1.ペットホテルってどんな施設?
1-1.短期から長期まで猫を預かってくれる
2.ペットホテルはどこにある?
2-1.動物病院
2-2.専門のペットホテル
2-3.ペットショップやペットサロン
3.ペットホテルに猫を預けるためには
3-1.ワクチンを接種する必要がある
3-2.必要なものの準備
4.ペットホテルが向かない子もいる?
5.ペットホテル以外にはどんな手段がある?
5-1.ペットシッター(キャットシッター)
5-2.信頼のできる知人に来てもらう
5-3.自動給餌器や自動給水器で対応
6.まとめ
ペットホテルってどんな施設?
ペットホテルとはその名の通り、動物を専門に扱う宿泊施設のことを指します。
日本では動物愛護管理法の第一種動物取扱業の業態である「保管」への登録が義務付けられています。
ペットホテル選びの際には、第一種動物取扱業の保管に登録されているか否かも、選ぶポイントとなってきますよね。
基本的にペットホテルにはケージがいくつも用意されていて、預かった動物に対して一つのお部屋(ケージ内)を貸してもらえるといったシステムです。
中には個室を完備している施設もありますので、自宅よりも快適に過ごせると、ペットホテルの需要は高まってきています。
そして猫専用や犬専用のペットホテルが増えている背景には、昨今のペットブームが影響しているとも言えますよね。
東京など人口が密集する地域では、家を留守にする際に気軽に人に預けられない、預ける予定の人がペット可物件に住んでいないなど、さまざまな問題が浮き彫りになってきました。
このようなことからもペットホテルの需要は高まり、鉄道や空港などの公共交通機関近辺に開設されることが多くなってきたようです。
◆短期から長期まで猫を預かってくれる
2泊以上の旅行や冠婚葬祭、帰省や急な出張、飼い主さんが体調を崩して入院するときなど、日常生活の中で家を空けなくてはいけない場面は突然やってくるものです。
ペットホテルは飼い主さんのご都合に合わせて、短期から長期まで猫を預かってもらえますので、急な泊まりで家を空けなくてはいけない予定ができたとしても、安心して利用できますよね。
日帰りのプランから、スタンダードな1泊2日プラン、2泊以上の長期プランなどのサービスが用意されていますので、ご都合に合わせて選んでみると良いでしょう。
ペットホテルはどこにある?
現在では全国に6,000箇所以上のペット専門預かり施設があると言われていますが、どこでそのようなサービスをしているのかも、利用の予定があるなら知っておく必要がありますよね。
ペットホテルと呼ばれていても、すべての施設がホテルのみの営業をしているわけではないので、ある程度はどのような場所に預けられるのか知っておくと便利です。
◆動物病院
ペットホテルサービスを行っている施設で、もっともポピュラーな併設施設と言えるのが、動物病院となります。
ケージ数は通常のペットホテルよりは劣りますが、かかりつけの動物病院の場合や、持病のある猫ちゃんを預けるのなら、病院内のホテルということで、飼い主さんの不安を最小限に留められることでしょう。
とくに猫は普段と異なる環境でストレスを抱えることが多く、体調を崩しやすいので、獣医師さんの目の届く場所ということで安心感も得られます。
◆専門のペットホテル
ペット専門に作られたペットホテルは、設備やサービスが整っているので、預けている間も愛猫に快適な空間で過ごしてもらいたいと望むなら、専門のペットホテルの利用をおすすめします。
ペットホテルによっては24時間スタッフが滞在している施設もありますし、何よりもペットを預かることを専門にしているので、1匹1匹に対してのサービスが手厚いと言えます。
犬や猫を混同させて預かるペットホテルが多い中で、猫専門で営業している施設もありますので、こだわりが強い飼い主さんは、専門のペットホテルを利用するようにしましょう。
ただ料金は割高になってきますので、利用する際には事前の確認をしておくと安心です。
◆ペットショップやペットサロン
預ける際に身の回りのケアも手厚くしたいといった飼い主さんには、ペットショップやペットサロンに併設されたペットホテルもおすすめです。
このような施設には専属のトリマーさんが居ることが多く、トリミングやシャンプーなど、普段自分ではできないようなケアも同時に行えるからです。
何度も外出させて嫌な思いを猫ちゃんにさせるよりも、一度に済ませた方がストレスは軽減できますので、猫ちゃんにとっても需要の高い施設と言えるでしょう。
ペットホテルに猫を預けるためには
ペットホテルに猫を預ける際には、いくつか事前準備をすることがあります。
安心して愛猫を預けるためにも、どんな準備をしておけば良いのでしょうか。
◆ワクチンを接種する必要がある
ペットホテルは不特定多数のペットが集まる場所ですので、ワクチンの接種(混合や狂犬病)を義務付けている施設がほとんどです。
ペットホテル内で感染症が蔓延しては元も子もないので、宿泊の際にはワクチン接種証明書の提示を求められることが基本となっています。
大切な愛猫を預けるからには、とても大事なことですので、予防接種がお済ではない場合は、最低でも1週間前までには接種をしておくようにしてください。
ペットホテルによってはワクチン接種の条件が異なりますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
◆必要なものの準備
愛猫をペットホテルに宿泊させるにあたり、以下のようなものを事前に用意しておくと安心できます。
・いつも食べているフード
・いつも使っている毛布など
・薬やサプリメント※服用しているものがあれば
キャリーバッグは移動時などに、愛猫を安全に運ぶためにも必要ですが、なかなかペットホテルのお部屋に慣れない場合は、一緒にキャリーバッグもお部屋に設置して、様子を見る施設もあるようです。
自分のニオイが付いたものは、猫ちゃんにとっても安心できるものとなりますので、いつも使っている毛布やタオル、そしておもちゃなどを持参すると良いでしょう。
そして環境が変わってフードを食べなくなってしまう子も居るので、なるべく食べ慣れたフードを持参することにより、食欲不振の軽減を図る施設もあるようです。
そして持病があって薬を飲んでいる場合や、サプリメントを服用している場合には、それらも忘れずにスタッフの方に渡し、飲み方をしっかりお伝えしておきましょう。
ペットホテルが向かない子もいる?
