1.猫は何で感情を表現するのか
1.しっぽ
1.耳
1.鳴き声
2.猫が嬉しいと感じた時にする行動
2.にゃーにゃー鳴く
2.しっぽを垂直にたてる
2.そばに座る、足元に寝る
2.前足をふみふみする
2.ぐるぐる喉を鳴らす
2.顔や体をこすりつける
3.猫が嬉しいと感じること
3.遊んでもらう
3.構ってもらう(撫でる、抱っこ、注目されるなど)
3.ご飯を食べる
3.爪とぎをする
3.外の景色を見る
猫は何で感情を表現するのか
ただ居てくれるだけで癒しを与えてくれる愛猫の存在ですが、そんな猫が自分の感情や気持ちを、しぐさや行動に表してくれているとしたら、飼い主さんはさらに愛猫のことを溺愛してしまうことでしょう。
言葉が通じなくても、必死にその気持ちを伝えようとしてくる姿は、言葉では言い表せないほど、愛しさが溢れ出てしまいますよね。
猫自身は人間に言葉が通じると思っているのかいないのか、必死に大きな声で鳴き、体を使って自分の存在をアピールしてきます。
猫が人間に感情を表現するときは、以下のような方法で気持ちを伝えてくることがほとんどです。
◆しっぽ
猫のしっぽは「尾椎(びつい)」と呼ばれる、小さな骨がいくつも連なって形成されています。
尾椎の数は猫のしっぽの長さによって異なりますが、このしっぽを使って猫は感情を表現するとも言われているのです。
この小さな骨のほかに、複数の筋肉によって構成されていて、様々な動きを可能にさせているのは「尾骨神経」と呼ばれる器官があるおかげです。
尾骨神経は、重要な神経(骨盤・陰部・下腹など)と部分的に繋がっているので、これらの働きにより、自由自在にしっぽを動かすことができるようです。
◆耳
私たちと形の異なる猫の耳ですが、基本的に構造は同じであると言われています。
この可愛らしい耳でも、猫は感情を表現すると言われているのをご存知でしょうか。
しっぽほど大きな動きをしない猫の耳ではありますが、耳の付け根には多くの筋肉が存在しており、自分の意志によって自由自在に動かすことができるそうです。
約180度に動かすことができるとも言われているので、驚きですよね!
耳を前に向けるときは主に「前頭筋」と「頬骨耳介筋」、後ろに向けるときは「頚耳介筋」と「側頭筋」、下に向けるときは「耳下腺耳介筋」をメインに動かします。
この耳の向きによって猫の感情も異なってきますので、愛猫の耳をよく観察してみると面白いかもしれませんよ。
◆鳴き声
飼い主さんに何かを要求するように、猫は声を出して鳴きますが、実はこの行動、猫同士ではめったに見られない行動だとも言われています。
野生の猫は敵に居場所を悟られないために、鳴き声を出すことは極力避け、仲間うちでの意思疎通は体を使って行うのだそう。
人間と共存し言葉が伝わらないことを理解した上で、一生懸命鳴き声を出してくれていると考えると、さらに愛猫への愛情が溢れてしまいますよね。
猫からの鳴き声は飼い主さんだけに向けた、大切なメッセージとなりますので、鳴かれたときはその鳴き方に注目し、どのような要求をしているのかを紐解いてあげましょう。
ほかにも猫のヒゲやあくびをするといった行動でも、猫はそのときの気持ちを表現することがあるので、一つ一つを解明してみるのもおすすめです。
猫が嬉しいと感じた時にする行動
猫は体や声を使って感情を表現することが分かりましたが、猫が嬉しいと感じたときにする行動には、様々なパターンがあると言われています。
嬉しい気持ちを伝えてくれていることが分かれば、飼い主さんとしても反応を返してあげることができるので、どのような行動をとるのか知っておきたいと思いませんか?
