1.NGポイント1.しつけやイタズラで猫に体罰を加えること
2.NGポイント2.大きな声でビックリさせること
3.NGポイント3.食事のじゃまをすること
4.NGポイント4.幼児と猫だけで遊ばせること
5.NGポイント5.香水や芳香剤、柔軟剤の香りを漂わせること
6.NGポイント6.寝ている猫を起こして構うこと
7.NGポイント7.嫌がっているのに抱っこをすること
8.NGポイント8.ウソをついてからかうこと
9.NGポイント9.常に上から見下ろすこと
10.NGポイント10.フラッシュを使って写真をとる
11.NGポイント11.来客の前に無理やり登場させること
12.NGポイント12.おやつをあげ過ぎること
13.NGポイント13.人間の食べ物をむやみに与えること
14.NGポイント14.無視をすること
15.NGポイント15.無理やり洋服を着せること
16.まとめ
NGポイント1.しつけやイタズラで猫に体罰を加えること
絶対にやってはいけないのが暴力です。
猫の幸せのためには、いろいろなことを教えるしつけはとても大事です。
猫を家族に迎えた後に必要な「しつけ」ですが、言葉が通じないため、難航することも多いでしょう。
しつけが上手くいかないと、飼い主さんはイライラすることもあるかもしれません。
また、活発な猫の場合、イタズラの度が過ぎて、しつけが上手くいかないことも多いかと思います。
だとしても、本能的に動く猫を止めるためとはいえ、叩くなどの暴力はよくありません。
人間が「ほんのちょっと」のつもりで叩いても、体が小さい猫に対しての人間の力はとても大きく、体に負担となります。
猫にとっては「いきなり叩かれた・掴まれた」の理由を理解することはできません。
暴力の度が過ぎると体に影響があるばかりか、精神的に苦痛を与えてしまうことも考えられます。
しつけだからと言って、体を叩くなどの体罰はやってはいけない飼い方です。
NGポイント2.大きな声でビックリさせること
「体罰がダメなら大きな声を出せばいい」と思うかもしれませんが、しつけと称して「怒鳴る」のもよくありません。
ふだん、優しい声で語りかけてくれる飼い主さんが、いきなり大声を出せば、猫にとっては恐怖です。
ビックリするのはもちろん、平常心ではいられず、パニックになるかもしれません。
「いつもと違う」とビクビクする性格になったり、その後の飼い主さんとの距離を取ろうとすることもあります。
また、聴覚に優れている猫にとっては、大きな音も苦手です。
大音量でテレビを見たり音楽を聴いたりなどは控えた方がいいでしょう。
NGポイント3.食事のじゃまをすること
食事中の猫は、無防備になって集中しています。
背後から突然体を撫でたり、抱きかかえようとしたりなど、じゃまをするのはやってはいけないことです。
猫は飼い主さんに甘えたがるときもありますが、それは食事中ではありません。
甘えん坊の猫だとしても、四六時中甘えてくることはなく、多くの場合、「かまってほしい」とゴロゴロと自分から近づいてくるものです。
猫にとっては「食事のときは集中したいです!」という気持ちでしかないでしょう。
人間でも、食事中に誰かにじゃまをされるのは大きなストレスになりますよね。
猫ちゃんが集中している食事中は、そっと食べさせてあげましょう。
NGポイント4.幼児と猫だけで遊ばせること
猫との暮らしは、子どもの情操教育にもなるという考えもあります。
生き物が近くにいることで、命の大切さを学ぶことができるのも理由のひとつです。
思いやりを育まれ、優しい子に育つとも言われています。
猫と一緒に我が子が寝ている様子は微笑ましく感じるものですよね。
そんな理由から、家族に猫を迎える人も増えています。
ただ、注意したいのは、大人の目が届かないところで、年齢の小さな子どもと2人だけで遊ばせることです。
幼児は、猫に対しての力加減や距離感がまだ分かりません。
猫の気持ちを考えて接するというよりも「猫といると楽しい!」とおもちゃ感覚で接してしまうこともあるでしょう。
