1.ピクシーボブはどんな猫?
1-1.ちょっと大柄猫ちゃん
1-2.ヤマネコっぽい風貌
1-3.短いシッポが特徴的
1-4.愛嬌のある見た目
1-5.多指症が認められている猫
2.値段は高い?安い?相場は?
2-1.ピクシーボブは“レア”猫ちゃん
2-2.輸入なら諸費用もかかる
3.エサ代ってどのくらいかかるもの?
3-1.小柄な猫よりもエサの量が多い
3-2.高品質なエサが理想
3-3.年間7~8万円のエサ代がかかるかも
4.ピクシーボブのしつけ方は?
4-1.ピクシーボブはどんな性格をしているか
4-2.しつけのポイント
4-3.トイレのしつけの方法
ピクシーボブはどんな猫?
「ピクシーボブ」と聞いても、どんな猫なのか姿がイメージできない人も多いかと思います。
まずはピクシーボブがどんな猫なのか、その特徴をまとめてみます。
◆ちょっと大柄猫ちゃん
ピクシーボブは、全体的に大柄な印象を受けます。
4~8キロが平均体重で、太めでガッチリした短めの足をしています。
ロング&サブスタンシャルタイプという「大柄で筋肉質な体型」に分類でき、大きさ的にはたくましさが感じられる猫ちゃんです。
オス猫なら、10キロにもなるケースがあります。
かなり大きな猫ちゃんに育つかもしれないのですね。
◆ヤマネコっぽい風貌
ピクシーボブで認められている毛色は、ブラウン系のタビーです。
茶色の斑点模様が野生的で、ヤマネコのような風貌。
木々がたくさんある自然にひょっこり現れても、違和感のないワイルド系の見た目ですね。
◆短いシッポが特徴的
ピクシーボブは、シッポが短い猫ちゃんです。
猫の平均的なシッポの長さは25~30センチくらいと言われています。
そう考えると、ピクシーボブの3~5センチ程度くらいのシッポは、かなり短いことが分かりますよね。
ただ、そもそもピクシーボブの祖先となる猫は、それほど短いシッポだったわけではありません。
そのため、ピクシーボブとしては“シッポの短い個体”が理想的とされているものの、祖先のように長いシッポの子も存在しています。
ほとんどシッポがない子、長いシッポを持つ子、その中間ぐらいのシッポの子…、というようにさまざまな長さが見られます。
また、長いと言っても17センチ程度なので、一般的な猫と比べると短いシッポがチャームポイントと言えそうです。
◆愛嬌のある見た目
大柄でワイルドな雰囲気がありつつも、ちょっとぽっちゃり体型で短めのシッポを持っているため、親しみが感じられるピクシーボブ。
自然界にいる妖精と言えるような愛嬌もあります。
◆多指症が認められている猫
ピクシーボブの基になった猫が多指症だったため、先天的に普通の猫よりも指が多いことがあります。
多指症が認められているのは、ピクシーボブの特徴のひとつです。
普通の猫よりも多く、6~7本の指が生えている個体も珍しくありません。
値段は高い?安い?相場は?
ピクシーボブの素敵な魅力について知ると、家族に迎えたくなる人もいるかと思います。
そこで、知っておきたいのが値段でしょう。
知名度が少ない猫ちゃんということは、あまり販売されていない猫ちゃんなのでしょうか?