猫がこんな行動をしていたら、飼い主さんに嬉しい気持ちを伝えてくれている証拠です。
◆にゃーにゃー鳴く
鳴き声で感情を表現する猫は、嬉しいときにも声を出してその気持ちを伝えてくれます。
猫によって声の高さや大きさは異なるものの、飼い主さんの目をじっと見つめたり細めたりしながら、高めの声でにゃーにゃー鳴いているときは、ほとんどの場合が嬉しい感情のときです。
猫にとって鳴くということは、人間と暮らす上で習得した能力とも言えるので、愛猫からの大切なメッセージとして受け止めてあげましょう。
◆しっぽを垂直にたてる
猫がしっぽを垂直にたてるしぐさも、嬉しさを表現するサインと言われています。
なんとなく嬉しいときは犬のようにしっぽを振るイメージですが、猫の場合は真っ直ぐしっぽをたてることによって、嬉しい気持ちを表現しているとは驚きですよね!
猫によってはしっぽをたてたまま小刻みに震わせる子や、ゆらゆらと揺らす子などもいるので、しっぽには色々なサインが隠されていることも忘れずにいたいものです。
◆そばに座る、足元に寝る
愛猫が飼い主さんの傍に居たがるのは、愛情あってこその行動です。
とくに飼い主さんが座っている傍にわざわざ来て自分も座ったり、飼い主さんが眠っている足元で眠ったりするといった行動は、信頼関係がなくては見せてもらえない行動とも言えるでしょう。
自由気ままな猫が人間に合わせている時点で、それはとても特別なことなので、是非気持ちを受け止めてあげてくださいね。
◆前足をふみふみする
猫は前足をふみふみさせる行動をとることがありますが、そのような光景を見たことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この行動は赤ちゃんのときの名残で、母猫の乳腺を刺激し、おっぱいの出をよくする本能が生まれつき備わっているからです。
飼い主さんの前で前足をふみふみするしぐさを見せるということは、母親の面影を飼い主さんに重ねているからかもしれません。
嬉しいときだけでなく、甘えたいときやリラックスしたいときなどにも見せる行為となりますので、愛猫がふみふみしているときはそっとしておきましょう。
◆ぐるぐる喉を鳴らす
飼い主さんが愛猫の感情を察知するとき、一番分かりやすいのがぐるぐると猫が喉を鳴らす行為ではないでしょうか。
この音は母子間のコミュニケーションに使われる音になるので、こちらも生まれつき猫に備わった感情表現の一つと言えます。
安心やリラックス時などにも喉を鳴らすことがあり、飼い主さんに呼ばれて嬉しいとき、撫でられて嬉しいときなどに喉を鳴らすことが多いようです。
猫によってはぐるぐると喉を鳴らしながらよだれを垂らす子や、優しく飼い主さんを噛む子も居るそうですよ。
また、健康なときだけでなく病気のときにもこの音を鳴らすことがあるので、辛そうなときは動物病院に連れて行き、獣医師さんに診てもらうようにしましょう。
◆顔や体をこすりつける
猫は飼い主さんのことを自分の所有物だと思っていることも多く、飼い主さんに対して必死に、自分の体の一部をこすりつけてくる子も居ます。
猫のおでこや口周り、そしてお尻周りには臭腺があり、その場所をこすりつけることによって、自分のものだと主張してくるんですよね。
そしてこすりつけるといった行為は、マッサージ効果も見込めますので、嬉しい気持ちが高まったときには、気持ちも体も高揚して、そのような行動をとってしまうのかもしれません。
猫が嬉しいと感じること
猫は嬉しいと感じたときには、様々なしぐさで気持ちを表現してくれますので、飼い主さんも愛猫に喜んでもらえるようなことをして、嬉しい気持ちになってほしいものですよね。
猫はどんなことをしたときに、嬉しいといった感情が芽生えるのでしょうか。
◆遊んでもらう
子猫や若い猫であれば、飼い主さんにおもちゃを使って遊んでもらったり、追いかけっこなどをしてもらいたいと思っているはずです。