子ども的には「かわいい」と撫でているつもりでも、もしかして「叩く」という動作になっていることもあるかと思います。
たとえ幼児とは言え、猫にとっては痛いかもしれません。
突然触られてビックリした猫が反撃に出れば、子どもがケガをするリスクもあります。
猫と幼児を目の届かないところに置かないようにするのはもちろん、猫がいやがることについて、ふだんから猫との接し方について教えておくことが大事です。
NGポイント5.香水や芳香剤、柔軟剤の香りを漂わせること
優れた鼻を持つ猫ちゃん。
ちょっとしたニオイにも敏感です。
日常生活のなかでも飼い主さんの香水や部屋に漂う芳香剤など、人間側にすれば「良い香り」でも、猫にとっては「何だかイヤなニオイ」とストレスに感じていることも多いです。
最近では、フレグランスタイプの柔軟剤もありますが、部屋干ししていると部屋中に強い香りが漂うので注意が必要です。
また、柔軟剤は香りだけでなく、「舐めて猫の体内に入ると中毒症状を起こすケースもあります。
猫のものを人間の強い香料の洗剤や柔軟剤を使うことはやめましょう。
NGポイント6.寝ている猫を起こして構うこと
食事中と同様に、寝ている猫をかまうのはNGです。
そもそも猫は、睡眠時間が長い動物。
猫の年齢によっても違いがありますが、1日の多くを「寝ること」に費やしています。
猫にとっては体力温存中の時間です。
起こされることは大きなストレスになるでしょう。
また、寝ているときは無防備の猫は、浅い眠りで警戒心を持ち続けています。
「飼い主さんの前でなら安心して眠っていられる」と思っているところ、じゃまをされると信頼関係が壊れるかもしれません。
猫の睡眠を妨害することは、ストレスや信頼関係の悪化にもつながるので、やめましょう。
NGポイント7.嫌がっているのに抱っこをすること
飼い主さんは愛情を注いでいるつもりなのに、猫にとっては「イヤ」ということもあります。
そもそも、猫は単独行動を好むため、人間から束縛されるのは苦手です。
抱っこをされるのが好きな猫もいますが、「抱っこされたいとき・今は抱っこされたくない」のサインがはっきりしている猫が多いでしょう。
一般的には、甘えたいときには、猫が自分から近寄ってくるため、そんなときこそ抱っこチャンスです。
しかし、抱っこを無理強いすると、全力で拒否反応を示すこともあれば、臆病な性格で「イヤなのに…」と“されるがまま”状態のこともあります。
猫のストレスになるため、嫌がっているときは無理に抱っこするのはやめた方がいいでしょう。
NGポイント8.ウソをついてからかうこと
「おやつをあげるよー」「食事の時間だよー」などとウソをついていませんか。
人間側は、猫の反応が可愛すぎて、ついついからかってしまうかもしれません。
でも、猫にとっては、何が目的なのかさっぱり分からずイライラするだけです。
飼い主さんに対して、不信感を抱くきっかけにもなるので、ウソをついてからかうことはやめましょう。
NGポイント9.常に上から見下ろすこと
猫にとって、人間は自分よりも大きな存在です。
人間が立ち上がると猫にとっては巨大に感じ、場合によっては「攻撃されるのでは…」と恐怖さえ感じていることもあります。
「猫との距離を縮めたいのに縮まらない…」と感じている人は、もしかしていつも上から見下ろしているかもしれません。
猫に声をかけるとき、近づくときなどには、できるだけ低姿勢になると猫は安心します。
NGポイント10.フラッシュを使って写真をとる
愛猫のかわいらしい姿は、毎日のように写真に撮りたくなりますよね。
室内での撮影のとき、光の加減によっては自動的にフラッシュが作動することもありますが、猫の目には負担が大きいです。
フラッシュが作動して猫の目を刺激しないように、スマホやデジタルカメラのフラッシュ設定をオフにしておきましょう。
NGポイント11.来客の前に無理やり登場させること
猫の性格にもよりますが、初めて見る人に対して恐怖を抱くこともあります。
