮して購入するのも大切です。

また、十分なステップが用意されていない、付属のおもちゃが高い位置に付いている、滑りやすい素材なども転落する原因になりやすいです。

キャットタワーは人気の商品や、デザイン性重視で選ぶのではなく、愛猫が安全に使えるかを第一に考えて選ぶようにしましょう。

◆転落防止のために注意すること

高い場所を好む猫にとって、キャットタワーはとても魅力的な商品ですので、猫と一緒に暮らしている飼い主さんなら、一度は購入を検討するアイテムですよね。

前述した通り、購入の際には愛猫の性格や年齢を考慮し、安全に使えるかが重要となってきます。

そして体を上手に使って木登りをする性質からも、木製や爪の引っ掛かりやすい素材のキャットタワーを選ぶのもおすすめです。

利便性を考慮しながらも、飼い主さんがお部屋に置きたくなるような、キャットタワーを選んでみてはいかがでしょうか。

necoco スリムで壁ぎわに置きやすい キャットリビングタワー ハイタイプ

シンプルな見た目のキャットタワーは、どんなお部屋との相性もバッチリです。

一見木製のキャットタワーにも見えますが、合成樹脂ボードを使用しているのでお手入れも簡単です。

猫の転落防止として滑り止めマットも付いていますので、元気な猫ちゃんでも安全に使用してもらうことができますよ!

●おすすめ商品
necoco スリムで壁ぎわに置きやすい キャットリビングタワー ハイタイプ

人と猫がお互いにくつろぎ、心地よい場所になることをお手伝いする「necoco(ネココ)」。背面に出っ張りがないので壁ぎわに置きやすくインテリアにもマッチするキャットリビングタワー、ハイタイプ。つめみがき設置スペースや隠れ家スペース付。スベリ止めマットは取外して洗濯可能。ステップ1段当り~8kg。使用頭数目安~3頭。

購入

キャットどこでもタワー 突っ張りLong アイボリー

置き型タイプにも突っ張りタイプにも組み換えができるこちらの商品は、猫ちゃんの年齢に合わせても使い分けができるので、長く使用していただける人気の商品です。

子猫や老猫は最初のステップが高いと、上まで登っていくことができませんので、段差を自由に組み換えできるのも嬉しいですよね。

柱は爪とぎになっていて、ステップも爪が食い込みやすい布地になっているので、本能のまま楽しむことのできるキャットタワーと言えるのではないでしょうか。

●おすすめ商品
キャットどこでもタワー 突っ張りLong アイボリー

天井の高さに合わせて組み替え自由、梁などの低い場所でも突っ張れます(高さ167~262cm)。据え置きにもできます。愛猫の成長や気分に合わせて、組み替え自由多彩なアレンジ。小さい段差(約30cm)で幼猫も老猫も安心。玩具ロープ2本と爪とぎシート付き棚板が標準装備。

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まとめ

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猫は本能的に木登りが得意な動物ではありますが、家の中でも気付くと高い場所に居ることが多いですよね。

高い場所を好むのにはしっかりと理由があり、それらの理由や猫の体の構造を見ても、木登りを得意とするのも納得と言えるでしょう。

しかし、愛猫が高い場所に登った際に、飼い主さんは転落の危険があることも知っておかなければいけません。

家の中でキャットタワーを愛猫が使用する際には、猫の性格や年齢を考慮して、安全に使用できるような設置を心掛けてあげてくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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