1.猫にスイカを与えるメリット
1-1.スイカが含む栄養素
1-2.スイカが猫に与える効果
2.猫にスイカを与える際の注意点
2-1.種や皮に注意
2-2.下痢に注意
2-3.糖分が多い
2-4.持病がある場合
2-5.アレルギーに注意
3.スイカの適切な量と与え方
3-1.猫に与えられるスイカの量
3-2.スイカの与え方
4.猫に与えたいスイカ以外のおやつ
4-1.猫用のおやつを活用する
4-2.おやつの適切な与え方
5.まとめ
猫にスイカを与えるメリット
結論から言うと、猫は少量であればスイカを食べても問題はありません。
◆スイカが含む栄養素
スイカにはミネラルやビタミンが豊富に含まれており、猫にも必要な栄養素となるので、フード以外からこのような栄養素が摂取できるのは嬉しいですよね。
また、オシッコを作る成分である特殊アミノ酸や、シトルリンも含有されているので、血流を改善し、オシッコと一緒に余分な塩分を体外に排出する働きを担っています。
◆スイカが猫に与える効果
ウリの仲間であるスイカは、自生地がもともと乾燥地帯であったため、野生の動物は水分補給を目当てに、スイカの果肉を摂取していたのだとか。
現在私たちが口にするスイカは、嗜好品として楽しめるように、見た目にも鮮やかな色や、口に含んだ瞬間強い甘味を感じられるように改良された品種となっています。
英語では「ウォーターメロン」と呼ばれることもあるように、スイカの約90%は水分なので、歴史的にスイカの必要性を考えたとしても、水分補給を目的とした食べ物としても優秀なことがうかがえますよね。
さらにスイカの果肉や種にはカリウムが豊富に含まれており、疲労回復や利尿作用を望めるので、暑くて食欲が低下する季節にこそ、食べるべき食材と言えるのではないでしょうか。
猫にスイカを与える際の注意点
◆種や皮に注意
前述した通り、スイカの種にもカリウムが多く含まれており、そのほかの栄養素が豊富であることからも、中国などではスイカの種は食べ物として定着しているそうです。
外の殻は硬いですが、殻を開くと中には白い実が入っています。
この実こそが栄養価が高いのですが、日本ではあまり定着している食べ方ではないので、そのまま捨ててしまう方も多いことでしょう。
そしていくら栄養価が高いからといって、十分な栄養素を摂取するには、相当量を食べなくてはいけないので、殻から実を出す労力を考えると、あまり効率が良いとは言えませんよね。
かといって面倒だからとそのままの状態で猫に種を与えてしまえば、種が腸で詰まってしまう危険性がありますので、種は与えずキレイに取り除いておくと安心です。
スイカの皮も食べられますが、表面を覆う薄皮は硬いので人間でも食用にすることはありません。
このような食材を猫に与えてしまうと消化不良を起こし、下痢をする危険性もあるので、猫にスイカを与える際には、果肉部分限定にするようにしましょう。
◆下痢に注意
水分補給に役立つスイカですが、その豊富な水分量によって、食べすぎると下痢になってしまう可能性もあります。
健康のために食べさせたもので体調を崩してしまったら本末転倒ですよね。
スイカを与えた後は、必ずうんちのチェックも欠かさず行いましょう。
◆糖分が多い
スイカには猫にも嬉しい成分が豊富で、さまざまな効果が期待できますが、スイカの残りの約10%の成分は、糖分であると言われています。
一口食べた瞬間に口いっぱいに広がるあの甘味は、エネルギー源ともなるので、体や脳を活発に動かすためには、必要な栄養素と言えるでしょう。
しかし、私たち人間が強い甘みを感じるということは、体の小さい猫にとってその甘さは大きなリスクになりかねません。
猫の味覚は甘味をほとんど感じないので、スイカを食べても「甘くて美味しい」といった感想は生まれないのです。
また、糖分を過剰に摂取することによって、肥満や糖尿病のリスクが上がってしまうので、猫に与える際には一口程度の少量を意識し、たくさんあげすぎないようにしましょう。
◆持病がある場合
心臓病や腎臓病などの病気を患っている猫ちゃんの場合は、栄養豊富な食べ物であっても与える際には注意が必要です。
とくにスイカはカリウムが豊富に含まれ、利尿作用の効果が期待できると前述しましたが、これらの病気を患っている猫ちゃんには、この作用が命取りとなってしまうからです。
腎臓の働きが弱くなっているところに、カリウムを大量摂取してしまえば排泄が追いつかなり、「高カリウム血症」を発症させてしまうことも。
このことにより心臓に負担がかかり、不整脈を起こせば最悪の場合、死に至るケースもあるので大変危険です。
◆アレルギーに注意
猫の中にはさまざまな食べ物アレルギーを持っている子が居ますので、ウリ科の野菜に対してアレルゲンを持ち合わせている可能性も否めません。
スイカはウリ科の野菜なので、中にはアレルギー反応を起こし、皮膚に痒みや炎症が出たり、元気が消失したりする子も居ることでしょう。
愛猫がどんなアレルギーを持っているか、ほとんどの飼い主さんは分かっていないと思いますので、はじめて口にする食べ物を与える際には、少量で様子を見ることを徹底し、異常がないかしっかりと経過観察をしてあげてくださいね。
スイカの適切な量と与え方
◆猫に与えられるスイカの量
健康な猫であればスイカを食べても中毒を起こすようなことはないので、そこまで心配は要りませんが、やはり念のためにはじめのうちは様子を見ながら与えてみるのが無難です。
水分量の多い野菜だからといってたくさん与えるようなことはせず、猫の一口分を意識して小さく切り分けて与えましょう。
◆スイカの与え方
種や皮をキレイに取り除いてから与えるようにしましょう。
また、毎日与えるようなことはせずに、たまに少量だけ与えるようにしてください。
猫に与えたいスイカ以外のおやつ
◆猫用のおやつを活用する
猫に食べ物を与える時には、やはり猫用に作られたおやつを与えるのが安心です。
最近は暑い夏の水分補給を意識して作られた水分量の多いおやつもたくさんあります。
そういった商品を活用するのが安心でしょう。
◆おやつの適切な与え方
猫におやつを与える際にも、量や与え方に注意が必要です。
欲しがるままにおやつを与えているとカロリーオーバーになったり、お腹を壊したりしてしまう場合も。
愛猫の水分補給やコミュニケーションに、少量を与えるようにしてください。
まとめ
一年に一回は必ずやってくる暑い夏ですが、たくさん汗をかいて体力が消耗するからこそ、しっかりと食事をとって夏バテを予防する必要性がありますよね。
食欲が低下していても美味しく食べられるスイカは、私たち人間にとって心強い味方となってくれる食べ物と言えるでしょう。
食べる機会が増える分、猫の居るご家庭では「なにそれ、美味しいの?」といった顔で、猫ちゃんに監視されても仕方がないような気もしますよね。
少しでも猫ちゃんがスイカに興味を示すのであれば、少量与えてみても構いませんが、猫ちゃんの体調やその後異変がないかの経過観察も大切なので、いくら安全と言われる食材であっても、細心の注意を払って与えるようにしてください。
そして少しでも異常が出た場合には、すぐに動物病院に連れていき、どれぐらいの分量のスイカをいつ食べて、どんな症状が出たかを獣医師に説明し、適切な処置を行ってもらうようにしましょう。
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