1.猫がカーテンで遊ぶ理由は?
1-1.高い所に登りたい
1-2.おもちゃだと思っている
1-3.爪が引っ掛かる
2.猫がカーテンで遊ぶ危険性
2-1.怪我
2-2.ウールサッキング
3.猫がカーテンで遊ぶときの対策
3-1.引っ掛かりにくい素材を選ぶ
3-2.おもちゃで遊んであげる
3-3.爪とぎの数を増やす
3-4.キャットタワーを設置する
3-5.ブラインドに変えてみる
4.まとめ
猫がカーテンで遊ぶ理由は?
猫の遊ぶ対象になりやすいカーテンですが、外部からの光の遮断や、家の中が外から見えないように対策するためにも、必要なアイテムと言えますよね。
私たちの生活になくてはならないカーテンですが、なぜこのようなアイテムが、猫に好まれるのか、不思議に感じてしまうことでしょう。
猫はなぜ、カーテンに興味を持ってしまうのでしょうか?
◆高い所に登りたい
猫と一緒に暮らしていると、まったく姿が見えなくなり、探してみると「どうやって登ったの?」と、思えるような高い場所で見つかることがよくあります。
このように猫は、高いところが大好きな動物なので、常に探究心を持ち合わせているのかもしれませんよね。
本能的に高い場所が好きなのは、猫が狩猟動物であることや、木登りが得意なことが原因で、安全な家の中であっても、ついつい高い場所を求めてしまうのかもしれません。
また、高い場所は優位に立つことができますし、部屋の中を一望できるので、猫の気持ちとしては、飼い主さんのことも監視できる唯一の場所として認識されているのではないでしょうか。
これらのことを踏まえて考えてみても、猫がカーテンを使って上まで登りたがるのは、ある意味仕方のないようなことにも思えます。
カーテンには猫の鋭利な爪が引っ掛かりやすいので、高い場所を求めるのにはもってこいの素材なのかもしれません。
◆おもちゃだと思っている
カーテンは窓際に取り付けることもあり、外から入ってくる風を受けて、ユラユラと揺れているのが印象的でもあります。
このような動きを見ている猫は、狩猟本能がうずいてしまっても仕方のないことですよね。
触れてもフワッと逃げるような動きをされてしまえば、何がなんでも捕えたい気持ちが勝ってしまうのではないでしょうか。
一人遊びが得意な猫ちゃんであれば、お留守番などの暇な時間帯に、カーテンをおもちゃにして遊んでしまう子も居るようです。
気付いたらカーテンがボロボロ…、なんてときは、飼い主さんの目を盗んで、猫ちゃんが遊んでいるのかもしれません。
◆爪が引っ掛かる
ほとんどのカーテンは、糸が縦と横の格子状に編み込まれていますので、猫の鉤爪が引っ掛かりやすい形状になっています。
何かの弾みで猫の爪がカーテンに引っ掛かってしまったとき、不本意であれば必死に外そうとカーテンを傷付けることもあれば、そのまま好奇心が勝って遊んでしまうこともあるでしょう。
猫の中でカーテンは、爪が引っ掛かるものとして認識されるので、カーテンを使って高い場所に移動したり、爪とぎの代わりとして、カーテンをボロボロにしたりすることもあるのです。
一度味を占めてしまえば、何度も同じことを繰り返すようになってしまうので、早急な対策が必要となります。
猫がカーテンで遊ぶ危険性
カーテンは布の素材でできている商品が多いので、ボロボロになったら買い替えれば良いような気もしますが、ボロボロになる過程で猫に危険が及ぶ可能性も否めません。
猫がカーテンで遊ぶことによって、どのような危険が潜んでいるのでしょうか。
◆怪我
第一に考えられる危険と言えば、やはり愛猫が怪我をしてしまうことでしょう。
家の中は外よりも安全と思われていますが、猫が室内にある物を正しく使用できない場合は、常に危険と隣り合わせであると考えておくべきです。
「柔らかい素材のカーテンなんかで怪我をするはずない」と、思っている飼い主さんがほとんどだとは思いますが、柔らかい素材だからこそ、遊びの対象になりやすく、その延長で怪我をすることも否めません。
爪がカーテンの繊維に引っ掛かって取れなければ、猫が暴れて爪や手を傷付けることもありますし、最悪の場合骨折してしまうこともあります。
そしてカーテンの上まで登ってしまい、そこからバランスを崩して落下することや、カーテンレールごと落下してしまうこともあるかもしれませんよね。
どんなに猫が運動神経の良い動物であったとしても、ユラユラと表情を変えるカーテンは、常に危険がいっぱいなのです。
◆ウールサッキング
カーテンにじゃれたり登ったりするだけではなく、カーテンの裾をガジガジと噛んでしまう子もいます。
このような行動を「ウール(羊毛)サッキング(しゃぶる)」(異食症)と呼びますが、不安障害の一つで常同障害に分類されます。
不安やストレスを感じた際や状況に合わない葛藤表現など、原因がはっきりと解明されていないながらも、何かしらの感情を噛む、食べるといった行動で表現してしまう行為です。