しかも、「自分の縄張りに入ってきた敵」と感じるかもしれません。
猫にとっては、慣れない来客者はストレスのもとです。
大きな音にビックリする猫は、「かわいい!」と大声で近づかれると警戒してしまいます。
信頼関係が築けていない初対面の相手から、いきなり抱っこされそうになるのも恐怖です。
猫が嫌がっている様子を見せているのに、無理やりお客さんの前に出したり抱っこさせたりするのは止めましょう。
NGポイント12.おやつをあげ過ぎること
「おやつをちょうだい」と可愛い上目遣いで催促する愛猫の姿に癒されている飼い主さんも多いかと思います。
美味しそうに食べている愛猫を見るのは、飼い主さんにとって幸せな瞬間でしょう。
しかし、おやつのあげ過ぎは、肥満の原因にもなります。
そもそも、猫はキャットフードで栄養が足りるため、おやつは特に与えなくてもいい食べ物と言えるでしょう。
しつけのとき、ご褒美のためにあげるなら、適量を守ってあげ過ぎないように配慮してくださいね。
NGポイント13.人間の食べ物をむやみに与えること
猫が食べてから短時間の間に、中毒症状を起こして命が危うくなる人間の食べ物もあります。
飼い主さんが食事をしていると、「食べたいな」と愛猫が近づいてくるかもしれませんが、むやみに与えると猫にとっては命取りになることも考えられます。
猫は「食べちゃダメ」という食べ物の区別がつかないので、何度もねだってくるかもしれませんが「猫に与えては危険な食べ物」を飼い主さんがきちんと理解しておくことが大事です。
NGポイント14.無視をすること
基本的にマイペースな猫は、人間と距離を保とうとすることも多いため、「放っておいて」サインを見せているなら、そっとしておくことが大事です。
ただ、放置のし過ぎや、無視してばかりはやってはいけない飼い方です。
構ってアピールをしているのに無視をし続けていると、ストレスが大きくなり体調を壊すことさえあります。
「構い過ぎる」のもよくありませんが、「放置し過ぎる」のもNGです。
一緒に遊ぶことや触れ合いのなかで、猫は飼い主さんとの絆を深めていきます。
特に、日中留守番をさせる時間が長いときは、帰宅したら猫が求めるときには遊び、コミュニケーションを取るようにしましょう。
NGポイント15.無理やり洋服を着せること
かわいいデザインの洋服を着せると、愛猫の魅力もさらにアップします。
しかし、猫に無理やり洋服を着せるのはあまりよくありません。
一般的に、猫に洋服を着せるメリットは「寒さを防ぐ」「乾燥を防ぐ」「手術後の体の保護」などです。
猫は自分で被毛を舐めて毛づくろいする動物のため、洋服を着せられることで「毛づくろいができない!」という不満を持つかもしれません。
洋服で拘束されていることに対し、不満が爆発すると、暴れる可能性もあるでしょう。
また、着せたまま長時間でいると、「ストレスになる」「洋服を噛みちぎる」「ボタンを誤飲する」というリスクもあります。
猫が洋服を着せられることに対して嫌がる様子を見せているなら、無理やり着せるのはやめましょう。
もし、嫌がっていない場合でも、短時間にとどめ、飼い主さんの目の届く範囲だけに限った着用をおすすめします。
まとめ
飼い主さんにとって、愛猫はとても大事な存在です。
愛情をたくさん注ぎたいあまり、飼い主さんの構いたいタイミングで猫にあれこれと何かをやってあげることも多いのではないでしょうか。
飼い主さんにとっては「愛情をかけている」というつもりでも、猫的には「やめてほしいのに」「イヤなのに」ということもあります。
猫の性格によっては、抵抗できずに少しずつストレスを蓄積していることもあるでしょう。
特にしつこく構い過ぎると猫との信頼関係を壊すかもしれないので注意が必要です。
やってはいけない飼い方について知り、適度な距離感を保ちつつも、そのなかで最大限の愛情を注いであげたいものですね。
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