猫がお留守番できるのは何日?お留守番させるときの注意点と工夫

2021.05.17

猫がお留守番できるのは何日?お留守番させるときの注意点と工夫

猫と暮らしていると、気になることはたくさんありますが、お留守番もその一つでしょう。毎日の仕事、出張や帰省での外泊など、猫にお留守番させなければならないことは多々あります。もともと単独行動をしていた猫は、お留守番が得意とも言われますが、本当のところはどうなのでしょうか?また、どのくらいの期間なら、お留守番できるのでしょうか?今回は、猫のお留守番について、注意点や工夫も含めてご紹介します。

【目次】
1.猫をお留守番させてもOK?
 1-1.日中のお留守番は全く問題なし
 1-2.一泊程度のお留守番も可能
 1-3.長期の場合は注意が必要
2.猫をお留守番させる時の注意点
 2-1.部屋を片付ける
 2-2.戸締りをしっかりする
 2-3.お風呂の水は抜いておく
 2-4.温度管理をする
 2-5.予備のトイレ
 2-6.子猫や病気持ちの猫の場合
3.猫をお留守番させる時の工夫
 3-1.自動給餌器などを活用する
 3-2.ペットカメラを設置する
 3-3.知人やペットシッターさんに来てもらう
 3-4.ケージを使用する
 3-5.ペットホテルを使用する
4.短時間のお留守番から
5.帰宅後は
 5-1.猫の様子をチェックする
 5-2.アフターケアも忘れずに
6.まとめ

猫をお留守番させてもOK?

一緒に寝ている茶トラの子猫

猫は、もともと単独行動をしていたため、1匹でいても「寂しい」という気持ちになることはないとされています。
また、猫は自分の縄張りを大切にしていて、知らない場所に出かけることは苦手です。室内飼育されている子にとっては家の中が縄張りなので、その中で過ごす方がストレスになりにくいと言われています。

◆日中のお留守番は全く問題なし

猫は、平均すると1日のうち約18時間を寝て過ごしています。特に日中は寝て過ごしていることが多いので、日中のお留守番は、全く問題ありません。
室温管理などには、気をつけてあげてくださいね。

◆一泊程度のお留守番も可能

外泊する場合、猫だけでお留守番をさせるのは心配ですね。
しかし、1泊2日までなら、猫だけでもお留守番をさせることは可能です。
俗に「犬は人につき、猫は家につく」と言われるように、猫自身は、慣れない場所に連れていかれるよりも、住み慣れた家にいる方が不安は少ないといわれています。
ドライフードと水を多めに置いて、室温管理など環境を整えてあげてください。

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◆長期の場合は注意が必要

2泊以上のお留守番の場合、フードや水が傷んでしまったり、トイレが汚れていて使えなかったりと、安心してお留守番をさせることは難しいでしょう。
ペットホテルや動物病院に預けたり、ペットシッターさんや猫のことを十分に知っている友人などにお世話を頼んだりすることを検討しましょう。


猫をお留守番させる時の注意点

ソファーで寝そべる猫

日中だけのお留守番でも、十分に環境を整えておく必要があります。
留守中には、万が一、何かあってもすぐに対処することができません。猫が安全に過ごせるように、環境をチェックしてください。

◆部屋を片付ける

猫の舌には、奥へ向かう棘状の突起があります。このため、じゃれて遊んでいるものが口の奥に入ってしまい、そのまま飲み込んでしまうことがあります。
誤飲した物によっては、腸閉塞になったり、腸に絡んだりして、開腹手術が必要になったり、最悪の場合死に至ることもあります。
室内には、誤飲する可能性のあるものを置かないよう、片づけておきましょう。特に危険なものが、輪ゴムや糸、毛糸玉、ティッシュ、ビニール袋、ピアスなどのアクセサリーです。
また、退屈しないように置いていったおもちゃを飲み込んでしまう事故もあります。猫じゃらしのような紐状のおもちゃや、布製のおもちゃは避けてください。
そして、落とすと割れたり壊れたりするものなども、猫の届かない場所に片づけておきます。壊れた破片でけがをしたり、誤って飲み込んだりする危険性があります。
扉や蓋を開けてしまう子も、少なくありません。しっかりした扉のキャビネットや引き出しに片づけ、可能であればチャイルドロックなどを取り付けておくとよいでしょう。
食いしん坊の猫ちゃんの場合は、人間の食べ残しや生ゴミなどを食べてしまわないよう、きちんと片づけておきます。特にネギ類の入ったものは、危険です。ゴミ箱はしっかりと蓋ができ、猫が倒せないような安定したものを用意しておきましょう。