◆ピクシーボブは“レア”猫ちゃん
「知名度が少ない」ということから想像できるように、ピクシーボブはとても希少な猫です。
日本では珍しい猫であることから、過去のデータから参考にできる値段が分かりづらいのが現状です。
一般的に、猫の入手先として知られているのがペットショップやブリーダーですが、ピクシーボブに出会えるチャンスは少ないでしょう。
ピクシーボブが運よく販売されていたとしても、「ピクシーボブが欲しい」という人が多ければ、値段も高くなりますし、購入できる倍率も高くなってしまうでしょう。
つまり、ピクシーボブの飼い主さんになれるのは、とてもレアなことなのかもしれません。
ただ、ピクシーボブを迎えるために、何度も情報を仕入れてアクションを起こしていれば、出会えるチャンスはあるかと思います。
◆輸入なら諸費用もかかる
ピクシーボブは、日本では入手先を探すのが難しいかもしれません。
そこで、海外からのルートで迎えようと考える人もいるかと思います。
もし、輸入でピクシーボブを迎えるとなれば、「猫ちゃん自身の値段」にプラスし、諸費用が上乗せされるので値段は高くなるでしょう。
ワクチン接種や検疫の手続き、さらには猫ちゃんを運ぶ輸送料金などもかかります。
手数料の部分が20~30万円程度かかると考えれば、全体的に40~60万円くらいが必要になるかもしれません。
少し多めの予算を考えておくといいでしょう。
また、輸入で迎えたいと考えたときには、どんな手続きがあるか、どのくらいの費用がかかるかについて、事前に詳しい内容をリサーチしてからの方がよさそうですね。
エサ代ってどのくらいかかるもの?
ピクシーボブは、「大きい体を維持するため」のエサが必要です。
どのくらいのエサ代がかかるのでしょうか。
◆小柄な猫よりもエサの量が多い
平均体重が4~8キロなので、4キロ程度のピクシーボブなら一般的な猫とそれほど変わらないエサの量かもしれません。
しかし7~8キロにまで育った場合、エサの量は多くなります。
それに、ピクシーボブは筋肉質でがっしり体型のため、遊び好きです。
運動で消費したカロリーを補おうと、食欲があるでしょう。
一般的な体格の猫よりは毎月のエサ代はかかることを想定しておくといいですね。
◆高品質なエサが理想
筋肉や骨を丈夫に育てなければいけないので、品質の良いエサを食べさせてあげるのが理想的。
カルシウムやたんぱく質などを重視したエサを選びましょう。
しかし、「質より量」でエサを選ぶと、栄養の偏りから健やかな成長が阻まれてしまうかもしれません。
あまり質の良くないエサの場合、かなり安価で購入ができます。
でも、残念ながら添加物がたくさん入っていて、健康面で不安が残ってしまうでしょう。
◆年間7~8万円のエサ代がかかるかも
1キロ数千円の良質なエサ、1キロ数百円の安価なエサと、品質によってエサ代は異なります。
それに、「カリカリしたフード」「ウェットフード」のどちらを選ぶかなどでも、月々のエサにかける費用はバラバラでしょう。
“プレミアム”と言われるような厳選された素材から作られたフードなら、1か月5,000~6,000円以上かかるかもしれません。
それに、ウェットフードを併用すれば、年間7~8万円というエサ代になることもあるでしょう。
ただし、これはあくまでも予想でしかありません。
「体格が良い」「高栄養のエサが必要」というピクシーボブですから、食べるものはきちんと選んであげたいものですね。
ピクシーボブのしつけ方は?
