1.キャットフードの賞味期限はどれくらい?
1-1.賞味期限と消費期限の違いって?
1-2.開封前の場合
1-3.開封後の場合
2.キャットフードの賞味期限の見方は?
3.キャットフードの賞味期限を切らしてしまったら…
3-1.賞味期限切れのものは与えないようにする
3-2.劣化したキャットフードは
4.キャットフードの保存方法
4-1.冷暗所に保管する
4-2.ニオイ移りにも注意
4-3.開封後も空気に触れないように
4-4.開封後のウェットフードは使い切る
4-5.愛猫の手の届かない場所に保管
5.キャットフードを購入するときの注意点
5-1.賞味期限を確認する
5-2.セール品は要注意
5-3.まとめ買いはお得?
6.まとめ
キャットフードの賞味期限はどれくらい?
◆賞味期限と消費期限の違いって?
まず、賞味期限と消費期限について、それぞれの意味と違いを押さえておきましょう。
賞味期限とは、開封していない状態で、記載された保存方法を守って保存していた場合に、品質が変わらずに美味しく食べられる期限です。
つまり、食品の品質が保証される期間の目安を表しています。
一方、消費期限とは、開封していない状態で、記載された保存方法を守って保存していた場合に、安全に食べられる期限です。
賞味期限がいくらか過ぎたものを食べてもすぐに危険ということにはなりませんが、消費期限が過ぎたものは危険があるということになります。
通常、食品には賞味期限または消費期限が明記されています。
この点はキャットフードも例外ではなく、通常、賞味期限が記載されています。
◆開封前の場合
では、開封前のキャットフードの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?
一般的なドライフードでは、約1年~1年半という商品が主流です。
一方、ウェットフードの賞味期限は、約2年~3年です。
この違いは、主に、含まれる水分の量と容器(パッケージ)が違うことによります。
ドライフードの水分含有量は10%前後で、パッケージは袋です。
そのため、保存状態が悪いと品質が低下していきます。
これに対して、ウェットフードの水分含有量は75%以上で、パウチや缶詰など密封された容器に入っています。
容器が密封されているため、未開封であれば、品質を保ったまま長く保存できるのです。
◆開封後の場合
開封後は空気に触れるため、酸化が進んだり腐敗したりするので、品質はすぐに低下していきます。
開封後のドライフードの賞味期限は、約1ヶ月です。
ウェットフードは、水分含有量が高い分、腐敗や雑菌の繁殖が生じやすいので、開封後の賞味期限は約1日です。
キャットフードの賞味期限の見方は?
キャットフードの賞味期限は、通常、パッケージの裏面に記載されています。
袋やパウチであれば成分表などが記載されている面の下部、缶詰であれば底面を確認しましょう。
表記方法は、製品やメーカーによって異なります。
例えば、「○○/△△/××」と数字で記載されている場合、「日/月/年(西暦の下二桁)」の場合と「月/日/年」の場合があります。
海外製品であれば、月の部分が月名の略称のアルファベットになっている場合もあります。
例えば、1月は「JA」、2月は「FE」と表記されているなどです。
賞味期限と一緒に、表記方法について記載されていることが多いので、よく確認しましょう。
キャットフードの賞味期限を切らしてしまったら…
たくさんまとめ買いをしてしまったり、保管しておいたのを忘れていたものが出てきたりして、賞味期限が切れてしまったキャットフードは、どうすればよいのでしょうか?