◆戸締りをしっかりする

換気のためにと、窓を少し開けて置いたり、網戸にしたりしておくと、猫が隙間から出たり、網戸を破ったりして、外に出て迷子になるおそれがあります。
防犯のためだけではなく、猫の逸走防止のためにも、戸締りはしっかりとしておきましょう。トイレや洗面所などの小窓は忘れがちなので、チェックを忘れないでくださいね。

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◆お風呂の水は抜いておく

冬はお風呂の蓋に乗って温まる子や、夏はお風呂場のタイルで涼む子もいます。
猫が誤って落下しても大丈夫なように、浴槽の水は抜いておきましょう。また、トイレの蓋も閉めておいてください。わずかな水でも、猫が溺れてしまったケースもあります。

◆温度管理をする

夏や冬は、エアコンを入れたままにして、温度管理をします。
夏は25~28℃を目安として冷房またはドライ(除湿)に、冬は20~25℃を目安として暖房にしておきます。エアコンの風を嫌う猫は多いので、お気に入りの場所に直接風が当たらないように、風の向きを調節してあげましょう。
夏は、熱中症対策として、南向きや西向きのカーテンを閉めておくとよいでしょう。
冬の日中は、毛布など暖を取れるものを用意しておけば大丈夫です。エアコンにタイマー機能があれば、夕方にスイッチが入るようにしておくとよいでしょう。電気カーペットなど、エアコンと冷蔵庫以外の電化製品はコンセントを抜いておきましょう。
猫がエアコンのリモコンを踏んでしまって、設定が変わったり切れてしまったりすることがあるので、届かない場所に保管するようにしてください。
また、猫が自分で調節できるよう、暖かい部屋と涼しい部屋を行き来できるようにしておくようにしましょう。

◆予備のトイレ

猫は、汚れたトイレは使いたがりません。トイレが汚れていると、排泄を我慢したり、トイレ以外の場所で粗相をしたりすることがあるので、予備のトイレを準備しておきましょう。
いつものトイレのほかに、1~2ヶ所、予備のトイレを設置します。特に多頭飼育の場合は、トイレを多めに用意してあげてください。衣装ケースに猫砂を多めに入れて、代用することもできます。

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◆子猫や病気持ちの猫の場合

離乳前、離乳直後の子猫や、病気療養中の猫がいる場合には、長時間の留守番は避けてください。


猫をお留守番させる時の工夫

◆自動給餌器などを活用する

フードを多めに用意しておくと、食いしん坊の子が一気に食べてしまう、多頭飼いで食べられない子が出るなどの可能性があります。また、多頭飼いの場合は、どの子がどのくらい食べたのかを把握しづらいです。
自動給餌器を利用すると、あらかじめ決めた時刻に決めた量のフードが出てくるので、一気食いを防止できます。また、飼い主さんの声をあらかじめ録音しておけるタイプであれば、猫ちゃんの名前を録音しておくことでそれぞれの給餌器で食べられるようにすることも可能です。あらかじめ練習しておくとよいですね。

