1.多頭飼いの場合、猫の運び方は?
1-1.それぞれにキャリーバッグを用意する
1-2.大きいキャリーバッグで一緒に運ぶ
2.猫のキャリーバッグの種類
2-1.ハードキャリー
2-2.ソフトキャリー
2-3.ペットカート
3.猫を2匹キャリーバッグに入れたい
3-1.大きさ
3-2.耐荷重
3-3.素材
多頭飼いの場合、猫の運び方は?

猫は犬のように散歩をする必要がなく、室内飼いの猫は外に出る機会はほとんどありませんが、猫を動物病院へ連れて行くときや猫を迎え入れるときなど、飼い主さんと一緒に、移動をしなくてはいけない状況に直面することが必ずありますよね。
犬のように首輪とリードを付けて移動ができれば良いのですが、散歩の習慣のない猫にとって、リードに繋がれて飼い主さんと一緒に歩くことは、現実的に考えて難しいでしょう。
猫1匹ならまだしも、多頭飼いのご家庭で同時に移動をしなくてはいけない場合、猫をどうやって運ぶべきか、悩まれる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
できることならそれぞれの猫にストレスを極力与えずに、飼い主さんが運びやすく移動しやすい手段が理想的ですよね。
多頭飼いの猫を一緒に運ぶ場合には、以下の方法が一般的となります。
◆それぞれにキャリーバッグを用意する
猫は狭い場所を好む動物ですので、どこに連れて行かれるか分からない状況での不安を解消してあげるためにも、1匹で入れるキャリーを用意してあげることが理想的です。
猫によって性格も異なりますので、狭い場所を好むような性格の子には、1匹で使用できるキャリーが望ましいですよね。
頭数分キャリーを用意するのは大変ですが、常に車で移動を行う飼い主さんであれば、1匹用のキャリーが使い勝手が良いのではないでしょうか。
◆大きいキャリーバッグで一緒に運ぶ
多頭飼いの猫同士が家族や兄弟の場合や、飼い主さんが車移動ができない場合などには、大きいキャリーで一緒に運ぶ方法もおすすめです。
徒歩で両手にキャリーを持つのはとても大変ですので、一つのキャリーで移動が可能になるのなら、飼い主さんの負担も軽減することでしょう。
大きいキャリーがあると、災害時などの緊急時にも役立ちますので、多頭飼いのご家庭では準備しておくと何かと便利かもしれません。
猫のキャリーバッグの種類
猫に使用するキャリーは、一昔前まではハードなタイプが主流でしたが、今はペットの需要が高くなったことからも、さまざまなタイプのペット用キャリーが商品化されています。
たくさんの種類があって嬉しい反面、どんな商品を選ぶべきなのか、迷ってしまいますよね。
猫用のキャリーは大きく分けて3つに分類されているので、愛猫の性格と飼い主さんの使いやすさで選ぶのが一番です。
◆ハードキャリー

もっともポピュラーなキャリーとして知られているのが、ハードタイプのキャリーでしょう。
プラスチックなどの頑丈な素材でできており、耐久性もあるので元気いっぱいのやんちゃな猫ちゃんや、体の大きな猫ちゃんでも安心して使用することができます。
内部の衝撃を受けても、簡単にドアが開かないように、丈夫なロックが付いている商品がほとんどですので、頑丈なキャリーが欲しい飼い主さんに人気です。
◆ソフトキャリー

昨今キャリーの中でも人気を誇る商品が、布製のソフトキャリーです。
キャリー自体がとても軽いので、長時間猫を入れての移動も苦になりません。
そして使わないときには、コンパクトに折りたたんで収納することが可能なので、収納場所にも困らないのが嬉しいですよね。
手提げや肩掛けタイプ、両手が空いて便利なリュックタイプなど、バッグの形状もさまざまですので、選びがいのあるキャリーと言えるでしょう。
◆ペットカート