カーテンもその対象になりやすく、食べ物ではないと分かっていても噛んでしまうことがあるので、そのまま破って食べてしまうこともあるので大変危険です。
大量に食べてしまえば胃の中で消化できず、うまく排出することができなければ、手術で取り出さなくてはいけません。
普段から少しでも猫ちゃんがカーテンに興味を持っているのなら、注意しておく必要があるでしょう。
猫がカーテンで遊ぶときの対策
飼い主さんが居ないときに、カーテンで遊ぶのはもちろん、飼い主さんが居る場所でもカーテンに興味を示すことが多いのであれば、早急に対策をすべきです。
怪我や事故が起きる前に、愛猫を守ってあげられるような、安全対策を心掛けてあげてください。
◆引っ掛かりにくい素材を選ぶ
猫の爪が引っ掛かりやすい、表面がザラザラとした生地でできているカーテンは猫ちゃんの標的になってしまう場合も多いようです。
遮光カーテンなどの高密度で表面がつるつるした生地であれば、爪が引っ掛かりにくく興味を持ちにくいのではないでしょうか。
◆おもちゃで遊んであげる
お留守番の時間が長い子や、一人遊びでカーテンに興味を持ってしまう子であれば、飼い主さんがかまってあげる時間を意図的に増やしてあげるようにしましょう。
カーテンの素材以上に興味をそそられる素材のおもちゃであれば、すぐに猫の興味を引くことができるはずです。
そして何よりも、飼い主さんが一緒に遊んでくれることに、喜びを感じてくれるはずですので、満足してくれるまで一緒に遊んであげるのが一番です。
おもちゃの方が断然楽しいと思ってくれれば、自然とカーテンで遊ぶ回数が減っていくことでしょう。
◆爪とぎの数を増やす
カーテンに爪が引っ掛かる感触が気に入っている子であれば、家の中にある爪とぎを見直してみてください。
爪とぎの数が少なくないか、爪が研げないぐらい劣化してないかなど、入念にチェックしてみましょう。
設置してある爪とぎに不満を感じているのであれば、爪が引っ掛かりやすいカーテンに興味を示すことは不思議ではありません。
しっかりと爪が研げる爪とぎがあれば、そこで爪とぎをしてくれるようになりますので、数が足りなければ増やして様子を見てみましょう。
◆キャットタワーを設置する
カーテンが高い場所に登るための役割を担っているのなら、その場所にキャットタワーやペット用ステップなどを設置することをおすすめします。
目的の場所に辿り着くために、どうしてもカーテンを利用しなくてはいけないのなら、その場所まで辿り着くことのできる別アイテムを設置すれば、自然とカーテンに登らなくなるはずです。
キャットタワーであれば、上下運動をして運動不足が解消できますし、爪とぎや寝床がある商品も多いので、使い勝手が良いアイテムでもあります。
意外と場所もとらないので、購入を悩まれているのであれば、この機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
◆ブラインドに変えてみる
どんなにさまざまな対策を駆使しても、猫のカーテンへの興味が薄れないようであれば、カーテンの素材を変えてみる方法もあります。
一般的なレースのような素材は、猫にとって興味を持ちやすい素材なので、ブラインドやロールタイプのスクリーンカーテンなどもおすすめです。
カーテンはネットでも簡単に購入ができますので、窓に対して何cmのカーテンが必要かだけ事前に調べておけば、すぐに注文することが可能です。
色々なカーテンを一覧で選ぶことができますし、お部屋の家具や雑貨などの雰囲気に合ったカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
私たちの生活になくてはならないアイテムであるカーテンですが、通常であれば部屋の雰囲気にあった色や柄を選ぶことが多いですよね。
最近では北欧柄なども人気で、部屋の印象を簡単に変えることのできるカーテンは、自分好みの部屋づくりに彩りを与えてくれる大切な存在であるとも言えるでしょう。
しかし、猫の居るご家庭では、カーテンを選ぶのもある程度は、猫のことを考慮して選ばなくてはいけません。
とくにやんちゃ盛りの若い猫ちゃんが居るのであれば、尚更ですよね。
カーテンで遊んだり登ったりを繰り返す子には、しつけでカーテンを登らなくさせるのは正直難しいです。
基本的には興味が別の対象に移るような対策をし、尚且つ強度のあるカーテンを選ぶことも視野に入れておく必要があるでしょう。
猫ちゃんの性格もそれぞれなので、すべての猫がカーテンに興味を示す訳ではありませんが、万が一興味を示してしまった場合、どう対処するのかの情報を収集しておくことも大切です。
愛猫の安全を守ってあげるためにも、事前にできる限りの対策をし、生活しやすい環境を整えてあげてくださいね!
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