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◆ペットカメラを設置する

留守番中の愛猫の様子が気になる場合には、ペットカメラを活用するとよいでしょう。
現在は、たくさんの商品が発売されており、リーズナブルなものも増えています。スマートフォンと連動して、外出先から声をかけたり、オヤツをあげたりできる機能付きのものもありますし、自動給餌器にカメラ機能がついたものもあります。好みや生活スタイルに合わせて選びましょう。
ただし、盗撮被害などのトラブルが生じるおそれもあります。セキュリティ対策も、忘れずにしておいてください。

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◆知人やペットシッターさんに来てもらう

2泊以上の長期になる場合には、猫のことを十分に知っている友人・知人や、ペットシッターさんに来てもらうとよいでしょう。留守の間のフードやお水の交換、トイレの掃除などをお願いしましょう。
友人・知人でもペットシッターさんでも、実際のお留守番の前に何度か来てもらい、猫を慣らしておくとベターです。

◆ケージを使用する

日中だけなら、ケージを利用してもよいでしょう。いたずら好きな子や、多頭飼育でケンカが心配などの場合には、特にケージが有効です。
普段からケージを利用していて、猫にとってケージが安心できる場所であれば、日中ケージの中に入れられてもストレスを感じることはないでしょう。
十分に運動ができるよう3段程度の段差があり、トイレが置けるサイズのケージがおすすめです。
突然、ケージに閉じ込めてお留守番をさせることは、猫が強いストレスを感じる可能性が高く、おすすめできません。あらかじめ、ケージに慣らしておいてからにしてくださいね。

◆ペットホテルを使用する

留守中に家族以外の人に家に入ってほしくないという飼い主さんも少なくないでしょう。その場合は、ペットホテルを利用することを検討しましょう。
最近は、ケージではなく個室で預かってくれるペットホテルや、動物病院に併設されているペットホテルもあるので、猫のストレスや不安を軽くすることも可能です。
ただし、いきなり知らない場所に泊まることは、猫が不安になってしまうので、何度か慣らしておくと安心ですね。


短時間のお留守番から

お留守番に慣れていない子や、飼い主さんの姿が見えなくなるだけで探し回る子の場合は、短時間のお留守番から徐々に慣れさせていきましょう。
最近は、猫でも分離不安症の子が増えているようです。お留守番の練習は、慎重に進めましょう。
最初は、部屋を出てすぐに戻ることで、「飼い主さんは、出ていってもすぐ戻る」と分かってもらうとよいでしょう。少しずつ、部屋を出ている時間を長くしていくと、お留守番ができるようになるはずです。


帰宅後は

飼い主の手に甘える猫

◆猫の様子をチェックする

まずは、猫の体調に変化がないか、確認しましょう。その後、猫がいたずらしたり荒らしたりした形跡がないかチェックします。
ほとんどの猫は留守番が平気ですが、前項のように、分離不安症の子も増えています。粗相やいたずらの跡があったら、一度、獣医師さんに相談するとよいでしょう。

◆アフターケアも忘れずに

お留守番を頑張った猫ちゃんに、アフターケアもしてあげましょう。
特別なオヤツをあげたり、マッサージやブラッシングをしたり、たっぷり遊んであげたりして、絆を深めておけば、猫ちゃんも次のお留守番も頑張れるでしょう。


まとめ

猫は、野生では単独行動をしていた動物なので、あまり「寂しい」という気持ちを持たないと言われています。
また、俗に「猫は家につく」と言われるように縄張りを大切にするので、慣れない場所に行くより、住み慣れた家にいる方が安心して過ごすことができます。
成猫であれば、日中の仕事の間や1泊2日程度の外泊なら猫は十分にお留守番が可能です。2泊以上になる場合は、知人やペットシッターさんに来てもらったり、ペットホテルを利用したりすることが必要です。
日中のお留守番や1泊の外泊の場合は、フードやお水を多めに用意して、トイレも予備のものを1~2ヶ所置いておきましょう。また、室温管理や戸締り、部屋の片づけなど、猫の健康や安全を第一に、準備をしっかりしておくことを忘れずに。
活用できるものは活用して、飼い主さんも猫ちゃんも安心なお留守番ができるといいですね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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