好奇心旺盛な猫ちゃんは、何かに興味を抱けばそれに夢中になってしまうので、遊びたいときはその気持ちが先行することでしょう。
猫が遊びたいと思ったタイミングで、飼い主さんが遊びに付き合ってくれたのなら、きっと嬉しい気持ちになっているはずです。
◆構ってもらう(撫でる、抱っこ、注目されるなど)
遊んでもらうのと同様に、寂しかったり甘えたかったりなどの要求があるときは、構ってほしいサインを送ってくるのが、猫という動物です。
自分の要求を発散させるためには、飼い主さんの気を引こうと必死になる姿に、ついつい言うことを聞いてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
とくに撫でてもらうことや抱っこしてもらうこと、そして自分に注目を集めることなどに喜びを感じますので、構ってほしいサインを出されたときは、おもいっきり構ってあげるようにしましょう。
◆ご飯を食べる
猫の楽しみといえば、ご飯を食べることも挙げられますよね。
何度も何度もおねだりをしてくる子も居るように、お腹いっぱいになるということは幸せに直結しますので、気持ちもきっと満たされることでしょう。
食べてる最中に嬉しい気持ちが溢れると「ウニャウニャ」と声が漏れる子も居ますので、ご飯を食べ終わったあとは満足して嬉しい気持ちでいっぱいの愛猫が見られるチャンスですよ。
◆爪とぎをする
爪とぎは猫のストレス発散のための、重要なペット用品となるので、猫ちゃんのいるご家庭では必須アイテムとなっていることでしょう。
軽快な音を鳴らして爪をとぐ愛猫の姿は、どこか誇らしげで晴れ晴れとした表情をしていますよね。
猫自身も豪快にストレス発散したあとは、スッキリした気分になっているはずですので、嬉しい気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
◆外の景色を見る
家の中でも猫がよく居る場所といえば、窓際の外の景色が見える場所ですよね。
窓際に居るだけで鳥や虫などの声や姿を見ることができますし、動く物すべてに新鮮さを感じているのではないでしょうか。
家猫にとって外の景色は、未知なる世界となるので、見ているだけでワクワクしていることでしょう。
私たちも外の空気を吸って気分転換するように、猫にとって外の世界は特別に映っているのかもしれません。
猫が苦手と感じること
猫にたくさん嬉しいと感じてもらうためには、苦手と感じるようなことを極力避ける必要がありますよね。
猫は自分の意志に反することを無理やりされるのが苦手ですし、特定の人にしか懐かない子も多いでしょう。
たくさんの知らない人が行き来するようなご家庭であれば、どんどん猫の警戒心が強くなり、感情を表に出さないようになってしまうので、注意しなくてはいけません。
そして大きな音も苦手なので、家の中では常に愛猫が落ち着いて過ごせるような、環境を整えてあげることも大切です。
まとめ
とくに普段から意識をしていない猫の仕草でも、意味があることが多く、飼い主さんが気付かないだけで猫は、自分の気持ちを伝えようとしていることがよくあります。
とくに、猫の嬉しい気持ちは見逃しては損なので、どんな仕草や行動をとったら嬉しいと感じているのかを知っておくだけで、愛猫との距離がぐっと縮まるはずです。
こちらの記事やSNSなどに投稿されている、嬉しい表情をした猫ちゃんの写真などを参考にし、嬉しいときに見せる特徴を熟知しておきましょう。
そして愛猫が嬉しい気持ちでいるときには、触り方などに注意して、優しく撫でてあげたり抱っこしたりすれば、さらに絆が深まっていくはずですよ!
– おすすめ記事 –
・猫の感情を知る簡単な方法3つ!尻尾や耳、鳴き声から気持ちを知ろう |
・【面白ねこ雑学】幸運のかぎしっぽと呼ばれる尾曲がり猫!その原因は長崎にある!? |
・猫のしっぽは8種類!?短いしっぽなど様々な形を持つ理由 |
・ふわふわなフォルムがかわいいんです!ソマリを飼う魅力を徹底解析します |