安定感があり、楽に移動がしたい飼い主さんには、ペットカートもおすすめです。
別名「キャットバギー」や「キャットベビーカー」とも呼ばれ、見た目はまさしく猫の乳母車的な見た目となっております。
キャリーがカートと一体型になっており、数十kgの耐荷重に設定されている商品が多いので、大型の猫ちゃんや、多頭飼いの猫ちゃんなどにピッタリです。
飼い主さんにも負担が少ないキャリーなので、高齢の飼い主さんも安全に使用することができますよ。
猫を2匹キャリーバッグに入れたい
キャリーには色々なタイプの商品がありますが、それぞれに長所と短所があるので、愛猫の性格や、飼い主さんの目的に合わせて購入するのが一番です。
中でも2匹の猫を同時にキャリーで運びたい場合は、普通のキャリーとは多少異なる目的となるので、なかなか購入の決断ができない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫を2匹同時にキャリーに入れたい飼い主さんは、どんな部分に注目して、商品選びをすれば良いのでしょうか?
◆大きさ
まずは猫が2匹入れる大きさがあるのかの確認が、何よりも大切です。
猫は狭い場所が好きだからといって、ノーマルなサイズのキャリーに2匹入れてしまうと、窮屈で身動きがとれなくなってしまいますし、空気がうまく循環できないので、冬であっても熱中症を起こしてしまう可能性も否めません。
短時間であっても猫に辛い思いをさせてしまいますし、嫌な思いをさせてしまえば、今後キャリーに入ることも拒むようになってしまうでしょう。
猫が2匹入っても、2匹が方向転換できるぐらいのスペースがあれば、猫ちゃんにストレスを与えることなく運ぶことが可能となります。
◆耐荷重
キャリーのように中に何かを入れて使用する商品には、「耐荷重」が設定されており、商品の詳細(説明書き)に記載されています。
耐荷重とは名前の通り、どれぐらいの重さに耐えることができるかを意味しているので、その表記以上の負荷がかかってしまえば、破損の恐れもあるといった目安にもなります。
キャリーの中には推奨体重を表記している商品もありますので、推奨体重表記ならそのkgを目安に、耐荷重表記ならそのkgより余裕を持って選ぶと良いでしょう。
◆素材
猫を2匹同時にキャリーに入れるということは、単純にキャリーへの負担も2倍になります。
大きさや耐荷重も大切ですが、猫を2匹入れても脱走の心配がなく、すぐに壊れないような商品を選ぶことも大切ですよね。
とにかく元気な猫ちゃん2匹を入れるのなら、大きさと耐荷重もクリアしたクレートタイプのキャリーがおすすめです。
クレートタイプのキャリーはハードキャリーの一種ですが、簡易ハウスになるほど頑丈な造りの商品が多く、キャスターを取り付けられる商品もあるので、移動もラクに行うことができます。
大人しい性格の猫ちゃんでしたら、布製の素材でも問題ありませんが、ファスナー部分がより頑丈に設計されている商品を選ぶようにしましょう。
猫を2匹キャリーバッグに入れる時の注意点
猫が2匹入る理想的なキャリーを購入できたとしても、実際に猫を入れる際には注意しなくてはいけない点もいくつかあります。
どんなことに注意して、キャリーを安全に使用すべきなのでしょうか。
◆仲が悪い場合は一緒に入れない
猫同士の仲が良ければ、キャリーに一緒に入れても問題はありませんが、仲が悪いのであれば一緒にキャリーに入れることはおすすめできません。
狭い場所に長時間入ったままになってしまえば、どんどん嫌悪感が増す上に、喧嘩をするスペースもないので、お互いにストレスがどんどん募ってしまうことになります。
1匹でキャリーに入ったとしても、慣れていない子はストレスを溜めてしまうものですので、余計にストレスを与えるようなことはさせないようにしましょう。
◆公共交通機関を利用する場合
キャリーに猫を入れて移動する際、公共交通機関を利用するのなら、それぞれの機関のルールに従わなくてはいけません。
とくに電車はキャリーを使用する際のサイズが決まっていることが多いので、2匹の猫が入るサイズのキャリーを利用するときは、必ず事前に確認をするようにしましょう。
猫が2匹入るおすすめキャリーバッグ
猫を2匹入れることのできるキャリーは、探してみると意外と種類が多いので、一つ一つ詳細を見ているととても大変ですよね。
こちらではとくにおすすめの、猫を2匹入れることのできるキャリーを紹介させていただきますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

丈夫で頑丈なキャリーを探している飼い主さんには、こちらの商品がおすすめです。
適応体重も20kgまでなので、大型の猫ちゃん2匹でも、安心して使用することができます。
そしてこのようなクレートタイプのキャリーは、車に乗せる際にシートベルトで固定することもできるので、より安心感が増しますよね。
プラスチック製なのでお手入れもラクですし、外ではキャリーとして、家の中ではハウスとしても使うことができますよ。

「ペットカートも気になるし、普段使いできるキャリーも気になる…」といった飼い主さんにおすすめなのが、こちらの多機能カートシリーズです。
なんと、手持ちのキャリーやリュックとして使用することもでき、もちろんカートとしても使用できるので、用途に合わせて姿形を変えてくれる優れものなのです!
バッグ単体は1.7kgと軽量なので、女性でもラクに持ち運びすることができますよ。

まとめ
猫と一緒に生活する中で、欠かすことのできないアイテムであるキャリーですが、2匹以上の猫を飼っているご家庭では、猫同士を一緒に入れることのできるキャリーの方が使い勝手が良いですよね。
ですがなかなか店頭などに大きめの商品は置いていないので、ネットで一つ一つの商品の詳細を見比べ、慎重に選ぶ飼い主さんも多いことでしょう。
ですのでキャリーを選ぶ際には、どんな目的で使用するのか、移動手段は徒歩なのか車なのかなど、用途を明確にしていくことによって、理想のキャリーに近づくことができます。
そして何よりも2匹の猫を入れて運ぶのなら、大きさ、耐荷重、素材がとても大切なので、そこに注目して選んでみるとスムーズです。
異常を踏まえた上で愛猫の性格も考慮し、落ち着いて中に入ってくれるような、理想的なキャリーを見つけてみてはいかがでしょうか。
– おすすめ記事 –
・大型猫のキャリーが欲しい!おすすめ商品の詳細を徹底調査! |
・猫を自転車に乗せて大丈夫?安全に運ぶためのおすすめキャリー3選 |
・猫用キャリーの選び方とタイプ別のメリット・デメリットまとめ |
・猫のリュック型キャリーってどんなバッグ?おすすめの商品6選 |