猫にはそれぞれ個性があり、性格も1匹1匹異なりますよね。
すべての猫がペットホテルで快適に過ごせるわけではなく、環境が変わったことによって体調を崩してしまうほど、ストレスを抱えてしまう子ももちろん居ます。
愛猫の性格を一番理解しているのは飼い主さんだと思いますので、その子にペットホテルが向いているのかどうかを考えた上で、利用するかしないかを考えてあげてください。
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少しでも不安要素が残るようであれば、ペットホテル以外の手段も視野に入れ、愛猫に一番負担がかからない方法で、お留守番をしてもらうようにしましょう。
ペットホテル以外にはどんな手段がある?
ペットホテル以外を検討する場合には、以下のような手段もありますので、愛猫にぴったりな方法を選択してあげてくださいね。
◆ペットシッター(キャットシッター)
世の中にはベビーシッターならぬ、ペットシッターが存在しています。
最近では猫専門のキャットシッターさんもいらっしゃいますので、愛猫を自宅以外の環境でお留守番させるのに不安を感じるのであれば、利用してみたいサービスと言えますよね。
見知らぬ人が家に来る形にはなりますが、猫に慣れたプロの方ですし、猫にしてみれば慣れ親しんでいる環境なので、そこまでのストレスにはならないはずです。
ただお住いの地域によっては、派遣できるペットシッターさんが居ないこともあるので、そのような場合には別の手段を考える必要が出てきます。
◆信頼のできる知人に来てもらう
ペットシッターが派遣される地域ではない場合は、信頼できる家族や友人、そして家にあげても大丈夫と思える知人に来てもらってはいかがでしょうか。
もし愛猫とも会ったことのある方であれば、猫ちゃんにとっても安心ができますよね。
電話やメールでこまめに愛猫の状況を聞くこともできますし、いざというときのために、猫のお世話をしてくれるような方を事前に見つけておきましょう。
◆自動給餌器や自動給水器で対応
急遽家を空けなくてはいけない用事がある場合は、ペットホテルやペットシッターを探す時間はありませんし、知人に頼みづらいといった場合もあるかもしれません。
家を空ける期間が1泊程度であれば、自動給餌器や自動給水器を駆使して、猫ちゃんだけでお留守番をしてもらう方法もあります。
日常的にこのようなアイテムを使用しているならさほど心配は要りませんが、お留守番のときだけに使用するのであれば、しっかりと稼働するのか確認も大切です。
ほかにも気温が安定しない夏や冬は、室内の温度調節も忘れないようにし、お留守番中も愛猫が辛い思いをしないような環境を整えてあげてくださいね。
まとめ
猫を飼っているご家庭で、急に家を空ける用事ができてしまったときは、愛猫をどこに預けるかを時間がない中で瞬時に判断しなくてはいけません。
もちろん事前から予定が決まっている場合は話が別ですが、猫と暮らしている方は基本的に、旅行などを控えている方が多いと思いますので、愛猫のお留守番に敏感になってしまう飼い主さんは多いはずです。
猫の性格を考慮した上で預ける場所は決めるべきですが、候補にあげられるのはペットホテルや動物病院、ペットサロンなどでしょう。
どの施設にもメリットやデメリットはありますが、一番は愛猫が極力ストレスを溜めないかどうかではないでしょうか。
猫ちゃんの性格的に預けるのが難しいと判断した場合は、自宅でお留守番ができる方法を考えてあげてください。
そして用事が済んだらすぐに愛猫の元へ帰り、たくさんかわいがってあげるようにしましょう。
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