◆賞味期限切れのものは与えないようにする
賞味期限が切れたものは、食べられないわけではないからと、ついもったいないと思ってしまいがちです。
しかし、賞味期限切れのキャットフードは品質が低下しているので、愛猫に与えるのはやめておきましょう。
フード会社は、賞味期限が切れたキャットフードは与えないようにとしています。
賞味期限が切れたキャットフードを与えて猫に何らかの悪影響があっても、全て飼い主さんの責任になります。
◆劣化したキャットフードは
猫は匂いに敏感で、食べ物がおいしいかどうか、安全かどうかを匂いで判断しています。
鮮度が落ちて、猫にとっておいしそうな匂いではなくなると、食べなくなることがあります。
一度食べなくなったフードは、改めて新鮮なものを与えても食べてくれない場合もあります。
また、劣化したキャットフードは栄養価が低くなり、猫ちゃんが十分な栄養を摂取できなくなる可能性があります。
鮮度が落ちたキャットフードは、嘔吐や下痢を引き起こしてしまう危険性もあります。
安価な商品によく使われている人工添加物も、時間が経つと劣化します。
劣化した人工添加物は、猫の身体に悪影響を及ぼします。
したがって、賞味期限が切れたキャットフードは、安全面からも安心面からも、猫には与えない方がよいでしょう。
キャットフードの保存方法
◆冷暗所に保管する
キャットフードを保管するときは、高温になる場所や湿度の高い場所、直射日光を避け、冷暗所に保管します。
急激な温度変化があると、容器の中で結露して、品質の低下やカビの発生の原因となるので、冷蔵庫には入れないようにしましょう。
◆ニオイ移りにも注意
匂いの強いものの近くで保管すると、キャットフードに匂いが移る可能性があります。
上述の通り、猫は匂いに敏感なので、フード以外の匂いがついていると食べなくなるかもしれません。
◆開封後も空気に触れないように
開封後のドライフードを保管するうえで最も重要なことは、空気に触れさせないことです。
空気に触れれば触れるほどフードは酸化していき、風味も落ちてしまいます。
袋にジッパーがついている商品の場合は、しっかりと口を閉じて保管しましょう。
ジッパーがついていない場合には、密封できる容器や袋に移し替えるか、フードクリップで袋の口をしっかりと閉めるようにするとよいでしょう。
どちらの場合も、空気をよく抜いてから封をするようにしましょう。
大容量のキャットフードを利用するなら、密封できる袋に小分けにして保管することをおすすめします。
目安として500gずつに分けると、風味が落ち過ぎないうちに使い切ることができます。
フードストッカーや密閉容器で保存してもよいでしょう。
ダイヤルを回すと必要な分だけフードが出てくるフードディスペンサーであれば、給餌のたびに蓋を開閉する必要がないので、より空気に触れにくく、酸化を防ぐことができます。
◆開封後のウェットフードは使い切る
開封したウェットフードは、原則、当日のうちに食べきるようにします。
どうしても1日で食べきれない場合には、与える前にスプーンで分けて、余りは他のお皿に移してラップをかけ、冷蔵庫で保管します。
冷蔵庫で保管する場合も、翌日には使い切るようにしましょう。
小分けしてラップで包み、冷凍庫で保管することもできますが、その場合でも保存できるのは3~4日です。
冷凍庫で保管したウェットフードは、自然解凍してください。
◆愛猫の手の届かない場所に保管
袋入りのドライフード、パウチやトレータイプのウェットフードの場合、猫が爪や歯で穴をあけることができます。
猫はキャットフードを置いている場所を覚えますし、未開封の場合でも匂いに気づきます。
キャットフードは、愛猫の手の届かない場所に保管しましょう。
また、引き出しや扉のある戸棚でも開けてしまう猫ちゃんもいるので、キャットフードの保管場所にはロックができる場所を選ぶか、チャイルドロックのような商品を使用するとよいでしょう。
キャットフードを購入するときの注意点
◆賞味期限を確認する
購入する際には、必ず、賞味期限を確認しましょう。
ドライフードは、パッケージに記載されている給与量を参考に、1ヶ月で食べきれるかどうかも考慮します。
念のため、記載されている日付が消費期限ではないことも、チェックしてください。
消費期限が切れたキャットフードは、下痢や嘔吐などの健康被害を引き起こす可能性が高く、最悪、命にかかわることもあるので、絶対に与えてはいけません。
◆セール品は要注意
通販でもペットショップでも、セール品として定価より安く販売されているキャットフードがあり、購入する飼い主さんも少なくないでしょう。
しかし、安いのには理由があり、セール品の中には賞味期限が近いものや切れているものがあるので注意が必要です。
賞味期限内のキャットフードであっても、賞味期限が近いものは品質が低下しています。
愛猫の健康を考えれば、できるだけ新鮮なキャットフードを与える方がよいでしょう。
◆まとめ買いはお得?
キャットフードを頻繁に買いに行くのは手間がかかりますし、まとめ買いの方が安くつくこともあるので、まとめ買いをしている飼い主さんもいるでしょう。
しかし、まとめ買いをして賞味期限が切れてしまえば、逆に高くつくことになります。
また、容量の多いドライフードは、空気にさらされる機会が多くなり、酸化しやすく品質が劣化しやすいです。
1ヶ月以内に食べきれる容量のものを購入するか、小分けにして保管するようにしましょう。
まとめ
食品の賞味期限は、その食品の品質が保証されている期間の目安で、キャットフードにも設定されています。
未開封のドライフードの賞味期限は1年~1年半、ウェットフードは2~3年です。
開封後のドライフードは1ヶ月程度で、ウェットフードは当日のうちに使い切るようにします。
賞味期限切れのフードは劣化しており、愛猫の健康を損なう可能性があるので、与えないようにしましょう。
未開封でも開封後でも、キャットフードは冷暗所に保管し、ドライフードは冷蔵庫に入れないようにしてください。
キャットフードの賞味期限や保存方法に気をつけて、愛猫がおいしいゴハンを毎日食べられるようにしてあげましょう。
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