ピクシーボブは知的な猫ちゃんなので、しつけはあまり難しくないと言われています。
ピクシーボブの性格もおさえつつ、しつけに取り組むことが大事です。
◆ピクシーボブはどんな性格をしているか
見た目が「大柄」「野生的」なので、近寄りがたいような印象を受けるかもしれません。
でも、実際にはとてもフレンドリー。
妖精を表す「ピクシー」という言葉がぴったり、とても愛くるしく親しみやすい猫ちゃんです。
ピクシーボブは人懐こく協調性があるので、人間と遊ぶのも大好き。
飼い始めてから距離が縮まるまで、それほど時間がかからないでしょう。
それに、自分以外の動物や人間の子どもとの触れ合いも好みます。
多頭飼いをするときも上手く溶け込んでくれますし、子どもが多い家庭でも家族として仲良い日々を送ることができるでしょう。
また、時には「人間の言葉が分かる」「犬のような性格」とも言われることがあります。
◆しつけのポイント
ピクシーボブは頭が良く、社会性があるので、しつけに関してはあまり苦労しないかもしれません。
初めて猫を飼うケースでも、“しつけが楽”と感じやすいでしょう。
ただ、しつけはピクシーボブが自分から学ぶものではありませんよね。
飼い主さんとの二人三脚でマスターしていくものと言えます。
しつけのポイントについて、考えてみましょう。
その①:猫の気持ちを理解することからスタート
猫は、本来マイペースな動物です。
飼い主さんに対してリーダーを感じないので、ピクシーボブ自身が飼い主さんに対して「従わなきゃ」という気持ちは起きにくいでしょう。
そのため、猫の行動を飼い主さんの思い通りにコントロールするのは、とても難しいでしょう。
例えば、猫が寝ていたいときに構ったり、遊んで欲しそうなときに放置したり…などは、猫のストレスとなってしまいます。
やって欲しいことや、やって欲しくないことなど、猫の気持ちを理解することが大事です。
その②:猫との関係性を良好に保つ
飼い主さんのことを「リーダー」とは認識してくれないかもしれませんが、関係性が良好に保てていれば「良きパートナー」とは感じてくれます。
しつけをしようと取り組んだとき、大好きな飼い主さんからの教えだと分かると、猫ちゃんなりに懸命に取り組んでくれるはずです。
しかし、猫に「この人は敵なのでは?」「いつもイヤなことをするから苦手…」と思われてしまうと、しつけは上手くいきません。
ピクシーボブは人間とのコミュニケーションを好む猫です。
一緒に遊ぶ時間をたくさん設ける、甘えたいときに甘えさせるなど、ピクシーボブに愛情を注いで良好な関係づくりをしておきましょう。
その③:注意するのは、その瞬間
「家具や壁に爪とぎをしようとした」「遊ぼうとしたら噛んできた」など、やって欲しくないことは止めさせるためにしつけていかなければなりません。
しかし、言葉が通じない猫にとっては、時間差で注意されても「はて?何のことやら?」という状態になってしまいます。
そればかりか、「自分は何もしていないのに怒られている」と勘違いし、関係性が悪くなるかもしれません。
しつけで注意する場面があったときは、その瞬間に怒るようにしましょう。
その④:怒って従わせるのはNG
しつけの際に最もNGな飼い主さんの行動が「叩く」「押さえつける」「怒鳴る」などです。
猫に痛い思いや恐怖心を与えてしつけると、飼い主さんを怖いものと認識します。
攻撃されたと勘違いして反撃したり、それがきっかけで飼い主さんを敵視することも。
しつけるときは、怒鳴って力づくで制止させるのではなく、ダメなことを気づかせる程度がいいでしょう。
「ダメ!」「いけない!」など、短いワードで猫をハッとさせるくらいが効果的と言われています。
猫との関係性を崩さないように、上手に叱ってあげてくださいね。
◆トイレのしつけの方法
犬と比べると、猫はトイレトレーニングがスムーズと言われています。
しかし、「ここがトイレだ」と教えてあげることは必要です。
まずは、猫のトイレを部屋のどこに置くか決めましょう。
トイレの場所が、日によって変わると猫ちゃんも混乱してしまいます。
そして、猫のトイレサインを見逃さないのがポイントです。
排泄したくなると、猫は「クンクンと臭いを嗅ぎまわる」「床を足でかこうとする」など、ちょっとソワソワし始めます。
すぐにトイレに誘導してあげてくださいね。
たった一回で覚えてくれることはできないかと思いますが、何度か繰り返すと頭の良いピクシーボブなら早くにマスターしてくれるでしょう。
まとめ
ピクシーボブは、とても珍しい猫種です。
見た目は少し野生的ですが、内面は優しく穏やか系で飼い主さんへの愛情も深いと言われています。
ただ、日本ではレアな猫種のため、なかなか販売シーンに出会えないかもしれません。
そのため、値段については、残念ながらはっきりしたことが分からないのが現状です。
海外からの輸入費用やエサ代などは、あらかじめ少し高めに予想しておくといいかもしれません。
もし、縁があってピクシーボブの飼い主さんになったら、愛情をたっぷり注いで素敵な毎日を過ごしてくださいね。
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